居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

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UB

 

 

 「君に話があってね」

 

 天国から地獄に一気に転落した俺は、ハンサムと言うおっさんの家—ハンサムハウスに連行された。

 

 「ん?あ!リラさん!」

 

 「カイトさん、お疲れ様です」

 

 いやあ〜美人だ。まさか、こんな美女が、この渋いおっさんの子供とは。世の中分かんねえもんだな。

 

 「ボス、今戻ったよ」

 

 「ええ、おかえりなさいハンサムさん」

 

 「ん?ボス?」

 

 このハンサムっておっさん今、リラさんの事ボスって言ったか?自分の子供と、え、何、そう言うプレイしてんの?引くわあ〜。

 

 「ああ、済まない。彼女は私と同じ国際警察で、私の上司に当たる存在なんだよ」

 

 「改めまして、私は国際警察 特務機関UB(ウルトラビースト) 対策本部 部長のリラと申します。今回の件で、カイトさん、貴方の実力、いえ、貴方方の実力はよく分かりました。そこで、折り合ってお願いがあります」

 

 「一旦整理させてください」

 

 何?え?国際警察の特務機関?あかんやん、ヤバい事件追っかけてるとこの人でしょ?ほんで何?UBは知らんけど、そこの本部の部長さん?このおっさんの上司?あ、家族じゃねえんだ。いや、そうじゃなくて、やべえ、裸見なくて良かった。

 

 「あはは、すみません。いきなり色々言いすぎましたね」

 

 可愛い。照れてる感じがすごく可愛い。

 

 「ボスは急ぎ過ぎるところがあるが、優秀な人だ。信用してくれ」

 

 違うよ。アンタらが俺を信用しちゃダメなのよ。実力だけで良いならアローラに行く予定の辻斬り野郎誘いなさい。

 

 「ああ、取り敢えず大丈夫です。それで、お願いとは?」

 

 「はい、実は私は先程も言った様にUBと呼ばれる存在を追ってるのです」

 

 「何すかそれ?」

 

 「アローラ地方で度々確認される存在で、ウルトラスペースと言われる特殊な空間に住むポケモンです」

 

 へえ〜、めんどくさそう。関わっちゃダメな奴じゃね?

 

 「そのポケモンの調査及び保護に協力して頂きたいのです」

 

 ははあ、そう言うことか。何となく分かった。多分俺らみたいな素性の知れない奴らの力を借りたい=そのUBとか言う謎のポケモン達は相当強い。美女の頼みだ、聞いてあげたい気持ちはあるが、それで俺らの素性がバレるのも困る。

 

 「てか、そもそも、そのUBってのとはどうやって遭遇する?そんな簡単にそのなんちゃらスペースってとこにはいけるもんなの?」

 

 「まず、私はそのウルトラスペースとこの世界を結ぶ、ウルトラホールを通って、あの海に落下しました。そして、そこで貴方に助けて頂きました」

 

 質問の答えになってないし、また新しい単語が出てきた。ウルトラホール?ウルトラスペースと言う会場に向かう為の通路みたいなもんか。

 

 「私は、そのウルトラホールに長く居続けた事で、UBから狙われやすい体質になってしまいました。ですので、私と共に行動していただけたら、UBにも遭遇する事が出来ます」

 

 なる程。つまり、UBの調査に協力すれば四六時中リラさんと一緒に過ごせると。うん、悪くない。

 

 「どうか、ご協力頂けないでしょうか?」

 

 「条件があります」

 

 いつも見たいな簡単に首を縦に振れる様な話じゃない。メリットはあるが、デメリットが大き過ぎる。だったら、こっちも警察がウチに下手に手を出せない様にする必要がある。

 

 「助けて頂いた上に、身勝手なお願いをしてるのです。ある程度の事は飲み込みます」

 

 「1つ、俺達の事を変に詮索しない。2つ、俺達の行動に一切関与しない。3つ、リラさんは基本的に俺と行動する。良いですね?」

 

 「失礼だが、その言い方だと、君達は怪しい組織だと明言してる事にならないか?」

 

 「ハンサムさん!」

 

 おっさんに制止の声をかけるリラさん。それでも構わずに俺に目を向けるおっさん。きっとかなりのベテランだろうな。目付きが本物だ。

 

 「別にそう取ってくれても構わない。ただ、俺達と敵対するのは、いくら警察と言えどデメリットしかない筈だぜ」

 

 「君達が悪なのなら、そこに不利があれど戦うのが我々警察だ。しかし、今回の件での君達の活躍は見事だった。犯人は姿もわからず、未だ行方不明だが、それでも君達がカロスを救った事実は変わらない。なら、今は君の条件を飲もう」

 

 「賢明な判断だと思います」

 

 これである程度は自由が効くな。もし向こうが俺達を裏切っても、力でねじ伏せる事が出来る。まあ、面倒だし極力やりたくないな。

 

 「では、いきましょうかリラさん」

 

 「え?」

 

 「ん?言ったでしょ?リラさんは基本的に、俺と行動するって」

 

 「あ、ああ、そうでしたね」

 

 よし、これで美女と行動が出来るな。さらばおっさん。お前の上司は俺が貰っていくぞ。俺はリラさんの手を引き、ハンサムハウスを出る。眩い太陽の光に思わず目を瞑る。再び目を開けた先には、見慣れたV字と、中に赤い結晶の様なもののある緑のスライムと、輪っかを持った変なポケモンがいた。

 

 「ティニ!」

 

 「ジ〜」

 

 「フッパー!」

 

 おいチビスケ、何色々連れてきたんだよ。

 

 

 




とあるネタバレをすると、カイトに勝利する事が出来る可能性がある人は現状4人います。決してカイトは最強ではないんですよね。当たる相手とのレベル差があるだけで。

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