友達の様子がおかしい   作:瓦版

59 / 95
死神との会合

ある休日の日、イルマは、サリバンと出かけていた。いつも通りのサリバンの人気に圧倒されたイルマ。買い物を一段落するため、喫茶店に入る。一息つく。そこで、イルマは、サリバンにゲンの事を聞く。

 

「おじいちゃん、ゲン君とは、何処で出会ったの?」

「ん?どうしたの急に。まさか、イルマくん。ゲンくんに何かされたの?」

「いや、そうじゃなくて。最近色んな事が有って、ゲン君が中心になっているけど、あまりゲン君の事知らないなあって。だから少し気になって。」

 

イルマは、頬を搔きながら照れくさそうに聞いた。サリバンは、少しヒゲをなぞって口を開く。語るは、イルマに出会う5年前。サリバンは、魔関署からの知らせを貰う。その内容は、魔界の名の通っている者達が消息不明になっていることだった。

 

「ふーむ、参ったね。」

「最近多いですよね。今月に入ってもう10件。」

「そうなんだよね。アンリくんも大急ぎで探っているみたいなんだよね。」

 

サリバンは、オペラから貰った紅茶を飲む。オペラは、隣で消息不明の悪魔のリストを手に取る。

 

「しかし、ここのリストに載っている者達。全員、良くない話を聞く者達ですね。」

「孤児に対する人身売買、売春、薬関係等の話や過激派と繋がり、テロを企ていると聞く者達もいる。デルキラ様が不在中に…まいったな。」

「尻尾は、掴めているのですか?」

「目星は、ついているんだけどね。けど、困ったことがあるんだよね。」

「と、言いますと?」

「今回の犯人が、一部の市民から英雄扱いされているんだよ。だから。」

「下手なことをすると、暴動になると……。」

「そういうこと。だから、彼を牢獄に送れない。」

「かと言って、このままでは、無いですよね。」

「うん。だからちょうど、アンリ君から連絡が来てね。犯人を追い込めたから手伝ってくれってね。」

「だと思いました。出発の準備は、出来ております。」

「いつも準備が早いね。ありがとう、オペラくん。」

「どういたしまして。」

「それじゃあ向かおうか。」

 

サリバンは、オペラと共に現場に向かう。現場に着くと、アンリが待っていた。

 

「よく来てくださいました。こちらです。」

「いつも大変だね。アンリ君。」

「いえ、仕事ですので。」

「それで、彼がそうかい。」

「ええ、まさかこんな少年が。」

 

サリバンが、踏み入れた場所には、魔関署の職員が数人転がっており、その中心には、2,3人抑えられていた傷だらけの少年悪魔であった。

 

「君が、裏路地の死神だね。」

「ペッ……あんた誰?」

「13冠の1人のサリバンという者だ。これは、君がやったのかな?死神くん」

「は、いきなり囲まれたら抵抗するだろ。それに俺は、別に死神でもない。」

「そうか。けど、この間消されたこの悪魔を知っているかね?」

「さあな。この悪魔が何?」

「いやなに、別に行方不明なっただけだ。ただね、彼の家系能力が特殊な粘着物を出す能力でね。」

「へえ、どんな?」

「こうやって、特殊な光を当てると暗闇で光るんだ。そして、この物質に触れた者を探したら。」

「俺に付いていたと。」

「そういうこと。」

「で、俺を捕まえに来たのか?」

「まあ、魔関署に一旦連れくけどね。」

「そうかい。なら、俺にも考えがある。」スッ

「な!大人しく!?」ガクッ

 

ゲンは、自分を取り押さえていた者たちの魔力を吸っていたのだ。そして、立ち上がりサリバン達に向き直る。オペラやアンリ達魔関署の職員は、構える。だが、サリバンは、ただ立っていた。

 

「どうするつもりだい?」

「そうだな。とりあえず、抗おう…かな!」バンッ

「「サリバン様!!」」

「ふ、じゃあな。」

 

大量の煙の中で逃亡しようとしたゲン。だが、。

 

「どこに行くというのかな?」

「!?」

 

無傷のサリバンがそこに居た。

 

「悪いね、僕を倒すには、まだ威力が足りないな。」ブンッ

「な!?グフッ」

 

重い一撃を貰ったゲンは、闇に沈む。次に、気づいた時には、医療機関のベッドだった。

 

「ここは?「気が付いたね。」!?」

「どうだい調子は?」

「最悪だね。」

「そうかい。で、どうする?また逃げるかい?」

「は、もうあきらめたよ。処刑するなり、監獄に入れるなり好きにしろ。」

「そんなことしないよ。君は、これで釈放だよ。」

「はあ!?」

「釈放の条件は、勝手に暗殺を行わないことと魔関署の管轄下で働くこと。」

「……。」

「これは、君の貢献に応じた結果だよ。どうする?」

「チッわかったよ。その条件で飲むよ。」

 

こうして、消息不明事件は、止まった。そして、新たに裏路地の死神の名が世に広まった。

 

「こんな感じかな。どうかな?」

「そっかぁ。そんなことが、あったんだね。」

「けど、これでも私が知っている一部だけどね。」

「良いよ。それでも、ゲン君のこと知れたから。」

 

二人が談笑していると、そこに話題の人物が来た。

 

「おーい!イルマ!じっちゃん!」

「ゲン君!」

「もう日が沈むぜ。」

「もうそんな時間か。それじゃあ帰ろうか。」

「そうだね。」

「二人して何の話をしていたんだ?」

「「内緒。」」

「?そうか。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。