伝説の英雄   作:奥歯

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阻止

夜が明け、ルフィたちは海賊たちが来るのを今か今かと待ち構えていたが、一向に来る気配がなく、船の影すら見えなかった。

 

「来ねぇなぁ、朝なのに」

 

「寝坊でもしてんじゃねぇのか?」

 

「全員?そんなことある?」

 

そんな話をしているとウタが突然耳をすませる。

 

「ねぇ、なんか向こうから騒がしい声が聞こえるんだけど...」

 

ウタに言われ、ナミも同じように耳を澄ませると確かに野蛮な男の声がかすかに聞こえてきた。

 

「ほんとだ。北の方から聞こえるわ」

 

「北!?」

 

北と聞いた瞬間。ウソップはかなり焦り始める一体どうしたのかとゾロは聞く。

 

「おいどうした!?」

 

「き、北にも上陸地点がある...!まさか...!」

 

「海岸間違えちゃったの!?」

 

「だってよ、あいつらこの海岸で密会してたからてっきり!」

 

どうやらウソップの勘違いで海賊たちが攻めてくる場所が違っていたようだ。

 

「急ごう!村に入っちまうぞ!どこだそれ!」

 

「ここから真っ直ぐ北に向かって走れば3分で着く!地形はこことほぼ変わらねぇから坂道で食い止められりゃいいんだが!」

 

「20秒でそこ行くぞ!」

 

「あ!ルフィ待って!」

 

急いで向かったルフィの後をリクも走って追いかける。すると突然ナミはある重大なことを思い出す。

 

「まずい!北の海岸ってったら私たちの船がある場所だ!船の宝が取られちゃう!急がな....!」

 

ナミが走り出そうとした瞬間、油に踏み込んでしまい、足をとられ滑ってしまう。

 

「キャア!助けて落ちる!」

 

「おいナミ!何やってんだ!」

 

「ほっとこうよゾロ!私たちも行こう!」

 

心配するゾロだったが、ウタは放っておいて先に行こうとする。ナミは落ちないように咄嗟にゾロとウタの服を掴んだ。ゾロとウタは引っ張られた勢いで転んでしまう。

 

「どわっ!」

 

「ちょっと離しなさいよ!」

 

「あ、ごめん」

 

咄嗟に謝るナミだったが、あることに気づく。ちょうどゾロとウタが下敷きになったおかげで油に滑らずに登ることができるようになっていた。そうと決まればナミは早速ゾロとウタを踏み台にして登る。

 

「ウガガガガガ!!」

 

「イダダダダダ!!」

 

「ありがと!ゾロ!ウタ!」

 

ナミに踏み台にされたゾロとウタはそのまま滑って下に落ちてしまう。

 

「悪い!宝が危ないの!何とか這い上がって!」

 

そう言ってナミは二人を無視して先に北の海岸へと向かってしまった。

 

「「あの女ぶっ飛ばす!」」

 

●●●

 

一方、ルフィは海岸に向かうために急いで走っていたが、ついた場所は村の方だった。

 

「あれ!?村に出ちまったぞ!?おっかしいなー北ってゆうから寒そうな方角に走ってきたのに!」

 

全く見当違いな方向に走ってきてしまったルフィはどの方向に向かえばいいか辺りを見渡していると後ろからリクが追いついてきた。

 

「ルフィ!そっちじゃない!北はあっちだって!」

 

「え!?マジか!」

 

ルフィはやっと向かうべき方角がわかりリクと一緒に北に向かった。場面は変わり、ゾロとウタは何とかして油の坂を登ろうと踏ん張っていた。しかし、何度走っても滑ってしまい下に落ちてしまう。

 

「ゼェ...!ゼェ...!畜生...!ナミの野郎許さねぇ...!」

 

「ハァ...!ハァ...!どうやって登れば...!あ!」

 

「どうした!?」

 

ウタは何かに気付いたのか立ち上がり、上にある木の方を見る。

 

「ウタウタの...助奏(オブリガード)!」

 

ウタの手のひらから加線のようなものが現れてそれが気に巻きつく。そしてウタは腕に力を込めて引っ張ると、勢いよく坂の頂上まで登ることができた。

 

「やった!ゾロ!手を出して!」

 

ゾロは言われた通りに手を伸ばすとウタの加線がゾロの腕に巻き付く。そして同じように坂の頂上まで引っ張り上げた。

 

「よし、ありがとなウタ。それで、北の海岸ってのはどっちだ?」

 

「あっちだよ!早く行こう!」

 

ゾロとウタは急いで海岸まで向かった。

 

●●●

 

「この森を抜けたら海岸だ!急ごう!」

 

「よし!待ってろよーー!」

 

あともう少しで海岸が見えてくる。リクとルフィはこのまま走り抜けようとした途端、前にメビオが現れた。

 

「うお!何だお前!?」

 

「クウガ。第二ラウンドといこうとじゃないか」

 

突然現れたメビオにリクとルフィは構えをとる。しかしメビオの目的はただ一つ。クウガを殺すこと、すなわちリクを殺すということだ。ならばルフィが狙われる心配はない。リクは先にルフィを行かせることにした。

 

「ルフィ、ここは先に行って。こいつは俺が相手する」

 

「おう!わかった!」

 

言われた通りにルフィはメビオの横を通り過ぎ、海岸まで向かった。メビオはルフィに見向きもせず、ただリクだけを見つめている。

 

「今度こそはお前を殺し、積年の恨みを晴らす」

 

そういうと、メビオの体が変化し、豹のような姿に変わった。リクも腰に手を当てると、ベルトが出現し、そして変身の構えを取る。

 

「変身!」

 

そして全身の姿が徐々に変わり戦士クウガへと変わった。しかし、体はまだ青いままだった。

 

「いきなり青か!いや、これならいける!」

 

クウガは構えを取ると同じようにメビオも構える。両者は動かず、ジリジリと距離を詰め、そして同時に動き出した。その動きはあまりにも早く、普通の人間には目視することができないほどで、まるで瞬間移動でもしているかのようにお互いの距離があっという間に縮まった。そしてメビオが先に連続で攻撃を仕掛ける。クウガはその攻撃を全て見切り、避け続けた。そしてメビオに隙ができた瞬間、クウガは、メビオの顔面に向かって拳を突き出した。

 

「おりゃあ!」

 

見事その拳はメビオに直撃し、メビオの動きは止まる。メビオはそのまま動かなかった。しかし、メビオはまるで効いていないかのように不敵に笑う。

 

「何!?」

 

「ゴボデギドンマンヂゼパダギグジスルドゼロゴロデデギダボバ?」

(その程度のパンチで私が怯むとでも思っていたのか?)

 

クウガは何度もメビオの体に攻撃を叩き込む。しかし全く聞いておらず、拳を受け止められてしまい、お返しと言わんばかりに顔面にパンチをくらってしまう。クウガは吹き飛ばされ、木々を薙ぎ倒し、地面に転がる。

 

「そんな、力が弱くなってる...!」

 

青くなり、クウガはメビオの速さについてこれるほどに速くなったが、逆に赤い時よりも攻撃力が落ちてしまい、メビオなダメージを与えることができなかった。またしても窮地に陥ったクウガだったが、それでも立ち上がりメビオを迎えうつ。

 

「ラザダヂガガスバ、ゴセゼボゴゲンギザ」

(まだ立ち上がるか、それでこそ戦士だ)

 

メビオはまだ立ち上がるクウガに関心する。クウガは頭の中でどうやって相手を倒すか考えながら、メビオに突っ込んでいった。

 

「うおお!」

 

●●●

 

一方、北の海岸ではウソップとナミが坂を登ろうとする海賊たちを食い止めていた。途中、ウソップは海賊に頭を何度も殴られてしまい血だらけになってしまうが、それでもしがみついて行かせないようにする。

 

「お前らを通す訳にはいかねぇ....!俺はいつも通り嘘をついただけなんだから!村ではいつも通りの1日が始まるだけなんだから!」

 

「黙れクソガキ!」

 

諦めようとしないウソップに剣を突き刺そうとする海賊にナミは咄嗟に棒で殴る。すると他の海賊がナミに攻撃を仕掛け、ナミはギリギリで防ぐ課力負けしてしまい壁に激突してしまう。二人によって村に攻め入ることができずグダグダしている海賊たちに痺れを切らしたジャンゴが怒声を上げる。

 

「おいてめぇら!そんな奴らに構ってねぇでさっさと村を襲え!これはキャプテン・クロの計画だということを忘れたか!あの男の計画を乱すようなことがあったら!俺たちは全員殺されちまうぞ!!わかってんのか馬鹿野郎ども!!!」

 

ジャンゴに本来の目的を思い出した海賊たち、海賊たちはあのキャプテン・クロの名前を聞いた途端顔が青ざめる。こんなことをしている場合ではないとウソップたちを無視して村へと急いで向かおうとした。ウソップは何とか止めようと立ち上がりしがみつく。

 

「畜生...待て...!待て!村へ行くな!」

 

「ウルセェ!邪魔だぁ!」

 

ウソップは蹴り飛ばされて倒れてしまう。自分の非力さを痛感し、悲痛な叫びを上げた。

 

「やめてくれ頼むから!!みんなを殺さないでくれェえ!!!」

 

ウソップの叫びも虚しく、海賊たちは次々と村の方に向かっていく。もう終わりだと思ったその時、突然村に向かっていた海賊たちが吹き飛ばされ、坂の方に押し戻されてしまった。

 

「何だ今のは手応えのねぇのは」

 

「知るか!これじゃ気が晴れねぇ!」

 

「全員まとめてぶっ飛ばしてやるから!」

 

一体何だと顔を見上げるとそこにやっと駆けつけたルフィとウタとゾロの3人がいた。

 

「ナミてめぇ!よくも俺を足蹴にしやがったな!」

 

「絶対に吹っ飛ばしてやるんだからナミ!」

 

「ウソップこの野郎!北ってどっちかちゃんと言っとけぇ!!」

 

やっと駆けつけてきたルフィたちは坂を降りてくる。ナミは呆れた顔でルフィたちに怒る。

 

「あんたおっそいのよ来んのが!」

 

「テメェが俺らを落とし入れたんだろうがよ!」

 

「あれは事故よ。仕方ないでしょ?三人とも落ちるより一人でも助かった方がいいじゃない」

 

「じゃあ、あんたが落ちなさいよ!」

 

「だいたいだなー!北とか北じゃないとかそういうのわかるわけないだろ!リクのおかげで何とかこれたけどさー!」

 

「何ぃ!?お前自信持って真っ先に走り出しただろ!」

 

「あれは何となくだよ何となく!!」

 

言い合いをしている中、ウタはリクの姿が見えないことに気がついた。

 

「ねぇルフィ。リクは?」

 

「ああ、あいつなら今ガロングと戦ってんぞ」

 

「ガロング?もしかしてグロンギのこと!?早く助けないと!」

 

「いや、今俺たちがやるべきことはこいつらの足止めだ。グロンギはリクに任せときゃいい」

 

「....うん」

 

ウタはリクのことが心配だったが、今は自分たちがやるべきことをやらなくてはいけない。その間にジャンゴはルフィたちに吹き飛ばされた海賊たち振り向く。

 

「おい野郎ども。まさかあんなガキ三人相手にくたばっちゃいねぇだろうな?いいか、俺たちはこんなところでグズグズやってる暇はねぇ。相手が強けりゃこっちも強くなるまでだ...!」

 

そういうと、ジャンゴはチャクラムを取り出し、海賊たちの目の前でゆらゆらと揺らす。

 

「さぁこの輪をじっと見ろ。ワン・ツー・ジャンゴでお前らは強くなる。傷は完全回復し、だんだんだんだん強くなる」

 

海賊たちはゆらゆらと揺れる輪っかを黙って見ていた。その様子をルフィたちは不思議そうに見る。

 

「何やってんだあいつら?」

 

「もしかしてさっきルフィにかけた催眠術?」

 

「恐らくそうね。思い込みで強くなろうとしてんのよ。ばっかみたい!」

 

催眠術如きで強くなるはずがない。ナミはそう一蹴する。そしてジャンゴはいつものカウントダウンを唱えた。

 

「ワン!ツー!ジャンゴ!」

 

「「「「「うおおおおおおお!!!」」」」」

 

「ウソっ!?あんなにフラフラだったのに!?」

 

さっきまで今にも倒れそうだった海賊たちが、さっきのが嘘のように突然雄叫びを上げる。そして海賊の一人が崖に片腕で殴った。するとその崖に巨大な亀裂が走り、崩れてしまった。

 

「崖を抉りやがった!なんてパワーだ!!」

 

「そんな!本当に催眠がかかってる!!」

 

「一人でも崖を抉るってのにあの人数じゃあ...!」

 

「行け!邪魔する奴は捻り潰せ!!」

 

ジャンゴの命令を受け、凶暴化した海賊たちはルフィたちに迫り来る。

 

「お前ら坂の上へ上がってろ!ここは俺たちがやる....!」

 

ゾロはウソップとナミを避難させ、迫り来る海賊たちを迎え撃とうとした。

 

「ウタ。準備はいいか?」

 

「いつでもOK!」

 

「よし、ルフィ!....ルフィ?」

 

ゾロに返事をしないルフィにゾロはルフィの方に振り向くと、ルフィは突然雄叫びを上げた。

 

「うおおおお!!」

 

「お前も催眠にかかってんのかぁ!!」

 

まさかのルフィもジャンゴの催眠にかかり凶暴化してしまった。そしてルフィは突っ込んでくる海賊たちに同じように突っ込み海賊たちに向かって連続で拳を突き出した。

 

「ゴムゴムの!銃乱打(ガトリング)!!」

 

「「「「「うぎゃあああああ!!」」」」」

 

海賊たちは吹き飛ばされルフィはまだ残っている海賊たちの方に走り出した。

 

「ぬああああ!!」

 

「「「「「うぎゃああああ!!」」」」」

 

海賊たちはビビリ散らかし、ルフィから逃げる。しかしルフィは逃げる海賊たちには目もくれず後ろにある海賊船の船首掴んだ。そして全力で力を込め、船首を引き剥がした。そしてルフィはその船首で海賊たちを一気に吹き飛ばそうとする。

 

「船長なんとかして下さい〜〜!!」

 

泣き叫びながら船長であるジャンゴに頼ろうとする海賊たちに流石にまずいと思ったジャンゴはルフィに輪っかを見せる。

 

「ワン・ツー・ジャンゴで眠くなれ!ワーン!ツー!ジャンゴ!」

 

ジャンゴの合図と同時にルフィは急に目を閉じて、眠ってしまう。そしてルフィ体勢を崩してしまい、結局海賊たちは船首によって押しつぶされてしまった。

 

「なんか、結果オーライって感じ?」

 

「ほぼ全滅ね」

 

「おい、そんなことよりあいつが船首の下敷きに...!」

 

「大丈夫。死にゃしねぇよ。お前は自分の出血の心配してろ」

 

ルフィがジャンゴの催眠術にかかってしまうという危機的状況に陥ったと思ってはいたが、なんやかんやあって事なきを得た。ルフィはゴム人間なので船首の下敷きになった所で特に問題はなかった。するとその時、海賊船の奥から声が聞こえてきた。

 

「おいおいブチ!来て見ろよ!えれぇこった!船首が折れてる!」

 

「何!船首がぁ!?おいおいどういう理由で折れるんだぁ!?」

 

どうやら二人ほど船に残っているようだ。ボロボロになっていた海賊たちは余裕の表情を見せる。

 

「何かまだ船に居るみたいだぜ」

 

「うん。しかも二人」

 

ウタとゾロは警戒する。かなり焦っていたジャンゴは希望を見出したかのようにニヤリと笑った。

 

「そうか、まだ。あいつらがいた...!」




ウタ「第八回!仮面ライダー情報発信部!今回紹介する仮面ライダーはこの人!」

電波人間タックル

ウタ「彼女の...!え...?仮面ライダーじゃない?でもバイク乗るじゃん。え?それでも違うの!?じゃあ他の台本は!?....これしかない!?んー....わかった!今回は彼女を紹介するよ!それじゃあ気を取り直して行ってみよう!」

ウタ「本名は岬ユリ子。彼女は秘密結社"ブラックサタン"によって改造手術を受けた改造人間なの。彼女は電波が自由に飛び交える空間の中でなら変身可能で「エイ、ヤァ、トォ!」の掛け声で変身するんだ!」

ウタ「彼女は怪人相手には太刀打ちできないほど力はないけど戦闘員相手には互角以上に戦えるんだ!あくまでストロンガーのサポートをするの!」

ウタ「必殺技は"電波投げ"。電波エネルギーを衝撃波に変換してベルトのバックル部から放って、離れた敵を投げ飛ばすんだ!」

ウタ「男の子ばかりヒーローになる時代じゃない!女の子だってやる時はやるんだから!それじゃあ次のお話で!バイバーイ!」

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