居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

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魔王になりました

 

 

 カグラ団移動式アジト《ノア》執務室

 

 打ち合わせ用のソファーに座る俺、ホムラ、ヒカリちゃん。そしてヒカリちゃんの膝上に寝転ぶチビスケ。俺達は向かいのソファーに座る美女に目を向ける。

 

 「助けて頂きありがとうございました」

 

 「お気になさらず。困った時はお互い様です」

 

 グヘヘヘ。聞いてた以上の美人さんじゃん。紫がかったふんわりとした髪。キリッとした目。しかしどこか幼く、可愛らしさも感じる顔。素晴らしいね100点よ。

 

 「それで、一体何があったんですか?」

 

 「助けて頂いたのに申し訳ありませんが、あまり詳しい事は話せないんです」

 

 だろうな。分かっていた事だ。警察だって事を知られている以上、下手に情報は渡せないわな。

 

 「では、どこまで送れば良いですかね?」

 

 「いえ!そんなお気になさらず。皆さんの目的地で降ろして頂いて構いません。勿論お礼はさせて頂きます」

 

 「気にしないで下さいよ。俺達はこれからカロスに向かいます。その後、アローラに行く予定ですが」

 

 「あ、えと」

 

 アローラに若干反応したな。でも表情からはあまり読めないし、流石は国際警察。しかし、何年も女の子を見て来た俺にはわかる。彼女はアローラに行きたいのだ。

 

 「嫌でなければ送らせてもらいますよ。カロスを挟んでからになりますけど」

 

 「……ご迷惑で無ければ宜しくお願いします」

 

 また1人俺の船に美女が増えた。嬉しい事だ。だからホムラよ、どうすんだよみたいな顔すんな。そしてヒカリちゃんもカメラを構えるな。

 

 「この船の、まあ、トップになります。カイトです。宜しくお願いします」

 

 「リラです。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、宜しくお願いします」 

 

 俺の差し出した手を握り返そうとするリラさん。しかし、何故か俺の手が払われた。

 

 「ティニー!」

 

 「うわっ!君は、一体」

 

 このクソチビ本当にどうしてやろうか。リラさんに抱き付くのはまあ良いわ。俺の手を払いのける必要がどこにあったんや。

 

 「はは、元気だね、君は」

 

 「ティニ!」

 

 勝ち誇った顔しやがって、張り倒すぞ。いつも俺の邪魔ばっかしてんじゃねえよ。後でポリゴンZの的にしてやる。

 

 「そう言えば、カイトさん達は一体、どういう団体なのですか?」

 

 「え?」

 

 「かなり立派な船でしたので、旅客船かと思いましたが、皆さんの様子からして組織的な人間関係に見えたので」

 

 出たよ。警察の鋭い観察眼。意識が回復して僅かな時間でこれだもんなあ。恐ろしいよ全く。

 

 「我々は歴史研究の為に世界を回ってる調査隊です」

 

 俺が答えるよりも先に、ホムラが返答する。まあ、こういう会話はホムラの方が上手いから任せるか。

 

 「……それにしてもやはり、船が立派過ぎる気が」

 

 「この船は、シンオウ地方でチャンピオンのシロナさんに認められた際に頂いたものです」

 

 「チャンピオンから」

 

 「嘘だと思うなら、直接連絡を取って頂いても構いません」

 

 意地悪な言い方するな。助けてもらって疑ってんじゃねえよって圧が凄いぞお前。正直シロナさんの名前を出したのは予想外だったけど、後からシロナさんが関係してるって知れた方が面倒か。シロナさんの方にも迷惑がかかるし。

 

 「いえ、疑うような真似をしてしまい申し訳ありません。実は、とある組織の特徴に似ていたもので」

 

 「とある組織?」

 

 「はい。最近、色々な地方の裏組織を壊滅させて回ってる組織が存在すると言う噂がありまして」

 

 「……」

 

 「その特徴が、大きな船をアジトにしていて、まるで怪物のようなポケモンを使役している。構成員達はジムリーダーみたいに強く、そしてボスは正体不明。唯一女性に弱い、という事以外は全く情報が無いんです」

 

 「……」

 

 「今、裏社会ではその組織の話題ばかり。そして、その組織のボスは《魔王》と呼ばれています」

 

 「……」

 

 魔王になりました。

 

 

 

 

 

 




リラさんは、正妻戦争に参加するのかな?
そしてビクティニは、アニポケのタケシのグレッグル役を与えようかしら。
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