居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

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大人気ないとよく言われる

 

 

 「おおらあああああああ!!!プラズマ団なんか怖くねえぞおお!!」

 

 「カガリ副隊長の薬品カプセルに比べたら恐るるに足らん!!」

 

 「ここで活躍してイズミ副隊長に踏んでもらうんだ!!!」

 

 「私はサカキ副司令官に褒めて頂くわ!!!」

 

 次々に倒れていくプラズマ団のしたっぱ達。何というかウチの平隊員達を突き動かす原動力は何なのだろう。

 

 「サカキ、外に逃げて来た奴ら逃さない様頼むわ」

 

 「了解した」

 

 さて、俺は中に行くか。何かもう最早殺戮みたいになってるから見てられない。レジ三体に投げられ、ヘンテコ宇宙人とヘンテコピンクに操られ、ドラゴン組の吐くブレスに吹き飛ばされるプラズマ団のしたっぱ。え、世紀末か?

 

 「相棒、なんかあったら頼むぜ」

 

 「ラッ」

 

 俺は肩に相棒を乗せたまま、Nの城に乗り込む。入る前にもう一度振り返った時、俺の目に映ったのは、メガシンカしたポケモン達が暴れている姿だった。ガルーラ、サメハダー、バクーダ、ボーマンダ、サーナイト、オニゴーリ。案外世界征服って簡単なのかもな。

 

 「ぎゃあああああああ!!!助けてくれえええええ!!!」

 

 「頼む夢だと言ってくれえええええ!!!!」

 

 「来るな!!!来るなああああ!!!!」

 

 「グルゴラアアアア!!!」

 

 「シャ!!!」

 

 「mht4/&5);:4(@90¥6」

 

 城内では俺の愛するポケモン達が、侵略生物みたいな扱いを受けてる。目の前に立ってちゃんと見てみろ。持ってる力以外は可愛いんだぞ。まあ、良いか。それよりもNを助けないとな。階段を上がり、上部を目指す。階段を登った先では、冷たい目をしたハニーが立っていた。

 

 「ルー、ロップ」

 

 ハニーよ、足元にいるポケモン達はちゃんと手を抜いて倒したんだよね。目を回すとかじゃなくて最早白目剥いてない?

 

 「はあ、はあ、我々は、ゲーチス様を」

 

 「必ずや、守って、みせる」

 

 「ここを、通すわけには、いかない!」

 

 手持ちのポケモンが倒れても尚、ハニーの前を動こうとしない忍者みてえな3人組。対した忠誠心だな。

 

 「ハニー、もう良い」

 

 「ロップ♡♡♡♡♡」

 

 俺の声にすぐさま反応したハニーは俺にしがみついてくる。若干相棒とハニーが威嚇しあってる感じがするが、それは後だ。

 

 「お前が、今回の襲撃の主犯格か」

 

 「一体何者だ」

 

 「何が、目的だ」

 

 「カグラ団ボスのカイト。プラズマ団を潰しに来た」

 

 3人組の忍者の問いかけに、俺はハニーに抱きしめられたまま答える。何とも格好が付かない。まあ良いか。コイツら男だし、カッコつかんくても。

 

 「プラズマ団は、ゲーチス様の、夢」

 

 「お前みたいな、男に」

 

 「潰させて、なるものか!」

 

 え?消えた?目の前から一瞬にして3人組がいなくなった。しかし、ほぼ同時に俺から離れたハニーの声が聞こえた方を振り向けば、床に叩きつけられている3人。えー、あいつらこの一瞬であんなとこまでいったん?人間じゃねえよ。てか、ハニーの足元に倒れてたポケモン達もあいつらのか。中々育てられてたし、あいつら使えるな。

 

 「ハニー、そいつらをサカキの元まで連れてってくれ」

 

 「るー」

 

 嫌そうな顔。まあ、N見つけてないし、任務途中だもんな。しかし、それでもこの3人組は欲しい。ゲーチスへの忠誠心は相当だろうが、まあ、それは折っちまえば良いか。俺悪の組織の人間だし、そんくらいしても良いよな。もしもの時は、カガリちゃんに預けよう。洗脳、とまではいかなくても、ね。何とかしてくれるでしょ。

 

 「ハニー、俺の言う事、聞けないかな?」

 

 「るーるーるー!!!」

 

 折れるんちゃうかってくらいの勢いで首を横に振るハニー。意地悪な言い方したかな?でも、こんなすげえ奴らどうしても欲しいんだよな〜。俺直轄の隠密部隊とかにしたい。カッコ良さそう。

 

 「頼むハニー。デートならするからさ」

 

 「ロップ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡!!!!!!!!」

 

 ハニーを抱きしめて軽く頬にキスをする。するとすんげえ勢いで3人を引きずって走って行った。あいつらサカキの元に着く前に死なねえかな。大丈夫だよね?痛っ!!!だから何で噛むかなこの相棒は。

 

 「師匠!!」

 

 「え?」

 

 ハニーが降りてった階段から上がって来たのはトウヤ君。窓の外を見ると、ジムリーダー達が集まって来ていた。あ、フウロちゃんだ、カミツレもいる。トウコちゃんも来てるな。あのメガネの少年と大きなベレー帽を被った少女は誰だ?まあ良いか、トウヤ君に視線を戻すと、覚悟が決まった目をした彼は、俺の方を向いて頭を下げた。

 

 「師匠!!お願いします。俺にNを止めさせて欲しい!!!俺はアイツの理想を否定はしない。でも!!アイツはこの世界の真実をまだ知らないはずなんだ!!俺がアイツに勝って、それを教えてやる!!!だから、師匠!!Nと戦わせて欲しい!!!」

 

 この子は、ヒカリちゃんと似た様なことを言うな。アカギもそうだった。この世界を知らない。なのに、過去の認識からこの世界に絶望し、破壊を企んだ。そしてそれをヒカリちゃんは阻止した。そうか、この子も、英雄なんだな。だったら、Nはこの子に任せるべきなんだろう。でも、そうはいかない。

 

 「それは、出来ない」

 

 「な、何で!!」

 

 だってお前がN助けたら、バーベナちゃんとヘレナちゃんに格好が付かんやろがい!!あ痛え!!またこの相棒噛みやがった!!

 

 

 

 

 

 

  




明日からは1日1話更新になるかもしれません。
申し訳ございません。
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