友達の様子がおかしい 作:瓦版
ジャラ……ジャラ…。一人の男が鎖につながれある場所に向かう。
「入れ。」ギィ
「……。」ジャラ…ジャラ…
手錠の男が入った場所には、大勢の悪魔に囲まれていた。さらに目の前には、二人の悪魔とその奥に木槌を持った悪魔がいた。所定の位置に立つと裁判が始まる。
「それでは、ゲン・フレアハートの裁判を開廷します。」
「……(はじまるか。)」
事の経緯は、この裁判の数日前。町に繰り出していたゲン。すると突然、黒服に囲まれる。そして、見覚えのある悪魔と遭遇する。
「ゲン・フレアハート。お前に重要人物殺害の容疑が掛けられている。我々と来てもらおうか。」
「いきなり現れて何かと思えば。警備長さん、冗談ならただじゃおかないよ。」
「話は、署で聞く。ついて来い。」
そうして、ゲンは、魔関署の職員に付いて行った。この話は、すぐに魔界に知れ渡りバビルスもその噂が広まる。
「おい、聞いたか。フレアハートが捕まったって話。」
「聞いた聞いた。なんでも国の重要人物の殺したらしい。」
「この間のこともあるし、いつかやるかと思ったけど、まさか。」
ゲンの言動に恐怖したり見ているものは、根も葉もないにざわつく。そのことに腹を立たせている者達もいた。
「くそ、どいつも的外れなことを…。」
「たしかに怖いところもあるけど、簡単に過ちを起こす奴じゃない。」
「ゲンゲンいつも優しいしね。」
「親身になって相談も乗ってくれる方が、そんな道を外れたことを起こすはずがない。」
「……。」
「どうされますか?イルマ様。」
「一度、会ってみようと思う。」
「そうですね。私もお供します。」
「わたしも」「おれも」「うぬも」「ぼくも」
「よし、それじゃあいk「どこに行かれるのですか?みなさん。」!」
「「「!!」」」
オペラが教室に入ってくる。
「ゲン君に会いに。」
「ダメです。許可できません。」
「なんで!?」
「彼は、今。重要参考者としてウラヌス監獄で身を預けられています。関係者以外立ち入りが許可されてません。」
「けどオペラさん!これは、明らかにおかしいですよ!ゲン君が殺しだなんて。」
「そうです!ゲンさんがそんなことするはずありません!」
「本当に思ってますか?」
「「「!!」」」
「彼は、過去を多くは語らず、過ごしています。ですが、皆さんは、聞いたはずですよね。彼の過去そして今でも行っている裏の仕事を。」
「そ、それは、。」
「だからこそ、心のどこかで「ゲン・フレアハートが、依頼と関係なしに殺った。」と…。」
「「「…。」」」
「なので、一つ確かめさせてもらいます!」ザンッ
「「「!!」」」
オペラは、問題児たちの前に線を引いた。
「今の話を聞いてそれでも彼に会いに行きたいと思う者は、その線を越えなさい。」
「「「…。」」」ザッ
「!!」
「やはり会って話を聞きたいです。」
「会わないと納得できません。」
「良いんですか?残酷な答えが待っているかもしれませんよ。」
「それでも会いたいです!!」
「「「コクッ」」」
「……わかりました。しかし、あなた方だけでは、許可できません。」
「そ、そんな。」
「そこで引率としてバラム先生もついて行きます。しっかり言うことを聞くように。」
「「「はい!」」」
そして、ウラヌス監獄に行く準備する問題児クラス。それを見て、オペラは、イルマにだけ話す。
「いいですか?イルマ様。これは、家族としてのお願いなのですが。」
「なんですか?」
「彼の…フレアの無事を代わりに確認してきてもらえませんか?」
それを言うオペラの拳が震えていたことに気づくイルマ。
「!はい!」
「それでは、皆さん。彼の真実を見てきなさい。」
「「「はい!!」」」
そう言って飛び立つ一同。一方、当の本人は、静かに待っていた。鎖に繋がれ、牢獄に居た。
「……ふう。ツケが回ったかな。「面会だ。出ろ。」あいよ。」ジャラ…ジャラ…。
ゲンは、廊下を歩き面会室に。
「やあ!元気そうだね。ゲン君。」
「一番初めにそれを言うか……じっちゃん。」
「だって、こんな所に入れられてるってことは、少しは調子崩すもんだよ。」
「まあ、まだ結果がわからないみたいだしな。とりあえずは、まだ囚人服着なくて良さそうだ。(犯人の尻尾掴めた?)」
「そうかい。それは、良かった。(すまない。まだわからない。もう少し頑張ってくれ。)」
「良くはない。けど、待ってるよ。(了解。頼んだよじっちゃん。)」
「わかった。また来るよ。(本当に、すまない。)」
こうして、サリバンとの面会を終えたゲンは、また牢獄に。
「入れ。」
「はいはい。」バタンッガチャリ
「確認、よし。この後、また面会があるからな。それまでおとなしくしてるように。」
「あいよ。」
「それと、「ん?」去年は、職員を救っていただきありがとうございました!!」バッ
「!ふっ。おかしな看視だな。囚人になるかもしれない男に敬礼なんてな。」
「だからこそ、貴方の無実を心から願ってます。」
「そうかい。ありがとう。」
その後、時間になり再び面会室に入るゲン。相手は、勿論困難を共にした仲間だった。ゲンは、少し申し訳なさそうに今回の事を話す。
「それじゃあ、今回は、ゲン君にとっては、分からないの?」
「ああ。確かに依頼で色んな悪魔を消したが、全員危険人物に指定された奴らだ。間違っても私情は、挟むことはない。」
「どうにかならないのですかな?」
「悪いなカムイ。こればっかしはな。ツケが回ってきたのかもな。」
「そんな……ゲンさんは、とても優しい悪魔なのに。」
「ありがとうなケロリ。」
「ヌシは、これからどうするのだ?」
「何もしない。いや、できないんだよサブロー。一時的とはいえ、今は、保護看視状態。下手なことをしたら本当に囚人生活だ。」
「良いのか!貴様は、それで。」
「アズ、さっきも言ったが俺がすることは、ただ運命を待つだけだ。」
「く、こんなにも近いのに何もできないなんて。」
「ジャズ、しょうがないことだ。」
そして、面会時間が終わりを迎える。
「それじゃあみんな、しばらくお別れだ。元気でな。」
「「「げん」くん」さん」
「あ、一つだけ頼みがある。良いか?」
「「「!!」」」
「こんなことを思うのは、初めてだが、みんなといる時間が毎日楽しくて仕方がない。…だから…。」
「「「……。」」」
「わりぃ、助けてくれ。」
「「「了解!!」」
「ふっ頼んだぜ。」
こうして、問題児クラスの仲間たちによるフレアハート救出作戦が始まるのだった。