居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織 作:エドモンド橋本
AM6:00
部屋に鳴り響くアラーム。それを手で止めようとするが、ここ最近それが上手く出来ない。まず、右腕は8歳の俺の枕になっていて動かせない。そして、8歳の俺との間には、フーパとジガルデが寝ている。何故か最近図々しくも、俺の腹の上で寝ているチビスケ。完全に身体を動かし辛い状況にある。左腕だけで何とかアラームを止めて、ベッドから静かに降りる。今までならチビスケを蹴り落として殴り合ってたが、流石に8歳の俺に朝からそんなの見せられん。
AM6:20
「ふあ〜、お兄ちゃん、おはよう」
「フパ〜」
「ジ〜」
「おふぁよ」
歯を磨いていると、チビーズが起きてきた。多分シャワーの音で目が覚めたんだろうな。まだみんな眠たそうだが、ちゃんと起きて来る辺り偉いな。俺は口を水で濯いでから、ベッドに向かい、気持ち良さそうにベッドを占領しているアホを蹴落とす。
「ティニ!?」
「はよ起きろ」
「ティニ!!!」
いつも通り俺の頭の上で暴れ始めるが特に気にしない。どうせ8歳の俺が腕を広げるとすっぽり治るから。
「おはようビクティニ」
「ティニ!」
ほらね。やっぱりあのチビスケバカなんじゃねえかな?あいつも俺だって言うのに。まあ楽になったから特に気にしないけど。チビスケと戯れている8歳の俺を見ていると、面白いものが目に入った。
「ふはっ、カイ、寝癖凄いぞ」
「え!どこ?」
ピョコンとハネた前髪をちょんちょん突いていると、8歳の俺は楽しそうに笑っている。何がそんなに楽しいのか分からんが、本人が良いなら良いか。俺はドライヤーで寝癖を直してやり、その後自分の身支度を済ませた。
AM6:40
「おはようボス。気分はどうかな?」
「おはようサカキ。ああ、いつも通り問題ない」
いつもと変わらない、部屋を出て直ぐのサカキとの挨拶。最近変わったのは、俺の横からひょっこり顔を出す小さい俺。
「サカキさん!おはようございます!」
「ああ、おはようカイ君。よく寝れたかな?」
「うん!」
しゃがみ込んで8歳の俺になるべく視線を合わせるサカキ。優しい表情で語りかける姿を見て、やっぱり人の親だなと思う。まあ悪人だけど。
「親分!おはようございます!」
「師匠!おはようございます!」
3人で歩いていると、後ろから元気な挨拶が聞こえた。ヒカリちゃんとトウヤ君。最近8歳の俺の面倒を見てくれている2人。
「ああ、2人ともおはよう」
「おはよう。朝から元気なのは良いが、背後から大きな声を出すのはやめなさい」
「ヒカリちゃん!トウヤ君!おはようございます!」
何かサカキの保護者感が強くなってきたな。別に悪い事じゃねえとは思うが、シルバー君と何かあったのかな?まあ特に詮索するつもりはないが。
「今日は、ヒガナちゃんのバトル講座があるんだって?」
「そうなんです!午後からはみんなで総当たり戦があるんで気合い入りまくってます!!」
「ダンデさんに負けてから、私もっと強くなりたいって思えたんです。リベンジする為にも、もっとしっかり勉強します!」
「僕も強くなる!」
トウヤ君もヒカリちゃんも、WPCから既に切り替えていて凄えなあ。俺まだ不戦敗引きずってるぞ。何かの記事で、ダンデが怖くて逃げたとか書いてあって腹立ったし。
「その為にはまず飯だな!よし、ヒカリ、カイ、食堂行こうぜ!」
「うん!カイ君行こう!」
「はい!お兄ちゃん行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
「おいトウヤ!船内は走るな!」
やっぱり保護者感強えなあ。
AM7:00
デスクでヘレナちゃんのおにぎりを食べながら、最新のニュースをチェックする。ここしばらくはWPCの優勝者であるゴールドの事ばっかりだ。しかし、Mr.Kの話も多いなあ。何故突然居なくなったのかとか結構考察されてるし。後は、イッシュのジムリーダーにロックな女の子が就任したとか、WPCに参加していた女の子が、チャンピオンになったとか、中々面白いニュースが多い。あ、姉ちゃんだ。へえ〜、女性四天王対談とかあったんだ。カンナさん、姉ちゃん、フヨウちゃん、キクノさん、カトレアちゃん、パキラさん、カヒリさん。え?天国やん。
「つ〜か、姉ちゃん。俺の話しかしてねえし」
弟が、どうだのこうだの。何て言うか、相変わらずだな。パルデアまで行ったら、一度実家に帰ってみるか。
「親父、俺の事覚えてんのかな?」
AM7:30
今までと違い、俺とサカキ、アオギリ、マツブサ、ヒガナちゃんのNo.3までのメンバーのみでの朝礼が行われる。実は、7時の時点で、この場にいる4人と隊長達による朝礼があり、これはその報告的な感じだ。
「各隊新体制にも慣れてきたみてえだ。後は新入り連中の教育が完了したら配属しても良いかもな」
「特にグズマとプルメリは中々良い戦力になりそうです」
それは俺も思ってた。グズマとプルメリちゃんは、下から慕われるタイプっぽいし、意外と真面目に働いてる。バトルも結構強いし、教育が終わったら、エメラルドかサファイアにでも配属して、将来的には別の隊を任せても良いかも。
「ボス、UB研究室のルザミーネからだが、捕獲に成功したウルトラビーストに関して、隊長達に預けてみてはどうかとの事だ」
「捕獲したウルトラビーストをそのまま手持ちに入れてるのはアカギさんとウシオだけだよね」
ヒガナちゃんの言う通り、捕獲したウルトラビーストを手懐けられているのは、アカギとウシオだけ。他の隊長達も空き時間にUB研究室にてコミュニケーションを図っている。結構打ち解け始めているから、それもありかな。
「本人達が望むなら、それでも良いよ。ただ、カイの捕獲したアクジキングはやめておこう。あいつのメンタル的にもまだキツいだろうし」
「了解した。では捕獲した隊長達にはその様に伝えよう」
あのアクジキングってのは正直扱いが難しそうだしな。いくら8歳の俺が強くても、あまり無闇に持たせるべきではない。
「ガラルについてからの動きは決まった?」
「ガラルには、伝説の英雄についての伝承や、豊穣の王伝説、鳥ポケモン伝説とか様々な言い伝えがあるから、今はチーム分けをしてる段階です。決まったら直ぐに報告するね!」
ヒガナちゃん頑張ってるなあ。必死にガラルの伝承調べたんだろうなあ。健気だなあ。可愛いなあ。確かに、ガラルは伝承が多い。伝説の英雄についても、研究家の間で様々な意見がある。英雄像や地上絵、タペストリーから、色々と推測されているが、英雄が1人なのか2人なのかすら分からない。歴史研究家としてもすごく気になるところだ。
「了解、頑張ってね」
「はい!」
うん、可愛い。
AM8:00
「コッコ!」
「フフ!」
「ブルル!」
「レ、フゥーレ」
アローラの守り神であるカプ・コケコ達から、伝承が事実であるかを確認する。どうやら、大まかな内容はあっている様だが、伝承よりも彼らは子供っぽい。守り神ではあるが、好奇心が強い為、今回ホムラ達に同行する事にしたらしい。まあ、いざとなればフーパを使っていつでもアローラに帰れるし、大丈夫か。
「テフフ」
「レフゥーレ」
何かやたら俺にくっついて来るのは何でじゃ?まあ、ほっときゃ直ぐにどっか行くから別に良いけど。
AM9:00
「Mr.K、少し良いかな?」
「お?どうした?」
新入り達の配属先を決めていたらNがやってきた。隊長になってから執務室に来る事は減ったから安心してたのに、何よ今度は。
「実は、エメラルドの隊員達のバトルトレーニングは、同じレベルの隊員同士で行っているんだけど、今後は強敵を相手にした時の対応も必要になって来ると思うんだ。そこで、隊長や最高幹部のメンバーに1週間に一度くらいのペースで、トレーニングに参加してもらいたいんだけど、良いかな?」
「え、あ、うん」
「ありがとう。それじゃあ、僕はこれで失礼するよ」
そう言ってNは執務室を出て行った。え、あいつ本当にNか?ゾロアークのイリュージョンじゃなくて?しっかり隊長してるじゃん。良い事だけど、ごめん気持ち悪い。もっと奇行の目立つ奴だったのに。とりあえず、言われた通り、隊長やサカキ達にトレーニングに参加してやってくれって伝えとくか。
AM9:30
「今回改良しました傷薬ですが、シンオウチャンピオンのシロナさんや、パキラさんの宣伝の効果もあり、評判が良く、かなりの収益が見込めます。それから、ノアにステルス機能の追加が可能か模索している段階ですが」
もうやだこの科学者。何?ステルス機能?傷薬の収益?何だろうなあ〜、もう俺ボス辞めても良いんじゃねえか?コイツが居れば大概何とかなりそうだけど。
「報告は以上です。何か他に指示などがありましたら」
「空飛びたい」
「空、なる程、承知しました」
え、俺何も考えずに凄え適当なこと言ったけど、まさか鵜呑みにしたりしないよな。宙船作ったりしないよな。しないよな!?変な笑み浮かべて執務室を出ていくアクロマに恐怖心を抱いた。
AM10:00
「ホムラ相談役、話がある」
「何ですか改まって」
ホムラを執務室に呼び出した俺は、両肘を机の上に立てて、両手を口元で組んだポーズで話を始める。
「今夜の新入り達の歓迎パーティーについてだ」
「そんなポーズで話すことですか?」
やはりコイツは分かってないな。これは重要な事なのだ。
「俺のテーブルに、ルザミーネさんとビッケさんとプルメリちゃんを付けなさい」
「了解しました。アオギリさんとウシオとマッシブーンで良かったですね」
プロテインの試飲会か?まああの2人と飲むのもそれはそれで楽しいけどさあ、ルザミーネさん達と打ち解ける為にも付けてくれたって良いじゃんか。
「とりあえず準備は進めてますので、夜になってからご自分で誘って下さい」
「ケチ饅頭」
「何とでもどうぞ。どのみち隊長達に囲まれるのがオチですよ」
この饅頭最近スカす様になって来やがった。
カイトさんの手持ちにいて欲しかったポケモンランキング
第10位 ニョロトノ
理由 何かカイトといるとほんわかする。
第9位 ジャラランガ
理由 地味なカイトとは真逆な派手な見た目が映えそう。
第8位 オーダイル
理由 歴戦を乗り越えたパートナー的なポジションが似合いそう。あと作者がワニポケモン好きだから。
第7位 メルメタル
理由 イカつい見た目と分かりやすいパワーファイトが最高。
第6位 タイレーツ
理由 可愛い。カイトの後をちょこちょこついてきて欲しい。
第5位 バオップ
理由 ポケモン版のカイト。ビクティニと違って、カイトと仲良しな上でそっくりさんな感じだと面白そう。
第4位 ソウブレイズ
理由 カイトの騎士とか似合う。激重感情抱いてそう。
第3位 ワルビアル
理由 初期段階ではカイトのパートナーだったポケモン。悪の組織のカイトに似合いそうだし、カッコいいし強い。あと作者がワニポケモン好きだから。
第2位 ホゲータ
理由 可愛い。ゆるキャラポジションとして進化せずにそのままいて欲しい。あと作者がワニポケモン好きだから。
第1位 マスカーニャ
理由 ハニーとの絡みが面白そう。ハニーと違ってジワジワカイトに擦り寄ってきそう。
結局今のメンバーが可愛くてバランスも良いし好きなんですけどね。
ただまあ、電気タイプ好きだからカプ・コケコとか、ゼラオラ、ゼクロム、サンダー、レジエレキ、デンリュウ、エレブー、パッチラゴン持たせたいなぁとかは思ったんですよ。でもカイトの性格的にパッチラゴンは地雷だしなあ。もし、ガラル編でカイトの手持ちにパッチラゴンが加わったら作者が壊れたと思ってください笑