友達の様子がおかしい 作:瓦版
伝えられた場所に到着するゲン。ゲートを開けて進み、インターホンを押そうとした瞬間、扉が急に開いて何かが飛び込んできた。
「いやぁ~良く来たねゲンくん。うんもぉ~待ちくたびれたよ。」
「あんたか。小動物かと思った。」
二人で話をしていると、扉から獣人っぽい悪魔が入ってくる。
「何をやってるんですかサリバン様。」
「オペラくん。良く来たね。紹介しよう新しい家族のゲン・フレアハートくんだ。仲良くしてあげてね。」
それを聞いたオペラは、ゲンの方に視線を向ける。
「初めましてフレアハート様。この屋敷で執事をしてます。オペラです。」
「いや俺に様は、つけなくてい良いよ。オペラさん。俺もある意味雇われた身だから。気軽にゲンって呼んでよ。」
「わかりました。ならフレアと呼ばせて貰います。これからよろしくフレア。」
「うん。よろしく。」
二人は、握手を交わした。それを見ていたサリバンは、あることに気づく。
「そういえばイルマくんは、何してるの?」
「イルマ様なら入学前の準備をしてる最中です。でも、そろそろ終わる頃かと。」
すると、ある一室の扉が開いた。
「おじいちゃん!オペラさん!少し確認したいことが。」
「おう!ちょうど良かったイルマくん!。君に紹介したい人が居るんだよね。」
「僕に紹介したい人?」
イルマは、祖父の隣に居る悪魔を見る。
「(何か悪魔っぽく無いな。)やあ、君がイルマくんか。はじめましてゲン・フレアハートだ。今日からよろしく。」
「はじめまして、鈴木入間です。話は、おじいちゃんから聞いてます。よろしくお願いします。(良い人っぽいけど、なんか怖いな。)」
これが、平穏を望みながら悪魔の世界に迷い込んだ人間と魔界の裏で生きてきた悪魔の初めての出会いであった。軽い挨拶を終えた二人は、サリバンに連れられて食堂に案内された。
「さあ、ゲンを新たに迎えて食事しよう。」
「「「はい。」」」
そして、食事を食べながら会話を少し交えて歓迎会を終えた。その後、食後のティータイムを迎えていた。そこで、ゲンは、サリバンに今回のことを確認する。
「ところでじっちゃん。今回は、またなんで俺に頼んだんだ?」
「?どういうことかな。」
「イルマくんの護衛なら他でも出来たんじゃないか。ましてやそこら辺の腕の立つ傭兵とか。」
サリバンは、紅茶を一口飲んで答える。
「一番は、君がイルマくんと仲良くなれそうだからかな。それに、護衛といってもいきなり大人の悪魔に頼んだら回りから不自然に思うでしょ。」
「それは、あるけど。だからって死神呼ばわりされてる殺し屋に頼むか普通。」
「まあ、仕事を何回か依頼して試したから1つの信頼かな。それに、君は、何でもかんでも殺しをする悪魔でないから。だから、イルマくんのことを頼んだよ。」
「!」
ゲンは、驚く。目の前でサリバンが頭を下げたのだから。それを見て、今までなかった暖かさを感じた。それだけの信頼を守っていこうと決心する。少しして、サリバンにあることにを確認する。
「最後に聞いて良いかな。」
「良いよ。何でも聞いて。」
「イルマくんのことなんだけど。」
「イルマくん?どうかしたのかな?」
「彼とは、まだ数時間しか会ってないけど。彼は、本当に悪魔か?」
「!どういうことかな。」
「悪魔には、無い匂いがしたし、それに魔力が、全く感じないというより無いに等しい。今まで色んな悪魔を刈ってきたが、初めて見るな。彼は、何者だ?」
「…………。すぅーはぁ。流石に、これは君にも話そう。その前にイルマくんとオペラくんを呼ぼう。」
そして、イルマとオペラと合流して秘密を打ち明けた。
「!それは、ホントなのか!」
「本当だよ。僕は、悪魔じゃなくて人間なんだ。」
「だからか、納得いった。確かに、これは、護衛が必要だな。」
「だから頼む!この秘密を守りつつイルマくんを守ってくれないか。」
「………わかった。手を貸そう。この死神と呼ばれた悪魔の力、君と君の家族ために使おう。」
「ありがとう。ゲンくん。」
「助かるよ。」
こうして、サリバン家に新たなる住人が増えるのだった。