二次創作PSO2NGS~寝過ぎ家の日常~(。-ω-)zzz   作:寝過ぎナイト

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タイトルにもある通りお話があまり進まないので今回は7.5話です!おっちょこちょいで不器用な整備士君と冷めてるようで寂しがりやなナイトちゃんをどうか見守ってくれると幸いです!


エアリオ編その7.5

PM20:25

中央エアリオ~ハルファナ平原西~

激しい雷雨が降りしきる平原に一人の男が必死の形相で走り叫んだ…

「だぁーっ!?やっぱり誰かに頼むべきだった! エネミーめっちゃ怖ぇっ!?」

むしろ叫べば逆にエネミーに気付かれる可能性があるのだが幸か不幸か雷雨によって掻き消されたのは整備士の運が良かったのだろう…

セントラルの外に飛び出したまでは良かったが自分は非戦闘員、武器の携行は許可されていない為丸腰であるそんな状態の自分が運悪く

飛び出した先にドールズがいたら?

もし目の前に狂暴な原生主が出現したら?

抵抗も出来ず殺されてしまうだろう…

想像して整備士は身震いした…

降りしきる雨が体を濡らし身体を冷やしていく…

「傘…持ってくるんだったな…」

この状況にも関わらず呑気な事を言い出す自分に呆れた

手の震えが止まらない…

心臓の鼓動が強く鳴り響く…

歯がカチカチと音を鳴らす…

情けない…

何のためにここに来たのだと自分を責め立てた…

動けない相棒を助ける為じゃなかったのか?

なんて様だ…不甲斐ない…

「ナイト…俺、駄目な奴だ………ひっ!?」

不意にガサガサッと近くの茂みから物音がした

まさか…ドールズ?

動悸が止まらない…足が竦む…

ここで終わり…なのか…

目の前が暗くなる…

自分はきっと殺される…

何も出来ず無意味に…

 

 

 

 

 

本当にそれでいいのか?

 

「違うっ!!!!」

「情けねぇ…俺としたことが、ナイトは俺の相棒だ!」

「俺が助けるんだっ!!!」

震える手で近くの棒切れを拾い構える…

「死んで…たまるかっ!」

震える声を上げ揺れ動く茂みに向けて棒切れを正眼に捉える…

そして茂みから何かが飛び出してきた

「キュキュ!」

「ふぇっ?」

 

 

 

 

 

~30分前~

 

 

 

 

 

PM19:55

中央エアリオ~ハルファナ平原西~

すっかり日も落ち雷光が天を閃光の如く照らす

吹き抜けの洞穴から狼煙とゆらゆらとした灯りが溢れる

ナイトは薪を火に焚べると手持ち無沙汰に側でぐっすりと眠りこけているラッピィ背中を撫でた。

「キュ…キュ…zzz」

「整備士君…心配しているでしょうね…」

己の相棒に不甲斐ない行いをしてしまったと独り気を落してしまった。

「キュ…キュ~?キュキュ!」

目を覚ましたラッピィはゆっくり起き上がるとくぁ~と一鳴きした。

そのままゆったりと毛繕いをしてナイトの方を向き

「撫でてっ!」と言わんとばりに頭を差し出す。

ナイトはこれ以上ネガティブになるのはいけないと悟りせめてこの子の前では明るく振る舞おうと思い、微笑みを浮かべ頭を撫でた。

「目が覚めましたか…よく眠っていましたね」

ラッピィの眉間を指でなぞるとラッピィは気持ち良さそうに目を細める。しかし、突如渋い顔をして寝転がってしまった。

「キュキュ…キュ~(ぐぅ~」

お腹が空いたのだろう力なく横たわっているのを見てナイトは慌ててポーチを確認した。

「お腹が空いたのですね?まだ食料残ってましたっけ…」

だがしかし肝心の食料は見当たらない。

なにせ自分は食事は出来るが必須ではないためあまり食事には関心がなく食料はあまり携帯していなかったのである。妹のギャザ子であれば別だが…

「困りましたね、私は問題ありませんがこの子には食料が必要ですが…もう日が暮れて採集するにも今の私の脚では動けませんし…」

己の傷付いた脚を見て再び暗い感情に襲われそうになっているとラッピィは突然立ち上がりキュッ!と鳴くと暗い平原に向かって走り去ってしまった。

その様子を見てナイトはあっと声を上げたが既に遅くラッピィは暗い闇の中に消えてしまった。

「まぁ、あの子は元々野生ですし…餌を貰えなければ今の私は用済みですよね…」

それもそうかと自分でも驚くほど冷静に今の出来事を受け入れた。

「今はもう自動修復を待つしかありませんね…」

そう呟き薪を焚べるとゆっくりと眼を瞑った…

 

 

 

 

PM20:00

中央エアリオ~ハルファナ平原西~

ほかほかな寝床ででまったりぬくぬくしていたら突然誰かに呼ばれているような気がして気付いたらお外に飛び出してしまった。

むぅ…自慢の羽毛もつやつやだったのに…一体誰が呼んだのやら?

しかし、腹が減った…とにかく腹が減った…

果実も全部食べられずに落としちゃった

助けてくれたあやつ(ナイト)はおおきいやつにやられちゃって動けないし…ごはんどないしょ…

とぼとぼと雨宿りもかねて近くの木の下に行くと知らない誰かがいた。

「おや?おやおやおや~?これはまた不思議な方が来ましたねぇ~?」

ぬぅ?人?なのか?獣のような人のような何とも言えない奴がそこにいた。あろうことか果実を噛っていた。

「ん~?私の予想では困り果てている整備士さんが出てくるはずでしたが…不思議な縁ですねぇ~」

「キュキュ!キューッ!!」

再び果実に噛りながら考えている狐人にラッピィは自分にもちょうだい!と鼻息荒く鳴くと羽を荒ぶらせ近付いていった。

その狐人は噛りついていた果実をくるくると指で回し遊んでいた。空腹な自分には無性に腹がたった。

「これが欲しいのですか?ん~でもタダではあげれませんしねぇ~」

ニヤニヤと意地悪そうな顔をしながら狐人は果実を齧っている。

どうしたらくれるの?と鳴くと待ってましたと言わんばかりに狐人は答えた。

「"これ"をある人間さんに届けて欲しいのですよ」

狐人はそういうと四角い小さな板をこちらに渡した。

何だろうこれは?木にしてはすべすべしてるし何より真っ黒だ…こんなものは見たことがない。

「あっそうそう見付けたらここまで戻ってきてくださいね~戻ったら約束の物を差し上げますので~」

むぅ…果実の為にやらねばならぬ…あやつ(ナイト)も腹を空かせてるに違いないし…

「キュキュ!」

「お気をつけて下さいね~」

颯爽と走り去るラッピィを見送り狐人もとい狐娘さんは懐から一枚のお札を取り出すとふぅと息を吹きかけ一匹の火の玉が召喚した。

「あの子が近くに来たら目印をお願いしますね~」

火の玉は僅かに揺れるとふよふよと空に飛んでいった。

「さてさて、奇妙な縁でしたが中々これは面白くなって来ましたねぇ~さてさて私はもう一仕事ですねぇ…」

そういうとポケットから通信機を取り出しある人物に連絡を取った。

「あ!もしもし~!お疲れ様ですぅ~実はですねぇ…」

 

 

 

雨はまだ止みそうになさそうだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Twitterで過去のギャザ子ちゃんの紙芝居SSもあげているので気になったら#寝過ぎ家の日常で検索してみてね!
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