二次創作PSO2NGS~寝過ぎ家の日常~(。-ω-)zzz   作:寝過ぎナイト

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大変お待たせしました…リアルでゴタゴタがありまして事後処理すませていたら遅くなりました。
無理しない程度に投稿続けますのでおっ更新してるやん!という感じで読んで頂けると幸いです


エアリオ編その7

PM18:40

中央エアリオ~ハルファナ平原西~

強敵サンダバンシーからどうにか振り切ったナイトはふらつく体を引き摺りながらもハルファナ湿原を踏破した。

「まったく…また汚れてしまいましたね…」

泥や水草が脚にまとわりつく感覚にうんざりしていると小雨が降ってきた。

始めは小雨だったのに次第に本降りとなってしまいには雷雨に変わってしまった。

「はぁ…本当に今日は厄日ですね…私は平気ですがこの子はそうもいきませんね…」

小脇に抱えているラッピィに眼を向けどこか雨宿りが出来そうな場所を探すことに…

「キュッキュ…」

「寒いのですね…もう少しですからね」

雨に濡れて寒いのだろうラッピィは小刻みに震えた。

雨は生物の体温を奪う。放って置けば低体温症になりかねない。雨風を凌げる場所を探さなければ…

ナイトは辺りを観察すると自然に侵食されたであろう吹き抜けの洞穴を発見した。

ここなら丁度いいと判断したナイトは動きが鈍くなり始めた脚を引き摺るように洞穴に進んだ。

 

洞穴の中は吹き抜けているため風が流れてしまう。壁を伝いながら横穴を探した。すると人ひとり分入れそうな横穴を見つけた。そこには焚き火の後であろう燃え尽きた灰が残されていた。夜営の後があること事から過去にここで過ごした人がいたのだろう。ご丁寧に薪も残されている。ありがたく使わせて貰おう。

「キュキュ!」

そうこうしているとラッピィはナイトの腕から離れるとぶるるっ!と身を震わせて水気を払っていた。

「今焚き火を起こしますからね…」

ナイトは近くの石を集め、壊れた石組みを直して火床に太い薪を敷いた。火を着ける前にこうすると地面からの冷気や湿気を抑えられる。細い枝を交互に組合せた後、薪の樹皮を剥ぎ細かく千切った。

ナイトはポーチから着火用の金属の棒を取り出すと指で削り火花を出した。火花は火口にゆっくりと燃え移り煙が立ち上る。息を吹き掛け火が上がって来たのを見送り薪をくべた。

すると立ち所に洞窟内が明るくなり

暖かなぬくもりが辺りを包む…

「はぁ…とりあえずこんなところでしょう…」

ナイトはどかっと、壁に寄りかかるとそのまま腰を下ろした。脚ももう動きそうにない。大分無理をさせ過ぎてしまったようだ。

「キュキュ…zzz」

よほど疲れていたのだろうナイトの側に身を寄せると体を丸めて眠ってしまった。

 

「さて、あの丘を越えればセントラルシティですがこのダメージでは辿り着くのは絶望的ですね…レスタサインが残っていれば…」

自身のバイタルを再度確認して改めて手酷いダメージ受けた事を思い知った。さらに追い討ちを受ける事に修復リソースのレスタサインを切らしている事を思い出し苦虫を噛み潰した。どうしたものか…

 

 

「レスタサイン」

惑星ハルファ各地に点在している回復リソースの一つ。使用するとHPが回復するが、一度使うと消滅する。メディカルキャニスターに最大10回まで補充できる。かつて、多くの医療研究者が古いアークスの回復法術を再現するため研究したがついぞそれは叶わなかった。

 

 

「セントラルシティまで戦闘せずに突っ切る?

いえ…それは無謀ですね…この脚では走れませんし」

傷だらけの脚から乾いた泥の塊と水草を掻き出しながらため息混じりに呟いた。

自動修復を待つのも手ではあるが…

いかんせん時間が掛かりすぎる…

それでは整備士君に心配を掛けてしまう…

それは嫌だと…ナイトは眼を手で覆った。

パチパチと薪が爆ぜる音が響く…

 

 

PM19:15

セントラルシティ~整備工場第2作業場~

鉄を擦り合わせる音、オイルの匂い、工員達の大きな声が入り交じったここ第2作業場にもそろそろ1日の仕事の終わりが近付いてきた。

「おぅっ!おめーらっ!今日の仕事は〆だ!あがんぞ!!」

「「うーーーーーーすっ!!」」

工場長の大きな声が響き渡る。

工員達は今日もようやく1日が終わることに歓喜し、皆手早く帰る身支度を始めた。

そんな中未だ作業を続ける整備士…

「ん~む…もう少しで強度を足すか?」

整備士は手元の自在槍を見て眉を潜めた。

「ととっ!あんまり長居すると親方に怒られちまう…」

手袋を外し無造作に尻ポケットにしまうと時計を目をやると時刻は19時過ぎ。

「もうこんな時間か、ナイトもう任務終わったんかねぇ…」

ぼけっとそんな事を呟くと勢い良く背中を叩かれた。

「痛っっ!?」

「おうっ!おめぇも早く帰れよ!嫁さん待ってっぞ!」

「ちょっ!?ナイトは嫁じゃ!?痛いっ!?」

「照れんな照れんな!嫁みてぇなもんだろっ?」

工場長はガハハっと笑うと工場の灯りを消して出ていった。整備士は叩かれた背中を擦りとぼとぼと工場を後にした。

外に出ると雨が降っていた。

「今日は快晴じゃなかったのかよ…」

慌てて傘を取り出し空を見る…遠くで雷が鳴っているようだった…

「腹も減ったしカフェに行くか…混んでないといいな」

雨が降り注ぐ雑踏に踏み入れると

「うぉっ!?」

バシャッと水溜まりを踏みつけてしまったのだろう作業着の裾がびしょ濡れになってしまった。

あ~あ…やっちまったと愚痴を溢しつつ慎重に歩いた。

 

 

 

PM19:35

セントラルシティ~カフェテリア~

セントラルシティの憩いの場であるカフェテリア。いつもは混雑しているであろうこの時間であるが、生憎の大雨のせいか店内は閑散としていた。賑やかな場であるのにも関わらず今日は雨音と店内のゆったりとした音楽が聴こえる。

そんなカフェテリアに仕事で疲れた整備士がやって来た。差していた傘を畳んで水滴を払うと呼び鈴を鳴らして店員を呼んだ。

待っている間傘の柄を手持ち無沙汰に回して遊んでいるとは~い♪と女性の声が聞こえた。声が聞こえた方に顔を向けると狐耳を生やした着物とエプロンを組み合わせた様な衣装を身に纏った女性がこちらに気が付くとニコニコと見惚れるような笑顔でこちらに近づいてきた。

「あらあらあら!こんな天気なのによく来ましたねぇ♪あら?整備士さんお一人ですか?珍しいですねぇ?」

「えっ…えぇまあ…」

ぐいぐい来る女性に整備士はしどろもどろになった。細い睫毛に艶やかな唇にドキッとして慌てて目線をずらす。

ん~?と不思議そうにしている女性はあっと声を上げて話した。

「おっといけない!お席に案内しますね~今日は私の奢りですよ~♪」

そう言うと整備士の腕に然り気無く腕を絡め席に案内された。

「んっ!?(あかーーーーーん!!!!」

 

 

PM19:45

セントラルシティ~カフェテリア~

「あ~……まじで緊張するわ…何でこうなんだ俺は」

力なくテーブルに突っ伏し落ち込む整備士外を見ると雨が容赦なく降り注いでいる。

そんな中ふとナイトから連絡がないことに疑問に思い、通信機を取り出し連絡を送るも反応がない…

「ん?出ないな…取り込み中か?」

余程忙しいのかと…思っていると通信機に警報通知が届いた。

 

【緊張通知】

エアリオリージョン全域で雷雨の発生を確認

ギガンティクスの発生の恐れあり

探索エリアに赴くアークスは警戒を

非戦闘員はセントラルシティから外出を控えるようお願いします。

 

 

「まじかよ…」

そこで整備士は今日のナイトの任務の内容を確認した。

「確か今日の任務はフォトンクォーツの採掘…」

であれば採掘場所は中央エアリオと北エアリオ…

しかし、採掘でここまで遅くなるか?

たまたま奥地まで行って帰りが遅れたとか?

そこでふと整備士は自身の作業台に置きっぱなしにしていた使い捨てジェットパックが無くなっていたのを思い出した。

あれはとんでもなく欠陥品で有名で以前興味本意で購入していつか実践で使えるようにいろいろ弄っていた未完成品だった代物だ。

まさか、あれを使った?

瞬間整備士は身震いした。

全ての状況と点と線が繋がったのだ。

恐らくナイトは燃料切れを起こしているそれかギガンティクスに遭遇してしまい身動きが取れなくなってしまったのではないかと…

「こっ、こうしちゃいられんっ!!他の姉妹に連絡をしないと」

整備士は慌てて寝過ぎ家に緊急メッセージを送ると立ち上がり急いでカフェテリアを飛び出した。

降り注ぐ雨に体を濡らしてしまうが構わず走り出した。

セントラルシティゲートの門番から「おいっ!」と怒声を上げられたが必死になっている整備士には聞こえない…

 

 

PM19:57

セントラルシティ~カフェテリア~

整備士がカフェテリア抜け出してから数10分後…

閑散とした店内に明るい声が響き渡る

「は~い♪お待たせしました~食べて美味しい見て楽しい♪狐娘さん特製ディナーですよ~♪ってあらま?」

ニコニコと不思議な口上を謳いながら整備士のいる席に近付いたがそこには整備士はおらずポツンと通信機と傘が掛けられていた。

お盆をテーブルに乗せて狐娘さんは指を顎に当てて思案した。

「む~ん?………ふむふむっこんこん!成る程成る程そういう事ですか…」

そこに居ない整備士の事に対して特別あまり驚かない狐娘さんはこれから起こるであろう事態を予想してキャーキャー騒いでいた。

「ん~♪青春ですねぇ~さてさてここはお節介狐娘さんの出番ですねぇ♪」

狐娘さんは厨房に戻ると先程作ったスープを魔法瓶に注いでサンドイッチを包みバスケットにしまうと手早く身支度を整え整備士の忘れ物を手に取りカフェテリアを後にした。

「お先に失礼します~♪」

お気に入りの朱色の傘を差し鼻唄混じりに雑踏を歩く

雨はまだ止みそうにない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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