連続投稿Part2です。
遂に「おおすみ」が戦闘不可に…!!
そして、第1章では最強のチート級のイージス艦も登場します。
それでは、続きをどうぞ。
艦長「カツヒロ・オヤマ」の警告を兼ねた訴えは当然王国海軍に届くことはなく、時空歪曲装置の防衛と日本国国防海軍艦艇を沈めるために次々と大型フリゲートや潜水艦を派遣。
その日も…
CIC「200km前後に敵艦2隻。」
「おおすみ」の前と背後を200kmずつ包囲してたのは大型フリゲートの「ソウタ・トモチカ」と「シュント・トモチカ」だ。
『200km前方に敵艦。』
『シュント・トモチカ。KOAM発射用意は?』
『こちらシュント・トモチカ。KA-A発射準備完了。』
2隻は「おおすみ」へとKA-Aを発射。
艦首と艦尾な鎮座するミサイルランチャーから幾多のミサイルが噴射煙を吐きながら目標へと飛んでいく。
「前後からミサイル接近中!」
「2発… いや、3発ずつです!」
田中「スタンダードは数が足りないか… 仕方ない。
艦橋を挟んだ艦首と艦尾に設置されているファランクス 20mm CIWSがミサイルをロックオン。
田中「仕留めろ!」
CIWSは毎分4500発の発射速度でAPDS弾を連射。
ブーンという音と共にタングステン弾が放たれ、迎撃されたKA-Aは次々に空中で誘爆していく。
田中「来るぞ!」
最後のミサイルは着弾ギリギリで迎撃。
直撃は免れたが、その誘爆した爆風と衝撃が「おおすみ」を揺さぶり、艦内も大きく揺れる。
『KA-Aは迎撃された。』
『シュント・トモチカ。敵艦を挟み撃ちにするぞ。』
『了解した。』
『最大全速、艦を加速させよ!』
『ははっ!!』
KA-Aでは効果が薄いのが分かると2隻の大型フリゲートは接近しての艦砲射撃を行うためにスクリューを回し、「おおすみ」へと接近し始める。
『今のうちにレールガンを起動しろ。』
艦首に鎮座するレールガンが電力を貯め始めた。
「敵艦が前後から接近中!」
川瀬「挟み撃ちにする気だな… トマホークの発射用意を。」
「了解。トマホークを発射します。」
異常な速さでイージス艦へと近づく大型フリゲート。
タイミングを見計らった川瀬は…
川瀬「撃て!」
前後のMK41 VLSからトマホークが2発ずつ発射。
それぞれ前後の目標へと飛翔していく。
それを知らない大型フリゲートは…
『レールガン、発砲準備完了!』
『よし、それを維持しろ。すぐに沈めてやる。』
と、前後からレールガンによる艦砲射撃で木っ端微塵にしてやろうと意気揚々な大型フリゲートの前方からトマホークが接近。
『敵艦からミサイル接近中!』
『大した速度ではない。左へ旋回しろ。』
『ははっ!』
『取舵〜一杯!!』
「ソウタ・トモチカ」はトマホークを避けようと左へと旋回しようとするも、トマホークは着弾。
同じタイミングでトマホーク接近を許した「シュント・トモチカ」にもトマホークが着弾した。
2発ずつのトマホークの直撃を受けた2隻の大型フリゲートは激しく爆発しながら呆気なく沈んでいった。
CIC「敵艦消滅。レーダーから消えました。」
続けて2020年代の艦艇を撃破した「おおすみ」のクルーが喜びに満ちていると…
川瀬「なんなんだ…ソナーに反応があるぞ。」
ソナーに謎の反応。
今度のお客さんは一体誰なのかーー
その答えはすぐに分かることになった。
「おおすみ」の真ん前に緒戦で「よこすか」を沈めた大型巡洋艦「ムネサダ・トモチカ」が現れた。
田中「なんだこれは…」
川瀬「これは…緒戦で僚艦を沈めたヤツだ…」
と…!?
CIC「ECM攻撃です!システムダウン!これより、兵装を手動に切り替えます。」
大型巡洋艦「ムネサダ・トモチカ」は強烈な電磁波を浴びせ、イージス武器システムをダウン。
『我が王国の先を阻む者には、聖なる罰を与えてやる。』
そして、レールガンに電力を溜め始めた。
CICのクルーにより手動で艦首の5インチ砲が「ムネサダ・トモチカ」へと向いた。
しかし…
田中「来るぞ!」
川瀬「総員、衝撃に備えろ!」
クルーが両手を掴みながら両足を踏ん張り、背を屈んで腰を低くする中、「ムネサダ・トモチカ」はエネルギーを溜めたレールガンとKA-Aを連射。
飽和攻撃を受けた「おおすみ」は爆発で大きく揺れ、艦橋のガラスは粉々に砕け、その爆風で艦橋のクルーが真後ろへと吹っ飛んだ。
田中「ゴホッ…ゴホゴホゴホッ…」
川瀬「…CIC、被害を報告しろ。」
CIC「兵装は壊滅。攻撃できません!」
川瀬「クソッ…」
CICからの報告に悪態つく川瀬。
レールガンによる飽和攻撃で「おおすみ」は戦闘不可ーーただの浮かぶ的へと化してしまっていたのだ。
それを尻目に「ムネサダ・トモチカ」はトドメを刺そうと180口径300mm超電磁レールキャノンの砲塔を上げて、電力を貯め始めた。
田中「おい見ろ。ヤツめ、この船を本気で沈める気だぞ。」
川瀬「これは…」
電力供給を受けるレールキャノンの砲身の内部が青く光っていくのを目の当たりにした川瀬は思った。
ーーあれほどの巨大な口径から砲撃されたら丸腰になった
完全にこちらを
田中「おい、こっちは丸腰だそ。どうするんだ?」
田中の問いに対する川瀬の返答は早かった。
川瀬「こちら艦橋の川瀬。機関制御室、エンジンは生きてるか?」
「こちら機関制御室。エンジン、COGLAG共に被害なし。」
どうやらエンジン、COGLAGといった動力系は生きていたようだ。
その生き残れる一筋の希望を頼りに川瀬は田中へ聞く。
川瀬「了解した。田中、横須賀まで燃料は足りそうか?」
田中「海域までなら問題ない。」
ーー自分たちは生き残れる。
田中の言葉を聞き、希望を確かなものにしつつ「ムネサダ・トモチカ」を一睨みした川瀬は田中へこう命じた。
川瀬「横須賀へと戻る。取舵一杯。」
田中「分かった。」
川瀬「艦橋よりCIC並びに全クルーへ。これより横須賀へ帰港する。兵装の確認と消火に当たれ。」
川瀬の指示により、「ムネサダ・トモチカ」が超電磁レールキャノンを発砲する寸前、田中が操縦輪を左へと回し、「おおすみ」が左へと旋回すると、「ムネサダ・トモチカ」の超電磁レールキャノンはエネルギーを止め、兵装を格納し、再び海の中へと戻っていった。
…………………
王宮では…
ナカサワ『王様。並行世界の2020年代の最後の敵艦が白旗を上げたそうでごさいます。我が大型巡洋艦の攻撃を受けてダメージを負い、港の方向へと戻っていったそうです。』
トモチカ『フッ…どうやら漆黒の艦隊を出すまでもなかったようだな…この我が国王の前に立ちはだかる敵はいなくなったのも同然だ…』
ナカサワにワインを注いでもらい、それを一口飲むと、トモチカは高らかに笑った。
…………………
その頃…
黒煙を上げながら横須賀へと向かう「おおすみ」。
艦首側の5インチ砲やCIWS、VLSに内蔵されているミサイルの誘爆こそ防げたものの、Mk41 VLSも壊滅し、AN/SPY-1D(V)レーダーもダメージを負ったため、GPSも使えず辛うじてダメージを受けなかった艦尾側の兵装も使えずじまいだ。
川瀬は発信信号を使うことで、見つけてもらうことにした。
川瀬「聞こえるか、こちらDDG-183おおすみ。」
「こちら横須賀基地。おおすみ、応答せよ。」
川瀬「こちらおおすみ。敵艦との戦闘中、敵の攻撃でダメージを受けた。レーダーやGPSがやられたため発信信号で伝えている。機関が無事だったため母港へと戻っているが、燃料も尽きそうだ。捜索と曳航を頼む。」
横須賀基地から出動した巡視船や曳航船は「おおすみ」を発見し、「おおすみ」は曳航されながら横須賀へと戻ってきた。
「おおすみ」は修理のためドックに入れられ、クルーが港を歩いていると…
?「川瀬に田中。どうしたんだ?」
2人を呼び止めた1人の男。
振り返ると、そこにいたのは…
川瀬と田中の同期である井上海軍大尉がいた。
川瀬「井上…」
井上「聞いたぞ。経済水域と公海との間で国籍不明の艦艇とドンパチやり合ったって。たまたま近くを航行していたとは言え、結構派手にやったりやられたりしたんだな。」
田中「お前も見たのか。」
井上「ああ、此処に曳航されてきたお前達の艦なら見たよ。あの感じじゃ、あともう少しは戦えたんじゃないか?」
川瀬「まあな。だが、ここで足踏みしてる場合ではない。」
井上「…このままだと、この我が国に存亡の危機が迫ると…?」
川瀬「平たく言うとそうだ。」
井上「それならちょうど…アレがあったな。」
井上「今からお前たちにいいものを見せてやる。」
井上は川瀬たちをあるところまで案内した。
井上「これだ。」
そこで井上が見せたものは…
港に停泊していた11000トン級のイージス駆逐艦「おおなみ」だった。
井上「どうだ。まだ試験航海はしていないけどな。積められるだけのテクノロジーは搭載してあるぞ。」
「おおなみ」は国防省が計画したASMD計画(Advanced Stealth Guided Missile Destroyer Program 発展型ステルスイージス駆逐艦計画)で開発された、初の隠密性の高いステルス技術を導入した駆逐艦。艦首には国防装備庁が開発した最大マッハ7での発射が可能な5インチ電磁レールガン、64セルのMk41 VLSにM61からGAU-12の派生版であるGAU-22/Aに換装され、再設計されたファランクス25mm CIWSとそれらを挟み込むようにレーザー砲の「ヘリオス」が睨みを利かせている。
レーダーは最新のAN/SPY-6(V)1を2基搭載し、イージス武器システムも最新のイージス武器システム ベースライン10に更新。それらを包むレドームの上にもLaWSの倍以上の威力を誇るレーザー砲のヘリオス、97式魚雷と12式魚雷、Mk46、Mk50、Mk54を発射可能なMk32 3連装魚雷発射管 Mod17と投射型静止式ジャマー FAJと自走式デコイ MOD、艦尾には64セルのMk41 VLSと25mm CIWSとヘリオスが1基ずつと、Mk38 25mm機関砲とGAU-19を格納される形でそれぞれ2基搭載。格納庫には哨戒ヘリコプターと攻撃ヘリコプターを1機ずつ格納可能だ。
装甲は現役のイージス艦や戦艦からヒントを得て残存性能を重視し、自己補修機能を備えた頑強且つ軽量なものへとなった。
レールガンの連射と長距離での航行を想定し、ガスタービンエンジンを2基と予備と発電も兼ねたディーゼルエンジンを1基搭載。それに大容量のグラフェンバッテリーと3基ずつの強力なモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。
川瀬「…これなら戦えそうだな。」
井上「噂ではチート級に強いってよ。散々お前達を苦しめた奴らだって尻尾巻いて逃げるんじゃないか?」
田中「後ろに停泊してあるのはなんだ? コレと瓜二つなんだか。」
見ると、「おおなみ」の後ろにそれとかなりよく似た艦艇が停泊しているのが見える。
井上「あれがイージス巡洋艦『やまと』だ。『おおなみ』と並行で開発が進められたらしい。違いといえば排水量が一回り大きいことと主砲の数くらいだな。」
川瀬「あの戦艦の名を復活させた訳か。」
井上「ああ。おっ、ちょうどクルー達が来たぞ。」
川瀬たちの向こう側から数々のクルー達を引き連れた1人の海軍士官が近づいてきた。
井上「こちらが『おおなみ』初代艦長の久保田海軍大佐だ。」
久保田「海軍大佐の久保田だ。君たちが経済水域内外で国籍不明の不審船と激しい戦闘を繰り広げたのは承知している。実はこれは海軍のみが掴んでいる情報なのだが、経済水域内に謎の塔が建っているのを無人偵察機で確認した。
それと国籍不明の不審船がどう関係しているかはわからないが、少なくとも、我が国に何らかの危機が迫っているのは確かだ。そこで、我が海軍にそれらの破壊と脅威の除去を目的とする秘匿作戦が命じられた。「おおなみ」と共に開発されたイージス巡洋艦「やまと」とイージス駆逐艦の「けらま」、ミサイルフリゲートの「よしろ」と「はやぶさ」の4隻、それにそれらの補給艦の計8隻で臨時の水上打撃群を編成し、任務に向かう。」
井上「時間は有限だろ。カップラーメンができる時間さえ惜しいから、さっさと準備して任務へ行くか。」
「おおなみ」は「やまと」と「けらま」、艦隊防空を担う「よしろ」と「はやぶさ」、そして弾薬や燃料の補給艦と共に横須賀を出港。
その頃、王宮の王様の執務室では…
ナカサワ『王様! 大変でございます! 時空歪曲装置からの通報によりますと、敵の艦艇が8隻、我が王国の海域へと向かっております。』
トモチカ『時空歪曲装置を破壊する気だな…』
軍務補佐『王様、いかがなさいましょう?』
ナカサワと軍務補佐にトモチカは、暫し考え…
トモチカ『ついにこの時が来たようだな…』
ナカサワ『そ、それとは…』
トモチカ『我の力を見せつけてやろう。艦隊を派遣しろ。』
ナカサワ『はっ! 全力で当たらせていただきます!』
トモチカは並行世界の2020年代の日本の経済水域への漆黒の艦隊の派遣を決めた。
神聖日本王国の艦艇って防空能力低すぎない…?
如何でしたか?
今回も楽しんでいただけたでしょうか?
今まで1隻で戦ってきた「おおすみ」が遂に戦闘不可になり、横須賀へ一時撤収しちゃいました…
しかし、ここから川瀬たちの大きな反撃が始まりますのでお楽しみに。