ニノ&レーヴァテイン
C
ニノ:
レーヴァンテ?
レーヴァテイン:
違う。レーヴァ、テイン。
ニノ:
レーヴァ、テイン。
レーヴァ:
そう。私の名前は、レーヴァテイン。
ニノ:
よろしくね、レーヴァテインちゃん!
レーヴァ:
よろしく。
レーヴァ:
……ちゃん?
ニノ:
え?うん。
……いや、だった?
レーヴァ:
そうではない、けど……
レーヴァ:
そんな呼ばれかたをしたことがなかったから
ニノ:
そうなの?お友だちにも?
レーヴァ:
ともだち……
レーヴァ:
……それは、なに?
ニノ:
え?
レーヴァ:
昔、姉上が話してくれたことがある。
ともだちとは、素敵なものだと。
レーヴァ:
だけど、父上には、私には不要なものだと
そう言われた。
レーヴァ:
……「ともだち」がなんなのか、
私は知らない。
ニノ:
……レーヴァちゃん
ニノ:
決めた!
レーヴァちゃん、あたしと友達になろう!
ニノ:
あたしがレーヴァちゃんに、
「お友達」を教えてあげるよ!
レーヴァ:
そう?
……ありがとう、ニノ
B
ニノ:
レーヴァちゃん、大活躍だったね!
レーヴァ:
……私は、命令に従っただけ。
ニノ:
それでも、かっこよかったよ。
ロイドにいちゃんを見てるみたいだった!
レーヴァ:
ロイド?
お前の兄?
ニノ:
うん!
ニノ:
とーっても強くて、かっこよくて、
頭もいい、自慢のにいちゃんなんだ!
レーヴァ:
自慢……
ニノ:
そういえば、レーヴァちゃんも
お姉さんがいるんだよね?
ニノ:
どんな人?
レーヴァ:
自慢……
ニノ:
?
レーヴァ:
自慢の、姉上。
レーヴァ:
とても強くて、優しくて、
頭もよくて、優しい、自慢の姉上。
ニノ:
へぇ……
ニノ:
レーヴァちゃんは、お姉さんのことが
大好きなんだね!
レーヴァ:
大好き?……そう。
私は、姉上が大好き。
ニノ:
えへへ、おんなじだぁ!
ニノ:
ね、お姉さんのこと、もっと教えて?
レーヴァ:
わかった。
姉上は――
A
レーヴァ:
ニノ、困った
ニノ:
え、どうしたの、レーヴァちゃん?
レーヴァ:
どうしたらいい?
ニノ:
だから、なにがあったの?
レーヴァ:
私は姉上が好き。姉上の話をするのが好き。
ニノ:
う、うん。知ってるよ?
レーヴァ:
だけど最近気づいた。
お前と話をするのは、姉上の話じゃ
なくても、好きだ。
ニノ:
え、
レーヴァ:
お前の兄の話を聞くのも、好きだ。
レーヴァ:
なぜ?
私は、姉上が好きじゃなくなったの?
ニノ:
ち、違うよ!
レーヴァ:
じゃあ、なぜ?
ニノ:
好きな気持ちは減ったりしないよ。
それはね、レーヴァちゃんに好きなものが
増えたってことなんだと思うの。
ニノ:
ね、あたしと一緒にいるのは、楽しい?
レーヴァ:
……うん、たぶん。
ニノ:
わあ、嬉しい!
あたしもね、レーヴァちゃんと一緒にいるの、楽しいの。
レーヴァ:
そう、なの?
ニノ:
そうなの!
あのね、一緒にいて楽しかったり、
嬉しかったり、好きだったりする人を、
お友達っていうんだよ!
レーヴァ:
……ともだち
ニノ:
あたしたち、もうお友達だよ!
レーヴァ:
ニノと、ともだち……
ニノ:
ね、お友達がいるって、素敵な気持ちでしょ?
レーヴァ:
ともだちが、いる……
姉上が教えたかった気持ち……
素敵なもの……
レーヴァ:
……うん。素敵だと、思う。
レーヴァ:
……うん。
……ありがとう、ニノ……ちゃん。
リン&マーク(男)
C
リン:
あなた、マークっていうのね
マーク:
はい、そうですよ。なにかご用ですか?
リン:
……
マーク:
……?
マーク:
あの、僕の顔に何か付いてます?
リン:
え、あ、ごめんなさい。
リン:
あまりに似ていたから、つい……
マーク:
似ている?って、誰に?
リン:
その……知り合いよ。
古い……知り合い。
リン:
ごめんなさい、邪魔したわね。
マーク:
え、あ?
マーク:
あ……行っちゃった。
B
マーク:
今ですリンさん!
リン:
やあっ!
兵士:
ぐわぁぁぁ!
リン:
……ふぅ。これで終わりかしら?
マーク:
みたいですねー。
やったぁ、リンさんすごいです!
リン:
ううん、貴方の策が上手くはまったからよ。
すごいわ。
マーク:
えへへ、そうですか?
わー、母さんに自慢しちゃお!
マーク:
僕だってやればできるんです!
リン:
……
リン:
……やっぱり似てる。
顔だけじゃない。言動も、策も。
リン:
私の使い方も……。
でも……
マーク:
リンさん!
リン:
え、あ、なに?
マーク:
リンさんも証言してくださいね。
僕の策がすごかったところ!
リン:
え?ええ、もちろんよ。
マーク:
よーし、そうと決まれば早く帰りましょう!
A
リン:
ね、マーク。
貴方、軍師見習いなのよね?
マーク:
え? はい、そうなんです。
マーク:
当面の目標は、母さんに勝つことです!
リン:
天才のルフレさんに?
リン:
……ふふふ。
マーク:
あ、笑いましたね!
そりゃあ、まだまだ母さんには
敵わないかも知れませんけど……
マーク:
伸び代は僕の方が上のはずです!
リン:
ふふ、ごめんなさい。
そんなつもりで笑ったんじゃないのよ。
リン:
あのね、前に貴方が知り合いに似てるって
話をしたでしょう?
リン:
そいつもね、貴方みたいに
軍師の修行として旅をしていたの。
マーク:
軍師見習いだったんですか?
リン:
そうね。
貴方によく似て、いつも前向きで。
策が上手くいくとニコニコして。
リン:
あ、でも、貴方より無口だったかしら。
マーク:
僕、そんなにお喋りですか?
リン:
さあ、どうかしら。
でもね。とにかく、私たちはそいつに、
何度も助けられた。
リン:
あいつがいなかったら、きっと志半ばで
死んでいたわ。
リン:
だから、彼にはとても感謝してるの。
マーク:
……すごい人、だったんですね
リン:
きっとあいつ自身は、そう思って
いないでしょうけどね。
リン:
貴方は、本当に彼に似ている。
だからね、きっと、貴方もすごい軍師に
なれると思うわ。
リン:
本当に、そう思ってる。
マーク:
……えへ
マーク:
えへへへへ!
ありがとうございます、リンさん!
マーク:
僕、がんばります!
がんばるぞ!
えいえいおー!
リン:
うん、頑張ってね。
……応援してるわ『マーク』。
ウード&ネサラ
C
ネサラ:
……なんだ、これ?羽か?
ウード:
あー、あった!それ俺のです!
ネサラ:
ん?
ウード:
拾ってくれて、ありがとうございます!
大事なものなんです!
ネサラ:
おう、どういたしまして。
……ところでそれ、何だ?
ウード:
『漆黒の翼ダークネス・ウイング』
ネサラ:
しっこ……は?
ウード:
ふふふ、よくぞ聞いてくれた!
これこそ我が左手に封じられし闇の力を
制御するための神秘なる魔導具……
ウード:
この地を闇に染めてしまわぬよう
堕天使が与えた――
ネサラ:
……どうした
ウード:
そ、その翼は!?
え、堕天使、ホンモノ!?
ネサラ:
はぁ?
ウード:
そ、そうだここは異界。
堕天使がいる世界があったとしても
おかしくはない……!
ネサラ:
おい。
ウード:
はっ、あっ、だ、堕天使よ!
汝との邂逅は非常に光栄に思う。
だが、俺にはまだやらねばならぬことが
あるのだ!
ウード:
だから、闇の世界への誘いは待ってほしい。
しかるべき時が来たら、改めて
汝の名を呼ぼう!
ウード:
汝の名、汝の……えーと
ネサラ:
……ネサラだ。堕天使はヤメロ。
ウード:
堕天使ネサラ!また来ます!
ネサラ:
人の話を聞け……と、
……行っちまったか。
ネサラ:
変なベオクもいたもんだなぁ。
B
ウード:
堕天使よ!
先刻言葉を交わしていた白き翼は……
ネサラ:
白き?
ああ、あいつか。
ネサラ:
ただの幼馴染みだけど。
それがなんだ?
ネサラ:
いや待て、堕天使は止めろと言って
ウード:
黒き翼の堕天使は闇に身を染めつつも
白き翼の天使の祈りによって、
闇に呑まれる運命にあらが……
ウード:
ぎゃっ!?
ウード:
いたたたた、いたっ、いたいですっ!
俺の頭を握り潰そうとしないでくださいっ!
ネサラ:
聞け。
ウード:
聞く!聞きますから!
ごめんなさいっ!
ネサラ:
……
ウード:
……ふう。
ウード:
堕天使の逆鱗に触れてしまっ……
ウード:
あ、いえ、何でもないです
ネサラ:
……ったく。
何なんだお前は。
ウード:
イーリス聖王国の――
じゃない、ええと……
ウード:
絶望の未来を変えんがため、
神竜の導きにより時を越えやって来た
希望の戦士!
ウード:
いや違うな、これじゃシンシアだ。
ええと……
ネサラ:
……
ウード:
あ、いや、これマジなんです!
マジなやつなんですってば!
ウード:
いたたたたっ!
だか、だからっ、
握り潰そうとしないでくださいいっ!
ネサラ:
……こいつ、どうしたもんかな……
A
ウード:
堕天使!じゃない!ネサラさん!
すいませんちょっといいですか!
ネサラ:
お、ようやく普通に喋れるように
なったか。
ネサラ:
進歩したなー
ウード:
進歩て……
ウード:
こほん。
えー、イーリス聖王家に名を連ねる者として、
鴉王ネサラに先日の非礼を詫びます。
ウード:
申し訳ありませんでした。
ネサラ:
……悪いものでも食ったか?
ウード:
そんなひどいっ!?
ネサラ:
てのは冗談だが。
なんだ、誰かに怒られたか。
ウード:
ぎくぅっ!
ネサラ:
……くっ
くくっ。
ネサラ:
くははっ。
面白いやつだな、お前。
ネサラ:
そのバカが付くくらいの素直さ、
羨ましいくらいだぜ。
ウード:
褒められてる気がしないんですけど……
ネサラ:
いいや、ちゃんと褒めてるさ。
お前は、俺に無いものを持っている。
ネサラ:
気に入った。
たまになら付き合ってやってもいいぜ、
堕天使ごっこ。
ウード:
え!?本当ですか!?
ネサラ:
俺は嘘つきのカラスだけどな。
ウード:
う、嘘ですか!?
ネサラ:
くくくっ。
いいや、今のは嘘じゃないさ、
希望の戦士サマ。
ウード:
!!!
あ、ああ、堕天使よ!
汝の想い、確かに受け取った!
ウード:
よしではまず、汝の二つ名を決めよう!
漆黒……じゃ被るし、暗黒……
深淵というのも捨てがたい……
ネサラ:
……やっぱり嘘にしとくか……?
残りストックが、あと1、2話でなくなりますので、
そこで一旦、完結とさせてもらいます。
なんせ遅筆なのでね……またネタが溜まったら続きで投稿するつもり。