その力が己の身を滅ぼすとしても、なぜ求める?
パルディスキ原潜基地、そこから多数の鉄血部隊に護衛されてエリザの本体及びバラクーダノードが格納された大型装甲車が発進する。
その装甲車は有澤重工による特別製のため、極めて高い装甲を持っている。
翔は装甲車の真上から追従し、何かあった時はテンペスタの風を利用して急行する予定である。
そのテンペスタはエリザが別口で依頼した銀治の部隊、AR小隊とロシア支部のエージェントとジャッジ、そしてフォートレス、M200、ナディア、ウロボロス、ヨルムンガンドと共に装甲車を防衛する。
部隊の前衛はエクスキューショナー、ジェノ、ティタン、そして鉄血本社から遣わされたデバステーターも加わっている。
デバステーターは5m程の人型兵器を纏っており、全身が黒く武骨かつ重厚なフォルムと装甲を持ち、各所に赤い発光部位がある。
そして中にいる本体は銀髪のふんわりとしたセミロングの髪に黒いボディースーツを着ている。
後衛はロシア支部の鉄血部隊に任せ、遊撃には新しくバレットを編成に入れたオストリッチ小隊とアクアビットマン、そしてランポルド、ストレコ、22Rが遊撃を担当している。
22Rは先日の戦闘で重症を負ったものの、何とか生きていた。
進んでいくと、早速攻撃が仕掛けられた。しかし最初に攻撃を仕掛けてきたのは正規軍の部隊だった。ロイラの事や前回の件を考えると、攻撃してきているのは・・・
《今ゼリンスキーから連絡が来たわ。正規軍の部隊がいくつか夜逃げしてて、その数日前にカーターが脱獄してたそうよ。つまり・・・》
ロイラからの通信により、相手が誰なのか理解した各々は反撃を開始していく。
ティタンはテュポーンの砲撃を正面から弾きながら突撃し、至近距離から掌からの砲撃を当てていき、デバステーターは巨体を活かして敵を薙ぎ払っている。
更に、ウロボロスのミサイルによる絨毯爆撃が行われる。
《後方より、正規軍の別部隊が現れました!》
後方の正規軍の部隊にアルケミストとドリーマー、デストロイヤーが中心となって攻撃していき、押し留める。
しかしそこに別方向から正規軍の部隊が現れ、アルケミスト達を援護すると共に正規軍同士で戦いを始めた。
よく見ると、新たに現れた正規軍の部隊には
《聞こえるか!?こちらエゴール、そちらに何があるのかは知らんが、カーターとその部隊は任せろ!》
新たに現れた正規軍の部隊はエゴールのものであり、エゴールの部隊の攻撃により、カーターの部隊は鉄血の部隊から離れざるを得なかった。
カーターは移動基地の中からその様子を眉を潜めて見ていた。
「エゴール、ここでバラクーダノードを手にできなければ、軍人とこの国の未来が潰えるのだぞ・・・」
その頃エゴールは戦場に立ち、部下達を指揮しながら戦っていた。
「翔・・・借りは返すぞ」
エゴールはそう呟き、マガジンを交換したARの引き金を引いた。
装甲車と鉄血部隊の進む速度が速くなり、港まで近づいていく。しかしそこで四方から攻撃を受ける。新たな敵部隊は正規軍ではなく、全てが人間で構成された部隊であり捨て身とも言える突撃の仕方で進んできている。
「クソッ!なんだこの部隊は!?」
ストレコは毒づきながら謎の部隊を迎撃するが、ストレコは連射力が低いため、接近されそうになる。しかしガリルとティスが援護してくれたため、距離を離すことに成功する。
更に第三次大戦前の戦車が現れ、追撃してくる。そんな中、翔は今すぐにでも降下したい気持ちだったが、翔は現状切り札であるためまだ出ることはできなかった。
そして、謎の部隊と交戦しつつ進む装甲車と各々の部隊をステルスヘリの中から双眼鏡で見ている者がいた。
「翔様、まだ出てきてくれませんの?なら・・・第4部隊、突撃なさい」
双眼鏡で見ていたのは、アレアだった。
そして現れた第4部隊とは6機の武装ヘリであり、鉄血のノーマル部隊を機銃で薙ぎ払う。
しかし未だ翔は姿を現さず、アレアは苛立つ。そしてヘリがアーキテクトとフォートレスにより、あっという間に半分に減らされてしまう。
「あらあら、せっかく育てた兵が・・・」
武装ヘリが1機、テンペスタの暴風と暴風によって飛ばされてきた木々により、アレアが呼び寄せた部隊に向けて墜落した。
そして20分後、装甲車と部隊はようやく港に到着し有澤重工の巡洋艦が艦砲射撃による援護が始まる。そこでようやく敵部隊は引いていく。
しかし・・・
カーターの部隊は諦めておらず、エゴールの部隊と交戦している部隊とは違う部隊が港に押し寄せてきていた。
テュポーンやヒドラが多数現れ、更に新たな兵器も現れた。
人型というより、獣に近いフォルムと逆関節型の足に緑のカラーリング、両腕はグレラン、背部に大型のプラズマ砲とミサイル、頭部に機銃がある、その大型兵器は・・・
《私が出ることになるとはな》
カーターの乗る、『アレス』だった。
アレスは現れると共に近くにいたジャッジを蹴り飛ばし、グレランの連射により鉄血のノーマル部隊を殲滅する。
更に、カーター達とは別方向からドッペルドルゾナーやストレリツィが多数現れる。テンペスタは全てを薙ぎ払おうとも思ったが、この距離では味方に被害が出てしまう。
そこで、テンペスタからの合図を確認したジェリコは翔の投入を決定する。
《指揮官、これより投下します!》
「了解!」
投下された翔はカーターの部隊へと向かい、カーターの部隊と交戦しているAR小隊を援護しようとする。しかしここで更なる新手が現れる。
それは3機のトゥランプルであり、翔を優先して狙っているようである。そして対峙するトゥランプル達と翔をアレアはうっとりとした表情で見つめていた。
「ようやく出てきてくれましたのね。今度はどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみですわ・・・」
翔は正面にいるトゥランプルを相手取るが、右のトゥランプルにアクアビットマンが立ち塞がり、左のトゥランプルにエクスキューショナーとデバステーターが立ち塞がる。
デバステーターは被弾しながらも正面からトゥランプルを殴り続け、更に背部にあるミサイルを撃ち込んでトゥランプルのバリアを減衰させていに、殴り続けた末にバリアは剥がれる。
「エクスキューショナー、今です!」
エクスキューショナーはデバステーターの機体を駆け上がり、トゥランプルのコクピットハッチごとパイロットを太刀で貫いた。
アクアビットマンは背部に折り畳まれていた新装備を展開し、自身のPAを消費しつつ、アンチコジマをチャージしていく。そしてチャージしながら攻撃を回避していき、少しずつ近づいていく。そして・・・
「行っけ~!『コジマキャノン』!」
「コォアアア」という独特な音と共に発射されたアンチコジマの塊はトゥランプルに正面から命中し、一撃でバリアが剥がれる。トゥランプルのパイロットは何が起こったのか理解できず、呆然とする。
その隙を突いてアクアビットマンはトゥランプルのコクピットハッチにSMGを連射して撃破する。
翔はというと、攻撃しつつ接近して至近距離からAAでバリアを剥がし、コクピットハッチを破壊してパイロットを引きずり出し、投げ飛ばす。
それを見ていたアレアは残念そうな顔をしていた。
「あらあら、こんなに早く倒してしまうなんて・・・次はもっと沢山かつ強い相手を探してきますわ」
そして、AR小隊はアレスと対峙し、特にM4はアレスを睨み付けていた。
読んでくださり、ありがとうございます!
なかなか書けるタイミングが無く、書けていませんでした。すいません。
今回はなんとか書き上げたものですが、雑になっていたらすいません。
感想や高評価、この話ではなくてもお待ちしています。
●クリス・ロマート
栗色の短髪であり身長170cm、5月9日生まれで29歳。
責任感が強く、若くして自警団の延長でマフィアを名乗っている組織のリーダーとなり、機能不全となっていた警察に代わって町を守っていた。
●トンプソン
薄紫色のショートヘアにサングラスをかけており、黒い帽子と内側がオレンジ色の黒いマントを身に付けている。そして薄紫のシャツと黒いズボンを着ている、SMG型のIOP製戦術人形。
竹を割ったような性格でなおかつ姉御肌。己の美学を追求し磨いており、ヤクザに憧れておりヤクザの本場である日本にいつか行きたいと思っている。
クリスの自警団に所属していたが、現在はナインボールに転属となり、M200やナディアと共に小隊として行動している。
●AA-12
黒いベレー帽と黒と紫の星形の髪飾りを付け、黒い服に白いパーカーを着ており、SG型のIOP製戦術人形。
真面目なことはあまり好まない性格で、よくキャンディを舐めて糖分を補給している。
ちなみに深夜ラジオを徹夜で聞くのが趣味だが、翔には寝不足を心配されている。
元々G&Kの所属だったが人形天使教に捕まっており、翔に助けられてナインボールに転属し、トンプソンと共にM200やナディアと小隊を組んでその前衛を担っている。