友達の様子がおかしい 作:瓦版
無事にカムイの相談を解決(?)できたゲン。いつも通りイルマの日課の見守り。しかし、最近は、クラスメイト達の実力も上がっており、イルマが単独で学校外に出る以外は、基本自分の時間を作れるようになった。今日も授業が終わり散歩をすると、。
「あれ?フレアハート先輩じゃないっすか。」
「ん?お前は、たしかサブローの妹の。」
「サブノック・シルビアっす!初めましてっす!」
「おう!よろしくな。心臓破りでの活躍見てたぞ。」
「ありがとうございますっす!!先輩のことは、兄からよく聞かされてます。変な奴だが、最高の仲間であり越えるべき目標だと。」
「へえ、あいつが。それなら頼みに応えて壁で居続けてやろうかな。シルビア。」
「ハイっす!」
「お前もいいライバル見つけろよ。」
「ハイ!!」
シルビアと分れたゲンは、次に心臓破りで階級を上げた学年次席に会う。
「おお~これはこれは、フレアハート先輩。あなたに会えるなんて私は、なんて運がいいんだ!!」
「おまえは、今年の次席だった奴だな。」
「ゼパル・ゼゼです。皆からゼゼと呼ばれています。以後お見知りおきを。」
「(変な奴だな。)そうか、じゃあな。」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!」ガシッ
「なんだ?」
「もっと聞きたいこととか無いんですか!次席で階級「3」ですよ!!」
「別にねえな。次席でしかも、たかが階級「3」で誇られてもな。」
「たかがって……そんな……。」
「もう良いか?行くぞ。」
「待って、待ってください!!先輩、私と勝負してください!」
「なに?」
ゲンは、歩みを止めてゼゼに向き直す。
「勝負だと。理由を教えろ。」
「私は、好きが欲しいんです!!」
「それと、ここでの勝負に何の意味が?」
「ある人物からの「好き」を得るためです。その為には、その悪魔より凄いことを証明しないとダメなんです。だから、ここで貴方に勝利します。」
「はあ、わかった。ちょっとだけ遊んでやる。」
「ありがとうございます!それでは、ご覚悟!!」
ゼゼは、現段階の全てを使った。名のある名家の生まれで次席入学。しかも、階級「3」になったばかりの勢いがあった。しかし、相手が悪かった。
「ふう。気は、済んだか?」
「ハア……ハア……ゴフォッありがとう……ございました。」
「じゃあな。暇だったらまた相手してやるよ。」
ゼゼは、静かに悔し涙を流しまた精進することを覚悟する。一方ゲンは、歩きながら先程の勝負を少し考えていた。
「(あいつ、伸びるな。一年のこの時期にあれだけできるなら十分に上を目指せる。)心臓破りで見てきたが、この学校は、面白いな。」
「お前も十分面白いぞ。」
「と、会長。盗み聞きとは、悪趣味だな。」
「お前に言われたくないな。こんな所で何してる?」
「いやなに、ちょっと後輩と遊んでやってた。」
「?そうなのか?珍しい。」
「たまたまだよ。それじゃあな。」
「あ、待ってくれ!」
「どうした?」
「お前に少し聞きたいことがある。」
「聞きたいこと?」
「フレアハート、お前は、何者だ?」
アメリは、かれこれ一年イルマと一緒にゲンを観察していたが一切の素性を見せなかった。父のアンリも教えてくれず謎のまま今日まで来てしまった。
「……それを聞いてどうする。おまえには、関係ねーよ。」
「それは、生徒会(われわれ)の敵という意味か?」
「ふっ。じゃあやるか?今、学校(ここ)で。」ゴォ
「それも悪くないだろうな。」ゴォ
この学校内の実力上位の気迫のぶつかり合いに周りがざわつく。風が強まり、カラスが一斉に飛び立つ。そして、崩れた壁の破片が落ち、両者が動こうとした瞬間。
「あ、おーい!ゲンくーん!!」
「「!!」」シュンッ
「やっと見つけた。あ、アメリ会長!会長もいらっしゃったんですね。」
「ああ。今そこで会ってな。」
「そうなんですね。それよりもゲン君、クラスの魔イン見た?」
「?なんか来てたか?piあ、みんなでスイーツか。」
「そうだよ。昼頃に放課後、みんなで行こうって言ったじゃん。」
「わるいな。すぐ向かう。」
「みんな、待ってるよ!行こう!それじゃあ会長、失礼します!」
「ああ。楽しんでこい。」
「はい!」タッタッタ
「じゃあな。」
「フレアハート。」
「何?」
「貴様は、本当に敵なのか?」
「ふっ。さっきも言ったろ。お前には、関係ない。じゃあな。」
イルマの後を追いかけるゲンの後ろをアメリは、見送った。