ほんとすみません……
い、いや、ちゃんと不定期更新って書いてますし?(開き直り)
「それで、どうだい?黒閃を出すと感覚が変わると聞いたんだけど」
「はい!すごいですよ!体の呪力がすっごく細かく分かるんです!」
「そうか…やはり、私も一度出すべきなのだろうか…」
今日は悟さんと硝子さんが任務でいない。
今日は体術教室はお休み。私は夏油さんとお話ししていた。
夏油さんの術式は呪霊操術。呪霊を取り込んで調伏させることができるのだとか。
「呪霊操術の強みは圧倒的な手数。悟の無下限の様に一騎当千ができる訳じゃないが、文字通り軍隊を作り出せる」
夏油さんは術式のことを自慢げに語ってくれた。この前悟さんも『流石の俺でも手数じゃ傑には勝てないかな』と言っていたのを思い出す。
「手数に関しては悟にも負けないよ」
「……悟さんもおんなじこと言ってました」
「本当かい?…珍しいこともあるものだね」
夏油さんと悟さんはとても仲良しだけどよくケンカをする。何度か見ているし、硝子さんからは『いつものことだから早めに慣れときなよ〜』とは言われたものの…未だにヒヤヒヤしてしまう。だってふたりともすごく強いから。ただの言い合いだったのに寮が壊れたりするんだよ?壊れた寮が次の日には直ってるのも充分怖いけど…
ふと、夏油さんが言っていた言葉が引っかかった。『呪霊を取り込む』…取り込む……食べる⁉︎
「…夏油さん」
「なんだい?」
「…呪霊を取り込むって言ってましたけど…食べるんですか…?」
「ああ、そうだね」
「…美味しいんですか?」
「いや全然。まるで吐瀉物を処理した後の雑巾を丸呑みしたかの様な味だよ」
「ひどい味ですね⁉︎」
夏油さんすごい……ひどい味の呪霊を何度も何度も食べているって…私には絶対真似できない。
…あれ?味が言えるってことはその雑巾を食べたことが……考えたくない。
「これも…私が呪術師でいるためには必要なことなんだ」
「……そう…なんですか」
「…最近…私は、何のために呪術師をやっているのか疑問に思うんだ」
「…理由…ですか…?」
「ああ……酷い味の呪霊を食べてまで助けた非術師がクソみたいなやつだった時…守るべきだったのかと不安になる」
「……」
いつのまにか俯いついた夏油さんの顔には影が差し、いつもの朗らかな笑みは消えていた。
「私は…呪術は非術師という弱者を守るためにあると思っている。悟には理想論だと言われたが…私はこの考えを曲げたくはない」
思えば、呪術師であることに目的を持つ人を見たのは初めてのことだった。後で聞いたところによると、夏油さんはスカウトされて高専に入ったらしく御三家などとはまったく関係がないとのことで、それならば目的を持つのも納得できた。御三家は本当にダメな人たちの集まりだと思うし、目的とかも持たないと思う。悟さん以外。
「悟は、あまり非術師に配慮しない……私も、そうした方がいいんだろうか……私は…どうすべきなんだろうか…」
「……私は、その…悟さんと一緒にいたいから、ジュジュチュ…呪術師になりたいんです」
「それは……すごく、自分勝手じゃないかい?」
「……はい。私も…そう思います」
「…そうかい…」
「…その、私が言えることじゃないと思いますけど……無理に理由を持たなくてもいいと思います」
「…っ」
「り、理由がなくても重労働はできますから!」
「………悪いね」
「え⁉︎あ、いや、そんなつもりじゃ⁉︎」
「…謝るのはこっちの方さ……そうか、理由がなくても…か」
「その…ダメでしょうか…?」
「…いや…いいんじゃないかい?そうだね、呪術師は見方によらなくとも重労働だ。理由がなくてもいい。稼いだお金で美味しいものを食べたいね」
「…それは美味しいものが理由なのでは?」
「ふふっ、確かにそうだ」
「今度悟さんにも聞いてみたらどうですか?」
「そうだね……前々から気になっていたんだ。また聞いてみるよ」
「…美味しいもの食べたくなったら言ってください!頑張って作ります!」
「それはありがたいね……うん、ほんとうに」
……
「…あ、悟にはここで話したことを言わないでくれよ…嫉妬で呪われそうだ」
「…はい」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
…傑のやつ、そんなこと思ってたのか。
任務を終えて戻り、傑と朱莉が話しているのを聞いていた。
俺は初めて傑の悩みを知った。気づいてやれなかった。
でも、朱莉が傑を肯定した。
傑の顔から少しだけ陰りが消えたような気がした。
そして朱莉が噛んだのは見逃さない。「よしバレてない!」って顔もかわいかった。バレバレだぞ。多分傑も気づいてたしな。
それはそれとして、だ。
「…傑…俺まだ朱莉に励まされたことねぇんだぞ?」
「それを私に言わないでくれよ。そんなに嫌なら朱莉に甘えてきたらどうだい?」
「バカかお前?俺は朱莉に甘えてもらいてぇんだよ。あとなんで朱莉を呼び捨てしてんだよ」
「呼び捨ては本人から言われたんだ。それより、君は自分が今何言ってるか分かってるのかい?…君も変わったね」
「うるせーよ。俺はずっと俺だっつの。なあ傑、グラウンド行こうぜ」
「寂しんぼかい?ひとりで行きなよ」
「おいおいビビってんのかよ。やっぱ傑はビビりだな」
「…言うじゃないか。そういう悟は負けることを考えた方がいいんじゃないか?負けて朱莉ちゃんに泣きつきに行くかい?」
「あ?俺が勝つに決まってんだろうが」
「そうかいそうかい…そうだね、グラウンドに行こうか。もちろんふたりでね」
……
「まったく、お前らは…」
「悟さん…」
その後硝子と朱莉も呼ばれて怒られた。監督不行届だとさ。
朱莉はカンケーねーだろ…
「そういえば、朱莉は呪具を使わないのかい?」
「うーん……呪具は、いずれ使いたいとは思ってます。どうしても限界がくると思いますし…」
「じゃあ、次からは色々使ってみようか」
「どんなのがいいですかね?」
「…シンプルなものなら短剣……ちょっと変わり種だけど、三節棍なんていいんじゃないかな。扱いは難しいけど、慣れれば色々な状況に対応できる」
「三節棍…また使ってみたいです」
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