友達の様子がおかしい   作:瓦版

57 / 95
一矢

魔関署では、署長のアンリが嫌な予感を感じ出動の準備を行っていた。

 

「署長、準備完了です。」

「わかった。それでは、現場に向かう!!」バサッ

「「「は、!!」」」バサッ

「(フレアハート、死ぬなよ。)」

 

アンリの思惑通りにゲンは、窮地に追い込まれていた。体には、無数の切り傷が刻まれていた。その原因は、敵の実力だけでは、なかった。

 

「……ハア……ハア……チッ。」ピチャッ……ピチャッ……

「うフフフ、良いわあ貴方のその表情。」ウットリ

「……ハア……ハア……(くそ、ぬかった。)」ピチャッ……ピチャッ……

 

時間は、戻る。敵の女の攻撃をいつも通りに捌くゲン。

 

「流石、ね!!」ヒュンッ

「お前も、な」バシンッ

「!?きゃっ!」

 

敵の動きを読んでカウンターを決めたゲン。女は、バランスを崩す。女に近づくゲン。女の実力は、確かだが少し疑問を感じていた。

 

「(本当にこいつがカラスなのか?とてもそうには、)さあ、話してもらおうか。カラスさんよ。」

「……フフフ。」

「?なにがおかしい。」

「いえ、やはり私が見込んだ通りの強さね。」

「それは、どーも。」

「そして、かわいらしいわ。」

「あ?何を言って、!?。」グサッ

 

ゲンは、目の前の女に気を取られて反応が遅れる。それもそのはず、ゲンを襲ったのは、……。

 

「っう。どういうつもりだ。てめぇ。」

「……。」

「おい!「フフフ」!?」

「油断して、お可愛らしいこと。」

「な!?」

 

ゲンは、目を疑った。なぜなら襲ってきた戦士から戦ってた女の声がしたからである。そして、戦士が変身を解くと女の姿になる。

 

「フフフ。」

「ばかな!?じゃあ、目の前にいるのは、「カタカタッ」!?」

「ようやく気付いたわね。それは、人形よ。」

「チッ(はめられた!)!?グフッ!!」

「因みに刃物には、毒を塗ったわ。強くないけどじわじわ殺すには、最高の一品よ。」

「……ハア……ハア……(まずい、体が重い。それに、えぐいの貰った。)」

「それじゃあ、再開するわね。」

「!」

 

そこからは、防戦一方になったゲン。女と人形のコンビネーションに苦戦する。そして、現在に至る。

 

「ハア……ハア……」ピチャッ……ピチャッ……

「そろそろ良い頃合いね。トドメよ!」シュッ

「!ぐわあっ」ザシュッザシュッバタンッ

「……おわったわね。」

 

ゲンの動きが止まるのを確認し、ある人物に電話をかける。

prrprrガチャッ

「おわったのか?」

「ええ、約束守ってもらうわよ。」

「フン、好きにしろ。じゃあな。」ガチャッ

「相変わらずつまんないわね。さて、戦利品は、!?」フッ

ズドンッ

「人形が。!?」

 

突如、人形に魔弾がぶつかる。女は、犯人の方を見る。

 

「やっぱり、良いわあ。あなた。」

「ハア……ハア…まだ、終わってねぇ。」ギュッ

「フッなおさら欲しくなったわ。」

「何の話だ?そもそもお前の狙いは、なんだ!」

「……あなたよ。死神さん。」

「!?おれ!?」

「そうよ。私は、貴方の全てが欲しいの。だから、ここで死んでもらうわ。」シュッ

「負けるか」シュッ

 

再び武器を交える瞬間、窓が割れた。たくさんの職員が現れる。そして、最後にアンリが現れた。

 

「貴様が、カラスだな。重要人物殺害の件で一緒に来てもらおうか。」

「チッもう少しなのに。それじゃあ死神さん。」

「なんだ。」

「またね。」カッ

「な、待て!くっ。」

 

女は、閃光玉を落として消えた。職員は、一斉に捜査に入る。

 

「大丈夫かフレアハート。遅くなって済まない。」

「フッ全く……だ……。」ドサッ

「おい!しっかりしろ!誰か転送魔術の準備を急げ!!」

 

ゲンが次に目を覚ましたのは、ベットの上だった。気づいた看護師によって、様々な検査を受ける。その後、お見舞いに沢山の人が訪れて、大変賑わった。全てが、落ち着いたゲンは、夜風を屋上に向かった。扉を開けると満天の星空が広がっていた。そこで、今回の己の未熟さを反省していた。

 

「フウ……参ったなあ。「何が?」おわぁっ!なんでいんだ、カラス。」

「別に、貴方を見に来ただけよ。あなたを殺すのは、私だから。」

「?お前の目的は、一体。」

「それはね。」シュンッ

「!?どこ、!?」

 

ゲンが気づいた時には、女の顔が近くにあり、唇を奪われた。

 

「、、、、っぷは!何する!!」ブンッ

「おっと、危ない。これは、あたしの目的の一つだから。それじゃおやすみ。」

「待て、!?っ痛」

 

謎の女に狙われることになったゲン。とりあえず、もう一度己と向き合うことを心に決心したのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。