友達の様子がおかしい   作:瓦版

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小さな依頼

ゲンは、町中を歩く。特に買いたいものがあるわけでもないが、気分転換の散歩をしていた。今日は、珍しく誰もそばに居ないのだ。

 

「さて、今日は、誰もいないし気長にまw「ドカッ」?」

 

足元に何か当たるのを感じその原因を見ると、小さい子がいた。

 

「おい大丈夫か?」

「!ごめんなさい!」

「なんかあt「見つけたぜ!」ん?」

 

後ろからゴロツキが現れた。

 

「おい!ガキ!金を返してもらうぜ!!」

「違う!これは、拾ったんだ!!」

「嘘をつくな!それは、俺たちの金だぞ!!」

「(あーこのかんじ。面倒だな。絡まれる前に消えるか。)」

 

何事もなくその場を去ろうとするゲン。だが、事態は、それを許してくなかった。

 

「!おにーちゃん、助けて!!」

「あん?おにーちゃん?」

「げ!?(何言ってんだこのガキ!!)」

 

小さい子は、ゲンをお兄ちゃん呼びし関係者に仕立て上げたのだ。

 

「おい!そこのにーちゃんちょっと来い!!」

「いや、俺は……。」

「おにーちゃん!!」

「!ば、おま!!」

「お前ら相手してやれ!!」

「「「りょーかい!!」」」

 

数人囲まれるゲン。

 

「こういうこと最近多いな俺。」

「何言ってんだ!わびとしててめぇの有り金全部寄越しな。」

「「そーだそーだ。」」

「……チッだりーな。」

「何か言ったkグハッ」

「「「!!」」」

「できるだけ早く終えるか。かかってきな雑魚ども。」

「面白れぇ。やっちまえ!!お前ら!!」

「「おう!!」」」

 

一斉に飛び掛かってきたチンピラ。だが、相手が悪かった。数分後、チンピラどもがそこら辺に横たわり、残るは、リーダー格の奴だけであった。

 

「す、凄い!!」

「お、お前ら……。」

「さて、残るは、……。」

「ひいっ来るなよ!このガキがどうなってもいいのか!」

「……。」スタスタ

「お、おい!止まれ!止まれ!」

「……。」シュッ

「ひいぃ!…………ん?」

 

リーダー格は、おびえるが、痛みが来ず目を開ける。目の前でゲンの拳が止まり手には、金の袋があった。

 

「おい。」

「はいぃ!!」

「これでお前らの金は、全部か?」

「あ、お金が!?」

「はい!全部です!!」

「今日は、このまま何事もなくこれを持って戻りな。」

「はい!そうさせてもらいます!!失礼します!!」

 

こうしてリーダー格の悪魔は、仲間と引き上げた。

 

「さて、じゃあな。」

「待てよ!!何てことしてくれたんだよ!!」

「あ!?」

「もう少しで手に入りそうだったのに何で返してんだよ!」

「何言ってんだ?お前の金じゃねえーだろ。」

「知らねーよ!取られる方が悪い!!」

「ふーん。お前、親は?」

「父ちゃんは、戦争で死んだ。母ちゃんは、今病気で寝てる。」

「兄弟か姉妹は?」

「妹がいる。」

「そうか、じゃあな。」

「いやいやいやなんでだよ!!かわいそうと思わないのかよ!」

「別に。」

「噓だろ……血も涙もないのかよ。」

「お前の人生に一ミリも興味ないし関わるつもりもねぇ。」

「そんな……。」

「だから次は、捕まらないように気をつけろよ。じゃあな。」

 

その場を離れようとするゲン。だが、服を引っ張られて足を止める。

 

「おい、放せ。」

「放さない!!」

「なぜ?」

「俺には、力がない。だから、俺に戦い方を教えてくれ!」

「興味ないな。」

「お願いだ!!お母さんを助けたいんだ!!頼むよ!!」

 

ちびっ子は、土下座でお願いする。その必死さを感じたゲン。

 

「はあ、死にたくなるけど良いか?」

「!!うん!!ありがとう!!」

「(面倒ごと受けたもんだな。)」

 

こうして、小さな教え子が出来たゲン。そこから、問題児クラスのメンバーや仲の良いやつらと一緒に面倒を見る。

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