帝国の旗を掲げよ   作:ドイツ軍ファルマート大陸軍集団

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ヴィザンツィア騎士団国

 

 

ヴィザンツィア騎士団国

 

首都:コンスタンティヌスブルク

 

多くの人々や、軍人が行き交う白亜の街、亜人を皆殺しにすべきと考える過激な民族浄化思想を持つ国の首都とは思えないほどの賑わいと活気を、街は魅せていた。

 

「ここがこの国の…ヴィザンツィア騎士団国の首都…思っていたより美しい」

 

ドイツ第三帝国とヴィザンツィア騎士団国、異なる世界であるが同じ思想を持つ国が、門を通じて接触してから数日

 

未だに正式な国交も条約も結んではいないが、ヒトラーは予想以上に、ヴィザンツィア騎士団国に対して心を開いたようで、数日の観光と軍事視察の後、門を通じて国に帰る事としたリィズ達と共に、ヒトラーは、自身の最も信頼する側近の外交官である、ヴァルター・ヘーヴェルをリーダーとした、返礼の交渉団を、彼女達に同行させる事となり。首都へと向かう為の船に乗る為に立ち寄った街やその道中で見た、地球で言うローマン・コンクリートで舗装された先進的な交通網や、港町の文化レベルの高さ、そして今船上から見える、中世や古代ローマ文明を彷彿とさせながらも、魔法などが存在する世界らしい、ファンタジー感溢れる、ヴィザンツィア騎士団国の首都、コンスタンティヌスブルクの街並みに、へーヴェル達は感心していた。

 

(選民思想を国是とする軍事国家ゆえに、暗く無機質な、それこそ2年前にトミーの作家であるジョージ・オーウェルが出版した、1984年の様な暗い雰囲気の国だと思っていたが…なかなかどうして、豊かな文化力を持つ国ではないか)

 

へーヴェルは、そう心の中で思いながら、ヴィザンツィア騎士団国の首都である、コンスタンティヌスブルクの街を見てそう思った。

 

「如何ですか、我が国の首都は?」

 

すると隣にいたリィズが、そうへーヴェルに聞いた。

 

「とても美しい国であると感じます」

 

「ありがとうございますへーヴェル大使。もっとも、我が国は建国当初は、初代騎士団国総長であるアレクサンドリア・フォン・コンスタンティヌス大総長のお考えで、軍事優先で文化力は軽視していましたが、第二代騎士団国総長である、ユスティニアヌス総長が、帝国に勝利するためには、軍事力だけでなく洗練された美しい文化力も必要だとのご意志の元、文化発展などにも力を入れられ、こうして帝国に匹敵…いや、それ以上に洗練された文化力を有する事に成功したのです」

 

「なるほど…差し詰めユスティニアヌス陛下は、我が国でいうフリードリヒ大王の様な人物という事ですな」

 

「ドイツにも、ユスティニアヌス総長の様な人物がいたのですか?」

 

「えぇ、我がドイツの前身国家であるプロイセン王国時代に、フリードリヒ大王と言う名君がおりまして、大王も貴国のユスティニアヌス陛下のように、軍事力だけでなくプロイセン、つまり我がドイツの文化力の向上にも力を入れられたお方で、今の美しいドイツ文化があるのも、大王の聡明なるお力があってこそと言っても、言い過ぎでは無いでしょう」

 

「なるほど、そう考えると我が国と貴国は似てますね」

 

「確かに、そうですな」

 

リィズとへーヴェルは違いの国の、似た様な歴史を照らし合わせ、親近感を覚えていた。

 

そしてそういしている間にも船はコンスタンティヌスブルクへと近づき、そしてついには港の埠頭へと船が入港した。

 

コンスタンティヌスブルク港

 

「引けー!!!力の限り引けーー!!!根性見せろーーー!!!」

 

港の出入り口や、あらゆる施設が首都駐留の騎士団によって固められて居るコンスタンティヌスブルク港へと到着すると、荷物、そして移動用にとドイツ第三帝国政府より供与された、メルセデスベンツSクラス・タイプ300が2台、トラックが3台、港に上げられた。

 

「それにしても、この馬無しの馬車…自動車ですか?すごいものです。戦車と言いジェット戦闘機と言い、これ程の物を作れるドイツの工業力や技術力には感嘆するしかないですね」

 

荷上げされた、メルセデスベンツSクラス・タイプ300を見て、思わずアンネリーゼはそう述べ、そしてミラやリィズなど、エクェストリスの幹部達も、興味深そうに眺めていた。

 

「よろしければ、我が国と貴国が正式に国交を結んだ暁には、記念として差し上げますよ」

 

「よろしいのですか?」

 

「えぇ勿論、総統閣下も喜んでお許しになると思いますよ」

 

すると、そんな彼女達にへーヴァルはそう言った。

 

そして、そうこうして居る内に全ての荷物と車両が荷上げが終わると。

 

「閣下、準備完了です」

 

駐在武官の親衛隊代表、と言う事になって居る軍人、オットー・スコルツェニー大佐が、そうへーヴェルに述べた。

 

「では行きましょう」

 

「はい」

 

そしてリィズがそう言うと、彼女達等騎士団の面々は馬に跨り、一方のへーヴェル等ドイツから派遣されて来た交渉団達は、持って来た車に乗り込んだ。

 

そして彼女達の先導の元、騎士団国の中心である、総長宮殿へと向かって行った。

 

メインストリート

 

「「「ウァアアアーーーッ!!!」」」

 

メインストリートに入ると、大通りには多くのこの国の国民達でごった返し、帰って来た第10親衛騎士団とへーヴェル等ドイツから派遣されて来た交渉団達を歓迎していた。

 

「あれは、馬車か?」

 

「馬なしの馬車か、魔法かな?」

 

「なんにせよ、あれ程の物を作れる国と同盟を結ぶかもしれないと思うと、心強いな!」

 

「ヴィザンツィア騎士団万歳!!ドイツ万歳!!帝国に死を!!」

 

「「「ウァアアアーーーッ!!!」」」

 

歓迎する多くの人々は、へーヴェル等が乗るベンツやトラックを興味深そうに見ながら、次々にそう言い、へーヴェル等を歓迎した。

 

実は門を通り、これから首都であるコンスタンティヌスブルクへと向かう直前に、リィズ等がドイツ側からの使者を伴って、こちらに来る事をラインハルト等騎士団国中央政府は、魔法通信を通じて聞いていた。

 

その為、ラインハルトはすぐさま首都圏を中心にドイツの事を発表、そして即席ではあるが、歓迎とお出迎えの準備を整えて居おり、現在ヴィザンツィア騎士団国の首都圏は、ヴィザンツィア・ドイツ友好ムード一色であった。

 

そんな時

 

「この旋律は…」

 

突然車の外から、とある歌の大合唱が聞こえて来た。

 

「あぁ、我が国の国歌、"騎士団の聖戦"です」

 

その歌はヴィザンツィア騎士団国の国歌"騎士団の聖戦"と言う曲であった。

 

" 1.

 

雷鳴のごとき 咆哮響かせ

 

進め、進め、進め、騎士団の戦友達

 

民族に勝利を 我が騎士団栄光あれ

 

最後の聖戦へ、勝利へ進め!

 

最後の聖戦へ、勝利へ進め!

 

2.

 

東方辺境、西方砂漠まで

 

北の氷雪山脈、南のアルヌスまで

 

純潔の騎士団で、選ばれし民族で

 

我ら世界に、真の秩序を

 

我ら世界に、真の秩序を,,

 

その歌は、ヴィザンツィア騎士団国に住まう者にとっては、子供の頃から習い歌って来た歌であるが、一方で歌詞は兎も角、その旋律はへーヴェルやドイツ人にとっても、とても馴染み深い物であった。

 

何故なら

 

(この旋律は…ラインの護り)

 

そう、その旋律はドイツ人にとっては慣れ親しみ、そして愛された軍歌である、ラインの護りその物であったからだ。

 

(名前の構成や歌と言い、本当にこの国は、我がドイツと似ているな…)

 

外から聞こえるこの国の国歌に耳を傾けながら、へーヴェルは徐にそう思った。

 

 

 

 




ちなみに、ヴィザンツィア騎士団国の国歌の元ネタは、ラインの護りですが、一方で、ラインの護りの替え歌が国歌になっていると言う設定は、映画アイアンスカイに登場する月面第四帝国の国歌を元ネタとしています。
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