今回は短めです。
「私の術式…ですか?」
「うん」
高専に入れるに当たって朱莉の術式を調べる必要があった。
朱莉から、赤血操術ではないことは聞いている。
俺が六眼で視れば分かるはずなので、さっさと終わらせてしまおう。
「えーっと……は?」
『ほう、γのλの領域へと立ち入るか…失せろ、痴れ者が』
「…悟?どうかしたのかい?」
傑の声が聞こえるが、それよりもこっちの方が大事だった。朱莉曰く不自然に散る呪力…術式か体質的なものだと考え、原因を探れると思っていた。
だが、これは予想できなかった。
「…視えない」
「え?」
「朱莉の術式が視えない……ていうか、視れない」
「視れない…マジで?そんなことあんの?」
「え、あ、あの…どういうことですか?」
そういえば、朱莉には俺の眼のことを言ってなかった。傑が説明してくれているのを見ながら原因を考える。
不自然な感覚だった。眼の力を集中させた瞬間、少しだけ術式が視えた。真夏の陽炎のようにぼやけていたが、見たことのない形だった…でも、すぐに視えなくなった。視界の端から焼き切れていく様に、朱莉の呪力の波が視えなくなっていった。
…そして、あの声が聞こえた。
「…で、だ。結局原因は分かったかい?」
「…あ、ああ。多分朱莉の術式だろ」
「だとしたらどういう術式?」
「…痣が有れば分かるかもしれない」
「…痣?」
首をコテンと傾ける朱莉はかわいらしい。
…違う、そうじゃない。
生得術式が有れば、身体に痣のように術式が刻まれている場合がある。1番分かりやすいのは呪言とか、使う場所に刻まれるもの。
「…あ、痣、でしたら、あったはずです!」
「お、ちょうどいいじゃん」
「術式によって形も変わる…いい判断材料じゃないか」
「よし、早速見せてくれ。どこにある?」
「えっと……たしか、右胸のあたり、です」
……胸?
「……悟…クフッw」
「…ププッ…見せてくれ…w」
「いやこれは予想できねぇよ‼︎」
さっきの俺を殴りたい。
いや…てっきり腕とか脚とか…あってもお腹とかだと思ったんだよ…
「…見せましょうか?」
「「「やめろやめろ⁉︎」」」
慌てていた俺は、あの声のことを忘れていた。
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結局硝子が見ることで解決した。
朱莉には貞操観念も備わってないらしい…これからしっかり教えていかないとな…
「なんかねー…煙?」
「煙?」
「煙…燃える……火か!」
これならさっきの現象にも説明がつく。朱莉は呪力の制御ができてない状態で呪力を使い続けていたことで、呪力量が増えてる。制御が甘い今は液体が入った瓶の蓋がゆるゆるな状態、無意識のうちに術式に少量の呪力が注がれている…だから六眼の呪力に反応した。
「分かったのかい?」
「ああ。多分、朱莉の術式は『呪力を燃やす』術式だ」
…だとすると、メチャクチャ強いぞ?これ。
自分の呪力を燃やすだけじゃなく、俺の六眼の呪力にも反応、着火した。着火じゃなく燃え移ったのかもしれないが、重要なのは自分以外の呪力も燃やせるってことだ。呪力の塊である呪霊に使えばおそらく丸焼きにできるだろう。
「それは……強いね。間違いなく」
「呪力を燃やす?火を出すんじゃなくて?」
「違うね。さっき六眼が遮られたとき…視界の端から焼かれていく感じだった。ヒーターとチャッカマンでいうとチャッカマンの方だろ」
「…あの、私の術式って呪力が纏まりにくいのに関係ありますか…?」
「…まだ制御できないんだろ?無意識に燃やしちまってんじゃねえの?」
「とりあえずは制御できるようになったら良いってことだね」
「…がんばります」
ふと思い出し、ちらと視る。
今度は、はっきりと聞こえた。
『先程は聞こえなかったか……もう一度だけ言おう、失せろ。この娘の中は我の領域、立ち入ることは許さん』
眼に突き刺さる、業火に焼かれるような痛みで引き込まれていた意識が戻る。
炎熱の中揺らめくあの姿はまるで…
「…マジかよ…とんだ爆弾だ…」
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