前世の俺がすでに転生特典決めてました   作:ダイヤモンドリリー

205 / 213
8264字。

一度触れたものならなんでも作れるとか、製作スキルチートすぎね?
実用性だけでいったら速度操作よりも何倍もチートなんだが...


我が家に招こう

「呼ばれたから来てみたけれど...なに?この部屋。見慣れないものでいっぱいね」

 

ニアがやってきたので家に迎え入れてやった。興味ないとか言ってたのに、今はいろんな機械を興味深そうに見ていた。

 

「これがカリヤの世界のものなのね...これらは何をするためのものなわけ?」

 

「この部屋にあるのはほぼ娯楽用だな。キッチン周りならある程度生活に役立ちそうなものも多いと思うけど...あっ、これとかどうだ?」

 

スマホを取り出す。

 

「魔力無しで念話が出来たり、写真を撮れたりできる便利なものだ。まぁ、話すには各地に電波の基地局を建てないとだけどな」

 

「下準備さえ整っていれば便利そうだけど、どうせカリヤの世界の言語しか対応していないんでしょ?普及は難しそうね」

 

「あー...確かにそもそも声拾えるのかな」

 

表示される文字が日本語だから操作が難しいのもあるけれど、一番の問題は声が届くかどうかだ。電話は一度声を読み込み、その空気の振動を電気信号に変えてまた音に戻すという工程を挟むことになる。だが、この世界の言語は地球のものとはまるで違う。発声方法から違うから、電気信号への変換と音への再変換という二度の変換によってズレが生じる可能性がある。やってみないとわからないが、俺の技術力ではもし仮にズレがあった場合、補正するのは無理だろう。

 

「なんか無理そうだな...他に便利なものあるかなぁ?」

 

「無いなら帰るわよ」

 

「えーそんなぁお茶ぐらい飲んでけよ。その間に考えておくから」

 

「しょうがないわねぇ...で、レストは何をやっているの?」

 

「カリヤの持ってたゲームやってる。誰も死ななくて良い冒険物語だね」

 

レストにはア○テをやらせている。初見のはずなのに、最初のフラ○ィーとの絡みでちゃんと弾を避けてたのには驚かせられた。本能で敵だと分かったのかな...?

 

「……思いっきり日本語じゃない。わかるの?」

 

「なんとなくね」

 

「レストにも日本語教えていたの?」

 

「いや、教えてないぞ」

 

「カリヤの体に何度も入ったことあるから、読むことだけはできるよ。話したり聞いたりは流石に無理だけど」

 

「そうだったのね...知らなかったわ」

 

「ほら、僕二度目に強いから」

 

だとしても言語を覚えるのは流石に無理だろ...と思いながらニアにお茶を出す。

 

「レストもレストで一種の天才なんだよな...」

 

「普段の装いからはまるで想像できないけれどね」

 

「なんで急にディスられたの...?」

 

「人ん家でまるで自宅かのように寝っ転がってる姿見たら誰だってそう思うだろ」

 

「というかよく寝っ転がれるわよね。土足じゃ無いとはいえ」

 

「順応性の高さがモロに出てるよな。まぁ、それはクミリアもだけど」

 

扇風機をつけて「あ〜」とかやってるクミリアを見ながら言う。なんでもうその遊びに行き着いているんですかねぇ...

 

「あっそうだニア。みんなに日本語教えてやりたいんだけど手伝ってくれね?」

 

「何のためにそんなことするのよ」

 

「ほら、ここにあるもの全部日本語わからないと使いこなせないし、みんな入り浸るつもりらしいから日本語わかった方がいいよなって思って」

 

「そんなもの日本語の記憶を思考共有で全員に流し込めば良いじゃ無い。それか、レストがそうだったように魂の入れ替えでカリヤの脳を使ってみるとか」

 

「頭ぶっ壊れそうで怖いなぁ...少しずつ流し込んで順応させてくしかないか。教材はいっぱいあることだしな」

 

触れたことのあるものならなんでも生み出せるわけで、ということは小中学の時の教科書やドリルとかも作れることになるわけだ。それを使えば日本語の習得も早まるだろう。

 

「そーいやニア。化学と物理の教科書作れるけどいる?高校レベルしかないけど」

 

「カリヤの世界の教科書?少し気になるわね...見せなさい」

 

「ちょい待て」

 

『製作』

 

製作を使って教科書を生み出しニアに渡す。

 

「……この世界もこれの通りなのかはわからないけれど、電気関係は普通に参考になるわね。面白いじゃない」

 

「教科書読んで面白いって言うやつ初めて見たわ...あっ、良いこと思いついた」

 

「何思いついたの?」

 

「役立つか微妙だけどまぁ使えそうなものを思い出したんだ。多分作れるはずだし、一旦みんな外まで着いてきてくれない?」

 

「僕残ってて良い?」

 

「ゲームしたいだけだろ中断して来いニート」

 

「……にーとってのはよくわからないけどとてつもない侮蔑だってのはよくわかったよ」

 

渋々といった感じでレストはゲームを中断する。

 

「外で何やるの?」

 

「ちょっと馬車に変わる移動手段を作ってみたくてな...出来るかは知らんが」

 

せいぜい助手席までしか座ったことないし、全体を隅々まで触ったわけじゃ無いから完璧に作れるかはわからんが、物は試しだ。やってみよう。

 

「材料は多分足りてる...はず。無かったら作ればいっか」

 

「魔力が潤沢だと便利ね」

 

「お前が言う?今じゃニアが魔力量最高じゃん」

 

そんなことを言い合いながらカリスの外に出る。

 

「んじゃあ作ってみるか...ダメ元で『製作』!」

 

大量の素材を消費し、自動車を生み出す。

 

「うっわ、製作でこんな魔力持ってかれるか!」

 

作業工程を魔力をもって短縮する。そのため、金属やゴムなどといった素材から自動車の形に成形していくのに結構な量の魔力を持って行かれてしまう。

 

「まぁでもこれなら...!」

 

完...成!

 

「なにこれ」

 

出来上がったものを見て、みんなの頭の上に疑問符が浮かぶ。

 

「俺の世界の乗り物だ。燃料も適当にぶち込んで...よしオッケー。一旦そこで待ってて試運転してみるわ」

 

車に乗り込み、運転席に座る...なんかナチュラルに座っちゃったけどそういや俺免許持ってないな。車の運転とかゲームでしかしたことないぞ。主にレースゲーとかグラ○フとかクレイ○ータクシーとか...事故る気しかしねぇな。

 

「エンジンかけてハイ発進!」

 

思いっきりアクセルをベタ踏みして発進...出来ない?

 

「うっわ地面緩すぎ⁉︎」

 

回転するタイヤが地面を抉ってしまい、一切進むことができなかった。オフロード仕様じゃないから全然ダメだ...

 

「……これじゃ乗り物じゃなくて土を跳ね上げるだけのガラクタね」

 

「うっせー土壌が悪いだけだ!」

 

車から降りて車体を軽く蹴る。それによって車に魔力が流し込まれ、接合部を引き剥がしバラバラに分解される。そして部品を全て次元収納にぶち込む。

 

「あーなしなし今の無し。地面舗装しないと無理だわ帰るぞー」

 

「本当だったらどうなってたの?」

 

「こいつが移動手段になってた。まぁ、俺なら走ったほうが早いけど」

 

「それはどんな乗り物でもそうでしょうよ...」

 

「これはダメだったけど、他に乗り物作れたりしないの?町と町を移動しやすくなるのとか」

 

「たいていの乗り物は道路の舗装が必要不可欠だし、電車とか機関車も大掛かりな準備が必要だからなぁ...今のこの世界で使えるとしたら自転車くらいかねぇ...」

 

「自転車?」

 

「一人用の交通手段だ。普通に走るよりかは速いけど、まぁそこそこだな。っつーかなんで車椅子あるのに自転車ないんだ...?」

 

車椅子は医療看護用だから発明も早かったのかねぇ...?

 

「その自転車?っての作ってみてよ!」

 

「おけ。『製作』」

 

素材を消費して自転車を作り出す。

 

「車輪が二つ?しかも縦に二つって、なんかすごい転びやすそうだね」

 

「まぁ最初はな。練習して慣れたら転ばなくなるぞ...この世界の人なら一瞬で慣れそうだな」

 

「これ乗ってみてもいーい?」

 

「別に良いぞクミリア。転んだら笑ってやる」

 

「なんで失敗する前提なの?いけるっしょ〜」

 

そう言いながらクミリアは自転車に乗り込み...

 

「これどうやって動かすの?」

 

「後輪のスタンドを蹴り上げて、ペダルを漕いだらいけるぞ」

 

「おっけ〜」

 

意気揚々と後輪のスタンドを蹴り上げるクミリア。そしてペダルに足をかけた瞬間に横にぶっ倒れる。

 

「おー綺麗にすっ転んだな。はっはっは」

 

「笑うならもっと盛大に笑って⁉︎乾いた笑いが一番辛い!」

 

「お手本見せてやるわ退け」

 

「ぐぬぬ...」

 

「自転車はこうやって乗るのだー」

 

およそ一年半ぶりの自転車だが、乗り方は身体が覚えている。ぱっと乗ってクミリアの周りをぐるぐると旋回する」

 

「めっちゃ煽ってくるムカつく〜!」

 

「ほらほらこんなことだって出来るんだぜ〜」

 

軽くウイリーしてみる。やったことないけど、運動神経前より良くなってるし出来るだろ多分。

 

「はしゃいでたら転ぶわよ〜」

 

「転ぶとかそんな子供じゃないんだからするわけないだろ〜」

 

ウイリーしたままカリスの中に入る。人々に一瞬奇怪な目で見られるが、その正体が俺だと気づいたらすぐに納得していつもの日常に戻っていく。なんとなくだが、この村での俺の印象が変人で固まってるような気がするのは気のせいじゃないよな...?

 

「ふぅ到着...村の中の移動は自転車で良さそうだな」

 

村とか町の中で速度操作ダッシュをするわけにはいかないし、中での移動は自転車ですることにしよう。義足を使う必要はあるけど、まぁいくらでも魔力回復できるし問題ないだろう。

 

「とりあえずカリヤは後で殴り飛ばす」

 

「音もなく背後に回って第一声がそれ?怖すぎんだろ」

 

クミリアに背後取られるとか殺されるのかと思ったわ...まぁあんだけ煽っちゃったし殴られる程度なら別にいっか。地球だと罰金刑だしマシな方だ。

 

「ねぇ私帰っても良いかしら。ちょうどお父様と魔法の研究してたところを抜けて来てるのよ」

 

クミリア以外のみんなも戻ってきたのだが、急にニアがそんなことを言い出した。あんましニアが興味を持ちそうなものを提示できなかったし、そんな事情があったならこれ以上引き止めるのは無理だな。

 

「うわそうだったのか。なら呼び出して悪かったな」

 

「教科書だけはいくつか貰っていくわよ」

 

「どーぞどーぞもらってってくれ」

 

教科書を持ったニアが次元の裂け目に消えていく。

 

「よーし何しよう」

 

「僕はゲームの続きしてるね」

 

うわっ、すっごい機敏な動きで家ん中入ってった。そんなに気に入ったのか...普段もあれぐらい動いてくれないもんかねぇ?

 

「そーいや鍵かけ忘れてたな...中入られてないよな?」

 

「流石にカリヤの家に盗みに入る輩はいないでしょ」

 

「できてばっかの家だしね。もし入った人がいたら先見の明がすごいよもう」

 

「まぁ中のもの盗んだところで、電気ないと動かないものばっかだから売るのは難しそうだな。まぁ鍵はかけておくに越したことはないけど」

 

家の中に入り、鍵をしっかりかける。

 

「そうだ。みんなに合鍵渡しておくわ。どうせ入り浸るだろうし」

 

『製作』

 

製作スキルで五つ合鍵を作り出す。

 

「ほれ、受け取れ」

 

「ありがとーこれでいつでもお邪魔できるね」

 

「カリヤが寝てる時に突撃しに行こ」

 

「えっ、さっき言ってた殴るってやつ、寝込みを襲う感じでやるん?ちょっ、やめてよ...」

 

「なーに変な雰囲気出して言ってるのさただ殴りに行くだけだよ?」

 

「それが問題なんだよ」

 

夜の間は鍵とは別にセキュリティつけておくか...まぁ速度探知つけたまま寝れば大丈夫だとは思うけど。

 

「さーて何しよっかなぁ...あっ、とりあえず二人に授業だな。日本語教えるわ」

 

「えー勉強〜?」

 

「日本語使えなきゃこの家のもの何も使えないぞ。娯楽を享受したけりゃ勉強するんだな」

 

「えーなんか遊びながら日本語学べるものとか無いのー?」

 

「それを使うにしても基礎は無いといけないから勉強はしてもらうぞ...って、誰か来たな。なんだろ一体」

 

ドアがノックされたので、誰が来たんだろうと思い玄関に向かう。インターホンとかも設置しようかな...いやダメだ。存在を知らない人しかいないんだから押す人がいないわ。

 

「役所の人かな...はいはい今出ますよー」

 

ドアを開ける。そこには...王城に行ったはずのライトが立っていた。

 

「ライト?王城にお呼ばれってのはどうした?」

 

「なんかあっさり用事が終わっちゃったからそのまま来たよ」

 

「そっか。じゃあ中入ってくれ。あっ、そこで靴は脱いでくれよな。土足厳禁だから」

 

「へぇ珍しい...何この部屋」

 

「凄いだろ。地下室以外は元の世界での俺の家と同じにしてあるんだぜ」

 

「ということはこれ、カリヤの世界のものなんだ...これも製作で作ったの?すご」

 

「まさか俺もこの世界でこんなゲームに囲まれて生活できるだなんて思ってなかったよ。製作チートすぎるわ...あっ、ライトにこの家の合鍵渡しておくわ。何か用があったら自由に入ってくれ」

 

「いいの?ありがとう」

 

「んじゃあライトも来たことだし、日本語教室始めっか」

 

「えっ、何が始まるの?」

 

「カリヤの使ってる言葉を教えてくれるんだって。そうしないとこの中のもの全部何もわからないから」

 

「そっか、確かにそうだ...レストはしなくて良いのか?」

 

「レストは読みは出来るからとりあえず後回しだ。リスニングの時には参加してもらう」

 

「えっ」

 

「えっ、じゃないが。そのゲームだと無いけど、声出てくるゲームなんて山ほどあるからな。覚えておいた方が倍以上に楽しめるぞ」

 

「じゃあやる。その時になったら教えて」

 

……娯楽を享受するためならなんでもやるんだなレストって。面倒くさがる基準がよくわからなくなってきた。

 

「……まぁいいや。とりあえず始めるか」

 

「はい先生!まず何をするんでしょうか!」

 

「まずは読みだな。俺の国の言語は実は文字が三つあって...」

 

かつてニアに対してした授業を始める。人に日本語をゼロから教えるのは二度目だけど、相手がニアじゃないからめっちゃ時間かかりそうだなぁ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ...これで、まぁとりあえずリーディングとリスニングは出来るようになっただろ...」

 

えらく時間がかかってしまった。当然1日で終わるわけないのだが、思考共有で要点を直接頭の中にぶち込んだりと色々短縮させたのに、それでも一ヶ月近くかかってしまった。

 

「つ゛か゛れ゛た゛ぁ゛ー゛」

 

「おかしいなスピーキングしてないのに喉やられてる奴おる...」

 

どんなダミ声だよ大丈夫かクミリア。

 

「なにこの一ヶ月!シレンの穴の時より辛かったんだけど!」

 

「そんなにか...?いやまぁ、今回使ったのは頭だから辛いのは当然か」

 

「ねぇなんで文字三つもあるの?なんで同じ音で別の言葉になるの?なんで同じ字なのに幾つも読み方があるの?ねぇなんで⁉︎」

 

「それは日本語を作った人に言ってくれ...あと、そこに苦しむのは俺ら日本人も同じだ」

 

発音とか抑揚とかでも言葉の意味変わってくるのほんと恐ろしい。メール送ったら変な解釈されて険悪になるとかもうバグだろ修正しろ。

 

ちなみに、クミリアは「日」とか「生」という字を見たら怯えるようになってしまった。さっき言ってた同じ字で読み方多いって奴だな。外国人と同じ発狂の仕方しとるよこの人...

 

「でも、これでやっとこの家のものを自由に扱える...!」

 

「遅かったね。ずっと上で待ってたよ」

 

「自分が早くできたからってここぞとばかりに煽ってくるのやめて⁉︎」

 

元々読みがある程度できていたレストは、そのまま二週間足らずで聞きもマスターしてしまっていた。しかも直接教えていたのはほんの二、三日くらいで、ゲームしながら俺の日本語の発声を流し聴きして覚えてしまったらしい。天才すぎる。

 

しかも今この人、デト○イトやってるんすよ...なんでア○テの次にコレやってるの?色々とおかしくない?ゲームに慣れすぎでしょ。

 

つーかレストの奴、不殺のNルートしてそのままPルートに行ったみたいで、まだ一回もモンスターを倒してないらしい。Gルートに行かないとは勿体無い...まぁ、レストらしいと言えばらしいな。まさに真の平和主義者だ。でも一回くらい無双ゲーさせてみたいな。ばったばったと敵を薙ぎ倒すレストを見てみたい。

 

「……よーしクミさんもゲームする!身体動かすやつあるでしょ出して!」

 

「周りにだけ気をつけろよー」

 

クミリアにリ○グコンを渡す。運動といったらこれだろう。

 

「僕は本が読みたいかな。なんか面白い冒険譚とかない?」

 

「冒険譚か...冒険譚ってむずいな。異世界もののラノベ適当に出しておくから面白そうなの読んでくれ」

 

何冊か出してライトに渡す。面白そうなのを選んで読んでもらおう。

 

「私は...漫画かなー。自分で選びたいから本棚連れてって」

 

「りょーかい」

 

ステラを連れて、地下室に移動する。いくらでも物を生み出せることに気づいた俺があれやこれやと作りまくってしまったがために、元々あった収納スペースに収まりきらなくなってしまったので作った収納用の地下室だ。ちょっと穴掘って空間拡張の魔法陣を埋め込めば地下室を作れるから増築はめっちゃ楽だった。某たぬきに大量の金をむしり取られるようなこともないしほんとに楽だ。

 

「面白そうなのあるかなー...あっ、これとかどうだろ?」

 

本棚の上の方にある本を取るために、ステラが魔道具を起動させて宙に浮く...ん?あそこに置いたのって...

 

「ちょっ、ステラそれはアカン!」

 

「えっ、なに⁉︎」

 

ギリギリのところで本棚とステラの間に身を滑り込ませ、本棚を掴んで本を取るのを阻害する。

 

「えーっと...これは、その...ステラにはちょい過激だからやめとこう。な?」

 

ステラが取ろうとしてたのなんだと思う?プリズマ○リヤだよ?見せるわけにはいかんでしょ流石に。

 

「むー子供扱いしてー...!」

 

「子供扱いというか、女の子にはとても見せられないというか...」

 

「……えっちなやつ?」

 

「違...うよ」

 

「なに今の間!」

 

無印はまぁ大丈夫だけど、ツヴァイからはな...微妙に否定しきれないっつーかほぼ黒だからなぁ...とりあえず百合キスは見せられないし鋼の意志で死守しなければ。

 

「もーしょうがないなぁ...それじゃあこれに「はいアウトー!」...また?」

 

生徒会にも○はあるはマジでやばい。略称がもうアウト。正直プ○ヤの方が全然マシだ。クソっ、こういうのは別の部屋に隠しておくべきだったか...

 

「もういいよカリヤが決めてよ」

 

「な、何系がいい?ラブコメ?バトルもの?学園もの?」

 

「じゃあ学校が出てくるやつ!」

 

「オーケー学園ものね」

 

……生○るも一応学園ものだな...いや、ダメだ考えるな。

 

「それなら無難に部活系にして...これとかどうだ?」

 

「わーカタカナだ。ハイ...○ュー?」

 

「バレーってスポーツの漫画だ。面白いから読んでみると良い」

 

「わかったー」

 

地下室を出て、ステラがリビングに戻っていく。

 

「ふぅ...さて、隠すもの色々隠すか」

 

まずは地下室の増築だ。この部屋の一番奥に、まだ何も置かれていない本棚がある。ちょうどいいからその本棚を隠し扉のようにして部屋を作ってしまおう。

 

「よいしょ...っと」

 

3780ページ上 黒のみ 筆記

 

本棚を動かし、その裏の壁に魔法陣を描いて空間を拡張する。

 

『製作』

 

「本棚は作ったし、過激な奴はこの奥にしまっておこう...R-18エリアかな?」

 

大量にある本棚の中から見せたらやばい本を取り出し、新たに作った奥の部屋に移していく。

 

「電子書籍じゃなくて紙派だから貯蔵が大変だぉ...いやまぁ、俺が作んなかったらそもそもこの世界に存在しないんだけどね」

 

本当に見られちゃやばいってんなら消せば良いだけなんだけど、作ったものをわざわざ消すの勿体無いし、この部屋を見つけた人へのプレゼントって形で残しておくことにする。

 

「オタグッズ系も個別に部屋作らないとなぁ...DVDブルーレイもだし、もっと拡張させないとダメだな」

 

部屋を拡張すればするほど、その部屋の空間を保っている魔法陣に魔力を供給しなければならなくなるからちと面倒だけど、そこは割り切ろう。便利してるんだからこのくらいの不便は飲み込もう。

 

「とりあえず隠し部屋は完成!本棚戻して置いて...空いちゃったスペースは別の場所ので埋めるか」

 

奥の部屋に持っていってしまったがために本棚には所々歯抜けが存在していた。不自然極まりないので、部屋の奥の方にある本棚から持ってくることで、さも手前から本を埋めたから奥の本棚は余ってますよ感を出しておく。カモフラージュは大事だ。

 

「他の場所は後日やるとして...一旦戻るか」

 

そう言って地下室を出たその時だった。ドタドタドタッ!とクミリアが階段を駆け降りてきた。

 

「ごめんカリヤ!壊しちゃった!」

 

「……少しは加減しろバカ!」

 

リン○コン壊すとかどんな馬鹿力だよと思いながら、クミリアにデコピンをして反省を促すのだった。

 

クミリアに物壊されたの二回目だぞ...




ほんとまさか、異世界ものでこんなにゲームや漫画アニメの名前を出すことになるとは...というかカリヤくん一応俺たちよりも未来の人間なのに今の世代の作品に詳しすぎじゃね?
まぁひとえに未来の作品の名前なんて出せないからですけど、そういうのオタクなら普通ですかね...と思ったけど自分がそうだった件について。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。