ボクんちの英雄(超低速更新中)   作:haldon

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支援会話集2

カナス&レイ

 

 

C

 

レイ:

そうか、そういう解釈もありか。

 

カナス:

はい。

僕の考えた説なんですけどね。

ただ、これでここと、ここも

 

レイ:

矛盾が無くなる……

 

レイ:

ははっ、なんだよ。

……すげえな、

学者は伊達じゃないってか。

 

カナス:

いや、僕なんてまだまだですよ。

母は僕の数倍はすごい人ですし、

君だって、独学でここまででしょう?

 

レイ:

……まあな。

 

カナス:

君は才能と可能性の塊ですよ。

ああ、まるでニノちゃんみたいだ。

 

レイ:

……ん?

 

カナス:

……ん?

 

レイ:

ニノ……って言ったか

 

カナス:

そういえば君、ニノちゃんにそっくりですね。

 

レイ:

……

 

カナス:

ははあ、これはもしかして……

 

レイ:

……

 

カナス:

他人の空似ってやつですね!

 

レイ:

……は?

 

カナス:

世界には同じ顔が三人はいるというし。

異界も含めたら、

何人いてもおかしくないですよね!

 

レイ:

……あ、え、うん

 

カナス:

へえ、すごいなぁ。

もっとよく見せてください、へぇ……

 

レイ:

うわ、ちょっと、やめろ!

 

カナス:

へぇ……

 

レイ:

やめろってばー!

 

 

 

B

 

カナス:

あ、いたいた、レイくーん!

 

レイ:

げ。

 

カナス:

ああよかった。

最近顔を見ないから、

心配していたんですよ。

 

レイ:

……顔を合わせると面倒だからな

 

カナス:

何か言いました?

 

レイ:

いいや、気のせいだろ。

それで、俺に何か用か?

 

カナス:

ああ、そうそう、これを。

 

レイ:

……本?

 

カナス:

僕の私物なんですがね、

闇魔法を志すなら、ぜひ読んでほしいなって。

貸してあげようかと思ったんです。

 

レイ:

『闇魔導探求の書』ねぇ。

へぇ……

 

レイ:

…………

 

レイ:

……ん?

 

カナス:

どうかしました?

 

レイ:

いや……

この本、読んだことある気が……

 

カナス:

え?

 

カナス:

それは気のせいじゃないですか?

だってこれ、母が書いたもので。

世界に一冊しかない……

 

レイ:

え、

 

レイ:

え、著者って……

 

レイ:

…………

 

レイ:

気のせい、気のせいだ。ああ。

その、ありがたく読ませてもらうよ。

 

カナス:

あ、はい。

 

カナス:

……はい?

 

 

 

A

 

カナス:

レイくん、その……

 

レイ:

なんだよ、あんたらしくもない。

 

カナス:

……あの、間違っていたらごめんなさい。

その、君、僕の母――山の隠者ニイメに、

会ったことがありますよね?

 

レイ:

……まあな。

 

カナス:

ああ、やっぱり。

君はこの本を母の元で読んだんですね。

でも、そこに僕はいなかった。

 

レイ:

……ああ。

 

カナス:

この本は、母から僕が継いだもの。

それを、君の時代に母が持っているということは……

 

レイ:

……

 

カナス:

ごめんなさい、君は気づいていたんですね。

僕にショックを与えまいと、隠して……

 

レイ:

別に、そんなんじゃない。

 

カナス:

え?

 

レイ:

隠したのは事実だが、それは自分のためだ。

言えるか? 20年後、あんたはもう

死んでます、なんて。

 

レイ:

言ったって何にもならない。

未来は変わらない。

言う意味がないのなら、言わない方がいい。

 

レイ:

それだけだ。

 

カナス:

レイ君……

 

レイ:

う、わっ!? 何だよ!?

 

カナス:

君、ヒュウには会いました?

僕の子供の。

 

レイ:

会った、けど……

 

カナス:

元気でした?

僕のことで泣いたりしてませんでした?

立派なシャーマンになってました?

 

レイ:

げ、元気だったぜ。

シャーマンじゃなくて魔導士だったけど。

 

カナス:

そうですか……

それなら。

 

レイ:

……それなら?

 

カナス:

レイ君、ヒュウと仲良くしてください。

あの子はちょっと意地っ張りだけど、

とても優しい子だから。

 

カナス:

ね?

 

レイ:

な……なんだよ

 

カナス:

確かに僕の未来は変わらないかもしれない。

でも、僕の言葉を君が受け取ってくれたなら、

ヒュウの未来は変わるかもしれない。

 

カナス:

だからね、君が気にする必要も、

抱え込む必要も、ないんですよ。

 

レイ:

……

 

カナス:

ね?

 

レイ:

……ちっ。

ほんとそっくりだよ、あんた。

どこぞのお人好しとさ。

 

レイ:

調子狂うぜ、まったく……

 

 

 

 

ゼフィール&ブルーニャ

 

C

 

ブルーニャ:

この辺りの敵は

一掃したようでございます、陛下。

 

ゼフィール:

うむ、下がってよい。

 

ブルーニャ:

はっ。

 

ゼフィール:

……

 

ブルーニャ:

……

 

ゼフィール:

……ブルーニャ。

 

ブルーニャ:

はっ、ここに。

 

ゼフィール:

ブルーニャ。

貴様、なぜここにいる?

 

ブルーニャ:

はっ……え?

なぜ、とは……?

 

ゼフィール:

なぜわしの傍に侍る。

 

ブルーニャ:

なぜ……と申されましても。

 

ブルーニャ:

私は陛下の臣であれば、

お側に侍るのは当然のことかと。

 

ゼフィール:

当然、か。

ふむ……

 

ブルーニャ:

陛下……?

 

 

 

B

 

ゼフィール:

ブルーニャ。

 

ブルーニャ:

はっ、ここに。

 

ゼフィール:

もうよい。

 

ブルーニャ:

……え?

 

ゼフィール:

もう、わしの傍に侍る必要はない。

 

ブルーニャ:

な……なぜ、でございますか。

私、なにか粗相を……?

 

ゼフィール:

いや。

貴様はよくやっている。

 

ブルーニャ:

勿体なきお言葉でございます。

しかし、では……

 

ゼフィール:

貴様はベルン三竜将が一人。

すなわち、その忠義は

ベルンの国とベルンの王に。

 

ゼフィール:

そうだな。

 

ブルーニャ:

はい、ですから……

 

ゼフィール:

であれば、貴様が仕えるべきは

ギネヴィアであろう。

 

ゼフィール:

わしはもはやベルン王ではなく、

ましてやここは、ベルンではない。

 

ゼフィール:

どこに、貴様がへりくだる理由が

あろう?

 

ブルーニャ:

陛下、そんな……

 

ゼフィール:

貴様はもう、何処へなりとも行け。

己の思うままに、力を奮え。

 

ゼフィール:

その方が――

ああ、その方があの召喚士の

役にも立とう。

 

ゼフィール:

行け。

 

ブルーニャ:

陛下……。

 

 

 

A

 

ブルーニャ:

陛下!

ゼフィール陛下!

 

ゼフィール:

ブルーニャ。

何故まだここにいる?

行け、と言ったであろう。

 

ブルーニャ:

陛下、どうかお聞きくださいませ。

私、あれから考えたのでございます。

 

ブルーニャ:

確かに陛下の言う通り、ここはベルンの

国ではありません。

あなたはベルンの王ではありません。

 

ゼフィール:

……うむ。

 

ブルーニャ:

しかし、先日の陛下のお言葉は、

失礼ながら的はずれと言わざるを得ません。

 

ゼフィール:

何故だ?

 

ブルーニャ:

なぜなら、私もまた、

三竜将の一人ではないからですわ。

 

ブルーニャ:

三竜将のブルーニャは、

もう死んでいるのですから。

 

ゼフィール:

死……

 

ゼフィール:

そうか、お前も死者か。

 

ブルーニャ:

はい。

今の私は、ただの一人の女でございます。

 

ゼフィール:

……

 

ブルーニャ:

それに陛下は仰いました。

私の思うままに、力を奮えと。

 

ブルーニャ:

ですから、私は、私の意思で、

私の思うままに力を使いたいと存じます。

 

ゼフィール:

思うまま……

 

ブルーニャ:

陛下……いえ、ゼフィール様。

私はあなたのために、この力を使います。

 

ブルーニャ:

ベルン王ではなく、ゼフィール様のために、

己が力を奮うことを望みます。

 

ゼフィール:

……

 

ブルーニャ:

……

 

ゼフィール:

……もうよい。

 

ブルーニャ:

陛下!?

 

ゼフィール:

もう……よい。

貴様の好きにするがよい。

咎め立てはせぬ。

 

ブルーニャ:

陛下……!

ありがたきお言葉に存じますわ。

 

ゼフィール:

……ああ。

うむ……

 

ブルーニャ:

陛下?

 

ゼフィール:

……陛下、とは呼ぶな。

わしはもう、王ではないのだから。

 

ブルーニャ:

そう、ですわね。

失礼いたしましたわ、ゼフィール様。

 

ゼフィール:

……うむ。

 




ゼフィール&ブルーニャ、どっかで見た流れだと思ったら、クレティトがこんなんでした。こんなんが好きみたいです。
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