五条の嫁   作:ただのコマチ

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どうも。
音沙汰もなくお正月を過ごさせていただきました、コマチです。
ここからペースを戻して…
元々不定期だしペースなんてないですね。
アハハ…



幕間:変わりゆく日々

 

 

 

「…はぁ……っ…」

『その程度か、五条悟。娘の肉体ではあるが遠慮はいらんと言ったであろう?』

こっちは本気(マジ)でやってんだけど……

 

地面に背中を付けたのは久しぶりだった。

俺はなんでか朱莉の中にいる神…カグツチに鍛えられることになった。

 

 

「…こっぴどくやられたじゃないか、悟」

「見た目は朱莉でも全然ちがうね〜」

「…あー」

 

 

そりゃ最初は気にしたけど、気にして相手できるほどのやつじゃねえし……

 

 

…咄嗟に術式で守っちまうのがダメだな……無限貫通してくるし、術式使わなかったら黒閃出しやがるし…しかもあいつ無駄な呪力をほとんど燃やしてやがる。そのせいで呪力の流れが視えねえから無限を出す出さないの判断ができねぇ。

…判断に1秒もかかってねぇんじゃねーか…?

 

 

 

 

 

「…どーすっかなーー…」

まあ害は無いって分かったし、なんなら友好的まであるし…朱莉とも自由に変われるし…朱莉を六眼で視るのは許されてねぇけど、朱莉との会話も(こっち)に聞こえるようにしてるし…いい……か。うん。

 

 

 

でもなー………手はまだいいよ。

ただ、急に朱莉の顔に口生やすのはやめてほしい。

 

 

 

「かっカグさん!なんで変わってくれなかったんですか!」

『娘よ、貴様にも聞こえていたであろう?何度言えばよいのだ…その心持は娘の美点でもある、だがこれは譲れんぞ?』

「でもちょっとやりすぎじゃ…」

 

 

 

「…こっちから見たらほとんど腹話術だね」

「…これがほんとの手話ってことか…」

 

 

___________________________

 

 

「…悟、黒閃って狙って出せるものなのかい?」

「無理だな。当たりめーだろ」

カグツチとの組み手を終えコーラを飲んでいると、傑がとつぜん気の狂ったことを言い出した。

「なんでんなこと聞くんだよ?」

「いや、朱莉やカグツチさんは自由自在に出しているだろう?私にもできないかと思ってね…」

「できたらやりてぇよ。アレは術式使ってやってんだとさ」

 

『呪力を燃やす』術式…他人の呪力も燃やせて、黒閃を意識的に出せる程の操作精度…改めて見てもやべぇ術式だな。

なんでか俺の無下限も燃やされるし、呪霊相手なら文句なしの一発KOだ。

アイツ(カグツチ)との組み手は実質的な術式の使用不可。呪具を使う手もあるにはある、が、それじゃアイツには認められないだろうな…

…本格的に体術を鍛えろってことか。

 

 

 

 

「術式……術式、か…」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「…灰原」

「なんだい、七海!」

切れ長の目に色白の肌、細く伸びる手足を持つ落ち着いた雰囲気の青年、東京都立呪術高等専門学校一年、七海建人。

それとは対照的に、明朗快活の4文字が似合う人懐っこい雰囲気を纏った同じく一年、灰原雄。

ふたりは2日間の遠征任務の後、あまり目立たないものの根強い人気のあるラーメン屋に来ていた。

 

 

「…朱莉さんのことです……私は少々おかしさを感じています」

「うーん…僕はあんまり感じないかな。過去のことも聞いたし、特には…」

「過去のことじゃなく、成長速度です…あきらかに早すぎる。早いにもほどがあるというものです」

「確かに!すっごく早いよね!…でもすっごく練習してるみたいだし、別にそんなに

「上達速度だけならそうですが、術式の成長速度も異常に近いんです」

 ……」

身体能力も術式も、朱莉さんの成長速度ははっきり言って『異常』の一言だ。それ以外にもおかしな点は多い。

五条…せn…さんは、この前六眼でも視ることができないと零していた。呪力強化に呪力操作、呪具に術式の扱いも、昨日と今日で比べれば差が開きすぎている。

『御三家の血筋』と一言で片付けることも出来なくはない。代々呪術に長けた家系…呪術センスがずば抜けていてもおかしいことではない。

 

ただ…なにかが引っ掛かる。

 

「……」

「…いいじゃん七海!僕はそんなに深く考えなくてもいいと思うよ!」

「…灰原…君はもう少し深く考えるべきだと思いますが……」

「七海が深すぎるんだよ。…それにさ、朱莉は僕らの同期だよ!ちょっとおかしくってもね!」

「……そうでしたね」

 

 

 

「はいよー、醤油ラーメンと焼豚麺!」

 

「おー!美味しそうだね!」

「ええ、食べましょうか」

「「いただきます」」

 

 

「あ、ほんとにラーメンでよかったの?」

「今更ですか」

「ほら、ラーメン屋にはパンないし」

「パン以外も食べますが?」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「…あの、カグさん…」

『どうした?』

手のひらに問いかけると片目と口が出てきて声が響く。うるさすぎず小さすぎない声でとっても聴きやすい。

『…五条悟のことであれば、もうあれほど言ったはずだ。貴様の意向を無視するようだが、五条悟には現代の術師には負けぬ程度には強くなってもらわねばならん』

 

…それはわかってる。

悟さんもいっしょに3人で話し合ったし、夏油さんと硝子さんにも話した。灰原くんと七海くんにはまだだけど…

でも、それじゃない。

この前、カグさんは私の過去について教えてくれた……私が盗み聞き?した形だけど、その後にもちゃんと話してくれた。

…それでも、まだわかってないことがある。

 

「…私の本当の術式と…寿命を延ばす方法を、教えてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『では娘に問おう。貴様の考えを聞かせてみろ』

 

 

「…へ?」

『貴様には糸口となる情報は開示しているはずだ。自分で考え唸り、答へと近づきたどり着くというのも必要ではないか?』

「えっいや、それはそうですけど!」

『ククッ……娘よ、励んでみせろ』

「…カグさん?……カグツチさーん!?」

 

カグさんはしばらく出てきてくれなくなった。

悟さんと訓練する時は出てくるし、たまにアドバイスもしてくれるんだけど…知りたかったことは教えてくれそうにない。

カグさんは思っていたよりイジワルだったみたいです。

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

「…次の星漿体は見つかったか?」

「はい、いくつか候補はありますが…最有力候補はこの……天内理子でしょう」

 

 

 

 

 

 

 

 




 

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