友達の様子がおかしい 作:瓦版
音楽祭を無事に終えたゲンは、廊下を歩く。すると、前にアムドゥスキアスが見えたので声を掛けようとする。
「アムドゥスキアスさーん!」
「あら、イルマのクラスの、えーと?」
「ゲン・フレアハートです。なんか、楽しげなことをしていたので。」
「まあこいつが来るまでなら気分が良かったわよ。で、むさくるしいだっけ?」
「六指衆(むさしのしゅう)ですよ。」
「!へえ。アムドゥスキアスさん。こいつ、俺が消そうか。」
「結構よ。」
「裏道の死神、まあいいや。アムドゥスキアス様、デルキラ様復活に興味ありません?」
「!」
その言葉を聞いた瞬間アムドゥスキアスの顔色が変わる。そして、六指衆の男をフルボッコ。
「私の前でその言葉は、不敬に当たるわよ。今すぐこの心音止めてあげようかしら。」
「(流石、元13冠えげつないな。)」
すると、男がアムドゥスキアスにだけ見える位置で言葉を書く。それを見たアムドゥスキアスは、足をどけたのだ。
「もういいの?」
「ええ。ちょっとこのナンパ男についていく用事ができたから。」
「そうなんだ。これは、じっちゃんに報告していい?」
「好きにしなさい。おサリは、分かってくれるだろうし。」
「まあそれは、良いんだけどさ……そこの男は、生きて返すわけにはいかないんだよね。」
「!」
「あら綺麗。」
先程までのただの生徒が、いきなりとてつもないオーラを放つ。それには、六指衆の男も驚愕する。
「で、どうする。アムドゥスキアスさんも俺とやるの?」
「デルキラ様には、劣るけどいい男ね。それも悪くないわね。」
二人の強大な魔力に窓ガラスが割れ、壁に亀裂が入る。だが、すぐに両者のオーラが縮んでいく。
「いや、やっぱ止めよう。俺どころかここの生徒たちも無事じゃ済まないしね。」
「あら残念。この学校でならまあまあ食べごろなのに。」
「勘弁してください。」
「冗談よ。それじゃまたね。フレアハート。」
「うん。アムドゥスキアスさんも元気で。」
こうして、アムドゥスキアスと六指衆を見送ったゲン。その後、サリバンと教師陣が駆けつけてきた。
「ゲン君!?これは、一体。」
「ああ、じっちゃん。」
「フレアハート。貴様、アムドゥスキアス様は、どうした?返答しだいじゃ。」
「カルエゴ先生、じっちゃん。ごめん、アムドゥスキアスさん止められなかった。」
「「「!?」」」
「いやあ久しぶりに本気出したけど、六指衆って名乗る変な奴とどっか行っちゃった。」
「また六指衆か。」
「ポロ君。……了解ゲン君。君は、とりあえず今日は、帰りなさい。」
「うん。先帰るよじっちゃん。カルエゴ先生、他の先生たちもサヨウナラ。」
「ああ。気をつけてな。あ、あとこれは、課題だ。忘れるなよ。」
「うん。じゃあね。」
魔界では、問題児たちの栄光が新聞紙に掲載される反面うらでは、六指衆の話題が広まりつつあった。