友達の様子がおかしい 作:瓦版
教員たちは、頭を抱えていた。彼ら問題児クラスの偉業が余りにも度を越していたからである。長年閉鎖されていた教室の解放、収穫祭の大立ち回り、そして、音楽祭での見事な発表。
「どうしましょう。彼らの問題児クラスの昇級授業。」
「そうですね。全員「4」の彼らを他のクラスと同じ物を受けさせることは、できませんしね。」
「特にイルマくんの話題は、尽きませんね。」
「彼は、何かと中心にいますよね。」
「まあ兎に角言えることは、今の彼らは、少し調子こいてますね。」
「たしかに、度々写真会もしてますし。イルマくんは、彼女が10人いるらしい。」
その瞬間職員室は、問題児クラスの悪い話で一杯だった。そして、主任のダリが、ある決断をする。
「これは、わがバビルスで由々しきことだ。この学校は、由緒正しき悪魔を育成する場である。よって、我々は、彼らの角ッ柱を折らなければならない。」
「では、彼らにどんな昇級試験を?」
それから、教員共の悪ふざけにより新たな試験が誕生する。それが、「心臓破り」である。1年生の選抜者二人と二年生一人の一チーム三人で行う生き残り試験。二年生は、ハート持っている1年生を教員の攻撃から制限時間いっぱいまで風船を守り抜く。全部割れたら脱落。試験の説明を受けた問題児クラスの面々は、チームを組む1年生に会いに行く。メンバー表が張り出された掲示板に選抜者が集まっていた。みながそれぞれの1年生と組む。だが、ゲンにはメンバーがいなかった。
「おい、カル先。」
「誰がカル先だ。なんだ、優等問題児。」
「何でおれには、1年生がいないんだ。」
「そうだな。お前は、イルマに隠れているが教員間でのお前の評価は、高い。特に戦闘面では、学校のトップを張ってもいい。」
「それとメンバーなしは、何の関係が。」
「1年生を組ませることができても、貴様のそのバカげた戦闘センスで1年生の成長を妨げてしまう。それでは、今回組ませるメリットがない。だから、話し合って決めた。」
「けど、カルエゴ先生には、ボロボロだったけど。」
「問題ない。貴様は、あの時より手数が増えている。今の貴様なら多少は、生き残れるだろう。」
「あんたにも勝てるかい。」
「ふん、図に乗るな。貴様に遅れは、取らん。精々私が出るまで生き残ってることだな。」
説明が終わり準備に向かうカルエゴを見送ったゲンは、笑みをこぼす。ちなみにゲンの風船は、3つである。
「なんだかんだ期待されてるな。嬉しいねえ。」
「ゲン君!」
「イルマか。」
「なんかすごいことしてるね。」
「気にすんな、いつもの事だろう。お前の方は、なんだか面白そうな面子だな。」
「あ、こちら。ケロリちゃんの妹のチマちゃん。主席入学なんだよ。」
「初めまして、チマです。姉からよく聞いてます。」
「へえ主席ねえ。それにケロリの親族か。良い能力持ってるな。」
「!?」サッ
「あらら嫌われたかな。で、もう一人のそいつは?」
「彼は、ヴィネ・ギャルソン君。飛行訓練で2位だったんだよ。けど、なぜかさっきからおびえてて。」
「ヴ、ヴィネです。は、はじ、初めまして。」
「飛行2位か。それは、凄いな。この試験頑張ろうぜ。」
「は、はい!」
「じゃあなまたあとで。」
「うん!」
そして、ゲンは、その場から移動していった。すると、1年生の二人は、イルマにゲンについて質問した。
「イルマさん。あの人、怖いです。全てを見透かされているようでした。」
「自分も猛獣の前に立っている感覚でした。」
「ゲン君は、いい人だよ。あれでも、うちのクラスの人気者だからね。それに、多分クラスの誰も彼に勝てないだろうね。」
「「!?」」
問題児クラスの裏にであった二人は、当分彼を忘れられなかった。そんな思惑の中、心臓破りが開幕するのだった。