友達の様子がおかしい 作:瓦版
「何これ?」
メフィストの目の前には、不思議な世界が広がっていた。
「さあ、授業を始めるよ。魔術ってなーに?の授業をするよ。まずは、魔術には、口頭魔術、無口頭魔術、家系魔術があります。それぞれの魔術についての説明を絵本で一緒に学んでみよう!」
「「「はーい!」」」
イルマは、魔術の種類を。アスモデウスは、得意魔術について。クララは、魔術に必要なイメージづくりをそれぞれ教えていた。ゲンは、それぞれのサポート。子供たちは、普段では学ぶ機会がない魔術のをとても楽しんでいる。国づくりを目的としていたメフィストは、あまりの光景に授業終了後イルマを訪ねる。
「イルマくん「イルマ先生だよ。」……イルマ先生。」
「ハイ、なんでしょう?」
「これは、何かな?」
「?ミミルスですが?」
「いや、そうじゃなくて。国づくりを目指しているんだよね?」
「そうですよ。」
「何で学校になってるの?」
「クララの案なんです。僕も最初は、驚きました。けど、思ったんです。多耳族の人たちにとって、どこにも居場所が無いんだって。だから、ここが好きになって出ていきたくなくなっちゃえ作戦としてここを魅力のある場所にしたいんです。」
「……なるほどね。」
メフィストは、イルマ自身を王として多耳族を率いてもらうつもりか、多耳族の中から王を見つけるの2択を考えており、イルマが王になると感じていた。だが、イルマの話を聞いてその線もなくなったのでとりあえず引き続き様子を見守ることにした。その後も、子供たちと一緒に楽しく魔術の授業を行った。だが、楽しい時間は、長くは続かなった。ある日、教室に向かうと誰もおらず外に出ると、見知った子供が居たので付いてくと子供たちは、多耳族の能力を上げる特訓をしていた。イルマ達は、その光景に驚愕するが、そこにムンムが現れる。そして、長老テントに向かった一同。
「イルマ様、今後魔術の授業を止めていただきたい。」
「「「!?」」」「……。」
ムンム曰く多耳族の優秀な聴力を伸ばして将来のため力を伸ばすことは、許可するが、その力を犠牲にして、未知の可能性の魔術の授業に時間を使用することは将来が不安のため許可できないとのこと。
「そんな!みんなやりたいって言ってたんだぞ!」
「これは、種の存続に関わる話だ。」
「でも「ノヴァ。これ以上、お前の叶わぬ夢物語に皆を付き合わせるな。」!!」
「ムンムさん!いくらなんでも!」
「口出し無用!多耳族に聴力以外の力は、不要。」
「っ!」ダッ
「ノヴァ君!!」ダッ
ノヴァを追いかけてイルマも出ていく。
「なんでそこまできつく。」
「我々大人が甘やかさせ過ぎた。ノヴァは、多耳族でありながら他の子ように耳が聞こえないんです。」
ムンムから聞かされる天性黒耳(くろみみ)。多耳族の特徴の聴力持たず、一般並みの聴力と少ない魔力の状態で生まれてくる多耳族の事。ノヴァもその黒耳のためムンムは、ノヴァが悲しまないように育ててきた。
「だから、あそこまでねぇ。」
「そうです。私は、彼の祖父でありここの長老です。例え身内といえど特別扱いはできません。」
「そうだな。けど、夢を追っても良いんじゃないか。」
「だからそれは、」
「たしかにそれは、簡単なことじゃない。正直、非現実的だ。ただ、変わらなければ現状のままだ。多耳族は、絶えることになる。」
「……。」
「少しは、子供の夢を信じても良いんじゃないか。」
「……。」
「安心しろ。何かあったらイルマと一緒に俺たちも何とかしてやるから。」
「ん?俺たち?それって俺も入ってる?フレアハートくん。」
「え?当たり前でしょ。」
「(凄いなこの子。)」
「13冠も協力してくれるし、どうかな?」
「……わかりました。少し信じてみようと思います。」
「よし!じゃあ待とうか二人を。なんか面白いこと見つけたみたいだし。」
「?それは、一体……。」
そうこうしていると、凄い勢いでイルマとノヴァが戻ってきた。面白い物を持って。