このままではゾロとウタの2人がやられてしまう。そうなれば自分たちも殺されてしまうのは必然だ。ナミはなんとかゾロとウタの戦況が変えられるように投げ捨てられたゾロの刀を取りに行く行動に出る。
「私が刀を取りに行くわ!ゾロに渡せば必ず2人は勝ってくれるはず!」
「だったら俺が...!」
「無理しないの、あんたはフラフラでしょ」
そう言ってナミは飛び降りてウタとゾロが戦っている横を通り、ゾロの刀を取ろうと走り出す。
「これさえ渡せば!」
しかしそう簡単には上手くいかない。刀の前にはすでにジャンゴがおり、ナミはジャンゴによって背中を切り裂かれてしまう。これで完全に打つ手が無くなったと思ったその時、ジャンゴと船員たちが急に怯え出し、ガタガタと震え出した。
「あ....!あ、いや.....これは、その....事情があってよ....」
先程まで意気揚々と戦っていたシャムとブチも目線をウタとゾロの後ろに向けてガタガタと震え出し、ウタとゾロは首を傾げる。
「キ...キャプテン・クロ...!」
「こ、殺される...!」
ウタとゾロが後ろ振り向くと、そこにはカバンを持ったクロが怒りの表情で立っており、新たな敵の登場により、ウタたちの戦況が更に悪くなってしまった。
「もうとっくに夜は明けきっているのに、なかなか計画が進まねぇと思ったら.........。なんだこのザマはぁ!!!まさかこんなガキ共に足止めくってるとはクロネコ海賊団も落ちたもんだな。えぇ!!?ジャンゴ!!」
「だ、だがよ!あんたあの時、その小僧放っておいても問題ねぇって...そう言ったじゃねぇかよ!」
ジャンゴはクロからの恐怖心から口詰まりながらも必死に言い訳を話す。そんなジャンゴに、クロは怒りを隠しながら淡々と話す。
「ああ、言ったな。言ったがどうした...!問題はないはずだ。こいつが俺たちに立ち向かって来ることくらい容易に予想できていた。ただテメェらの軟弱さは計算外だ。言い訳は聞く気はない」
「な、軟弱だと...?俺たちが...!?」
「言ってくれるぜキャプテン・クロ...」
クロが言った軟弱という言葉に聞き捨てならなかったのか、シャムとブチはウタとゾロを無視してクロを睨みつける。
「確かにあんたは強かった...」
「何が言いたい?」
「おい!やめねぇか!ブチ!シャム!」
ジャンゴはシャムとブチが何をしようとしているのか察し、大声で呼び止める。しかし2人はジャンゴの忠告は聞かなかった。
「だがそりゃ、3年前の話だ...!あんたがこの村でのんびりやってら間、俺たちは遊んでた訳じゃねぇ!」
「おおともよ、いくつもの町を襲い、いくつもの海賊団を海に沈めてきた...!」
「何?仲間割れ?」
「計画通りに進めなかっただけで!やすやすと殺される様な俺たちじゃねぇ!!」
「ブランク3年のあんたが!現役の、しかもこのニャーバン
冷や汗をかきながらもクロを睨みつけるシャムとブチ。しかも、クロは3年のブランクがあり、当時の実力より弱くなっている。3年間も鍛え続けてきたシャムとブチはジャンゴでも勝てないほどの実力。もしかしたら、ニャーバン
「あんたはもう俺たちのキャプテンじゃねぇんだ!!」
「黙って殺されるくらいなら殺してやる!!」
シャムとブチは鋭い爪をクロに向けて走り出す。間合に入った直後にシャムとブチはクロを切り裂くが、切り裂いたのはクロが持っていたカバンだけだった。
「誰を、殺すだと?」
クロはいつのまにか背後に回り込み、両手に長い刃物がついた手袋をはめていた。シャムとブチはすぐに後ろを振り向くが、また後ろに回り込まれてしまい、クロに肩を抱かれてしまう。
「お前らの言うことは正論だな。今ひとつ体にナマリを感じるよ。確かに俺はお前らのキャプテンじゃねぇが、計画の依頼人だ..。実行できなきゃ殺すまで!」
シャムとブチは今の一連の動きで悟った。クロには勝てないと、3年のブランクがあるとはいえ、実力の差はあまりにも大きかった。ウタたちの方も、あんなに苦戦したシャムとブチにあんなにもあっさり勝ってしまうクロの実力と見聞色でも捉えられない動きに冷や汗を流していた。クロの"抜き足"は、無音で移動する技。たとて暗殺者が50人集まろうとも気配を感じることもなく殺される。クロがよくする奇妙なメガネの上げ方は、まだ戦いを忘れたわけではないことを意味していたのだ。
「3年もじっとしているうちに、俺は少し温厚になったようだ...。5分やろう。5分でこの場を片付けられねぇようなら.....。テメェら1人残らず、俺の手で殺してやる」
5分という猶予を与えられたシャムとブチはウタとゾロの方に振り向く。ウタとゾロは武器を構え、次の攻撃を待つ。ウタとゾロさえ倒すことができれば、町の方まで行くことができる。
「ゾロ!」
その直後、全員の視線がウタとゾロに向いている隙に、ナミが刀を蹴り上げた。
「テメェは...!俺の刀まで足蹴に...!」
「お礼は?」
ゾロは刀を蹴り上げたナミに怒るが、刀渡り返してくれたことは事実。ゾロはニヤリと笑い刀を掴む。
「ああ、ありがとう」
ゾロはナミに礼を言うと、両手と口に刀を持つ。ウタもやる気になり、ウタロッドを構えた。
「ゾロ、行ける?」
「勿論だ」
迫り来るシャムとブチにウタとゾロは技を放つ動作に入る。
「ウタウタの...」
「
「「シャアアアアア!!!」」
そして間合いに入った瞬間すれ違いざまに刀とロッドを2人めがけて勢いよく振り下ろした。
「
「
シャムとブチはウタとゾロの攻撃をくらい、地面に倒れ伏してしまった。黒猫海賊団最強の2人であるニャーバン
「い、一撃!!あのニャーバン
「心配すんな。5分も待たなくてもお前らは1人残らず俺が
「俺たちでしょ?ゾロ」
「ああ、そうだったな」
ウタとゾロは武器をクロに向けてニヤリと笑う。そんな2人にクロは睨みつけてメガネを直した。
「やってみろ」
一触即発の状況の中、ウタとゾロに倒されたはずのニャーバン
「ハァ...!ハァ...!あいつ...!くそ、ブ、ブッ殺してやる!!せ、船長っ!ジャンゴ船長!催眠をかけてくれ!!」
「生きているぞ。ツメが甘いな...」
「ウソ!?まだ倒れてないの!?」
(タフな脂肪のおかげで助かったか...)
自身の脂肪が盾となって致命傷を避けることができたブチ。しかし致命傷を避けたからと言ってももう戦えるような状態ではないはずだ。そんな相手よりもまずはクロの方を倒した方が先決だが、少し状況が違った。
「!!」
「ぬ”っフーーーン!!!」
「まさか...!また催眠か!?」
「ただでさえ怪力なのに!パワーアップしちゃったらどうすんのよ!!」
まさかブチがジャンゴによる催眠で肉体が強化され、もはや手のつけられない状態へと変わっていた。ウタとゾロは冷や汗を流し、この状況をどう打開するか頭を巡らせる。その時、よそ見をしているジャンゴの隙をついたナミがルフィの方まで走って行く。
「今度は何をする気だ小賢しい女め!死ね!」
ジャンゴはナミが何かする前にチャクラムを投げる。ナミはその攻撃に気づかずに寝ているルフィに近づいて行った。
「みんな大怪我して戦っているってゆうのにコイツったら!起きろぉ!!」
「ぶっ!?」
ナミはルフィの顔を踏みつけ、ルフィは目を覚ます。しかしナミの背後からはジャンゴのチャクラムが迫っていた。
「ナミ!危ない避けろ!!」
「え!?」
振り向いた時にはすでにチャクラムが目前まで迫ってきており、ナミに直撃しようとした。
「
直後、ウタがチャクラムを撃ち抜き、ナミは間一髪のところで助かった。
「よそ見は厳禁だよナミ!」
「あ、ありがとう...」
ナミはウタにお礼言った直後、ルフィが起き上がり顔を踏みつけたナミに怒鳴りつけた。
「お前かナミぃ!よくも顔踏んづけやがったな!」
怒鳴るルフィに対し、ナミは力なく膝をついた。ジャンゴに受けた傷や死に直面した恐怖で緊張の糸が切れてしまったのだ。
「お前、肩怪我したのか」
「なんでもない平気...。取り敢えず私のやれることはやったわ。後は任せる!この戦い、絶対に負けるわけにはいかないものね!」
「お前...」
「ナミ...」
「宝のために!」
「んん!結果オーライ!」
「はぁ...」
ナミの心意気に少しだけ見直したルフィとウタだったが、宝のためというブレない根性に取り敢えず結果的に良しとして黙認し、ウタは呆れた顔でため息をつく。そしてルフィはクロたちの方に向く。
「なんだ。わる執事も来てるよ...」
「皆殺しまであと3分」
「そんな無茶だ!ジャンゴ船長とブチさんと言えどたった3分であいつらを仕留めるなんて!!」
クロは腕時計を見て淡々と呟く。船員たちはたった3分でルフィとウタとゾロの3人を殺すことなど到底無理と絶望していた。しかし仕留めなければクロに殺されてしまう。考えている暇はないとジャンゴは覚悟を決める。
「ブチ!考えてる暇はねぇぞ!お前はあの腹巻きと女をやれ!俺が麦わらの小僧を...!」
もうあとはない、戦う体勢に入るジャンゴとブチ。それをただ傍観するクロの後ろに誰かが近づいてくる。クロはその気配に気づき、後ろを振り返るとカヤが立っていた。
「クラハドール!もうやめて!」
「カヤ!お前何しに...!」
「おいアイツは!屋敷の娘じゃねぇか!アレは計画の最終目的だぜ!?」
まさか屋敷にいるはずのカヤがこの海岸に来ていた。守るべき対象が敵の目の前に来てしまっては作戦が頓挫してしまう。このままではカヤは殺されてしまう。クロもまさかカヤがここに来るとは想定しておらず、少し驚いている様子だった。
「これは驚いた。お嬢様...。何故ここへ...?」
「メリーから全部聞いたわ」
「ほう、あの男。まだ息がありましたか。ちゃんと、殺したつもりでしたが...」
クロの冷たい視線にカヤの背筋は凍る。そしてこの男があのクラハドールではないことを確信した。
「ごめんなさいウソップさん...。謝っても許してもらえないだろうけど、私...。どうしても信じられなくって...。クラハドールが海賊だなんて...」
「そんなことはどうでもいい!なんでここへ来たんだ!俺は逃げろと言ったんだ!!お前は命を狙われてるんだぞ!!」
「あなたは戦っているじゃない!!私たちはウソップさんにあんな酷い仕打ちをしたのに!そんなに傷だらけになって戦っているじゃない」
「俺はだから...!ゆ、勇敢なる海の...!」
涙目になりながら叫ぶカヤにウソップは言葉に詰まる。カヤはクロの方に振り向き、恐怖に震えながらもとある条件を提示する。
「クラハドール!私の財宝が欲しいのなら全部あげる!だからこの村から出て行って!」
カヤの提案にクロは条件を飲むどころか、鼻で笑うように眼鏡を掛け直す。
「違いますねお嬢様...。金もそうだが、もう一つは平穏が欲しいのです。ここで3年をかけて培ってきた村人からの信頼はすでになんとも笑えて心地がいいものになった。その平穏とあなたの財産ヲ手に入れて、初めて計画は成功する。つまり村に海賊が攻め入る事故と遺書を残し、あなたが死ぬことは、絶対なのです」
カヤの死は絶対だと答えるクロにカヤはただ唖然とするだけだった。ウソップはクロがそんな条件を飲んでくれるとはハナから思っていないため、カヤに逃げるように呼びかける。
「逃げろカヤ!そいつにゃ何言っても無駄なんだ!お前の知ってる執事じゃないんだぞ!!」
ウソップの呼びかけに対し、カヤは逃げるどころか懐から銃を取り出し、クロに向ける。
「村から出て行って!」
「なるほど、この3年であなたもだいぶ立派になられたものだ...。憶えていますか?3年間いろんなことがありましたね。あなたが両親を亡くし床に伏せる前から随分長く同じ時を過ごしました。一緒に船に乗ったり、町まで出かけたり、あなたが熱を出せばつきっきりで看病を...共に苦しみ共に喜び笑い、私はあなたに尽くしてきました。夢見るお嬢様に散々付き合ったのも、それに耐えたのも、全ては貴様を殺す今日の日のためっ!」
豹変するクロにカヤは今まで一緒に過ごしてきたクラハドールとの思い出が全て偽物だったことに堪えられずに涙を流す。
「かつてはキャプテン・クロを名乗ったこの俺が!ハナったれの小娘相手にニコニコ謙って!心ならずもご機嫌取ってきたわけだ...!わかるか!?この屈辱の日々!」
「クロオオオ!!!」
ただ涙を流すことしかできないカヤにあの日の思い出を踏みにじるように語る。そんなクロにウソップは耐えきれずに怒りに任せて殴りかかってきた。しかし、クロはウソップの攻撃など簡単に避ける。
「ウソップ君...そう言えば君には、殴られた恨みがあったな。思いっきり殴られたよな...!」
直後、クロの顔面に何かが飛んできてクロは吹き飛ばされてしまう。
「殴られんのがそんなに嫌なら...。あと100発ぶち込んでやる!!」
ウタ「第十回!仮面ライダー情報発信部!今回紹介する仮面ライダーはこの人!」
仮面ライダースーパー1
ウタ「本名は沖一也。彼は科学者で宇宙開発を目的に自ら改造人間になった仮面ライダーなんだ!元々は悪の秘密組織と戦うためじゃなかったんだね!その後は悪の組織である『ドグマ王国』によって研究所が壊滅、その後はそのドグマ王国と戦うために仮面ライダースーパー1として戦うことを決意したんだ!」
ウタ「変身方法は『赤心少林拳』?だったかな?その技の一つの『変身の呼吸』っていう呼吸法で変身するんだって!ちょっと変わってるよね。スーパー1の特徴と言えば『ファイブハンド』!それぞれ状況に合わせて腕の特性を変えるんだ!普段は銀色の『スーパーハンド』、腕力に優れた赤色の『パワーハンド』、電気を流せる青色の『エレキハンド』。右腕から炎、左腕から冷凍ガスを噴射する緑色の『冷熱ハンド』、情報を探知する金色の『レーダーハンド』の5種類があるんだ!」
ウタ「必殺技はスーパーライダー月面キック!赤心少林拳の技を応用したライダーキックなんだ!拳法と宇宙を掛け合わせたまさに宇宙拳法!近未来って感じでワクワクするなぁ!それじゃあまた次のお話で!バイバーイ!」
終