二次創作PSO2NGS~寝過ぎ家の日常~(。-ω-)zzz   作:寝過ぎナイト

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だんだんじめじめしてきましたね~
皆様いかがお過ごしでしょうか?
私ですか?私はお仕事立て込み過ぎてまいっちんぐ!(古い
のんびり過ぎてお話忘れられてそう(他人事
今回も回想の回想です!そして短いです!
その11の補足ですので控えめです!


エアリオ編その12

セントラルシティ ~巨大モニター前広場~

 

セントラルシティ多目的広場その一角の休憩ベンチに街頭の灯りが2人の男を照らす。

一人は軍服を着崩しその手に半分ほど減った酒のボトルを握りしめている。

だいぶ吞んでいたのだろう頭が少し揺れ顔も赤みを帯びている。

 

対するもう一人の男性は小綺麗な制服を身に着け長髪を赤いリボンで一纏めにしていた。

後ろ姿は長身の女性に見えなくはないが正面から見るとがっしりとした筋肉質の体形と強い眼差しと太い眉が男性を象徴している様だった。

長髪の男性は酔っぱらっている男性に対してため息を吐いているようだ。

 

「は?特2型だと...?」

ガルドは初めて聞く名称に首を傾げているとザックは咳払いをするとこちらを見つめ説明した。

「知らなくても無理はありません。この件を認知しているのは一部のアークスと上層部のみですから」

「なんだって俺にそんな話を...」

ガルドは面倒そうに首を触る。

「ところで話は逸れますが、ガルドさんは特1型脅威個体の詳細と適切な駆除方法はご存じでしょうか?」

「は?いきなりなんだよ」

ガルドは目を細めた。

「どうなんです?知っているかいないかで話は変わりますので」

ザックは品定めする様に答えた。

「... ...たった一体で都市に対し脅威になりかねない敵性個体で多数での討伐が必須な存在だ。上も集団で討伐を規則としている」

ガルドは諦めたようにゆっくりと答えた。

「ええ、その通りです。」

ザックはガルドの問いに満足そうに頷いた。

「問題の特2型脅威個体のドールズですが...」

そこまで話したザックは眉間の皺を指で押さえた。

「非常に厄介な事に特1型を大きく上回る戦闘力を保有しており、これによる多数の死傷者のリスクを防ぐ為、上層部は”1対1限定の戦闘”つまり、単独討伐任務限定で認可が下りました」

 

「おいおいおいっ!?あんな奴を単独でやれってのか?イカれてるぜ...」

ガルドは手で目を覆うとベンチに背もたれを預けため息を吐いた。

「まったくです。」

ザックも半笑いで答えた。

 

「んで?今の話とくたばり損ないの俺とどう話が繋がるんだよ?」

前置きは十分だと言わんばかりにガルドは本題に入るよう促した。

「単刀直入に言います。ガルドさんのマグに記録されている特2型の戦闘記録を提供して頂きたいのです」

ザックはガルドの近くで浮遊するマグに指さしながら言った。

「戦闘データだぁ?んなもん俺以外も交戦したアークスがいるだろうが!」

あれほど大規模な戦闘だったんだ。

遭遇しているアークスだっていてもおかしくない。

 

 

「ありません」

 

 

「はぁっ!?そんな訳っ!?」

ガルドの想像を切り捨てるかのようにザックは答えた。

 

「残念ながら特2型と直接戦闘を行ったのはガルドさん率いる第6小隊のみです」

あまりの事実にガルドは言葉を失った。

ガルドの頭に赤い霞がかかり視界が点滅する。

「じゃぁ何か?あの片腕野郎は俺の小隊を潰してトンずらしたってかっ!?」

ガルドは怒りのあまり持っていた飲みかけのアッポウのボトルを地面に叩きつけた。

ボトルは甲高い音を立てて砕け散った。

辺りに砕け散ったガラス片とアッポウの濃厚な香りが立ち込める。

「信じられませんが、そういうことになります」

ガルドの怒りに荒げる口調にザックは冷静な口調で答えた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ...好きにしろ...」

ガルドは荒い息を吐きながらなんとか落ち着き言い放った。

「戦闘データの提供、ご協力感謝します。」

ザックは自身のマグにデータ受け取る様に指示すると、もう用はないと言わんばかりに立ち上がった。

「貴方の心中は察しています。」

かつてならず者から小隊の隊長まで上り詰め、

ゆくゆくは大隊長候補まで上り詰めた第六小隊隊長ガルド

部下全員殉職、部隊の壊滅、自身の前線再起不可能、事実上の左遷、

華々しい時代から泥沼に落ちてしまった。

「俺の事はもう放って置いてくれよ...疲れてるんだ...」

 

「かつての貴方は私の憧れでした。しかし今の貴方はとても見ていられません。」

ザックはガルドを冷たく見下すように言い放つとその場を立ち去った。

 

 

 

広場で1人になったガルドはくたびれた様にベンチに横になった。

あの日手も足も出なかった片腕の奴を思い出し背筋がぞっと冷える。

 

それは決して夜風のせいじゃない。

 

 




※ガルドさんが叩きつけたガラス片はマグがおいしく頂きました♨
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