友達の様子がおかしい 作:瓦版
イルマから魔具研究の師団に入団したことを知ったゲン。
「やっぱりキリヲ先輩のところに入ったんだ。」
「うん。アスモデウス君とクララも一緒だよ。」
「そうか。よかったじゃないか。」
「ゲン君は、何処のバトラに?」
「内緒。」
「何でまた?」
「あまり師団に参加できないし。お前の護衛に時間を割かないといけないからでもある。」
「そうなんだ……ごめん。」
他人の役に立ち他人の迷惑なることが嫌なイルマ。自分が楽しんでいる分ゲンに負担になっていることに落ち込んでいる。それを見てゲンは、ため息を吐いて思いっきりイルマをたたく。
「変なことに気をつかってんじゃねえ。お前は、ここに来て初めて人生楽しめているんだろうが。」
「でも、それじゃあゲン君が。」
「心配すんな。俺は、俺で楽しんでる。」
「けど。」
それでも気にしているイルマ。ゲンは、ある約束をする。
「わかった。じゃあ、この学校にいる間は、何か大きなことをやってやる。それでいいか。」
「!うん!約束だよ。」
こうして、イルマが人間として初めて悪魔との約束を行った。数日が過ぎて、遂に迎える師団披露。様々な師団が特賞を目指して張り切っている。ゲンは、食べ物と飲み物を持ってその中を歩いて回る。そして、目当ての師団のところに到着する。
「よう。やってるな。」
「!ゲン君!」「フレアハート!」「ゲンゲン!」
「なんか狭いな。」
「それは、言うな。」
「どうもうまく場所取れなくてね。」
「ふーん。けど、何か秘策があるんだろ。」
「「「むふふふふふふ。」」」
「その様子だと期待できそうだな。あ、これ差し入れだ。」
「ありがとう!」
「ゲンゲン太っ腹だ。」
「悪いな。」
「特等席で期待してる。じゃあな。」
ゲンは、クラスのメンバーの師団を回った。どれもレベルが高いものだった。少し散策していると、見知った人物を見かけた。ゲンは、その人物の後をつける。すると、人物の影を見失う。
「あれ?何処に?まさか見間違いか。」
諦めて特等席の場所に移動する。そして、目的の場所に辿りつく。そこは、学校の屋根の上ちょうど広場が見渡せる位置。
「さて、そろそろ時間だな。どんなもんk「ズウンッ」!?なんだ?」
突如、学校がバリアを敷かれている。しかも、ただ置かれているわけではなく。迷路状に張り巡らされた形であった。
「どうするか。「prrr」どうしたイルマ。」
「よかった繋がった。ゲン君今どこ?」
「校舎の上だ。イルマは?」
「僕は、今爆発物を持っててそれを空に向かって打ち上げるから。広場にバリアを張ってほしい。」
「話が見えないんだが。」
「後で説明するからお願い!」ブツ
「おい!ちっ。たく、人使い荒いのは、じっちゃん譲りじゃねえか。ハア……。よし!やってやるよ!」
ゲンは、両手に全力の魔力を込める。そして、手を合わせてそのまま思いっきり手を広げる広場の上に屋根ができるように魔障壁を展開する。すると、同時に時計台の所からイルマが飛び出し空に魔力を放つ。
「リ・ベーラ!!」
イルマの魔力は、空に向かって上昇する。だが、厚い壁に阻まれる。そこでイルマは、さらに呪文を唱える。すると、魔力が高まり見事にはるか上空に爆発させることが出来た。広場の生徒や教員たちは、盛り上がった。イルマが落下している所を見たゲンは、イルマを受け止めに動こうとしていたが、広場に魔力を張り続けているため動けなかった。
「まずい!イルマ!!」
ダメかと思った瞬間、イルマの下に魔法壁が張られる。張った犯人は、今回の首謀者のキリヲだった。安心するも束の間、爆発した爆発物の残骸が降ってきた。ゲンは、さらに魔力を引き出そうとするも既にガス欠に近かった。両手両腕から煙が出る。すると、後ろから知っている声が聞こえた。
「よく頑張ったねゲンくん。もう大丈夫だよ。」
「!遅ぇよ。じっちゃん。」
ゲンは、そこで魔力を完璧に空にして視界を暗転させた。