友達の様子がおかしい   作:瓦版

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這い上がる者

ゲンは、いつもの組手を行う。今日の相手は、サブノックである。

 

「今日こそヌシから一本取る。」

「そうか、なら見せてみろサブロー。お前の成果を。」

 

互いに戦闘態勢になる。その後、組手にしては激しい戦闘になる。サブノックは、自身の家系能力で様々な武器に変化させ、ゲンを色んな角度で攻める。ゲンも自身の魔力で壁を作り攻撃を受ける。そして、直ぐに攻撃に転じる。そんなことが数分続き、戦況が変わる。

 

「うおりゃ!」

「っ!?やべ!」

「隙あり!」ドッ

「くっ。」

 

サブノックの重い一撃がこの日初めてゲンに直撃。ゲンは、少し体勢を崩す。そこにサブノックは、追撃する。そして、最後の一撃を繰り出す。

 

「これで……一本!!」ドッ

「……。」シュッ

 

最後の一撃が決まる。

 

「……。」ガクッ

「……。遂に……グフッ!?」バタッ

 

その場に倒れるサブノック。ゲンもそこに座り込む。

 

「っつう!ふう、流石に効いたぜ。流石、魔王を本気で目指す男だな。」

「ゴホっ。何を言うフレアハート。嫌味にしか聞こえんぞ。最後に決めておいて。」

「いや、さっきのは、まぐれに等しい。正直、狙ってやるのは、まだ難しい。」

「そうか。しかし、また一本とれなかった。なかなか堪える。」

「当たり前だ。そうお前らにやれるかよ。だが、正直今回のは、ヤバかった。前より腕上がったな。もう一発貰ったら流石に立ってられなかった。」

「お世辞は、よせ。あれだけ攻撃を加えたのに膝をつけさせることしかできなかったのだからな。」

「ならどうする?諦めるか?」

「フン(笑)何をおかしなことをぬかすフレアハート。うぬは、魔王を目指す男ぞ。これしきで諦めるか。」スッ

「そのいきだ。」スッ

ゴッ

 

二人は、拳を合わせた。そこには、たしかな友情があった。

 

「してヌシに問いたい。」

「なに。」

「貴様は、魔王を目指さないのか。」

「……わからない。」

「分からない?」

「ああ。俺は、お前やみんなみたいに何か野望を抱いているわけじゃない。自身の何者か、何を目指しているかも分からない。表の住人になれるか、また裏で生きるか。」

「そうか。なら、うぬの下で働かないか?その腕をうぬの魔王への道に貸してくれないか。」

「!?随分と大胆な依頼だな。良いのか?俺は、死神と呼ばれてる悪魔だぜ。敵が今以上に増えるかもよ。」

「構わん。うぬは、仲間を見捨てない。ヌシの敵が現れたなら、それは、うぬの敵である。それに、魔王になる男の仲間に死神がそばに居てもおかしくないだろう。」

「ふ、やっぱりの問題児クラスだな。お前の願いを聞けるかは、分からないが、考えておくぜ。がんばれよ。」

「うむ。」

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