友達の様子がおかしい 作:瓦版
ひと悶着ありゲンの手を借りることが出来た魔具研究。出し物は、話し合った結果、お化け屋敷に決まった。そこでとびっきり怖い絵を使用するため、美術師団に頼んだ。助っ人として、ヴィネ・ギャルソンの姉のヴィネ・マーニーそして、美術師団の曲者 ビーム・R・ジュダインが協力してくれることになった。マーニーも腕前は、優秀でバトラパーティのポスターのイラストに選ばれるほどであり、ビームも数々の賞に選ばれるほどの天才であった。ビームが、絵を描くにあたって絵の物語を作ることになり、頭を悩ませるイルマとシルビア。そんな二人に協力者が現れて絵の制作は、進むのであった。一方、相も変わらず色んな師団に助っ人をしているゲン。人員不足が、毎年起こるこの行事でストレスをためながら頑張っていた。あらかた終えて休憩に入ると、アガレスとゴエモンを見かけたので、話しかける。
「よお、二人も手伝い?」
「あ、ゲン殿!そうでござる。」
「アガレスの機嫌からして相当任されてるみたいだな。」
「全くだよ。人を何だと思ってんだよ。おかげ、全然寝られない。」
「フフッ」
「なんだよ!」
「いや、去年ダラダラで常に面倒ごとは、放り投げて寝るお前がな。変わったなって。」
「そうでござるな。」
「うるさい!こいつのせいでもあるんだよ。面倒ごとばっか持ってきて。」
「それでも引き受けてくれでござるよね。」
「なんだ、ツンデレじゃねーか。」
「うるさい!うるさい!ゲンこそ、去年は、他人フルしかとなのにどういう風の吹き回し?」
「ゲンどもツンデレでござるな。」
グシャッ
「「!?」」
「おっと、いけね。勝手に押し付けられた仕事のストレスで力が、入っちまった。で、なんだって?」
「「何でもないです。(缶がコインほどに!?)」
「まあ、おれも忙しいがもして欲しかったら呼べよ。手ぐらいは、貸してやる。」
「それは、頼もしいでござる。ぜひとも、借りるござる!」
「うん、お願いするよ。」
「おう。」
こうして、軽い談笑を終えたゲンは、二人と別れて仕事に戻った。数日が過ぎて色んな師団の仕事が片付いて久しぶりに魔具研のテントを訪れるとシルビアが、走って出ていくのが見えた。中には、魔具研のメンバーと美術師団の助っ人の二人にカルエゴとツムルの教員陣が、いた。空気は、最悪であった。
「よお、イルマ。」
「っ!ゲン君。」
「なんか、空気思いが何かあったのか?」
「それが、……」
イルマは、これまでの経緯をゲンに話す。
「成程ねぇ。カルエゴ先生が精神を揺らぐほどの絵か。」
「あれは、相当の精神力でないとすぐに染まるわよ。」
「ふーん。」
スタスタスタッ
「おい!何するつもりだ?」ガシッ
「どんなもんか見てくるだけ。」
「「「「「!?」」」」
「貴様!正気か!」
「そうだよ!何考えてるの!」
「どうせ、この絵は、消えてなくなるんだろ?イルマ。」
「っ!でも、危険だよ!」
「そうよ、危険よ。引き返しなさい。」
「大丈夫、今いるメンツなら俺が染まっても問題ねーよ。」
「その根拠は!」
「ビームさんだっけ?それは、…………なんとなくだよ。」
「!はあ!?頭おかしいのか!」
「だってよ。うわさによく聞いてたあんたの傑作を見れずに終わるんだぜ。なら、見てみたいじゃねーか。それに、もし無事だったら先生の考えも変わるかもしれねえーよ。」
「けど、……。」
「まあ、30分ぐらいしたら出るからよ。あんたは、シルビアに向かってくれよ。」
「……ホントに良いの?」
「ああ、それじゃ。」
そう言って、中に入ったゲンは、ビームの最高にして最恐の絵『ガルナ』に会いに行った。一方、外で待っているメンバーは、ゲンの帰還を待っていた。待っている間にビームと目を腫らしたシルビアが戻ってきていた。
「団長。彼は?」
「まだです。そろそろ30分です。」
「フレアハートセンパイ……。」
「……時間だ。ムルムル教諭、準備を。」
「はい。」
「あの、私も良いですか?」
「ビーム先生。」
「構わん。それじゃ、いk」
バサッ
「「「!?」」」
「……。」フラフラ
「ゲン君!」
「フレアハート!」
「……。」
「おい、大丈夫か?」
「……クク。」
「「「?」」」
「いやあ、良いな。」
「「「「「!?」」」」
「きみ、あの絵を見て、彼女に会って平気なの?」
「まあ、危うく破壊してやろうかと思いましたけど、何とか。」
「フレアハートセンパイ!彼女は!ガルナは、どういう人でしたか!!」
「うーん、秘密にしとく。」
「え、なんで?」
「ここで、俺が教えても教員方の意見を覆せない。それに、その筆。答えは、出てるだろ。」
「はい。」
「そういうことだ。カルエゴ先生。この話は、保留で良いよな。」
「まったく、こんなことしなくてもそのつもりだ。」
こうして、魔具研では、ガルナの模写を行うか中止するかで話し合うのだった。ゲンは、師団の手伝いを早めに切り上げて屋上で一人でいた。
「……ふう……ふう。」
ドクンッドクンッドクンッドクンッ
「あぶねえ。「やはりか。」!カルエゴ先生。」
「貴様が、ただで終わるはずがないと思ったが、まさかな。」
「……。」
「……ハア。安心しろ。準備は、出来てる。」
「!」
ゲンが、気づいた時にはバビルスの一部の教員が募っていた。
「それじゃあ、相手してもらおうか!!」
その日、屋上では巨大な爆発音と衝撃波が発生したのだった。