友達の様子がおかしい 作:瓦版
ロアは、自身の商売道具を出現させる。彼女の目の前には、大勢の武器を持った者達。
「さあ、始めましょうか。」
「くそ、なめやがって。行くぞ!!てめえら!!」
「「「うおおおおおお!!!」」」ダダダッ
「フフ♪」
カキンッカキンッザシュッザシュッカキンッ
彼女は、人形と共に優雅にダンスを踊る。その舞の後には、幾つもの花が咲き誇った。そんな彼女の表情は、とても楽しそうであった。最後の1人を片付ける。
「……。」ビュッ
しかし、舞終わると、退屈な表情を浮かべる。道具を片付け、その場を後にする。報告として、契約先である人物の屋敷に訪れる。そして、目的の人物に会う。
「よお、お疲れさん。相変わらず仕事が完璧だな。」
「ありがとう。」
「報酬は、いつも通りで良いな。」
「えぇ、大丈夫よ。」
「……。」
「?何か?」
「嫌なに、不思議な奴だなって。」
「どういうこと?」
「いつもつまんなそうにしてるのによ。よく仕事を引き受けるなってな。」
「つまらないわよ。ここ最近特に。だけど、」
「だけど?」
「やめられないのよ。花を咲かせるのが。」
「……凄い趣味だな。」
「それだけじゃないのよ。彼を手に入れるためでもあるの。」
「彼?ああ、例の殺し屋のガキか。」
「そう、全て彼のため。」
「そうかい。頑張な。」
「ええ、では失礼します。」
ロアは、部屋を出ていく。部屋に残されたバールは、タバコをふかしながら仕事に戻る。廊下を歩くロアは、見知った顔に会う。
「あら、ロア。今帰り?」
「アポロ姉さま。そうです。」
「最近、彼とどうかしら?」
「進展なしです。」
「あら、残念ね。」
「だからこそ、手に入れてみたいものなんですよ。」
「わかるわぁ。」
「流石、お姉さまですわ。」
「フフ。そろそろ行くわ。頑張りなさいね。」
「はい、失礼します。」
笑顔で後にするロアと彼女を見送るアムドゥスキアス。乙女の心は、乙女同士にか分からないのだった。次の日、久しぶりの休日を満喫するロア。買い物を兼ねて外出する。ある程度の物を買いそろえると、喫茶店を見つけて休憩する。紅茶を飲んでのんびりする。
「ん~疲れた。(この後どうしようかしら。そうだわ、銭湯にでも行こうかしら。)」
そして、会計するため立ち上がると、店に武装した輩が入ってきた。
「おい!!金物全部奪い取れ!!」
「「「「おう!」」」」
キャーッ
「チッ(せっかくの休日を…………殺す。)」パキッペキッ
そこからの行動は、速かった。あっという間に強盗を全滅させる。
「フウ……さて帰り「おねえさん!」!はい。」
「ありがとう!!」
「ねぇちゃんやるじゃねぇか。」
「大したものね。」
ワーッワーパチパチ
「(ま、これも悪くないかな。)マスター、会計。」
「大丈夫だよ。むしろお礼をしたいくらいだよ。」
「そう、じゃあ甘えようかしら。(もう今日は、帰ろうかしら。)」
珍しく運の悪い日だと思い外に出ようとすると、1人の魔関署の職員が入ってきた。
「大人しく!しろ?」
「!あら、もう片付いたわよ。」
「あれ?」
「そのおねえさんが、やっつけてくれたんだよ。」
「そうなんだ。協力感謝する。ロア。」
「フフ、どういたしまして。」
そこからゲンは、他の職員に連絡を取って犯人を引き渡す。そして、ロアの方に向きを変える。
「この後、暇か?」
「!ええ。」
「ちょっと待ってろ。」
ゲンは、本部に上がりの連絡を済ませる。そして、魔関署の姿から普段の恰好に戻す。
「さて、俺も暇になった。市民を救ってくれたお礼をさせてほしい。何かして欲しいことは、あるか?」
「そうね。あなたのか「俺は、あげれんぞ。」ぶー、ケチ。まあ良いわ。それなら私とデートしてくださるかしら?」
「フ、喜んで。」
ロアは、意中の殿方とその日を存分に楽しむことが出来た。そして、気持ちの充電を施すことが出来たため、次の仕事でも大いにその腕を振るうことが出来、いつもより見事な花を咲かせることが出来たそうだ。