友達の様子がおかしい 作:瓦版
王の教室の死守の為に音楽祭の練習に励む問題児クラスのメンバー。ヘルダンスというアクドル界でも有名な過酷なダンスを取り入れたミュージカル風の出し物に決めた。そして、ダンスチームと演奏チームに分かれた。基本は、「2」のエリザベッタとプルソンが注目される役割に決めた。ケロリは、ゲンを呼び出してある頼みごとをする。そこからは、分かれて練習するのだが、やはりダンスの得意不得意は関係ない。「息を合わせる」その部分が一番の壁である。演奏チームも苦戦している。特に伴奏担当のイルマは、自身のセンスの無さに落ち込む。
「だめだぁ。思った音が出せなーい。サブノック君にもう1回コツを聞いてみる。」
「僕も付いてく。」
二人は、ピアノが上手いサブノックに教えを乞うためダンスチームの方へ向かう。その道中でプルソンは、イルマの顔が気になっていた。イルマは、自身が「抽象的に選ばれたのではなく、自身じゃなきゃダメ」という理由で頼られたのが嬉しかったのだ。それには、プルソンも賛同した。扉の前に氷の女王ケロリがいた。
「もう音を上げたの?」
「「!?」」
「今、ダンスチームは、取り込み中よ。」
「え、でも……。」
「取り込み中よ。」
「は、はい。」
「安心して、貴方たちにピッタリの講師を頼んだわ。」
「「え!?」」
戻って教室に戻るとある人物が、ピアノを演奏していた。
「遅い!さっさと始めるぞ。未熟共。」
「「!?」」
そこからは、演奏チームの実力が上達していく。一方、ダンスチームでもそれぞれが動きに磨きがかかる。だが、2名だけうまくいかない者たちがいた。アスモデウス、クララの両名である。元々基本に忠実で堅確なアスモデウスと自由奔放で独自性を行くクララは、水と油。二人は、自分たちと周りとの差を感じ二人でだけで練習を重ねるがやはり上達しなかった。だが、互いに思いをぶつけることは、同じだった。
「「あーあ、イルマ様」ッチに会いたい。」
「「!?」」
「私たち、イルマっちがいなかったら出会ってないね。」
「そうだな。」
「なら、イルマっちのトモダチとして、すごすごのダンスしなきゃ。」
「ああ。当たり前だ。」
これがきっかけなのか二人の歯車がかみ合い出す。そして、見事ダンスチームは、ヘルダンスを踊りきる。そこに、カルエゴのもとで腕を磨いたイルマとプルソンが加わる。演奏を聴いてダンスチームの体が反応して見事な作品になった。そこに、最後の仕上げが来る。
「なんだ。凄いいい感じじゃん。これに俺いらないだろ。」
「「「ゲン君」ゲン」さん!?」」」
「いえ、ちょうど良いくらいです。それでは、ゲン君。仕上げを。」
「はいよ。」
「そういえば、ずっと何してたのさ。」
「そうだぜ。なんか見ないなと思ったわ。」
「ケロリに頼まれて演出の方を頼まれてな。ちょっと魔力操作の練習を。」
「魔力操作?」
「とりあえず見てくれ。」パチンッ
「「「!?」」」
ゲンの演出を全て1通り見た一同。
「ハア……ハア……どうだろうか。」
「すごい!ゲンゲン!」
「魔力をこんな形に変化させるとは。」
「やはりヌシは、最高だな。」
「綺麗だったわ。」
「ゲン殿今度御指南を。」
「ゲン君。あなたに頼んで正解でした。」
問題児クラスからは、好評を貰った。音楽祭に向けて仕上がりを見せていくが、更なる壁にぶつかることを知らなかった。