友達の様子がおかしい 作:瓦版
ゲンと不良達の抗争も終わり平穏が訪れていたバビルスに一大イベントが、始まろうとしていた。学校の敷地内を様々な生徒が動き回っていた。
「これ運んでくれ!」
「ここでよかったっけ?」
「おい!足りないぞ!」
「誰か手伝ってくれ!」
「バトラパーティに間に合わせるぞ!」
生徒たちは、来るバトラパーティに備えていた。年に一回の師団の披露会に例年の同等かそれ以上の盛り上がりを見せるために各師団が気合を入れる。それは、もちろんイルマ達も同じであった。去年に比べて人数も敷地も確保できているため、それなりの出し物にしなければならないのだ。一方、特に師団に所属していないゲンは。
「フレアハート君、これをここに運んでほしい。」
「ゲンさん、この木材を小さくしてほしいっす。」
「フレアハート先輩、魔力を下さい。」
「この味、どうか?フレア。」
「えーっと。(なんでこんなことに……。)」
理由は、準備期間に入る三日前。いつも通り遠くからイルマを護衛できるように監視していたゲンは、屋上でくつろいでいた。そこに来客が訪れる。
「やあ!ゲン君!ちょっと良いかな。」
「!じっちゃん。何か用?」
「バトラパーティが、近いよね。」
「そうみたいだな。まあ、俺には関係ないけど。」
「果たしてそうかな?」
「?どういうこ『ドドドドドドドドドッ』!?」
ゲンに向かって大量の生徒が、押し寄せてきた。
「いたぞ!!」
「取り押さえるぞ!!」
「「「おお!!」」」
「な、なんだ!?」
ゲンは、すぐに戦闘態勢に入る。そして、襲い掛かってきた者から次々に戦闘不能のする。だが、あまりの数に圧されて捕らえられる。ゲンは、大人しくするが、サリバンに問う。
「これは、どういうことだ。じっちゃん。」
「えーっと、フレアハート先輩。これ知らないんですか?」
「ん?て、なんだこれ!?」
ゲンが見たのは、『全師団助っ人OK』の文字と自らのサインであった。当然身に覚えのないものだが、遠くから見てる犯人の方に視線を向けると。
「ニコニコ」グッ
「……。」ブチッ
そこからは、鬼と化したゲンは纏わりついていたロープ等をぶち切るとサリバンを全力で追いかける。そして、オペラに止められるまで鬼の形相で魔弾をサリバンに放ちまくる。時は、戻り賑やかな準備期間。
「この味、どうか?フレア。」
「良いですね。(じっちゃん、しばく)」
「フレアハート君、これをここに運んでほしい。」
「わかった。(じっちゃん、ぶん殴る)」
「ゲンさん、この木材を小さくしてほしいっす。」
「任せろ。(サリバン、ぶっ飛ばす)」
「フレアハート先輩、魔力を下さい。」
「了解。(クソ爺、ぶっころ)」
いつかのイルマが、ゲンに行った悪戯の事後のようにサリバンに対する復讐を誓うゲン。周りの生徒たちは、この間の事を見ているため、外見を良くして手伝っているゲンにあまり触れないでおこうと心にしまって準備に励んでいる。もちろん、その現場を見ていたイルマ達もゲンに頼もうとしたら。間違いなくただじゃ済まないと思い、彼の機嫌が損ねないような交渉を行う。
「あ、あの、ゲン君。ちょっと良いかな?」
「ぶちころ、なんだ魔具研か。なんか用か?」
「「「「(今、何か言いかけた!?)」」」」
「僕たち、こんな出し物にしようとしているんだけど手伝ってください。」
「どれどれ。……。」
「そこで、手伝ってくれたらこれを渡そうと思って。」
「ん?箱?」
「最近、疲れているみたいだから英気を養うものが入っているよ。」
「開けて良いか?」
「うん!」
パカッ
「バア!!」ビヨーンッ
「「「「「!?」」」」」」
アハハハハッアハハハハッアハハハハッ
「あれ、なんで!?確かに、入れたはずなのに。」
「!イルマさん!これ、クララ先輩に頼んだびっくり箱ですよ!」
「じゃあ、向こうに僕の用意した物が!?は、!」
「……。」
「げ、ゲン君?ごめん!こ、これは、わざとではなくてですね。ちょっとした事故でして……。」
グシャッ
「「「「ひいいいい!!」」」」
「イルマ。」
「は、はい!!」
「お前らの手伝ってやる。」
「え、良いの!」
「どうせ、1個増えたところで変わらねーよ。」
「ありがとうげ「ただ、条件がある。」!?何かな?」
「今度、じっちゃんを捕まえるの手伝え。もし、断るようなら。」
ガシッ
「「「!?」」」
「わかってるな?」
「イエッサー!」
「後ろのお前らもな?」
「「「イエッサー!!」」」
「よし、交渉成立だ。」
この時イルマは、心からサリバンの事を恨んだ。そして、後ろの後輩と自分の命を守るため、この準備が終わったら全力でゲンに協力しよう誓った。