帝国の旗を掲げよ   作:ドイツ軍ファルマート大陸軍集団

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文化

 

 

その日の夜

 

ヴィザンツィア騎士団国総長、ラインハルトとの謁見の儀が行われたその夜、今度はドイツから来た外交特使団をもてなす為、国内の有力者達を集めた夕食会、すなわち晩餐会が行われる事となっており、へーヴェル、トレスコウ少将、スコルツェニーSS大佐、その他のメンバーも共に、ナチ党の制服や国防軍やSSの礼服に身を包み晩餐会に出席した。

 

騎士団国総長宮殿

 

「こんばんは皆様」

 

「へーヴェル特使、それにトレスコウ将軍、スコルツェニー大佐、立派な軍服姿で、とても似合っておいでですよ」

 

夜の総長宮殿に到着すると、シミひとつない純白の騎士団国中央騎士軍の礼服に身を包んだリィズとミラの2人が彼らを迎えた。

 

因みに、軍人がこの世で最も素晴らしい職業であると考えるヴィザンツィア騎士団国では、男であろうと女であろうと、軍人であればドレスなどではなく、軍服でパーティなどの催し物に出席するのが通例となっている。

 

「こんばんは殿下」

 

「こんばんは」

 

「こんばんは、本日はこの様な歓迎をしていただきありがとうございます」

 

そしてへーヴェルとスコルツェニーSS大佐、そしてトレスコウ少将の2人はそう挨拶を返した。

 

すると

 

「へーヴェル大使、トレスコウ将軍、スコルツェニー大佐」

 

そこに同じく白色の軍服に身を包んだ、アンネリーゼが190cmは超えるであろうガタイの良い、堂々たる姿の軍人と共にやって来た。

 

「紹介します、私の父であり、騎士団国軍騎兵総監のエルヴァルト・フォン・ビッテンフェルト侯爵です。父上、こちらの方々からお話ししたドイツ第三帝国から使者殿である、ドイツ第三帝国の指導者であるアドルフ・ヒトラー総統殿の腹心のヴァルター・へーヴェル殿、ドイツの名家出身の将軍のヘニング・フォン・トレスコウ将軍、ヒトラー総統殿の近衛を務める親衛隊の優秀な軍人の、オットー・スコルツェニー大佐殿です」

 

「エルヴァルト・フォン・ビッテンフェルトです、ようこそドイツ第三帝国の使者の皆な、我がヴィザンツィア騎士団国へ!」

 

アンネリーゼは一人一人丁寧に父である、エルヴァルト・フォン・ビッテンフェルト騎兵総監に紹介すると、エルヴァルト将軍はそう言い、ドイツから来た使者達を歓迎すると、一人一人と力強く挨拶を交わした。

 

晩餐会会場

 

リィズ達に連れられ、いくつもの長机が並べられているパーティー会場に着くと、へーヴェル達の元に他のパーティーの客である有力貴族や軍や政府の高官達が集まり、一人一人が挨拶をしに来た。

 

そして挨拶の言葉はそれぞれ違いがあったが、一方で皆で共通して何処から来たか分からない自分達ドイツから派遣されて来た特使団相手に、皆友好的であり歓迎ムード一色であり、皆にこやかな様子でドイツから来た使者達を歓迎していた。

 

「…」

 

「どうかしましたか、トレスコウ将軍?」

 

すると主賓席に座り、どうも腑に落ちないような様子のトレスコウ少将に、エルヴァルト将軍はそう聞いた。

 

「あぁ、いえ、ただ…この国の人々は意外にも我々に友好的であると…そう思いましてね」

 

トレスコウ少将は、海の者とも草の者とも知らない、ドイツの特使団である自分達に対して、これほどまでの歓待をしてくれるヴィザンツィア騎士団国に対して、少しだけ違和感を感じていた。

 

「ハハハハハッ!なるほど、そう言う事でしたか!」

 

するとトレスコウ少将のその言葉を聞いたエルヴァルト将軍は笑った。

 

「ラインハルト陛下のおかげですよ、陛下は皆さま来られる前に知る限りのドイツの情報を国内に宣伝し、自国の同盟国になるかもしれない国であるから敬意を払えと、そう事前におっしゃっていましたからね。それに、我が国は劣等種である亜人でない、人間であればどこの者であろうとも同胞として歓迎ですからな」

 

「なるほど…」

 

話を聞いたトレスコウ少将は、エルヴァルト将軍にそう一言だけ述べた。

 

正直トレスコウ少将は国防軍軍人として表向きはヒトラーに忠誠を誓っている反面、ナチスの主張やSSの蛮行から、反ヒトラー派の一員である。

 

その為、エルヴァルト将軍の武人らしい豪快さがある人物は嫌いではない反面、ナチス思想に近い選民思想がねずく彼に対して、なんとも複雑な心情であった。

 

そんな事を思っていると

 

「お集まりの皆様!我がヴィザンツィア騎士団国最高指導者、ラインハルト・フォン・コンスタンティヌ騎士団国総長のご入来です!!」

 

突然、近衛兵の声が広間に響いた。

 

「おっと、いよいよですな」

 

「はい」

 

それに対して、エルヴァルト将軍とその娘であるアンネリーゼはそう言うとすぐに起立した。

 

「お集まりの皆様は、それぞれの方法で我らが人類の真の指導者である、ラインハルト陛下に最大の敬意を!!」

 

そして近衛がそう言うと、軍楽隊による入場曲が演奏され、騎士団国総長であるラインハルト、そしてその横を妹であるリィズが、共に大広間に入って来た。

 

その瞬間、軍籍を除隊した有力貴族や、軍人でない文官達は一斉に右胸に手を置き一礼

 

一方の軍人達は敬礼をして2人を迎えた。

 

そして、主賓であるへーヴェル達ドイツからの使者達も、へーヴェルらドイツから派遣された文官やスコルツェニーSS大佐を中心としたSSはナチス式敬礼を、トレスコウ少将や彼と共に来た将校達はドイツ軍式の敬礼をし、それぞれラインハルトに敬意を表した。

 

そして入場曲の演奏が終わると、今度はヴィザンツィア騎士団国の国歌、騎士団の聖戦の斉唱が行われた。

 

"騎士団の聖戦"

 

1.

 

雷鳴のごとき 咆哮響かせ

 

進め、進め、進め、騎士団の戦友達

 

民族に勝利を 我が騎士団栄光あれ

 

最後の聖戦へ、勝利へ進め!

 

最後の聖戦へ、勝利へ進め!

 

2.

 

東方辺境、西方砂漠まで

 

北の氷雪山脈、南のアルヌスまで

 

純潔の騎士団で、選ばれし民族で

 

我ら世界に、真の秩序を

 

我ら世界に、真の秩序を

 

 

「いつ聞いても、不思議な気分になるな…」

 

「まさか異世界に来て、ラインの護りの替え歌を聴くことになるとは…」

 

一方その横で、ラインの守りと同じ旋律である騎士団国の国歌を聞いていたスコルツェニーSS大佐とトレスコウ少将の2人は、思わずそう言った。

 

そして、国歌が終わると一斉に拍手が鳴り響き、拍手の中をラインハルトは歩き、用意されていた主賓席のど真ん中へと着くと、自分の右横に席を用意されていたへーヴェルと握手を交わし、ヴィザンツィア騎士団国の有力者に、新たなる友好国になるであろう、ドイツとの友情と友好をアピールした。

 

その後拍手が鳴り終わると、ラインハルトのすぐ左側に座っていたリィズが用意されていたスプーンを使い、金属製のグラスを叩き音を鳴らし、それを聞いたパーティーの参加者は、一斉に主賓席の方を向いた。

 

「お集まりの皆様、これより我がヴィザンツィア騎士団国の新たなる友好国となる国家、ドイツ第三帝国の特使団の皆様の歓迎夕食会を始めさせていただきます。まずは、我がヴィザンツィア騎士団国総長、ラインハルト・フォン・コンスタンティヌス陛下より、ドイツ特使団の皆様へ、歓迎のお言葉を頂戴します」

 

そうリィズが言うと、ラインハルトは立ち上がり、そして周りの晩餐会出席者と主賓である、へーヴェル等を見渡すと、演説を開始した。

 

「ドイツ第三帝国の使者の皆様、まずは改めて、時空を越え、長い道のりを越え、我が国へいらした勇気を心から讃えたい。

 

我が国と貴国は、異世界をつなぐ門の開通という奇跡の元に、我々は今つながり、そしてこうして友人として、一つのテーブルを囲っている。

 

我々とドイツ、今はまだ正式な友好条約などはないが、しかし私は帰国とはこれから、長く、そして友好的な、同じ民族としての友情が、永遠に…恒久的に続く事を願います」

 

ラインハルトの演説が終わると同時に、拍手が響き渡った。

 

「ありがとうございました。続いて、ドイツ第三帝国の特使団の皆様からお言葉を頂戴します。特使団代表、ヴァルター・へーヴェル殿、よろしくお願いいたします」

 

そして続いて、へーヴェルが挨拶をする番になり、席から立ち上がった。

 

事前に晩餐会の挨拶の時に、自分もあいさつと余興を用意している事を伝えており、いよいよその時が来たと、そう思ったへーヴェルは立ち上がると、制服の皺を伸ばし背筋を伸ばし挨拶を始めた。

 

「ラインハルト陛下、そしてヴィザンツィア騎士団国の皆様、本日は我々ドイツからの使者を、これほどまでに心から歓迎していただき感謝に絶えません。我が国も、貴国とは同じ民族、同じ価値観を有する人種の国として、永遠の友情を期待致します。

 

そして本日は、私の挨拶だけでなくもう一つ、我が国から余興を一つご用意いたしました。」

 

そうへーヴェルが言うと同時に、ヴィザンツィア騎士団国の近衛達が、主賓席の真後ろに真っ白なシーツを広げ、そして貼り付け、一方で部屋の明かりを次々と消し、広間を薄暗くし始めた。

 

そしてシーツを貼り終えると、へーヴェルが連れて来たドイツ宣伝省の職員達が、映写機とスピーカーを準備し始めた。

 

「これから皆様には、我々の国を…我が祖国、ドイツの姿をご覧にいただきたく存じます…始めてくれ」

 

「はっ!」

 

そしてへーヴェルがそう言うと同時に映写機が作動し…

 

「こ、これはっ!」

 

「これが…ドイツか…」

 

「あれは…鋼鉄の…なんだ、戦象か?」

 

「いや、でもその戦象を作ってるぞ!?」

 

映写機には、勇ましい軍歌を中心とした音楽や音声と共にドイツ宣伝省が編集したドイツの首都ベルリンの街並み、ドイツ軍の兵器、さらにはそれを生産しているライン川の工業地帯で戦車や戦闘機などの兵器が生産されている映像などが流れ始め、晩餐会に出席した騎士団国の要人達は、その光景に驚愕し、そして目を奪われていた。

 

「これは…トレスコウ将軍、あの鋼鉄の戦象は、一体なんですか?」

 

そんな中、エルヴァルト将軍は映像に収められていたドイツ陸軍の軍事演習の映像を見て、驚愕しつつも何処か目を輝かせた、まるで新しいおもちゃを玩具屋のショウウィンドウで見た子供のような様子で、そうトレスコウ将軍に聞いた。

 

「あれは、我が陸軍で使用されている兵器で、戦車と言う兵器です」

 

「戦…車?」

 

「要するに、鋼鉄で覆われた馬を必要とせず走れる馬車に大砲を搭載して、敵陣を突き崩す…そう言う機動兵器です」

 

「なるほど…」

 

話を聞いたエルヴァルト将軍は、ますます戦車と言う兵器について興味を持った。

 

その為

 

「トレスコウ将軍もし、よければ晩餐会が終わった後にでも、もっと詳しく聞かせていただけないか?戦車の運用方法、種類…なんでも良い、貴国の戦争形態について、武人として教えていただけないだろうか」

 

エルヴァルト将軍は、後で自分の邸宅に招待する事を、トレスコウ少将に提案した。

 

「勿論、喜んで」

 

そしてトレスコウ少将も、何かしらの情報が得られるかもしれないと思い、エルヴァルト将軍の誘いを快く受ける事とした。

 

そんな、2人の武人が話をしている時、先ほどまでドイツの街並みや軍隊の演習などの映像が切り替わり、映像にはドイツ第三帝国総統でありゲルマン民族を導く最高指導者である、アドルフ・ヒトラーが映像に現れたり

 

「初めまして、ヴィザンツィア騎士団国の同胞の皆様…」

 

ヒトラーの演説は、外交の場で見せる映像からか、最初は丁寧な口調と様子で始まった。

 

「我がドイツ時間で1950年7月30日、我々ドイツとヴィザンツィア騎士団国、住む世界は違えど、文化、容姿、そして思想と哲学において、同じ民族の国である二つの国が、神の意思によって時空を超え、平和的にそして友好的な接触を果たし、単なる1日であるあの日を、歴史を変える重大なひとなった。

 

そして、我々はその歴史的な日に、貴国と貴国の文化、貴国の軍隊、そして貴国の理念を、我が党は、我が民族は、あの日貴国のことを知った…

 

その上で私は全てのドイツ国民、並びに、全てのアーリア人を代表して、この言葉を貴国に送りたい、貴国の理念は全て正しいと!!」

 

演説は、声の大きさ口調などが少しずつ大きくなり、そして今この瞬間、ヒトラーが大きな声でそう言った瞬間、会場にいた多くの人々にまるで電流が走ったような、そんな感覚を感じた。

 

「民族の純潔性を守る、その神聖かつ、偉大な思想に、我々ドイツ人は、我が党は、そして私は大きく共感し!!そして、貴国の純潔性を保全する為の、人類の未来を保全するその行動に、心から敬意を表したい。

 

そしてこの場を借りて私は、ヴィザンツィア騎士団国指導者のラインハルト・フォン・コンスタンティヌス総長陛下に対して、9月1日に我が国で行われる、国防軍、そして我が国の同盟国の軍隊によって行われる、大欧州帝国条約機構軍による戦勝記念日の式典へと、お招きし、その場においてヴィザンツィア騎士団と我がドイツ第三帝国、そして各国の首脳陣を交えて、未来を見据え、互いに膝を突き合わせたいと考えております!!最後になりますが、ヴィザンツィア騎士団国と我が第三帝国の永遠の平和と繁栄、そして未来永劫続く友情を願う、ジーク・ハイル」

 

そして最後にそう締められ、映像は終わり、その瞬間大きな拍手が巻き起こった。

 

そして

 

「ありがとう、ドイツ第三帝国の使者の皆さん…この会場に集まっているすべての我が騎士団国の戦友諸君、そしてドイツ第三帝国の使者の皆様に対して、私は今この場で、宣言したい」

 

そこまで言うと、ラインハルトは少し息を吸うとこう宣言した。

 

「ドイツ第三帝国の指導者である、ヒトラー総統のお招き、私は謹んでお受けする事を、9月1日、その日に私は信頼する戦友達を連れ、門を潜りドイツ第三帝国へと赴く事を、ここに宣言する!!」

 

その瞬間、またしても会場に拍手が鳴り響き

 

「ラインハルト陛下、ドイツ第三帝国の使者として、陛下のご決断に対して感謝いたします」

 

同時に、立ち上がりそう述べたへーヴェルとラインハルトの2人が握手を交わした。

 

「では、我がヴィザンツィア騎士団国とドイツ第三帝国との永遠の友情を願って、乾杯しようではないか」

 

そう言うと同時に、晩餐会に参加していた全ての来賓に対して、ドイツ側が持ち込んだ大量のシャンパンが振る舞われた。

 

「黄金色に輝く飲み物…見た事ない飲み物だ…」

 

「シャンパンという、我が国の保護国であるフランスから取り寄せたお酒です」

 

グラスに注がれた飲み物を不思議そうに見つめているアンネリーゼに、トレスコウ少将がそう説明した。

 

そして

 

「では、我が騎士団とドイツ第三帝国に!Prosit!!」

 

「「「Prosit!!!」」」

 

ラインハルトの乾杯の挨拶と共に、皆一斉にグラスに注がれたシャンパンに口をつけた。

 

「かーーっ!!なんという喉越しとフルーティーな香りだ」

 

「上品な風味と、スッキリとした後味の飲み物ですね」

 

そして、漢らしく一気に飲み干したエルヴァルト将軍と、上品に少し口に含み飲み込んだアロイス外務卿はそう述べ、他の出席者達からも次々と、美味いなどの好評が聴こえて来た。

 

その後、ドイツが持ち込んで来たワインと共にヴィザンツィア宮廷料理が振る舞われた。

 

その日の料理は

 

前菜:キャビアの盛り合わせとオリーブオイルを大量に染み込ませたパン

 

スープ:エビや魚などの魚介類と野菜の出汁が凝縮されたスープ

 

魚料理:焼き魚のえんどう豆のソースがけ

 

メイン:子供のマ・ヌガ肉のローストに骨の出汁と葡萄酒を絡めたソースを添えて

 

チーズ:氷雪山脈の麓の農村で作られたチーズの盛り合わせ

 

デザート:凍らせた果物を砕いた氷菓

 

以上が本日の晩餐会で振る舞われた料理であるが、その料理はどれも味は良いが量が少ない一方で、飾り付けがとても芸術的になっており、地球で言う所のヌーヴェルキュイジーヌを彷彿とさせる料理ばかりであった。

 

「意外だなな…」

 

「どうかしましたか、トレフコウ将軍」

 

「いや、失礼ながらもっとこう…大量の料理が一気に並んで、皆で頬張るものだと思っていましたので…」

 

文明レベルがローマ帝国時代か中世ヨーロッパだと聞いていたトレスコウ少将は、歴史と照らし合わせてその晩餐会は、中世ヨーロッパ見たいに豚の丸焼きなどの料理が一気にテーブルに並べられ、皆手掴みでそれを食す物であると思っていたが、意外にもフランスのコース料理を思わせるスタイルと盛り付け、そしてテーブルマナーも自分達貴族出身の軍人にとっては、物心ついた頃、そして士官学校で徹底的に叩き込まれるテーブルマナーと遜色ないスタイルに少しだけ疑問を感じた。

 

「それは帝国方式の晩餐ですね」

 

すると話を聞いていた、リィズがトレスコウ少将にそう述べた。

 

「帝国式?」

 

「えぇ、トレスコウ将軍が述べた方式は帝国での晩餐です。帝国では、食べ切れない程の料理が無造作にテーブル置かれ、貴族達が家畜の様に頬張る方式が取られています。しかし我が国は、騎士団国成立同時から、貴重な物資を不用意に消費しない精神と二代目騎士団国指導者であるユスティニアヌス総長が始められた文化躍進運動、何より帝国の文化を廃し洗練された独自文化を有するという心から、我が国では帝国の様に量ではなく、味や盛り付けなど、中身で勝負する料理と、家畜みたいに頬張るのではなく、優等人種である人間らしく落ち着き、そして優雅さを出すこの様なマナースタイルが確立したのです」

 

「なるほど…」

 

宗主国との軋轢による独自の文化スタイルの確立、その話を聞いたトレスコウ少将は、少し面白いと思いながら、プロイセン貴族出身の軍人として、完璧なマナースタイルで肉を切り分け口に運んだ。





エルヴァルト・フォン・ビッテンフェルト

地位:騎兵騎士軍総監

中央軍麾下第10親衛騎士団所属のアンネリーゼ・フォン・ビッテンフェルトの父親にして、ヴィザンツィア騎士団国の正規軍である騎士軍の精鋭部隊である、騎兵隊を統括する人物。

2メートル近い筋骨隆々の巨体通りに、血の気が多く豪快な猛将であるり、部下からの人望は熱く、軍人としては非常に優秀な人物である。

政治的戦略や謀略に関しては疎いが、その事を自覚しており、その為政治や謀略に関してはあえて近づかない様にしている。

因みに余談であるが、ヴィザンツィア騎士団国の軍人であるが、同国の晩餐スタイルはあまり好きでは無いらしくその理由としては本人曰く。

「我が国の晩餐料理は、味は美味いが量が少なくて食った気がしない」との事である。
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