居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

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蹂躙

 

 

 Nの城入り口

 

 黒シャツに黒ベスト、黒いジャケット。全身黒ずくめに髪をワックスでオールバックに固めている。左手の中指にキーストーンリング、右手の人差し指にはある人から貰った指輪。ここまでかっちり正装したのはいつ振りだろうか。まあ、それは良いから身動き取れないほど擦り寄ってくるハニーをどうにかしよう。

 

 「ハニー、とりあえず離れてくれると」

 

 「ロップ♡♡♡♡ロップ♡♡♡♡」

 

 無理だな。いつにも増して離さないと言う強い意志を感じる。俺の目の前に並んだ手持ちのポケモン達。やけに不機嫌なブラッキーと、何故か羽が数箇所抜けた跡があるファイアロー以外は普通通りだ。

 

 「はあ、まあ良いや。ええ〜取り敢えず皆んなにはこの目の前にある城を襲撃してもらいます」

 

 「グルゴラア!」

 

 「h&5/¥7hxs@085」

 

 「シャ」

 

 気合の入っているガチゴラスと、楽しそうなポリゴンZ、いつも通り冷静なグソクムシャ。

 

 「ふるお」

 

 お前は本当どうしたんだファイアロー。死んだ目してるぞ。あんなに男らしく、強気なお前が、なにがあったのよ。

 

 「でも、無理矢理戦わされているポケモンや、捕まっているポケモンがいたら助けてあげて欲しい」

 

 頷く従順なポケモン3体。無視する相棒。死んだ目で固まる不死鳥。顔を擦り寄せてくるハニー。よく俺のポケモン達纏まってんな。

 

 「最後に、俺クラスのイケメンを見つけたら引きずって連れてきてくれ。まあ、すぐ分かるだろ」

 

 「「「「「「………」」」」」」

 

 なーぜ固まる君達?身体がバラバラになって浮かぶ破壊砲。不思議そうに唸る古代王。何をどう勘違いしたのか自分の腹に爪を刺そうとする切り込み隊長。死んだ目の不死鳥。鼻で笑う相棒。恐ろしい程無の顔になったハニー。

 

 「……まあ、頼むわ」

 

 「ブラッ」

 

 「おっ、と、何だ、相棒」

 

 「ラッ」

 

 さっきまで擦り寄ってたハニーが離れたからか、肩に乗ってきた相棒。あ、寒い、左後ろからすごい冷たい視線を感じる。

 

 「ロップ?」

 

 「ラッ?ブラッ」

 

 「……」

 

 「やめろやめろ!!ハニー何しようとしてんの!!てか、何か挑発したんか相棒!!」

 

 「ブララッ」

 

 「ん?ちょ、どした」

 

 「ガルルルルルルル!!!!!」

 

 俺の頬を軽く舐める相棒。それを見た途端に背中に鬼か悪魔を背負ったハニー。止めようハニー。君にそんな顔は似合わないよ。恐ろしい形相で近づいて来るハニーを止めてくれという願いを込めて、背後にいるであろうポケモン達に目を向けた。

 

 「え?」

 

 しかし、そこには誰も居なかった。視点を少し上げると、入り口に向かって突っ込んでいくグソクムシャとガチゴラス。高く飛ぶファイアロー、何故か空に向かって破壊光線を放つポリゴンZ。誰も俺を助けようとはしてくれない。あ、また相棒が頬を舐める。やめなさいよ、もはや今のハニーを見ても、誰もミミロップとは言わない様なオーラしてるよ。

 

 「や、やめろ!!何のつもりだ!?」

 

 「え?」

 

 入り口の方からボロボロになって出てくるプラズマ団のしたっぱ。ガチゴラスに引っ張られてもはや顔が恐怖に染まっている。しっかしダッセエな。こんな格好でポケモンの解放だ何だ言っても話入って来ねえよ。

 

 「グルゴラア!」

 

 「ひっ!!」

 

 満面の笑みで俺を見つめるガチゴラス。え、まさか、こいつが俺と同レベルのイケメンと言いたいの?あ、そう。今度はグソクムシャとポリゴンZがしたっぱを連れてくる。上空からファイアローも、掴んできた。違うよ。皆違うのよ。

 

 「ガルルルルルルル!!!」

 

 「あ、ハニー!!あの日、ベンチで見た緑の髪の男を連れて来てくれ。それか、見つけたら教えて欲しい!!」

 

 「ガル……ロップ♡♡」

 

 「見つけたら、あ〜、俺と1日デートしよう!!」

 

 「!?ロップ♡♡♡♡♡♡」

 

 全力ダッシュで、城に入っていくハニー。中からは轟音と悲鳴が聞こえてくる。痛っ!!何で首噛むのよ相棒。

 

 「ああ、お前達も、取り敢えず、中の連中蹴散らして来てくれ」

 

 「グルゴラア!!」

 

 「シャ!!」

 

 「g6v)2:@¥rsv;4/,!!!!」

 

 「ふるほあ!!!」

 

 城に突撃する俺のポケモン達。中から更なる轟音と悲鳴が聞こえてくる。

 

 「ラッ」

 

 「ん?え、何で?」

 

 相棒が尻尾でペチペチと頬を叩き、上を見ろと鳴く。顔を上げると、Nの城を取り囲む様に、ディアルガとパルキア、ギラティナ、レックウザが四方に構えていた。そして俺の背後からは、ズシンズシンと重い足音が聞こえる。振り返ると、レジ3体が前進している。その上に浮いている、ヘンテコ宇宙人とサカキの隣にいたピンクのヘンテコ。そして至る所から飛び出して来たカグラ団の平隊員。

 

 「完璧だなボス」

 

 俺の右隣に立つサカキは満足そうに笑っている。ああ、これ3分持つかな?

 

 

 

 

 

 




自信を持ちたい

ボスの正妻選手権

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