構築術式が常識を破壊するのは間違ってるだろうか?   作:禪院ニート

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ようこそ、ヘスティア・ファミリアへ


そのツッコミ、ベル・クラネル

ベル・クラネルというウサギを彷彿させる只人の少年が居る。ベルはオラリオから離れた田舎で育った少年であり、神である育ての祖父 ゼウス、ゼウスの眷属である2人の伯父さん、実母であり数年前に甦ったママ、ママの双子の姉である伯母……げふんげふんお母さんに育てられた男の子だ。しかし、ベルも今年で15歳の年頃の男の子……オラリオで夢を掴むために、今日……産まれ育った故郷を旅立つのだ。

 

「そうか……ベル。行くのか」

 

屈強な肉体をしている大男だが、その図体に似合わず可愛らしいエプロンを着た人物。ベルの伯父の1人、ザルドが告げた。

 

「なに、お前は私達の息子だ。オラリオにいる……私達が唯一認めた英雄候補と同じく、高みに行けるだろう」

 

白髪で瞳を閉じたスタイル抜群の美女でベルの伯母であり、もう1人の母親アルフィアが告げた。

 

「ベル……分かってたけど、寂しいわ」

 

アルフィアと瓜二つだが、戦闘力皆無の美女 ベルの実母でママのメーテリアが涙を流しながら伝える。

 

「行ってきます!!所で……お爺ちゃんとマキシム伯父さんは?」

 

「筋肉バスター!!」

「ちょっ!!マキシムストップ!!うんぎゃぁぁぁあ!!」

 

その瞬間、畑に老人に伝説の間接技を決めたイケメンが空から降ってきた。

 

「なにやってんの!?マキシム伯父さん!?お爺ちゃん!?何があったの!?」

「気にするな、ベル!!お前のツッコミセンスが有ればオラリオでも大丈夫だろう!!達者でな!!」

「えっ!?別れの挨拶がそれ!?てか、お爺ちゃんに筋肉バスター決めながら言うことなの!?」

 

そしてベルは筋肉バスターを決められ、悲鳴を響かせるゼウスの絶唱(正しくは絶叫)をBGMにして故郷を旅立った。因みにベルが知ることではないが、メーテリアとマキシムは1度亡くなっており、数年前にマコトが「マジックカード!!死者蘇生!!」で蘇生させた事を知らないのだ。

 

 

 

数日後。ベルは商人へのヒッチハイクを駆使して、なんとかオラリオに辿り着いた。オラリオはダンジョンから取れる魔石や未知の素材に稀有な薬草のお陰か、世界で最も栄えた都市と言えるだろう。

今は数年前から頭の可笑しい呪術師が日頃からハジケているお陰か、闇派閥と呼ばれるテロリストが恐怖のドン底に叩き落とされたお陰で治安は比較的に良い。だが、それは数年前と比べてであり……巨万の富を求める冒険者は荒くれ者が多く、荒くれ者が恩恵無しの民間人相手にトラブルを起こすのは珍しく無いとのこと。

 

「ここがオラリオか……僕も立派な冒険者に成って、女の子との出会いを求めるぞ!!」

 

ベルは祖父から「ダンジョンでは女の子との出会いを求めるのじゃ!!ハーレムは良いぞ!!…………ちょっ!?マキシム!?アルフィア!?ストォォオプ!!ザルドへルプー!!ギャァァァ!!」の教えを守り、ダンジョンに出会いを求めてきたのだ。だとすれば入るファミリアを探さなければ意味がない。恩恵無しでダンジョンに潜るのは自殺行為であり、やはりどこかのファミリアに入って恩恵を貰うしかないだろう。

 

「そうと決まれば今日は吉日!!行くぞ!!」

 

ベル・クラネルは奮起した!!いざ、出会いを求めて冒険者が多く所属しているファミリアの門を叩いて入門を試みた。しかし……

 

「オー、アナタ、ガリガリネー。ソンナンジャ、セト・ファミリアはムリネ!!」

「片言!?てか、面接もダメなんですか!!」

 

セト・ファミリア……片言の門番に拒まれ、あえなく無念!!

 

「ようこそ、ガネーシャ・ファミリアに。此処は憲兵としての役割も有るんだ。ベルくんだったな……君はもしもの場合、人を殺せるかい?基本的には捕縛だが、最悪は相手を殺さなければならない時も有るんだ」

「そっ……それは…………」

「なら、此処は辞めた方が良いな。確実に後悔するし、心に傷を負うかもしれない。なら、此処とかはどうだろうか?」

 

ガネーシャ・ファミリアは憲兵としての役割もあり、治安維持の為に対人戦闘の必要がある。人と戦うのは当たり前だし、なんなら民間人を護るために相手を殺さなければならない時もある。故にガネーシャ・ファミリアは面接官のハシャーナという男性に止められ、代わりに探索系で有力なファミリアを教えて貰った。

 

「ロキ・ファミリアに入りたい?フハハハハ、君のような雑魚が入れる分けないだろ!!かえりたまえ!!」

 

ロキ・ファミリアには門番に拒否されてしまった。仕方なく、ハシャーナから貰ったリストに書かれた次の所に向かおうとした時だった。

 

「えっ?」

 

ベルの前に3人の人物が現れた。

 

1人はツインテールでロリ巨乳な人間……ではなく女神だった。

 

もう1人は金髪ロングヘアーのエルフの美少女であり、胸はそこそこある。腰には木刀と短刀が提げられている。

 

最後の1人は水色に近い髪をした美少女。青い装備に身を包み、腰には片手剣が提げられている。

 

だが、その3人は共通して……何故かサングラスとマスクで素顔を隠しており、明らかに不審者であった。

 

「なっ……なんですか!?」

 

ベルがその不審者美少女3人を見て怯えるように告げるが、その不審者美少女3人は一歩前に踏み出した。

 

「リュー、アーディ。やっておしまーい!!」

 

ツインテールのロリ巨乳不審者がそう言うと、リューと呼ばれた不審者美少女のエルフは縄を取り出し、アーディと呼ばれた不審者美少女はずだ袋を取り出した。

 

「なっ何をするんですか!?ギャァー!!」

 

ベルくんは縄でグリグリに拘束され、頭の上からずだ袋を被せられた。身動きが出来ず、更にはずだ袋を頭から被らされたので周囲を確かめる事が出来ない。

そして、リューとアーディはベルくんを担いで……ロリ巨乳不審者女神と共に何処かに向かって走り去っていった。

 

「ギャー!!お嫁に行けない!!」

 

ベルくんの悲鳴が響くが気にしてはいけない。

 

「「「えっさほいさ、えっさほいさ!!」」」

 

 

 

此処はオラリオの外れにある教会。数年前はボロボロであったが、今はヘスティア・ファミリアのホームとして使われており、修繕と改修が行われており……今は綺麗な教会と成っている。だが、その地下空間は豪邸と成っており……団長であるマコトの呪術を用いた面白工房と成っているのだ。そんな地下豪邸に運ばれたベルはソファーに座らされ……その瞬間。

 

「術式反転。構築還元」

 

男性の声でそう聞こえると、ベルを拘束してたロープとずだ袋が呪力に変換されて消滅する。ベルは恐る恐る、目を開けると……そこにはマスクとサングラスを外した不審者美少女3人、そして禪院フェイスのイケメン青年が立っていたのだ。

 

「えっ……あの……これは?」

「「「ようこそ!!ヘスティア・ファミリアへ!!」」」

 

ヘスティア・ファミリア。ベルもその名前は聞いたことがあった。数年前に突如として出来たファミリアであり、呪術と呼ばれる不思議な力を扱うニホンとかいう国からやって来た冒険者が加入した零細ファミリア。だが、それは数年前の出来立てほやほやの話。

マキシムから教えて貰った事では7年前の時点で圧倒的な単独戦力を誇り、僅か1年でレベル5にランクアップした逸材 禪院マコトがオラリオを色んな意味で掻き回しているとして有名な所だったのだ。

 

たまにやってくるヘルメスおじさんは「彼処はダメだ!!胃が死ぬ!!」と言っていたが……

 

マキシム伯父さんは「彼処はまず飽きない!!面白い日々が待ってるぞ!!」とお勧めしていた所だ。

 

「君、ファミリアを探してたんだろ?なら此処に来なよ!!ボクはヘスティア!!ここの主神さ!!」

 

たゆんと胸を揺らして、ツインテールのロリ巨乳女神……ヘスティアがどや顔で告げる。

 

「さっきは失礼しました。私はリュー・リオン。ここの副団長です」

 

エルフの不審者改めてリューが挨拶を行う。彼女は数年前にアストレア・ファミリアから此処にコンバートした美少女であり、ヘスティア・ファミリアの副団長をしているのだ。レベルは6。

 

「はは……さっきはごめんね?私はアーディ・ヴァルマ。ヘスティア・ファミリアのメンバーだよ?」

 

不審者美少女改めてアーディ・ヴァルマがそう告げた。彼女はアーディ・ヴァルマ。数年前はベルも面接を受けたガネーシャ・ファミリアのメンバーだったが、今ではヘスティア・ファミリアに移籍してメンバーと成っている。レベルは6。

 

「俺は禪院マコト。あっ、禪院が名字な?ヘスティア・ファミリアの団長をしてるんだ。宜しくな、趣味は術式を使って様々な道具を創ったり、サブカル道具を再現することだな」

 

そして最後の1人は団長であり、日本出身の呪術師 禪院マコト。今日も明日も構築術式で様々な物を作り出す、宇宙一頭のネジが外れたクリエイターである。レベルはオラリオ最高峰の7である。

 

「僕……入って良いんですか?色んな所に断られたんですけど……まともに面接を受けさせてくれたのはガネーシャ・ファミリアだけだったんですけど」

「ガネーシャ・ファミリアは君を人殺しにさせない為だな……そしてそれ以外は見る目が無いと見た。どうだ?」

 

マコトがベルに手を指し伸ばす。そして、ベルはマコトの手を握った。

 

「僕、ベル・クラネルです!!」

「ようこそ地獄へ!!」

 

ベル・クラネル。ヘスティア・ファミリアに入団。これがツッコミ地獄だとは知らずにだ。

 

「所でベル。ガンスとスラアクどっちが好き?」

「ガンスってなんですか!?武器はナイフ位しか使えませんよ!!」

「ガンスはガンランスだよ、これだからゆとり世代は」

 

その後、ベルくんはナイフを構築して貰ったが……それだけでは貧相なのでライトアーマー、片手で扱いやすい小楯をマコトから貰った。

 

「良いんですか!?」

「大丈夫、大丈夫。それ俺が構築したから材料費タダだし。切れ味はモンハンで言えば黄色だから、初心者の強さでも行けるしな!!」

「へ?タダ?黄色ってなに!?」

「とりよせバッグ~(あのダミ声)はい、Switchとモンハン。今日中にマスターランク行こうぜ!!」

「鞄から変なの出てきた!?どうなってるの!?」

 

頑張れベル!!負けるなベル!!君のツッコミはこれからだ!!




次回はベルくん……登録からのダンジョンに潜る!!

呪術廻戦の死亡キャラ……出す?

  • 出してくれ!彼等に再び活躍を!
  • ベルくんの負担を増やさないで
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