友達の様子がおかしい 作:瓦版
学校の休み時間。アブノーマルクラスのメンバーと談笑しているゲンに一羽のカラスが下りてきた。カラスは、手紙を喰えておりゲンが引き抜くと消えた。
「誰から?」
「さあな。」
「中身を見てみようよ。」
「まあ、見るだけならな。どれどれ。」ペラッ
ゲンは、少し読んですぐ閉じる。
「なんて書いてあったの?」
「『この間の約束を果たしてもらいます。』ってな。」
「もしかして心当たり有るの?」
「んー、あるっちゃあるけど……。」
「喧嘩か!」
「大きく言えばそうかもな。」
「全く貴様は、いつもそればかりだな。」
「うるせぇ、好きで受けてるわけじゃねぇ。」
「てことは、手紙の相手は、男子かしら。」
「いや、多分逆だ。」
「逆って……女の子!?」
「「「なにぃ!!」」」
「どうした?「ガシッ」!?」
「どういうことだ!君は、普段断ってじゃない!」
「そうだ!なに興味ふりしてんだ!」
「やることやってんじゃないか!この野郎!!」
「お前ら三人、こっち来い。」ビキビキ
その後、三人は、あっさりしばかれた。ゲンが、席に戻ると手紙に戻った。
「けど、ゲン君。女の子と喧嘩なんて良くないよ。」
「安心しろ。喧嘩とは決まってねーし。お前の思っていることには、ならねーよ。」
「そうなんだ。よかった。」
「で、どうするのだ?」
「まあ会ってくる。」
そして、迎えた当日。ゲンは、約束の場所に到着。影では、アブノーマルクラスの仲間が隠れて見物する。
「(あいつら、あれで隠れてるつもりか?)まあ、そろそろか。「だーれだ?」!?」
「「「!?」」」
ゲンは、目を隠してきた犯人に応える。
「なあ、たまには正面から来ないのか?ロア。」
「あら、反応が冷たい。もう少し驚いてくれないのかしら。」
「手紙をもらったときに驚いたよ。」
「そうなの?」
「それで、今回果たす約束は、どっちなんだ?」
「勿論……こっち!」シュンッ
「「「!?」」」
ロアの繰り出された刃物は、ゲンの首ギリギリまで充てられた。アブノーマルメンバーは、驚愕するが、当の本人は、落ち着いていた。
「……。」
「……もう驚いてよ。つまんない。」ポイッ
「「「(ふう)」」」
「もしかして、気づいてた?」
「なんとなくだ。それに、元からそのつもりないだろ。」
「もう、相変わらず手馴れすぎでしょ。そうよ、今日は私と遊んでもらえませんか?」
「ふ、最初から言え。」
こうして、ゲンはロアと共に出かけることになった。アブノーマルクラスの仲間は、デートの途中から解散していった。そして、日が沈むその時までゲンはロアと共に行動をした。最後は、夕日と街並みが見える場所にきた。
「んー、今日は、楽しかった!」
「それは、良かったな。こっちも楽しめてしな。」
「慣れてるけど、普段から色んな女の子と遊んでいるのかしら?」
「さあな。」
「むぅなんだか妬けるわね。まあいいわ。」
少し風に当たり終えると、ゲンは、問いかけた。
「なあ。」
「うん?」
「何で今日、遊ぼうと思ったんだ?」
「んー、息抜きかしら。最近私も依頼が沢山なのよ。」
「それは、難儀なこった。」
「心配してくれるのかしら。」
「いや、同業として同情しただけだ。」
「そうなの。」
「前から聞きたかったんだが、なんで俺にこだわる。そこらへん奴らと変わらないガキだぞ。」
「そうね。いっぱいあるんだけど、やっぱり一目ぼれだからかしら。」
「それは、前に聞いたな。けど、わざわざ裏にならなくてもよくねーか?」
「うーん、この仕事は、天職だからやってるだけよ。それに、悪魔が欲しいものにどん欲になるのは普通じゃない。」
「それもそうか。」
「だから、貴方の全てを手に入れるまで頑張るのよ。」
「なら、俺も頑張るかね。」
「それじゃ、また会いましょう。」
「ああ。」
強風が吹き、止んだ頃には二人の影は、消えていた。