河合荘のラブコメ狂い   作:2期

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とんでもなく遅い更新です

フォンテーヌが悪いよフォンテーヌが


入居(迫真)

 

 

 

「はい、じゃあ今日中にそちらに伺いますね」

 

『はーい。わかりました』

 

「失礼します。」

 

そう言って俺は電話を切る。

これから俺が住むかもしれない所の人だからな…丁寧に話しとかないと。

 

てか、今日中って言ったけど別に今すぐ行ってもいいわけか。

どうせ今日は暇だしな、、、てか外暑そ。

 

「はぁ…」

 

ついため息が出てしまった。

なんでこんな時期に引越しなんてしないといけないんだ。

めんどくさい…

 

 

✿ ✿ ✿

 

 

 

セミがちらほら鳴きだした夏頃…

俺は今、恐らく人生の岐路に立っていた。

 

 

どうも!木槌 海です!

大学2回生になりました!元気です!

今住んでるアパートの部屋が目の前で燃えてます!………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわった、、、、、、

 

 

 

✿ ✿ ✿

 

 

ということがあって、絶賛新居探し中である。

さすがに自分の部屋の窓から火柱が出てるのを見た時は絶望しかなかったよね、もう。

まぁ、たいした家具とかは買ってないし、お金はほとんど銀行に預けてるし、そこまで被害は……

 

いや前言撤回、俺の高校、大学通して集めたラブコメコレクションが全焼の特大被害受けてたわ。

5年間コツコツ集めてきたのに…

 

そんなショックを受けながらもやって来ました!第3候補のアパート…?いや、シェアハウス的なやつか?

 

ちなみに第1、第2候補の所は両方ともペットである動物を飼ってる人が居たから辞めておいた、いや…別に嫌いな訳じゃないが、、、、戦略的撤退って大事だしね……うん。

 

ということで第3候補の【河合荘】ってどこだ?

この辺にあるはずだけど……

 

「にしてもこの辺の雰囲気良いな〜。」

 

綺麗な街並み、さっき通った橋、透き通った川、子供の声の聞こえる小学校、、、を覗き込んでる人

 

「この辺は結構カップルとかも居そうだな」

近くに高校あったし、鮮度の良いラブコメが見られる可能性が!

小学校も中学校もあるけど、やっぱ1番青春って感じがするのは高校だな〜。

俺が小学生の時なんて校庭で……あれ?

気に止めてなかったけどなんだあの人?

電柱に隠れて小学校見てるけど、もしかしてなくても不審者だよなあれ。

 

「ハァハァ…///」

 

なんか息荒いし。警察とか……あっ!

 

そういえばさっき通り過ぎた所に交番があったな。

ちょうどいいや、通報ついでに河合荘への道も聞こう。

 

小学生も守れて道も教えてもらえるなんていい事づくめだしな。

 

 

✿ ✿ ✿

 

 

「御協力感謝します!」

 

「いえいえ、俺も道を教えて頂いた訳ですし…ありがとうございました。」

 

交番で道を教えてもらった後、小学校にいた不審者(恐らく)の話をしてから俺は交番を出て、河合荘までの道に線を引いてもらった地図に沿って歩いていた。

 

てか、河合荘に行く…って言ったらなんか憐れむような目でお巡りさんが見てきたんだけど…もしや訳あり?

面白そうだったらいいんだけども、事故物件系なら勘弁だな……うさぎハウスとか。

 

そうこう考えているうちに、目的の建物に着いていた。

【河合荘】の看板が壁に掛かっている木造の家。

にしても…

 

「普通だな…」

 

お巡りさんの反応的に、どんなとんでもないアパートなのかと思っていたが…全然普通の建物だ。

少し拍子抜けだな…

しいていうなら、、、ちょっと古いぐらいかな?

だが、古いといってもそこまでだな。なんならその少しの古さが木製ハウスをさらにいい雰囲気にしている。

 

「いい感じの所だな、周りの立地も良いし。」

 

門の壁を触りながらそう呟く。

不審者らしきやつも居たし、治安が心配になってくるけども…他は完璧だしな。

よし、決めた!ここにしよう!

 

そうと決まれば早く電話のおばあさん?と話にいかないと…

あの人が大家さんっぽいし……

 

 

あれこれ、勝手に入っていいのか?

 

 

✿ ✿ ✿

 

 

あの後しばらく門の前でうろうろしていたら中から浴衣を着たおばあさんが出てきて、中に迎え入れてくれた。

久しぶりに職員室に入る時に緊張する学生の気持ちを思い出した…。

 

 

「お茶どうぞ」

 

「あ、どうもご丁寧に」

 

俺の予想通り浴衣のおばあさん(住子さんって名前らしい)がここの管理人のようなものらしい……お、このお茶いい風味

 

いれてもらったお茶を啜っていると住子さんが話しかけてきた。

 

「木槌くんは学生さん?」

 

「はい!一応A大の学生です!心理学やってます!」

 

「A大ってあそこの大学よね?」

 

そういって大学のある方向を指さす住子さん。

住子さんいわく中々有名な大学らしい。

確かに変な教授も結構いるし

 

 

✿ ✿ ✿

 

 

 

しばらく学校の話をしていると住子さんが手をぱんっと鳴らして聞いてくる。

 

「家を探してるのよね、どう?河合荘は。」

 

「はい、凄い好きな雰囲気です。もうここに決めちゃおうかなって思ってます!」

 

「じゃあ入居ってことでいい? けってーい」

 

ニコニコと笑いながら住子さんが言ってくる

あ、なんか浴衣から紙が出てきた…契約書的なやつか?

そう困惑していると、住子さんがその紙を俺の目の前に出してきた。

小難しいことが書いてあるが、恐らく入居契約の紙のようだ。

 

 

 

えっ、、、、これもう入居?軽くね?

俺まだ入居契約チュートリアルしてる気分なんだけど…

いや、別にここに決める予定だから願ったり叶ったりなんだが、なんかトントン拍子でちょっと不安になってきた…

 

……一応確認しとくか

 

「これ書いたらもう……」

 

「ええ 入居決定よ」

 

ですよね!察してました!

でも早すぎやしませんか!流石に心の準備が………あれ?

よく考えたら…立地ヨシ!雰囲気ヨシ!この雰囲気で部屋が悪いことは恐らくないからヨシ!食事ヨシ!の聞いた話だけなら完璧な物件じゃないか?

 

家賃も前と比べてちょっと高いぐらいだし、、もしかしてメリットしかない? 河合荘って書いてメリットって読める?

 

ならもう決定でいい気がしてきたな…この暑さの中で他の所いくのもめんどくさいしな。

 

よし、決めた。ここにしよう。住子さーん その紙くださーい!

 

住子さんから受け取った紙に情報をササッと書いていく

 

「書けました!」

 

「おっけーよ。不備があったらあとで言うわね。」

 

「それじゃ……ようこそ河合荘へ 歓迎するわ。 木槌くん」

 

 

こうして俺の宿泊先が決まったのだった。

なんかちょっと嫌な予感もするけど…気のせいだろ!

 

 

 

「あ、あと木槌が呼びにくかったら下の名前の方でも大丈夫ですよ?」

 

 

「あらそう?じゃあ……海くんで」

 

 

 

 

✿ ✿ ✿

 

あの後すぐ、ホテルから荷物を取ってくるというと住子さんがある提案をしてくれた。

河合荘を見ていかないか、との事、答えはもちろんイエスだ。

 

「じゃあ軽く案内を…」

 

「良いんですか?ぜひお願いします」

 

案内してもらえるのはありがたいが、少し申し訳ないな。

でも探検もどきみたいな事もしたいし、ここは甘えさせてもらおう。

 

すると住子さんは色分けされた地図を見せてきた、これは…河合荘のか?

 

「じゃあこれ 河合荘の間取りね」

 

そう言って地図の赤色の所に‪✕‬マークをつける。

左半分のほとんどか…改築とかしてるのかな?

聞いてみるか。

 

「ここはなにかあるんですか?」

 

「ここはね、女子エリア」

 

「女子エリア?」

 

聞き馴染みの無い言葉に思わず聞き返す。

 

「うちは男女で行動範囲を制限してるのよ、ちなみに男子エリアは誰でも入れるからほとんど女子エリアと共同エリアみたいなものね」

 

…格差社会?

いや、別に正しいか、なにか間違いがあってからだと遅いもんな。

 

「あと、男女でトイレとお風呂は別々なの」

 

…別に普通だな。男女で平等なたいおu

 

「男子側のトイレは一世代古い方だから間違えないようにね」

 

「滅茶苦茶に格差じゃないですか!」

 

前言撤回だ、全然平等じゃなかった。

 

「若いうちから格差を経験することは大事よ」

 

そんなこと知りたくなかった…

ヤダヤダ!まだ現実なんて知りたくない!

 

「海くん…大学生でそれはちょっと…」

 

え?今ナチュラルに心読まれた?

中学の頃といいなんでこの世界心読みが定期的にポップするの?

しかもわりと最悪の心象の時に読まれたんだけど

これは俺のなけなしのプライドのために弁明を……

 

「それじゃあまず台所から見ていきましょうか」

 

流されちゃった……

 

✿ ✿ ✿

あの後色々と見てまわり、いよいよ最後の自分の部屋の前に来た。

…なんか緊張するな、、よく考えたら入居よりまず部屋の確認の方を先にするべきじゃないか?

 

そんなことを考えていると住子さんが部屋の扉を開けた。

 

「ここよ」

 

「おぉ!思ってたより広い!」

 

部屋を一目見て、俺はつい驚いた声をあげてしまった。

想像してたより広い気がするが、、気のせいかな。

 

 

いや、やっぱりなんか広すぎないか?

前の部屋と同じ大きさのはずなのに、3倍ぐらい広い気がするぞこの部屋

 

「あの、俺の部屋ってほんとにここですか?」

 

「ええ、そうだけど」

 

2回確認してもらって間違いはないはず。

てことはほんとに体感なのか、前のアパートより3倍居心地が良い可能性もあるな

大は小を兼ねるっていうし、広いに越したことはないからいっか!

 

ー シャー ー

 

「…なにしてるんですか住子さん」

 

なにかを動かすような音がした方をみると住子さんが部屋を3分割するようにアコーディオンを引いていた

 

「なにって…海くんの部屋づくりだけど ほら、言ってたでしょ?5畳ーーって」

 

あぁ、5畳の部屋ってそういう系の…通りで広く感じたわけで…

 

え?ちょっとまってそのアコーディオンがもしかして壁?

 

…いや流石にそんなことはないか女子と男子でエリア分けしてる、しっかりしたアパートでそんな…

 

「ちなみに壁って……」

 

「これだけど」

 

そんなことありました!

 

まさかのこのアコーディオンさんが壁らしいです

こいつに壁はちょっと荷が重すぎる気が…なんならカーテンの類じゃないのこいつ なんか別のと組まないと壁としてやっていけないって絶対。

不安でしかない…

てかなんでアパートの部屋の中でまた部屋分けないといけないんだよ。

 

さっき部屋とか見ずに雰囲気だけで入居しちゃったけど、もしやこれやらかしたかな…

これってこの自称壁越しに住む人がいる訳だから、、、3人同居?

実質同居の人達と性格合わなかったらどうしよ…

 

いいや、決めちゃったことは仕方ないしこの後考えるか!

まず3つのうちのどこの部屋が俺のか住子さんに聞かないと。

 

「これって自分はどこですか?」

 

「海くんは5畳だから…左端ね」

 

「5畳だから?全部5畳じゃないんですか?」

 

そんな大差ないように見えるけど、なんかあるのか?

 

「他のふたつは四畳半だから」

 

「誤差!」

 

「でも他二つと比べたら大きいのよ」

 

まぁ確かにちょっと得した気分はするけど…

 

「その分家賃もほんのちょっとだけ多いけど」

 

「すっごい今損した気分になりました…」

 

デメリットの方が間違いなく強いと確信できる……

肩を落としている俺を見て、住子さんは笑いながら提案してきた。

 

「そろそろ日も落ちる事だし荷物でも取りに行ってきたら?」

 

おっと、それもそうか。

話した後、部屋を見ているとかなりの時間が経っていた

かなり話し込んじゃったな…

 

もう部屋とか同居人とかのことは忘れよう…食事付きのアパートと比べたら安いもんだろ。

 

…いや安くないかもどうしよう。

 

そんな葛藤をしていると、廊下に電話の音が鳴り響いた。

住子さんが急いで電話を取りに行く。

 

一言行ってから荷物を取りに行きたいし…待つか…

そう考えて、しばらく部屋をウロウロしていると住子さんが戻ってきた。

少し困った顔をしているような気がするけど、どうしたんだろ?

 

すると住子さんは困った顔で俺をみて、何かを思いついたようにこう言ってきた。

 

「そうだ海くん。お願いがあるんだけど…海くんが泊まってるホテルってあっちの方のホテルだったわよね?」

 

「そうですけど…それがどうかしたんですか?」

 

もしや!そのホテルと河合荘に深い因縁があるとかそんな熱いストーリーが!

 

「ちょっと迎えに行ってほしい人がいてね。その道の帰りに居るからついでに拾ってきてくれないかしら」

 

全然違ったわ…てか帰りに拾ってきて?

俺が車とか持ってないし、そもそも免許ないし…なんなら自転車すらないぞ。

あ、言ってなかったし勘違いしてるかも…一応言っといた方が良かったな。

 

「あの、住子さん俺車とか…」

 

「あぁ、違うのよ。海くんと一緒の部屋に住んでる子なんだけど、今ちょっと交番に捕まってるらしいから。回収しにいってもらおうと思って。」

 

「なーんだそれなら早く言ってくださいよ」

 

変な想像して損しちゃった。

交番ならさっき行ったし場所も分かる……交番?

 

交番?交番かぁぁ……

 

 

交番?!?!?!?!?!?!?!

 

 

 




主人公のトラウマその1

小学生の頃の飼育小屋で空腹のうさぎとの死闘


後、主人公の部屋になりうる所が河合荘見取り図になかったので、仕方なく増築しました。やったねシロさん!家族が増えるよ!

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