居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

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子供と大人と忘れもの

 

 

 

 もうどこから説明すれば良いのか分からんが、とりあえず誰よりも先に俺に飛んで来たのはハルカちゃんとユウキ君だった。何でホウエンの新チャンピオンとそのライバルが悪党の船に乗ってるのか疑問だったけど、どうやらウルトラビーストの捕獲作戦中のアオギリとマツブサに遭遇したらしい。そっから事情を説明されて、真偽を確かめるために俺の元に来たと。え、アイツら子供に見破られる変装してたの?これはダメだ、今後はヘレナちゃんにあの2人もコーディネートしてもらおう。

 

 「お兄さん悪い事してるんですか!!だったらやめましょう!!今なら私も一緒に謝りますから!!」

 

 何て良い子なんだハルカちゃん。俺と一緒に謝ってくれるんだって。まあ、正直なんて言うか迷ってたんだけど、リラさんが俺自身の罪の潔白と、各地の悪の組織の解体と吸収を行い、悪事に利用した技術を未来の発展に繋げようとしてるなんて上手い事言ってくれたから丸く治ったけど、ハルカちゃんの尊敬の眼差しが痛いからやめて欲しいのよ。

 

 「お兄さん、いやカイトさん。俺、結局あのゴールドって人に完敗しちゃったけど、これからもっと強くなりたいです。だから、俺をここに置いてくれませんか?」

 

 律儀に頭を下げるユウキ君。良い子なんだけど降りてくれと言いたい。もう島のスクールくらいの人数になって来てんのよこの船。マズイなあ。子供積んだ悪の組織なんて聞いた事ねえよ。

 

 「リラさん、ちょっと」

 

 「はい?……ああ、なるほど。分かりました。任せて下さい」

 

 俺はリラさんに、8歳の俺含めて子供達の教育をお願いする事にした。なるべく1箇所に固めて、危ない場所には行かせない様にしよう。と言う事で子供達に関しては、リラさんとバーベナちゃん、ヘレナちゃんに任せて、俺は大人の対応をする。

 

 「ボス、この女が今回の主犯。エーテル財団代表のルザミーネです」

 

 「うん、採用」

 

 ホムラの説明を聞いて直ぐに俺は了承する。

 

 「いや、あのですね、ボス、この女は」

 

 「私から話をさせてもらうわ」

 

 俺の前に出てきた金髪の美女。マジ色気パネエな。凄え。ルザミーネさんだっけ?やべえな。ウルトラビーストを利用した悪事ってのはアレだけど、ウルトラホールを何かしらの方法で人工的に開いたってのは凄えよな。

 

 「初めまして、元エーテル財団代表のルザミーネです」

 

 「同じく元エーテル財団エーテルパラダイスの支部長をしていましたザオボーと申します!」

 

 「同じく副支部長のビッケです」

 

 「あ、どうも、宜しくお願いします。デヘヘ」

 

 「ボス、顔が汚いですよ」

 

 締め殺すぞテメェ。誰の顔が汚いじゃ。汚くねえわ。いやあ〜、スタイリッシュでセクシーなルザミーネさんと、包容力のある色々と大きなビッケさん。良いねえ。もう採用ですよ。

 

 「ん〜、正直、私をスカウトした彼の方がボスの威厳はあったきがしますね。まあ、今後ウルトラビーストの研究をこの組織に活かせる様、頑張りますわ」

 

 「デヘヘ、うん、お願いします」

 

 「ボス、ちょっと」

 

 俺がルザミーネさんにペコペコしていると、ホムラに引っ張られて3人から少し離れる。

 

 「何だよ」

 

 「サカキ副司令官が連れて来たのですが、私はどうもあの女怪しい気がするんですよ」

 

 「え?そう?綺麗なお姉さんじゃん」

 

 「……あの女、子供2人いますし、四十超えてますよ」

 

 「……尚の事ありだな」

 

 「ボス!!」

 

 うるせえなあ耳元で叫ぶなよ。良いじゃねえか。ミステリアスな女性も魅力的だし、どんな女性だろうと俺は平等に愛すると決めてるんだ。

 

 「もし謀反でも起こされたらどうするんですか!?」

 

 「いやいや笑わせんなよホムラ」

 

 「え?」

 

 「俺を相手に謀反起こして勝てると思ってんのかよ?」

 

 「ッ!!ええ、そうですね」

 

 「それに、お前ら古参組は裏切らねえっていう信頼がある」

 

 裏切られて死ぬならまあそれでも良いけど。俺はサカキが付いてくる以上、歩みを止めるつもりはない。

 

 「というわけで、歓迎しますよルザミーネさん。是非ウチでエーテル財団の技術を活かしてみて下さい。俺はいつでも、相手になりますので」

 

 「ッ!ええ、分かりましたわ。宜しくお願いします」

 

 何かビビった様子だけど、これで美人ママと一緒にお酒を飲めるね。いやあ〜今日はいい日だ。

 

 「ボス、次の目的地は何処にするんですか?」

 

 「ガラル」

 

 ホムラからの問いに直ぐに答えると、再び怪しげな目を向けられる。

 

 「今度はどんな女性目当てで行くんですか?」

 

 「いや、今回は俺にとって、大切な忘れものを取りに帰る」

 

 もう向き合わないといけない。たった1人の、変えの効かないエースと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのポケモンは、今日も墓を守る。

 

 そのポケモンは、今日も墓に供えるための花を摘む。

 

 そのポケモンは、今日も空を見上げる。

 

 そのポケモンは今日、涙が出なくなった。

 

 

 

 

 

 




Q.カイトさんのポケモンで1番強いのは誰ですか?
A.現状だとミミロップです。新旧合わせたらゲンガーです。ゲンガーが1位で、超えられない壁があり2位にサザンドラ、3位カビゴン、4位パチリス、そして5位にミミロップが入ります。まあバトル中の覚醒とかで変動しますが、素の状態ではこんな感じです。そこに更にメガシンカが加わった場合、ヘラクロスやミミロップも変動しますが、そうなったらメガゲンガーの独壇場です。

Q.カイトさんとはどこで会えますか?
A.Qさんが女性ならカイトの方からやって来ます

Q.8歳カイト君は何て呼べば良いですか?
A.カイ君でお願いします。シンジュ団のリーダーとは関係ないです。

Q.今のカイトさんと、8歳カイト君はどっちが強いですか?
A.圧倒的に8歳カイト君です。現状では勝つ事も可能ですが、成長したらもう足元にも及ばないでしょ。但し、ゲンガーがいれば話は変わりますが。



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