五条の嫁   作:ただのコマチ

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どうも。

イベントごとをすっ飛ばして朱莉ちゃん入学です。
クリスマスとかバレンタインとかは閑話として投稿できたらなと考えてます。

あ、オリジナル設定入りまーす。




朱莉と同級生

冬が終わり、桜が山々を彩る4月

 

「…ど、どう…ですか?」

「かわいい。超似合ってる」

「……////」

「まーたやってるよ」

「ブラックコーヒーが飲みたくなるね」

 

遂に、朱莉は呪術高専に入学する。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「と、いうわけで、朱莉!渋谷行こう!」

「どういうわけですか⁉︎」

「…朱莉もツッコむのに慣れてきたね」

 

誰もいない教室に唖然とする朱莉に説明する。

朱莉以外の一年は東京に住んでいるわけじゃなく、1人ははるばる大阪から来るんだとか。

「…だから、渋谷駅で待ち合わせと顔合わせだってさ」

「そういうことですか…」

 

朱莉は目をキラキラさせてキョロキョロしている。かわいい。

…思えば、朱莉は渋谷に来たのが初めてだった。

 

 

『来週はみんな空いてるんだね』

『よし!どっか行こうぜ!』

『朱莉はどっか行きたいとことかあるー?』

『どこでも初めてなのでどこでも行きたいです!』

『『………硝子…』』

『…ごめん』

 

 

…外出自体の経験も少なかったわ。

まだ時間はあるし、ちょっと自由にさせとくか。

…で、なんで俺から離れない?

「…どっか見に行かねえの?」

「あ、ゃ…その…悟さんといたいので…」

……あ”ーーーー…

「かっわいい…」

「今外ですよ⁉︎」

つい朱莉を抱きしめてしまった。恥ずかしがりつつも全然力を入れていない朱莉もまたかわいい。

 

 

 

 

 

 

 

「(………入りづれーー……)」

「あ!ねえ、その制服ってことは君も?」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆

 

「はじめまして!灰原雄です!」

「…七海建人です」

「……五条…朱莉です…////」

 

さっきのアレコレを思いっきり見られていたことに恥ずかしくなる。なんで悟さんはお外で抱きしめるんですか……どうせなら後でゆっくり、ってそうじゃない‼︎

「俺、2年の五条悟ね」

「はい!よろしくおねがいします!」

「…よろしくお願いします…(なんかこの人先輩とか嫌だな)」

「…どうしたんですか?」

「いえ別に」

七海さんは眉間にすっごいシワができてた。どうしたんだろ……メガネ忘れたのかな…

「2人とも名字同じなんですね!ご兄妹ですか?」

「え、あ…」

「いや、俺の嫁。かわいいだろ」

 

 

「……は?」

「学生でですか⁉︎」

「まーまだ結婚はしてねーけど」

「そうなんですか!」

「……ッ…////」

「ほら朱莉〜、こんなんで照れんなよ〜」

だって!!悟さんが急に…俺の嫁って…かわいいって………‼︎‼︎

「へー…2人とも、お互いが大好きなんですね!」

「ッ‼︎‼︎‼︎」

灰原くんの一言で、私の顔はさらに赤くなった。

 

 

 

 

「…(毎日これ見んのか…)」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「…渋谷に来て、初めて来る場所がこことは…」

「…うわぁ…」

「がんばろう2人とも!僕は今燃えているよ!」

 

初めて同級生とお出かけする場所は、いわゆる廃ビルでした。

なんで…?

「ここに来た目的はふたつ。ひとつは、ここで呪霊と思わしき目撃情報が出ているから。もうひとつは…新入生の実力を測ること」

「…(まともだ)」

真面目な顔の悟さんも…その、かっこいい……

って今は違う!!

 

つまりはお仕事…かな?初めての任務がひとりじゃなくてほんとによかった。

後で悟さんに聞いてみたけど、みんな三級で入学するとのこと。七海くんと灰原くんとはこれからも一緒に任務に行くことも多くなるんだと思う。

「灰原も七海も、呪力操作はできるんでしょ?」

「はい!」

「…一応は」

「灰原はいいとして、七海と朱莉にはこちら!呪具を貸し出しまーす!」

そう言って悟さんは、見るからに高そうなケースから高そうな…ふたつの呪具を取り出した。

「…なんですかその見るからに高そうな呪具」

七海くんが思ってたことと同じことを言ってくれました。七海くんとは考え方とかけっこう似てるのかもしれない。仲良くしたいな。

「(なーんか朱莉が七海のこと考えてる気がする)」

「(……悪寒が…⁉︎)」

「七海にはこれね。“屠坐魔”」

「…ありがとうございます…(これ壊したらヤバい気がする)」

「んで、朱莉はこっち。“龍灸”」

「ありがとう…ございます」

「すごいね!かっこいいよ!」

七海くんには短刀が、私には小さめの三節棍が手渡された。

「七海の術式ならそれで充分でしょ」

「…(ムカつくけれどあっている)」

「朱莉は最近三節棍練習してたの知ってるし」

「悟さん…!」

悟さんが普段から自分を見てくれていることに、また嬉しくなった。

「術式とか戦闘とかは即興で合わせること。まーこれも訓練みたいなもんだからね。じゃ、がんばれ〜」

 

 

「…あの、そういえばこれっていくらぐらい……」

「ああ、気にしないで。ほんの***万だからさ」

「ヒエッ…」

「……なんてもん渡してくれてんですか」

「…尚更頑張らないとね!」

 

 

……

 

 

廃ビル F1

 

「よし!先頭は僕が行くよ!」

「あ、よろしくお願いします」

「…それで、後衛向きの術式持ちっているんですか?」

「「……」」

「全員近接かよ」

「…まあ、なんとかなる!」

「なります!」

「その溢れ出る自信はどこから……ふたりとも」

 

「うん、来たね」

「たくさんいますね…」

 

3人の前には、三級相当の呪霊が複数迫っていた。その姿形は正しく異形と言えるものばかり。

虫の様な下半身のもの、ヒトに似ているが程遠い胴のもの、挙げればキリがない。

 

だが、3人は既に呪霊との戦闘を経験している。

 

「これなら、なんとかなりそうですね」

「五条さんから聞いたけど、けっこうな数いるらしいからね。順番に行ってみてもいいんじゃない?」

「じゃあ最初は…」

「…私が行きます」

 

「…私の術式は“十割呪法”。対象を十分割し、7:3のところに当たればクリーンヒット。その対象には身体全体、前腕、脹脛…どこでも取ることができる」

 

 斬ッ!

 

「…すごい…」

「うん…術式もそうだけど、何回も当て続けてる七海もすごいよ!」

 

 ぽこっ

「あっ」

「外した」

「フン‼︎‼︎」

 ボグッ!

「…外したら物理で解決するんですね…」

 

「…まあ、こんなものでしょう」

 

 

 

廃ビル F2

 

「じゃあ、次こそ僕が行くよ!」

 

「…数多いですけど…大丈夫ですかね」

「同じ三級ですし…大丈夫でしょう」

 

パンっ

 

「えっ⁉︎」

「…入れ替わった」

 

「よいしょ!!」

ドンッ‼︎‼︎

 

「うわー…」

「馬鹿力…ですね」

「よーし!どんどん行くよ!」

 

 

「…なんか…呪霊がかわいそうです」

「まあ……あれだけ翻弄されれば」

「ふー、終わった終わった!」

 

「あの、灰原くんの術式って…」

「ああ、僕の術式は“不義遊戯”。手を叩くと、呪力のあるものの位置を入れ替えることができるんだ!」

「…めっちゃ強いじゃないか」

 

 

 

廃ビル F3

 

「じゃあ…最後は私ですね!」

「頑張ってね!」

 

「それじゃあ…行きます!」

 ヒュッ

「すごく速いね!」

「ええ…すごい呪力強化です」

 

「えいっ!やっ!…ハァ‼︎」

 

 ボウッ!

 

「燃えた!七海、呪霊って燃えるの⁉︎」

「いえ…おそらく五条…朱莉さんの術式でしょう。見る限り力が弱い。それを上手く補っていますね」

 

……

 

「これで、最後!」

 ジュウ‼︎

 

「ふーっ…」

「お疲れ様!すごかったね!!」

「ありがとうございます!」

「…一体どんな術式ですか?」

「あの…名前はないんですけど、“呪力を燃やす”術式です」

「なるほど!だから呪霊が燃えたんだね!」

 

「(…私の同期……強くないか?)」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「はーい、みんなおつかれ〜」

 

初任務を終えたあと、いつの間にか合流していた夜蛾先生から色々と説明があった。

七海くんと灰原くんの寮、授業について、任務について……そして、悟さんからは新入生歓迎会があることを知らされた。

「ほんとですか⁉︎」

「大マジ。細かいことは寮に行ったら傑ってのがいるから、そいつに聞いてね」

「わざわざありがとうございます」

「…あれ?」

 

〈 硝子さん:買い忘れてたものあったから、悟と買ってきてー 〉

 

「悟さん、硝子さんが…」

「ん?…あー、オッケーオッケー。んじゃ、ふたりは先生と先行っといて。俺ら買い出し行くわ」

「わかりました!」

「……」

 

 

 

「…夜蛾先生、朱莉さんは先輩方と親しい様でしたが…いったいどんな「それは……本人から聞きなさい」……分かりました」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「…買うもの…けっこう多いですね」

「…ぜってぇ俺らに任せる気だったろ」

 

……

 

硝子から頼まれたものはけっこうな数だった。俺が渋谷まで行くって聞いて押し付ける気だったんだろう。

…どーすっかな。

帰る時は一瞬で帰れるし、これからは朱莉と2人っきりで出かけるってのも難しくなる。

だったら、ちょっとブラブラすっか!

「朱莉ー…あれ?」

トイレから戻ると、遠目だが、朱莉が男ふたりに話しかけられているのが見えた。

あれもしかしてナンパってやつか?初めて見た。

まー、それだけ朱莉がかわいいってことだな!

 

渡すつもりねえけど。

 

「ねえ、俺の朱莉に何してんの?」

「え?っ⁉︎(背ェ高ッ⁉︎)」

「あー…もしかして彼氏さん?」

「そーそー。朱莉がかわいいのは分かるけどさ…俺のなの」

「ヒャ…」

そう言って朱莉の肩を抱き寄せる。

「…すんませんでした」

 

 

 

「…朱莉、大丈夫だった?」

「あっ、はい、だいじょぶです……その…ありがとうございました」

「守んのは当然だろ?嫁だしかわいいし」

「…かわいいは理由になってないと思います…////」

朱莉は未だにかわいいと言われるのに慣れることができずに照れてしまう。

 

はい、かわいい。

 

 

「……なあ、まだ帰るまで余裕あるし、ちょっと色々見てこうぜ」

「いいんですか⁉︎」

朱莉の目が一気にキラキラし始める。今までこういうことしたことないし、当然っちゃ当然か。

「ああ、欲しいものあったら言ってくれよ?」

 

「……あの、それって…したいことでもいいですか?」

「…ああ、いいけど…」

「じゃ、じゃあ……手を…繋いでたいです」

 

「…そんなことでいいのかよ………かわいいなぁ」

「…そんなにたくさんかわいいって言わないでください…」

「あれ、嫌だった?」

「……嫌じゃないですけど…」

 

 

 

 

その後ちょっと遅れてドヤされた。

朱莉がかわいいのが…いや、朱莉は一切悪くない。





というわけで、灰原くんには不義遊戯を持ってもらいます。
読み方は「ブギウギ」じゃなく「ふぎゆうぎ」です。

「龍灸」は書いたとおり、小さめの三節棍です。
等級は3級、術式はありません。

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