友達の様子がおかしい 作:瓦版
次の日のバビルスでは、例の配信でもちきりであった。
「なあ見たかこの間の配信。」
「見た!見た!凄いかったな。」
「まさか、あんな事故をあそこまで持って行けるなんて、デビムス最高!」
「くろむちゃん、最強だわ。」
「イルミちゃんもリンディちゃんもかっこよかった。」
「それもそうだけど。大福さん大丈夫かな?」
「一番傷ついていたしね。」
「しかも、顔の一部見えてたよね。」
「無事だと良いな。」
「だねぇ。」
そんな噂の本人たちは、教室で静かにしていた。傷をつけて登校したため、みんなが不思議に思ったが、本人たちは、特訓したとごまかした。だが、デビムスの正体知っているメンバーは、心配をし昼食などで事件のことを聞いたりして、英気を養うもの後日渡した。放課後になり、イルマは、いつものメンバーと帰った。リードやケロリも無事に帰路についた。だが、一番のダメージがある彼は、違った。フラフラしながら歩く。
「ハア……ハア……っ!やべ!」グラッガシッ
「やはり、休めば良かったでしょう。フレア。」
「!流石に、貴方には、バレてたか。オペラさん。」
「私だけでなく、サリバン様もシチロウ君たち職員の方々やクラスメイトの方々にも気づいてますよ。薬草や薬を渡されました。」
「そうか……ごめんなさい。手を貸して。」
「はあ。全く貴方は、ホントに甘えるのが下手ですね。」
「ははは。」
「しっかりとつかまってください。」
オペラにおんぶされながら帰宅したゲン。屋敷に着くと、イルマとサリバンに心配されながら部屋のベッドに寝かされた。案の定次の日は、熱が出て休んだ。ゲンが寝込んでいる間に沢山の悪魔が来た。問題児クラスのメンバー、生徒会メンバー、仲の良い教員たち、デビムス関係者、ゲームスタッフ達。そして、。
「……。」ガチャ
「……。」
「……。」スッ
「……カルエゴ先生?」
「起こしたか、すまんな。」
「たまたまだよ。」
「そうか……じゃあゆっくり休め。」
「うん。カルエゴ先生は、いつ学校に戻るの?」
「……用事が片付いてからだ。」
「そうか。手え貸そうか?」
「いらん。貴様は、黙って寝てろ問題児が。」ガチャッバタンッ
「そうだね……そうする。」スウスウ
「……おつかれ。よく仲間を守ったな。」
次の日の朝、無事回復したゲンは、学校に向かう。教室に着くとみんなに心配されたが、元気をアピールし安堵させた。その日の放課後、屋上に来ていたゲン。召喚シールを使って大福を呼ぶ。呼ばれた大福は、勢いよくゲンに抱き着く。
「うお!大福、少し離れろ。」
「クマ!」ブンブン
「……たくっ。心配かけて悪かったな。」ナデナデ
「クマ!」スリスリ
「いつものやるか。と、その前に。いつまでそこにいる。出てこいイルマ。」
「バレてたか。」
「わかりやすいからな。」
そして、ゲンは、大福の手入れを始める。イルマは、隣に座る。しばしの沈黙が続き、ゲンから切り出す。
「それで、なにかようか?」
「うん。この間のことでね。あの時、僕は、君に守られっぱなしだったから謝りたくて。」
「なぜ謝る?むしろこっちは、感謝してる。あの時、お前の起点で逆転できたんだぞ。ありがとう。」
「こっちこそ、守ってくれてありがとう。君がいなかったら今頃……。」
「はい!この話おしまい!キリがない!」
「!で、でも!!」
「フウ……そんなに気がかりなら、特訓を頑張れ。今、お前がするべきことは、そこじゃないのか?」
「そうだね。うん!よし、今度の特訓よろしくね!」
「あいよ。好きな人も守れるように頑張れよ。」
「!?そ、それは、関係ないでしょ!!じゃあね!」
「あ、イルマ!」
「何!!」
「この間のカウンター、よかったぞ。」
「!ありがとう!!」
そうして、屋上に一人残ったゲンは、大福の手入れを終えて帰宅する。