二次創作PSO2NGS~寝過ぎ家の日常~(。-ω-)zzz 作:寝過ぎナイト
体調崩したり物理的に体を壊したりと散々でしたので、あっ…言い訳ですね完走はしますのでご安心を…
PM20:30
中央エアリオ~ハルファナ平原西~
~整備士side~
嵐吹き荒れるハルファナ平原に青いつなぎ姿の男にラッピィという何とも言えない奇妙なコンビがそこにいた。
「………」
「キュキュ!キュー?」
こちらを怪訝そうに見上げるラッピィ
「何だ、ラッピィかよ…寿命が縮んだぞおい…」
整備士はエネミーで無いことに心底ほっとして膝から崩れ落ちてしまった。
ラッピィは茂みから飛び出すとこちらに近付いてすんすんと臭いを嗅ぎ始めた。
そんな突然のラッピィの行動に整備士は思わず固まってしまった。
「おっおい!?ちょちょ!?一体全体何なんだよこれは!?」
こちらの事情はお構い無しにすんすんと臭いを嗅いだラッピィはう~んう~んと頭を傾げていた。
「キュッ!!」
しばらくして目を開けると懐から板状の何かを手渡してきた。整備士はラッピィの目線に合わせて屈み恐る恐る受け取った。
「これを俺に?くれるのか…?」
ラッピィから物を渡されるという前代未聞の行動に言葉を詰まらせ思考が停止しかけたが何とか意識を集中して手渡されたものを観察すると所々傷付き汚れているがそれは通信機だという事が分かる。しげしげと眺めるとポツリと言葉を溢した。
「俺の通信機と同じ型だな…」
浮遊追従型サポートマグの急激な普及によって公共施設の手続き、物流の簡略化等アークス並びに職員ですらサポートマグの利用が当たり前になっている。そういった時代の流れにより現代では携帯型通信機を保有している利用者が年々減衰している。時代に取り残された故に淘汰される。勿論未だに利用している者のいるがそういった者は時代に着いていけなかった年配者や古物愛好家だけだろう。
「バッテリー残ってるといいんだが…」
携帯型通信機の電源を入れると軽やかなアラームと共に画面が発光した。映し出されて画面には見慣れた
「はっ?ちょちょ!?おいおいおいマジ?俺のかよっ!?」
カフェで無くしたであろう通信機を何でラッピィが持っていたんだと疑問が尽きない。だが自分の物であれば最早遠慮もいらないだろう。
整備士はコール画面を選択しナイトに連絡を送った…
しかし、通信中アイコンが表示されなく代わりに通信エラーが表示されてしまった。
「通信エラー?何でこんな時にっ!?」
ようやくナイトの足取りを掴めかけたのにこの様
焦り苛つく頭を掻きながら整備士は通信機で使えそうな機能を漁った。
「そうだっ!"あれ"ならまだ生きてるかもしれない!」
「共鳴発信器動いてくれよ…っ!」
マグを持たない整備士は緊急時の際にナイトとコンタクトを取る為に自身の体内に特殊なマイクロチップを埋め込んでいるのである。体内のフォトン粒子の一部を放出しフォトン粒子保有量が同等である者が近くにいると共振し脳に直接お互いの位置を共有出来るのだ。
「俺とナイトは二人で一人…」
ナイトは整備士の生体データを元に設計されたキャストであるため整備士は確信をもって行動した。
整備士は目を瞑り脳にイメージが流れるのを待った。
「キュー?キュキュ?」
騒いだり目を瞑ったりする整備士に対し何をしているのかよく分からないラッピィは不思議そうにこちらを見ていた。
「………っ!?!?そこにいるのか!!」
洞窟のような所で焚き火をしているイメージが脳に流れてくるなのが分かる。どうやらここから近いようだ。
「今行くからな…ナイト」
「キュー?」
こちらを見上げるラッピィ…
「あぁ…通信機拾ってくれてありがとな?」
ナイトの足取りを掴めたきっかけをくれたこの小さな恩人に感謝した。
「じゃっ、俺もう行くわ…大事な家族を迎えに行かないと」
そう言って歩を進めようとしたが遮られた。
「キュキュ!キュー!!!」
ラッピィがズボンの裾をぐいぐいっとくちばしで引っ張った。
「もしかして着いて来たいのか?」
どうやらこの小さな恩人は整備士と共に居たいようだ。
ラッピィの瞳からは強い意思を感じる。
「よしっ!じゃあ一緒に行こう!」
「キュー!」
こうして整備士とラッピィという奇妙なコンビがここに誕生したのである。
~5分前~
PM20:25
中央エアリオ~ハルファナ平原西~
~ラッピィside~
嵐が吹き荒れる雷鳴が鳴り響くこのハルファナ平原に颯爽と駆ける黄色の魔弾…そう、我だ。
あの意地悪な狐人に果実を欲しければ、このやけにつるつるする真っ黒い板を誰かに渡す約束を請け負ったのだが…一つ問題があったのだ…
あやつめっ!
肝心要の誰に渡すかを教えてないではないかっ!
まったく度しがたい!!
ラッピィは独り憤慨していた。
渡す相手をちゃんと聞かずに走り去ったラッピィも大概なのだが…そこは、鳥頭故に致し方なし…
「キュー?」
むぅ?なにやら失礼なことを言われたような気がしないような…
ここで立ち止まっていても仕方がない
ここは自慢の勘を信じるほかないのぅ…
「●★★!?○△○○!!!」
ぬぅ?何やら只人の悲痛な叫びが聞こえる…
もしや例のどこかの誰かさんかのぅ
これは天命か?
それとも我の日頃の行いの賜物かのぅ?
ふむぅ…で、あれば!行くしかあるまいに!
この茂みを抜ければ行けそうだ…
回り道をしていてはあの只人を逃してしまう…
せっかくの我のぷりちーな羽毛並みが乱れてしまうが致し方あるまいに…いざいざっ!!
「キュキュ!キュー!!!」
今の我は救済の魔弾…
この程度の茂みなぞなんのその…
枯れ葉や枯れ枝がぶつかるが我のふわもこぼでぇの前には赤子のいたずら程度の物よ…
今行くぞ只人よっ!!
PM20:30
中央エアリオ~ハルファナ平原西~
~ラッピィside~
最後の茂みを疾風怒濤如く駆け抜けようやく目的の只人の前に立ちはだかった。
「●●◇?」
むぅ?こやつか?
何やら面妖な格好をしておるなぁ…
我と違い空色の羽毛よなぁ…
あやつよりも貧弱そうな雰囲気だのぅ
本当にこやつなのか?
まずは、危険な奴ではないかこやつの臭いを嗅がねば
「◎◎◎○△!?」
むうぅ!動くでないわっ!
ぬぅ?あやつと似ておるなぁ…
まぁこれを見せれば分かるかの…
ラッピィはそこで懐に忍ばせていた黒い板を見せた
「●△○◇!!」
只人は一瞬驚いていたが、恐る恐るそれを受け取るとまるで自分の物であるように扱っていた
そうして何やらまた騒ぎ出して静かに目を瞑ったり開けたりしていた。
こっ…こやつ…やべぇ奴ではないかの…
しばらくあの只人を観察していると、突然落ち着いた様に我に一礼するとその場を去ろうとしていた。
って!?ちょっとまてぇっ!?
勝手に動くんじゃないわい!!
怒りと共にこやつの足をぐいぐいっと引っ張った。
お主には我と共に着いていって貰わねばならぬのだ!
ほれほれ!はよぅあの狐人の元に戻るぞぇ!
我はもう疲れたから抱っこするのだ!
あやつのように小脇に抱えるでないぞ?
PM20:50
中央エアリオ~ハルファナ平原西~
思わぬ新たな相棒を抱き抱え整備士は共鳴するナイトのフォトン粒子を頼りに進んでいると不意に目の前から赤い火の玉が現れた.
「なっ!?なんじゃーこりゃぁ!!」
「キュキュ!?」
怯え固まる男とラッピィ…
しかし、火の玉はゆらゆらと揺れ二人をくるくると回った後こちらを先導するように浮遊していった。
「これ以降何があっても驚かんなこりゃ…」
「キュー…」
火の玉の案内に従って進むと一際大きなアッポゥのなる木にたどり着いた。
「キュキュ!」
腕の中に抱き抱えていたラッピィが整備士の腕から飛び出して辺りを見回して鳴き出した。
「キュー!!!キュキュ!!キュー?」
「こんな大きなアッポゥの木があったのか…」
一頻り鳴き出したラッピィは木の周りをうろうろしているとやがて上を見上げて鳴き出した。
「キュキュ!」
「上に何かあるのか…?」
整備士も釣られて上を見上げると思わず固まってしまった。枝にバスケットと傘が吊るされていた。
「何でバスケットが吊り下げられてるんだよ…しかも傘まで、俺のじゃねぇか…」
もう何があっても驚かないと思っていたのだが、いくらなんでもこんな事あるか?と疑問に思った。
吊り下げられたバスケット傘を回収してバスケットの中身を見ると果物でいっぱいだった。
「もしかしてこれが欲しかったのか?」
「キュキュ!」
整備士からアッポゥを受け取るとラッピィは美味しそうに啄み始めた。
「ま、まぁ傘が手に入ったのはありがたいか…」
あまり深く考えるのを止めた。
ふたりの様子を見ていた火の玉は僅かに揺れると消えてしまった。
「消えた…何だったんだあれは…」
「はぁ…サニィに化かされたみたいだぜ…」
「キュッキュッ♪」
ラッピィを再度抱き抱え傘を差し整備士は先を急いだ。バスケットはラッピィが大事そうに抱えていた。
道なりに進んでいくと吹き抜けの洞穴が見つかった。
傘を閉じて中に入る。
洞窟の中は吹き抜けているようで少し奥に進めば湿原に出るようだ…
「ここにナイトが…」
「キュキュ!」
進む度に焦げ臭い煙が流れてくるのが分かる。
通信機のライトを頼りに奥に進むと右の壁から煙が流れていた。
「これは、光学迷彩か…ってことは…」
手で触れてみると手が壁が突き抜けた…
そのまま中に入ると焚き火の前で体躯座りをして目を瞑っているナイトがいた。
「ナ、ナイト?」
眠っているのか…微動だにしないナイトを見て整備士は安心したのか強張っていた肩が少し軽くなったのを感じる。
整備士に抱き抱えられていたラッピィが飛び出してナイトに食べかけの果実を差し出した。
「キュキュ!」
ラッピィはぐいぐいとナイトの脚を揺さぶるが反応が無いのか、きゅっ!と一鳴きすると焚き火の近くにバスケットを置いてごろんと丸くなった。
整備士はナイトの傍に寄り肩を揺さぶり声をかけた。
「ナイト…迎えに来たぞ…遅くなってごめん…」
今朝綺麗に仕上げた機体は固まった泥や砂がこびり付いていてすっかり汚れてしまったようだ…
「ナイト…今フォトンを分けるからな…触るぞ?」
自身のフォトン譲渡するためナイトの胸元にある結晶体に手をかざそうとした瞬間…
「ナイっ!?むぐっ!?」
先程まで俯いていたナイトが突然顔を上げると頭を鷲掴みされそのままそのまま押し倒されてしまった。
必死に振りほどこうともしたが両手はナイトの両足で固められて動きそうにない。そして、空いた手を心臓の位置に添えられ整備士の耳元に低い声で囁かれた。
「人の寝込みを襲うとは関心しませんね…
人には決して触れてはいけない所もあるのですよ?
動いたら…心臓を貫きます…」
「っぬぐぐ!?」
氷のように冷たい声色に背筋が凍る…
整備士はただただ固まる事しか出来なかった…
リテム防衛また荒れてるぽいっですねぇ…
いつものぷそで安心しますわぁ…
ナイトはまったりギャザリングと金策に勤しむ所存
あでもソウラスまだ行ってないなぁ…
いつか行こうきっとめいびー
(ノ´∀`*)タハー