帝国の旗を掲げよ   作:ドイツ軍ファルマート大陸軍集団

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門の向こうのベルリン

 

ドイツ第三帝国とヴィザンツィア騎士団国の接触から約1ヶ月後…

 

晩餐会の会場にて、騎士団国総長のラインハルトによるドイツとの友好、そしてベルリンで行われる戦勝式典への出席を、晩餐会の席にて公言した事により、両国間の関係構築に関する協議は、ある程度の事はとんとん拍子で進み、両国はすぐ近い将来同盟を結び、ヴィザンツィア騎士団国は、ドイツ主導の軍事同盟である、大欧州帝国条約機構へ加盟する事を決めた。

 

そして

 

北部辺境地域

 

「この門の先が…」

 

「うん、ドイツだよ兄様…」

 

リィズ達第10親衛騎士団の主要将校、そして騎士団国の治安を守る為国に残るオーベルシュタイン国家憲兵隊司令官をのぞいた、軍官首脳陣や幹部達は、北部辺境地域に広がる山と山の間に建築された、今は必要がなくなり廃墟となっている巨大な要塞の前に佇む門を前に、ラインハルトとリィズの2人は、真剣な表情でそう呟いた。

 

そして、その後ろに控える騎士団国の首脳陣達も、同じく真剣な眼差しで門を見ていた。

 

「あの先に…あの映像に映っていた大国が…」

 

「落ち着きなさいユーリ、我々はヴィザンツィア騎士団国の代表よ、どんな時も背筋を伸ばして、堂々としていなさい」

 

そんな中、この先にある世界に対しての不安から、少し震えた声でそう言ったミレーネ・フォン・シュテーデル文化・思想卿の弟であり、ヴィザンツィア騎士団国司法次官兼最高裁判所大審問官である、ユーリ・フォン・シュテーデルに、ミレーネは優しいながらも、真面目な口調でそう言い、震えてる彼の手を握った。

 

すると

 

「お久しぶりです、陛下皆様」

 

「おぉへーヴェル殿、息災であったか」

 

門の奥から、ラインハルト等ヴィザンツィア騎士団国の首脳陣を迎えにやって来た数人の男達の1人であるへーヴェルと、ラインハルトは互いにそう言うと、再開を祝し握手を交わした。

 

一方でリィズは、迎えに来た一団の中にいるある人物を見つけた。

 

「ミュラー大佐…」

 

「姫殿下、お久しぶりです」

 

それは密かにリィズが思いを寄せ始めていた人物である、ドイツ空軍降下猟兵隊第1師団麾下のヘリコプター旅団スレイプニルの指揮官である、クラウス・ミュラー空軍大佐その人であった。

 

「大佐お久しぶりです、再びこうして出会えてよかったです」

 

「こちらこそ、今回も我々スレイプニルが、親衛隊や陸軍のブランデンブルク師団と共に協力し、殿下、そしてヴィザンツィア騎士団国の皆様をお守りいたします」

 

そしてリィズとミュラー大佐の2人は互いにそう言うと、ミュラー大佐はリィズ、そして次に他のヴィザンツィア騎士団国の首脳陣を見渡しながらそう述べた。

 

すると

 

「さて、早速ではございますが、皆様がお揃いになったところでご紹介いたします。我がドイツ第三帝国の外務大臣を務めております、ヨアヒム・フォン・リッベントロップ外務大臣、そして同外務省の次官兼親衛隊幕僚本部長のカール・ヴォルフSS上級大将です」

 

「初めましてヴィザンツィア騎士団国首脳の皆様、そしてラインハルト陛下自分はドイツ第三帝国外務省大臣を務めております、ヨアヒム・フォン・リッベントロップです、本日は皆様をお出迎えさせていただき大変光栄です」

 

「カール・ヴォルフSS上級大将です。リッベントロップ外務大臣同様、皆様のご来訪をドイツ第三帝国の全ての国民を代表して歓迎申し上げます」

 

「ヴィザンツィア騎士団国総長のラインハルト・フォン・コンスタンティスだ、本日は貴国からの神聖なる戦勝式典への招待を心から感謝したい」

 

へーヴェルの紹介の元、リッベントロップ外務大臣、そしてヴォルフSS上級大将が順に挨拶を述べ、それに対してラインハルトも王としての品位と態度を崩さない姿勢を示しながら、そう挨拶をした。

 

「それでは皆様を、これより我が第三帝国へとご案内いたしますが、その前に、皆様には我が国の広報活動にお付き合い願いたいのですが、よろしいでしょうか?」

 

「事前に式典の流れは聞いている、問題はありません」

 

リッベントロップの問いにラインハルトはそう答え、それと同時に後ろにいた他の首脳陣達もラインハルト同様、式典や広報活動の流れについては事前に聞いていた為、皆一斉に頷いた。

 

「それを聞いて安心いたしました、それでは我が国へとご案内いたします」

 

そしてリッベントロップはそう言うと、門の奥を指し示した。

 

「さて、では行くぞ」

 

「「「ハッ!」」」

 

そして、ラインハルトがそう言うと皆そう述べ、そして門の奥へと入って行った。

 

「いよいよか…」

 

多くの首脳陣達や軍や政府高官達の顔に少しだけではあるが不安そうな様子を見せる中、ミーミルだけはどこか興奮した様な、楽しそうな様子であった。

 

 

 

そしてくらい道を進み、ようやく光が見え、門の奥へと到着した。

 

そして

 

「これが…」

 

「異世界の…ドイツの首都…ベルリン…」

 

始めにラインハルト、そして外務卿のアロイス卿が、目の前に広がる光景に思わずそう呟いた。

 

巨大なウンター・デン・リンデン通りと、その大通りに佇む歴史を思わせる巨大なビル群、そしてその奥に見える巨大なフォルクス・ハレ

 

全てが規格外であり、その街はヴィザンツィア騎士団国の首都コンスタンティヌスブルクや、敵対国家である帝国の首都である帝都すらも地方都市に見えるほどに霞む物であった。

 

そしてさらに

 

「「「「ウァアアアアアアーーーーーーーーーーーッ!!!!!」」」」

 

雲ひとつない青空の元、そのビル群に掲げられた、ナチスのシンボルであるハーケンクロイツとヴィザンツィア騎士団国の国旗である青地にあしらわれた双頭の鷲の垂れ幕。

 

そして、第三帝国とヴィザンツィア騎士団国の旗を振り、自分達を歓迎するベルリンの市民や、ヒトラーユーゲントの少年少女達、その異様なまでの歓迎ムードに思わず圧倒されていた。

 

『本日、1950年8月31日、時空を超え、我がアーリア人の同胞であり、異世界の人間でありながら同じ民族である、ヴィザンツィア騎士団国の皆様が、我が偉大なる第三帝国との友好と勝利の祝うため、このベルリンへと足を踏み入れました。テレビおよびラジオの前の皆様、この熱狂的な歓声が聞こえますでしょうか。今、我々第三帝国に住むすべてのアーリア人が、異世界からやって来た同胞を心の底から歓迎しております…』

 

そしてベルリンに建築された、ベルリン電波塔から、ニュルンベルク、キール、ハンブルク、シュトゥトガルトなどに住むテレビを買える富裕層、そしてそれ以外の一般的な家庭へと、ベルリンの歓迎ムードが映像として、そして音声として伝えられていた。

 

「すごい歓迎…」

 

「はい、まさかここまでやってくれるとは意外でした…」

 

歓迎に圧倒されていた、リィズとミラの2人は思わずそう言い、一方でその横にいたミーミルは、終始目をキラキラとさせながら、ベルリンの街並みや、車など、多くの物や風景を見ていた。

 

するとその直後、門の前で待っていたヒトラーユーゲント、そしてドイツ女子同盟のメンバー達がヴィザンツィア騎士団国の首脳陣達に花束を渡した。

 

「「「ようこそヴィザンツィア騎士団国の皆様、我がドイツへ」」」

 

そして彼ら、彼女達は一糸乱れぬ口調で、花束を渡しながらそう言った。

 

「感謝する、ありがとう」

 

「ありがとう」

 

そしてラインハルト、リィズが代表して礼を言い、花束を受け取ると同時に、その瞬間をカメラに収めようと、ナチ党の機関紙であるフェルキッシャー・ベオバハター、宣伝省が統括する新聞であるデア・アングリフ、親衛隊の新聞であるダス・シュヴァルツェ・コーア、プロパガンダ雑誌であるシグナルなど、ドイツ第三帝国に存在する全ての新聞記者達が一斉にシャッターを押した。

 

「それでは皆様、どうぞお車へ」

 

そして歓迎の花束の受け取り、新聞社の撮影が終わると皆車へと案内され、そして乗り込むと同時に、SSや国防軍のバイク部隊の警護の元、ウンター・デン・リンデン通りを走り、総統宮殿へと向かっていった。

 

その道でも、多くの人が紙吹雪を降らせ、両国の旗を振り、そしてナチス式敬礼をするなど、ドイツ第三帝国の国民からの熱烈な歓迎を、皆受けていた。

 

「それにしても…改めて、なんと言う壮大な街だ…」

 

「はい、やはりこれほどの街を首都とするドイツ…なんと言う国でしょう…」

 

そんな中、その通りにあるベルリンのオペラハウスやフリードリヒ大王の銅像など、多くのベルリンの壮大な建築物、そしてナチスとヴィザンツィア騎士団国、双方の旗が掲げられたブランデンブルク門などを見て、ラインハルトとその横に座るミレーネの2人は、どこか自分達の矮小さを味わいながら思わずそう言った。

 

一方で

 

「それにしても、ファーストコンタクトが平和的であったからこうして歓迎を受けているけど…もし、何も考えず門の奥のドイツへと侵攻していたらと考えると…恐ろしくなるよ」

 

「もしそうなっていたら、完膚なきまでにやられた後、ひっそりと誰にも気づかれる事なくドイツへと赴き、コソコソと戦争終結へと向けた交渉準備や工作をする事になっていたでしょうね…」

 

「いや、それで済んでいたらまだ良いよ、最悪全土占領で処刑…と言う事も…」

 

別の車に乗っていたリィズとアンネリーゼ、そしてミラの、ドイツと初めて接触した第10親衛騎士団の面々は、改めてドイツと戦争をせずに良かったと安堵していた。

 

「この国と、戦争せずに良かった…」

 

一方で、単なる偶然だと思うが、べつの車に乗っていたヴァルターもも、リィズ達と同じ気持ちであった。

 

(中世の人間が、現代社会を目の当たりにするとこのような反応が返ってくるのか…)

 

一方で、彼らヴィザンツィア騎士団国の一行の警護部隊を指揮するミュラー大佐は装甲車に乗り、先程から見ていたヴィザンツィア騎士団国の面々の、ベルリンに圧倒された様子を思い出していた。

 

すると

 

「大佐、本日の夜に行われるパーティーなのですがいかがなされるおつもりですか?」

 

自身の副官であるアルフレッド中尉がそう聞いた。

 

今日の夜に行われる大欧州帝国条約機構加盟国の首脳陣並びに、ドイツと国交を有する国々の大使達、そしてヴィザンツィア騎士団国の首脳陣達で行われるパーティーがあった。

 

そのパーティーにミュラー大佐にも出席許可が降りているのだが…

 

「流石に、護衛部隊の指揮官である私が任務を放り出してパーティーに出席する訳には行かないだろ」

 

ミュラー大佐はそう言い、パーティーそのものには出席しない方針を示した。

 

実際は心の中では、本と情報を交換するまでに仲を深めていた、リィズと話したり、ダンスを踊りたいと言う欲求はあったが、ミュラー大佐も名誉あるドイツ軍人であり、任務は最後までやり遂げる事を決意していた。

 

だが

 

「それが…上層部の…ゲーリング国家元帥閣下直々に命令が出ておりまして…」

 

「ゲーリング閣下から!?一体なんだ?」

 

「それが…今夜のパーティーに出席せよと、そう命令が来ております」

 

すると、アルフレッド中尉はそう言うと、ゲーリング国家元帥直筆のサインが書かれた命令書を、ミュラーに渡した。

 

「…一体どう言う事だ?」

 

「私にはさっぱり…ですが、大佐がパーティーに出席中の間は、総統宮殿周辺の警備は、ライプシュタンダルテとレーマー中将のベルリン防衛軍の兵士が行う事となっております」

 

「なるほどな…」

 

どう言う事かは知らないが、ゲーリングから命令が来たのならば、断る理由は無い、そう判断したミュラー大佐は。

 

「わかった、今日のパーティーは私も出席しよう」

 

少し笑いながらそう言った。

 




因みにこのシーンは、GATEの原作で門の先に自分達より優れた国がある可能性を考えられず日本と戦争状態に突入にした多民族国家の帝国の姫であるピニャがひっそりと日本へとやって来た一方

帝国以上の選民思想を持つ超排他的な国家でありながら、少し頭が回ったおかげで、ドイツと平和的に接触出来たおかげで、ドイツ国民達からの熱烈な歓迎を受け異世界の地に足を踏み入れているヴィザンツィア騎士団国の首脳陣達

など、など、できる限りGATEの原作の漫画17話、アニメの8話とは対照的に表現してみたのですがどうでしたか?

もしよかったら、コメント欄で感想をお聞かせください。
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