ペルソナ  とある男の記憶   作:アリストAgain

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天城さんが失踪してから二日ほど経っていた。

とは言っても俺たちは天城さん失踪の真相は分かっていた。

どっかの誰かが山野アナや小西先輩と同じような手順でテレビの中に放り込んだ。

だからいずれは犯人を捜さないといけないが、今はそれよりも天城さんを助けるのが先である。

そしていいことに里中さんもペルソナを得たことで助けるのがうまくいきそうな気がしてきた。

そういって俺たちはまたあのシンデレラ城へと足を踏み入れた。


5話 囚われの姫

あのシンデレラ城に入った俺たちは邪魔してくる敵.....シャドウを蹴散らしながら進んでいたが特に撃破数が多いのが里中さんである。

 

「よっし次!!!!」

 

「チエちゃん張り切ってるクマね。」

 

「おい里中!!!病み上がりが無茶をすんな!!!!」

 

でも里中さんは聞こえなかったのかどこなの雪子っていうばかりで止まるつもりがない。

 

「こりゃ全然聞いてないな..........」

 

 

そこに俺と鳴上さんが声をかける。

 

「里中さん!!!」

 

「あまり無理するな!!!」

 

「大丈夫このくらいなんていうことないから!!!」

 

俺と鳴上さんには答えてくれたが花村さんのには答えなかった…だから後ろで花村さんは萎えていた。

 

「シカとされた俺のハートにはどうってことあるんだけどな......」

 

その横でクマは笑っているがそのあとすぐに花村さんにどやされていた。

 

ただそれを差し置いて里中さんはただひたすらに突き進んでいった。

 

そして数分か走っていったらまあまあ大きなホールの真ん中に階段があるという、もろファンタジー世界のシンデレラ城のような場所に出てきた。

 

その階段をひたすら上っている最中に突如として周りの明かりが消えた。

 

俺たちは急な演出に思わずたじろぎ、クマに関してはびっくりっしすぎてクッソ寒いことをしゃべるもんでつい突っ込んでしまったが、何かが起きる演出だということには変わりがなかった。

 

ただその瞬間にスポットライトに照らされあまりの明るさに目をつむった。

 

そして再び目を開けた先にはそのスポットライトに照らされた天城さんがいた。

 

「雪子!!!?」

 

ただ様子がおかしい....鳴上さんがすぐに違和感に気づき

 

「ちがう、あれは!!」

 

そうするとスポットライトで照らされた天城さん....のシャドウが急に笑い出した。

 

しかも謎のBGMがどっかから急に流れ出した。

 

「あらあ?サプライズゲスト?うふふっ 盛り上がってまいりました!!!」

 

「というわけで次はこのコーナー!!」

 

とかいうと急にどっかから字幕が出てくるもんで俺はついに気になったことを口にしてしまった。

 

「やらせなし!!雪子姫ハクバノ王子様探しって.....どういう技術で画面もくそもねえところに字幕出てくるんだよ!!!最新科学!!?それともなんか霊とかそんなやつ!!!?ああっもう全然わけわかんねえよ!!!誰か説明してくれ!!!!!!!!!!!!!」

 

「おっおう.....言いたいことはわかるが明人、いったん落ち着こうな。」

 

まあ俺がここまで発狂したことに花村さんは多少驚いていた感じだが、俺を落ち着かせるためにこう言ったのだろう。

 

ただ里中さんは天城さんのシャドウ相手にどんどん詰め寄っていった。

 

そうするとシャドウがさらに話をつづけた。

 

「何を言っているの?私は雪子、雪子は私。」

 

「違う!!あんた.....本物の雪子はどこ!?」

 

ただシャドウは里中さんの質問には答えずに再突撃に行くとか王子様首を洗って待ってろよとかいうからまた俺が発狂してしまう。

 

「ちょっと待て!!!人の話まず聞いて答えろよおい!!!再突撃ってなんだよマジで!!!おまけに首洗ってろとか王子様に言うセリフじゃねえだろ!!!???もうどうなってんだよこれは!!!??」

 

「もうシャドウに突っ込んでもらちが明かないのではないか?」

 

確かに鳴上さんの言うとおりだ、前花村さんも言ってたけどたしかにシャドウはもう一人の自分だとしてもその各個人の悪いとこがタチ悪く暴走しているのだから、まともな回答なんて期待できるわけがないのである。

 

そんなことをしてるうちにシャドウ天城さんは駆け出して行ってしまった。

 

俺たちも後を追いかけようと走り出したが、シャドウどもに邪魔をされた。

 

「うっぜえな!!!!どけよ!!!!」

 

俺たちは邪魔するシャドウたちを退けながら天城さんのシャドウを追いかけた。

 

「さっきのってやっぱり!!」

 

「あの子のシャドウクマね!!!」

 

「マヨナカテレビを見たときにこんな清楚美人系で成績も非常に良さそうな人が逆ナン逆ナンって言ってる時点で正直嫌な予感がしたんですよ!!!!」

 

「だよなあ、俺もおかしいと思ってたんだ。あの天城があんな単語いうわけねえんだよ!!!」

 

「それで気になったんだけど、逆ナンってなあに?」

 

「んなもん後にしろ時間が惜しいんだよ!!!!!!」

 

相変わらず少しずれているクマに少々苛立ちながらも里中さんを先頭に俺たちは上を目指して走り続け、ついに本物の天城さんが閉じ込められている場所にまでたどり着いた。

 

勢いよく扉を開けると、すでに天城さん本人とシャドウが対峙していた。

 

「おおっ!?見つけた!!」

 

「雪子!!!」

 

「大丈夫ですか!?」

 

「千枝!!!」

 

何とか合流できた俺たちであったがそこにシャドウが話を遮ってきた。

 

「あらあらあらあ~?」

 

「えっ?」

 

「天城が2人.....」

 

「王子様が4人もお.....困っちゃう~」

 

「なんなんだよこのテンションは....」

 

シャドウは困惑する俺たちに構わずにどんど話を続ける。

 

「ねえねえ雪子どっかに行っちゃいたいんだ~だれもしらずーっと遠く、王子様なら連れてってくれるよねえ~ねえ早くう。」

 

「4人の王子さまって.....まさか私も入っているわけ!!?」

 

「最後の一人はクマでしょが!!!!」

 

「それはあり得ねえ.....」

 

そんな内心下らないやりとりも気にせずにシャドウはどんどん何かをしゃべっていた。

 

「素敵な王子様.....だった。」

 

「だった?」

 

「過去形だと?」

 

「でももういらなーい。」

 

その一言が聞こえたすぐ後に真上からシャンデリアが落ちてきた。

 

「おいうっそだろ!!!?里中さん避けろ!!!!」

 

そうして俺と鳴上さんは最悪の事態を避けるために駆け寄った。だがシャンデリアの落ちるスピードのほうが速いに加え里中さん自身も茫然としていたため最悪なしなりをがどんどん出来上がってしまう状況であったが、鳴上さんがタロットカードを握りつぶしたと思ったら見たことのない新しいペルソナ アラミタマ を出し、里中さんにし落ちようとしたシャンデリアを食い止めはじけるとともに違う所にはじき返した。

 

「くっ!!!」

 

だがペルソナのダメージは結構使い手にも回ってくるため鳴上さんも倒れかけそうになる事態になった。

 

「結局千枝じゃ駄目だ.....千枝じゃ私をここから連れ出せない.....救ってくれない!!」

 

「やめて.....もうやめて!!!!」

 

必死に叫ぶ天城さんをよそにシャドウはどんどん攻撃の手を強めようとしている。

 

 

シャンデリアが今度は俺たちに向かってきたので俺のオオクニヌシと花村さんのジライヤで止めようとしたが、止めることができずそのままシャンデリアと一緒に壁にたたきつけられた。

 

「うぐっ!!!」

 

「くっそ.....」

 

「いったん戻せ!!!!」

 

鳴上さんがそう提案するも、シャンデリアを避けたがためにペルソナがたたきつけられた場所から距離がありペルソナを戻すことができない。

 

鳴上さんはペルソナをアラミタマからイザナギに変えてシャンデリアをどかすようにしむけた。

 

「鳴上くん!!榊くん!!花村!!!」

 

「こんな事.....」

 

「老舗旅館?女将修行?そんなうざい束縛.....まっぴらなのよ!!!」

 

その一言を聞いて里中さんも途端に応戦しようとするが絨毯が器用に里中さんとトモエを捕まえてしまう。というかいつの間にかクマも捕まっていた。

 

そうして里中さんは天城さんの目の前でたたきつけられてしまう。

 

「たまたまここに生まれただけで生き方を死ぬまで全部決められている......嗚呼いやだ、いやだ!いやああああああああああ!!!!!!」

 

里中さんを助けようとした俺たちは雄たけびの様な声が聞こえた瞬間に火を噴き飛び出てきたろうに捕まってしまった。

 

「うわあっちい!!なんだよこれ!!?」

 

「蝋に捕まるとか聞いてねえぞ!!」

 

「くそっ!!このままじゃ......」

 

天城さんはシャドウの雄たけびを全否定したが、それを否定するようにシャドウはしゃべりだした。

 

シャドウはくどくどと連れ出してほしいとかしゃべりそれを天城さんが否定するという光景がしばらくの間繰り返されたがとある一言でまた自体が変わることになる。

 

「老舗の伝統?町の誇り?んなもんくそくらえだわ!!」

 

「何てこと......」

 

「それが本音、そうよね......あ た し 。」

 

「ち......違う......あんたなんか......」

 

「抑えてください!!天城さん!!!」

 

「雪子!!!」

 

「よせ!!言うな!!!」

 

阻止しようとする俺たちを横目についに

 

「あんたなんか....私じゃない!!!」

 

禁断の一言を言ってしまった。

 

そうするとシャドウは待ってましたと言わんばかりにこう続けた。

 

「んふふふふっ力がみなぎってくる....そんなにしたら私....」

 

そして狂ったように笑い出したと思ったら周りを何かが囲いながらどんどん上に登っていき、そして鳥かごの様なものが落ちてきたと思ったら完全形態のシャドウが現れた、

 

「我は影、真なる我。」

 

「いやもうお前らその言葉気に入ってるのかよ!!!」

 

花村さんの時といい俺といい里中さんの時といい否定されて力を完全開放したときのひとこと目がそれだから俺は思わず突っ込んでしまったが問題はそんなことじゃないと思い出し直ぐに臨戦態勢に入った。

 

なお覚醒させてしまった張本人は急に現れた化け物に恐れおののき後ずさりしていたが、そのすぐ後に急に動き出した鳥かごに囚われてしまった。

 

「千枝!!!!!」

 

「雪子!!!!!こんのどけえええっ!!!!」

 

里中さんは天城さんが囚われたのを見て体制を立て直し、自分にくるまっていたものをトモエに切ってもらい何とか抜け出した。そして俺たちもシャンデリアを何とか蹴飛ばし、里中んさんの加勢に入る。

 

「待ってて雪子!!私が全部受け止めてあげる!!」

 

「あらあ?本当?じゃあ私もガッツリ本気でぶつかってあげる!!」

 

そういって羽ばたいたと思ったら赤い羽根が飛んできた。ただそれはクラスタグレネードの様に爆発していった。

 

「うわあちい!!!あちいよ!!!もっと優しくしてくれよ!!まったく!!!」

 

「くそっその羽はクラスターグレネードかよ......」

 

「熱いクマあ!!!!!」

 

花村さんと俺は文句をたれ、クマはケツに火をつけながら熱い熱いと走り回っていた。

 

「くそっ!!!やるぞ花村!!明人!!!」

 

「やっちまえジライヤ!!!」

 

「暴れんぞオオクニ!!!!」

 

三人がかりでシャドウに攻撃をかけたが鳥かごの扉が閉まったことで本体にダメージを受付することができなかった。むしろステージの様に周りから炎を吹き出し高らかに笑っている有様である。

 

「硬い......」

 

「じゃまっちいなあ......」

 

「ただアイツも無限じゃないはずです....何か手がないか....考えましょう。」

 

硬い鳥かごに悩まされていたところに里中さんも応援に入ろうとするが、横から来たシャンデリア....もといシャドウ本体にトモエが飛ばされてしまい、里中さんもその余波で飛ばされてしまう。

 

「千枝!!!!!」

 

「千枝なら..私を助けてくれると思っていた....なのに....しょうがないと言われるだけで結局駄目だった。」

 

「千枝は私の王子様なんかじゃなかった!!!ずっと....すっと!!!」

 

そういうとシャドウから出る炎がどんどん勢いを増していった。

 

「やばい!!!里中!!!!」

 

鳴上さんが状況を見かねてペルソナを入れ替えた。

 

断末魔の様な叫び声をシャドウがとどろかせた瞬間に炎が里中さんめがけて飛んできた。ただその攻撃は鳴上さんの出したジャックオランタン防いだ。

 

「里中は王子様じゃないのかもしれない....だけどそれがなんだ!!!」

 

「なんですって!?」

 

「里中さんは天城さんを助けたくて俺たちもつれてここに来たんだ!!」

 

「自分を本気で思ってくれる人がいるってすごいことじゃないのか?」

 

「鳴上くん....」

 

「私は....私わああああああああ!!!!!」

 

そういってシャドウはやけくそにでもなったのか鳥かごの扉を開けるや否や、さらに勢いを増そうした。

 

巻き込まれそうになったクマは必至で逃げまどい、ジャックオランタンも何とかしようとしたもののあまりの勢いに負けてしまった。

 

「くっそ....これじゃ近づくこともできねえよ!!!」

 

ただ里中さんはまた立ち上がり囚われている天城さんの元へ歩き始めた。

 

諦めそうになっていたのか天城さんは逃げてと言っていたが、里中さんは逃げることを否定し天城さんに歩みを進めていった。別の場所で爆発が起きたりして一種足がたじろぐような場面もあったがどんどんと天城さんに向かって歩いていた。

 

「私ね、雪子が羨ましかったんだ....私なんか全然って思っていたけど、雪子がその私を頼ってくれることがうれしかった。」

 

「雪子は私が守らなきゃダメなんだって....そう思っていた。」

 

里中さんがそういうと途端にシャドウが叫んだ。

 

「そうよ!!私は一人じゃ何もできない!!何もない!!!!」

 

「そんなことない!!雪子は....雪子は本当は強いんだもの。外に出たい?だったらそんな鳥かごなんて自分で壊して、どこまでも羽ばたいていけるよ!!!」

 

「雪子なら.....雪子だったら!!!!!」

 

「そんなことない.....私は強くなんかない!!!」

 

「あの時だって...私は悔しかったんだ....私と同じだと思っていたあの小鳥が.....自分の意思で飛び出していったことが.....確かにあの時私は鍵をかけ忘れていた、だけど.....あの小鳥は自分の勇気で最後の扉を開けたんだ....それを認めるのが嫌で私は......強くなんかない!!私は......最低...勇気がなくて...人に頼んで連れてもらおうとして.....」

 

ただ里中さんは天城さんの自分を卑下にする発言をせき込みながらも否定し続けた。

 

ただ一酸化炭素中毒の前触れ症状なのか天城さんの前で這いつくばってしまった。

 

「私だって.....雪子の思うような私じゃない.....最低なところだっていっぱいある!!」

 

「でも私は雪子のそばに居たい!!!大切だから.....友達だから!!!!!」

 

そうして里中さんが手を差し出そうとするとシャドウが慌てたように騒ぎ出し、里中さんを焼こうと思ったのか炎の攻撃をさらに強めた。俺はシャドウの変わりように最初こそ戸惑いはしたがこれはいずれチャンスになるかと伺おうとしていた。

 

「これはシャドウが動揺している、だけど勢いが強すぎてまだまともに近づけない.....」

 

「私.....何を怖がっていたのだろう......?怖がることなんてなかった......だって私には!!」

 

天城さんが自らが囚われている鳥かごに手を伸ばし、そしてその扉を破壊した。そうして里中さんと天城さんは無事を確かめるようにお互いに抱き合っていた。

 

それがシャドウにとって弱体化の一手となりノイズの様なものが出てきた。

 

「シャドウが弱っているクマ!!」

 

「今が決め手ということか!!!」

 

「行くぞ!!相棒!!」

 

「やるぞ!!1ジャックオランタン!!!!」

 

そうすると鳴上さんはジャックオランタンを再度召喚し、周りの日をどんどん吸い取っていった。

 

動揺したシャドウはジャックランタンに攻撃を仕掛けながら逃げようとするも、さっきまでの勢いはなく、出す攻撃一つ一つがジャックランタンによって無効化されていった。

 

そしてシャドウがジャックランタンに気が取られているうちに俺のオオクニヌシと花村さんのジライヤが奇襲できる体制を整えそして

 

「花村さん!!合せてください!!!!」

 

「いわれなくても大丈夫だ!!!」

 

俺たちはシャドウに奇襲をかけた。

 

「今です!!1」

 

「里中!!」

 

「やっちまえ!!!!」

 

「飛んでけえええええええ!!!!!」

 

そういって里中さんの代わりにペルソナのトモエがシャドウを思いっきり蹴っ飛ばした。

 

飛ばされたシャドウは断末魔の様な声を上げながら飛んでいき、最後は花火の様に爆散した。爆散したシャドウからはたくさんの赤い羽根が落ちてきた。そして里中さんはそのうちの一つを掴んで

 

「ごめんね雪子...アタシ自分のことばっかで雪子の悩み全然わかってなかった...」

 

「私も...千枝のこと見えてなかった...自分が逃げるばっかりで...だから...」

 

そういうと元の姿に戻った天城さんのシャドウのほうを向いて

 

「あなたを生んでしまった......」

 

そういうと天城さんは自分のシャドウの元へと歩んでいき、シャドウの両手をもって

 

「ごめんね認めてあげれなくて...逃げたい、誰かに救ってほしい...そうねそれも私の気持ち...だからあなたは...私だね。」

 

その一言を聞いたシャドウは満足したようにうなづき、そして光の粒子となった。

 

その後クジャクの様な羽がついたペルソナ、コノハナサクヤとして現れた。

 

「これが天城のペルソナか。」

 

そしてタロットカードとなり天城さんの体に吸い込まれていった。

 

ただこうやって自分のシャドウと対峙したときは当人の疲労は酷いもので、天城さんも例に漏れず倒れかけそうになってしまった。

 

里中さんが途端に受け止め、俺たちの心配する声にめまいがしただけと返した。

 

「みんな助けてくれたのね。」

 

「あったりまえじゃん!」

 

そのような二人の会話を割り込むような形でクマが割り込んできた。

 

「君をここに入れたのは誰なのクマ?」

 

「お前まず空気読めよ......」

 

今の雰囲気を台無しにしたクマに俺が突っ込み、

 

天城さんは誰なのかわからずに困惑する。

 

「クマはクマ クマ!!」

 

「ごめんなさい...訳が分からないわ...」

 

内心言い方がひどいように聞こえるが、こいつのことを知らない人の反応としては満点である反応であった。

 

「お前は存在が混乱を招くんだよ、ちょっと黙ってろ!!」

 

これもひどい言い方にも聞こえるが結局そうである。

 

これにはクマも反論したが、クマ差別反対とかいうパワーワードなのかよくわからないことを言っていた。

 

「犯人のことも気になるけど、それよりも早くここから出ようよ、雪子も辛そうだし......」

 

「そうですね、ペルソナ持ってない人がこの世界にいるだけでも体に良くない状態でしたし。」

 

「そうだな、戻ろう。」

 

そういって帰ろうとした俺たちに置いていかないでくれっていうもののそもそもここの住民がなぜおいてくなって言うのかさすがに意味が分からなかった。

 

ただ天城さんの声掛けでクマの機嫌が直り、逆にクマの爆弾発言のせいで天城さんの機嫌が多少悪くなったような気がしたがとりあえずここは置いておこう。

 

ただどうしても渡したいものがあるといって出したやつはひげ眼鏡だった......

 

ただそれを受け取った天城さんはノリよくその眼鏡をかけた。

 

けっつこうノリノリでその眼鏡をかける天城さんに俺たちは困惑し、里中さんはやめなさいっといつもの様な感じで止めた。

 

そうすると今度は里中さんに眼鏡かけるのW強制した。最初は里中さんも戸惑っていたが諦めたようなそぶりを見せてその眼鏡をかけた。

 

そして天城さんをめがねかけた里中さんを見るなり、清楚が崩れたかのように大笑いし始めた。

 

その光景には俺や鳴上さんのほか、クマと謎のやり取りをしていた花村さんもさらに困惑した。

 

何とか天城さんを助けるのに成功した俺たちはタイミングを見計らってジュネスの売り物である大型テレビから元の世界に戻った。

 

里中さんは天城さんを家まで送り、俺たちも解散となった。

 

そして数日後の放課後、八十神高校の屋上で俺たちは犯人について話し合っていた。

 

天城さんは赤いき〇ね、里中さんは緑のた〇きを食していた。

 

「それで天城さんはあそこにぶち込んだ奴の顔って見たんですか?」

 

「まあヤなことを無理に思い出さなくてもいいけど、改めて聞かせてほしいんだ。」

 

「それがね...落ち着いて考えると思い出せるかなって思ったけど時間がたつにつれてどんどんわかんなくなってしまって....だけど玄関のチャイムが鳴って誰かに呼ばれたような気がする......」

 

「それで気づいたらあのシンデレラ城だったということか?」

 

「ごめんね、力になれなくて....」

 

「謝る必要ないって、でもその来客が犯人!?」

 

「どうですかね....そうだとしたら結構大胆すぎませんかね?」

 

「玄関からピンポーンなんてさ、目撃者がいないか警察も洗ってると思うが、あんまり期待はできないだろうな....すぐ身元割れするナリで歩き回んねえだろうし。」

 

「そもそもなぜこんなことをするかが疑問だ。」

 

「それは犯人に直接問いたださないとわかんないっすね....」

 

「けどこれで大事な頃がはっきりした、人が次々向こうに行ってるのはまぐれではない。こっちの誰かの仕業だ。これは殺人だ!!」

 

「恨みがあったにしても今回未遂で済んだ天城さんや殺された早紀先輩は恨みを買うような人間にも内心思えないのでどういう意図でやってるのかは全然わからないですが。まあやろうとしてることはこの二文字で説明できてしまいますからね。」

 

「ついでに言うと今のところ俺と鳴上と明人で犯人あげることにしたからさ!この事件あの世界がカギだとすると警察じゃ多分無理だけど、俺たちには力があるからな。」

 

「あたしもやる!!あんなところに人放り込むなんて、絶対ぶちのめす!!!」

 

「私も....やらせて、どうしてこんなことが起きて得るのか知りたい!それに私が仮に誰かに恨まれているのだとしたら知らなきゃいけないと思う。もう自分から逃げたくないの!!」

 

「でも、どうやって犯人探すか、今のところ手掛かりなしだよね....」

 

「狙われたの私で3人目だけどこれで終わりなのかな?もし次に狙われている人の見当つくなら先回りできないのかな?」

 

「先回りですか....じゃあ今のところの被害者と関係者から洗い出すしかないですかね?」

 

今までの被害者の一人目はフリーアナウンサーの 山野真由美で一番最初に事件に巻き込まれ電柱にぶら下がった変死体で見つかった犠牲者の一人目。

 

二人目は俺たちの通っている高校とジュネスのバイトの先輩である小西早紀さん。あの人も田んぼの中の電柱に山野真由美と同じような変死体で見つかった二人目の犠牲者。

 

三人目は俺たちがまずいと思って助けることに成功した天城さん。

 

「そう考えたら今のとこ女性ばっかしか狙ってないじゃん!!とんだ変態野郎じゃん!!!」

 

「口封じに殺したという線もあり得ますよね.....」

 

「うわっ!なんかありそうで怖い!!!」

 

「俺の予想が正しくなると被害者になるのは女性だけでもなく男もなる可能性十分あり得ますよ....」

 

「まあそのあたりは十分注意はするけど....とりあえず今の被害者の共通点が見つけれなくて困ってるんだよなあ....」

 

確かに今までの被害者の共通点がなさ過ぎて何を意図しているのかつかめない状態だ。

 

最初の犠牲者の山野真由美に関しては最近不倫でそこら中ギャーギャー騒いでいる状況であった最中の犠牲者だ。

 

考えられるのは不倫相手の元議員秘書 生田目太郎 

 

それとその生田目の正妻である演歌歌手の 柊みすず

 

まあうらみがありそうなのは柊みずずだが柊みすずがここ八十稲羽に来ていたという目撃証言もないから違うと思われる。

 

もう一人の生田目太郎に関してはここ八十稲葉内での目撃証言はないのでとりあえず犯人疑いとしておいとくのがベストだと思われる。

 

「私も入れられる前後のことを覚えてないけど、そもそもテレビの中に入れた犯行って証明できるのかな?」

 

「確かにそれな!」

 

「警察が動いて逮捕できるような証拠もねーのが一番きついんだよなあ…」

 

「まあ今までの流れ的テレビ内に入れられた際マヨナカテレビに映るというメカニズム的な奴はわかってきたので今度誰かがマヨナカテレビに映ったらあの世界に出向いて調査するしかないですね。」

 

「最初ははっきり見えるわけじゃないから天城かどうかすぐに判明できなかったが、行方不明になる前にそれが起きるってことだ。」

 

「まるで誘拐を予告してるかのようだね!!」

 

「結局マヨナカテレビは謎ですけどそれをあてにせざるないですね。クマの話だと次に雨が降ったらとか言ってましたし。」

 

「それはさておき里中と天城が食おうとしてるそのカップ麺完成したどころか面伸びてるんじゃねえか?」

 

「うおっとそうだった!!!いっただきまーす!!」

 

そういって里中さんと天城さんはそれぞれ手元にあるカップ麺を食べ始めたがうまそうに食べる二人の姿を見た鳴上さんと花村さんが一口ほしいと言ってそのカップ麺を食べた。しかしあまりにうますぎてほとんどからにしてしまっていた。

 

「ちょっ.....まじすかそれ.....俺責任取りたくないんですけど....」

 

そこからは罪悪感に駆られた二名が喪失感に襲われた二名を必死になだめ何とか折衷案を出すことで騒動は収まった。

 

かくかくしかじかいろんなこともありながら波乱の日は終わった。

 

願わくば次の被害者が出てほしくないと切に願いながらテレビを眺めるの何も起きなかったので安心した俺は寝ることにした。




まあなんというか多忙が重なった結果半年以上空いてしまいました....

でも比較的落ち着いてきたのでやっとこの話を上げることができましたので、今後は比較的早いうちにまた次の話を投稿出来たらなとは思っています。

お読みいただきありがとうございました。

また次回お会いできれば。



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