伝説の英雄   作:奥歯

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剣士

ルフィたちは海軍基地から出て町の方に戻り、ゾロの言葉を少女に伝えた。

 

「ほんと!?」

 

「ああ!一つ残らずバリバリ食ってたよ」

 

「よかったね。食べてもらえて」

 

少女の名前をリカ言い、リカはゾロにおにぎりを食べてもらったことを大変喜んでいた。

 

「あの人、本当に噂通りの悪人なのでしょうか...?」

 

「私も、どうにも悪い奴には見えないんだよねぇ」

 

コビーとウタはゾロのあの行動に、悪い奴には見えなかった。するとリカは説明をした。ヘルメッポには狼を一匹飼っていて、その狼が街を自由に歩き回っていたらしく、町の人たちはかなり迷惑していた。その狼はリカを襲おうとしたところをゾロが斬りつけて助けてくれたようなのだ。そのせいでゾロは海軍に捕まってしまったとのことだ。

 

「そんな理由で...」

 

「大佐の息子だからって流石に威張りすぎだね」

 

「悪いのはモーガン親子よ!少しでも逆らえばすぐ死刑でみんなビクビクしてるの!」

 

リカがそう言っていると向こうからヘルメッポの偉そうな声が聞こえてくる。

 

「ひえっひえっひえっひえっ!頭が高ぇっつってんだろ!親父に言うぞ!」

 

「あ!あいつ!」

 

「ドラ息子だ」

 

ルフィたちはヘルメッポの方に振り向く。ヘルメッポが通り道には人々が姿勢を低くしこうべを垂れている。見るからなかなり怯えているようだ。

 

「ロロノア・ゾロみてぇに磔になりてぇか!?三日後にはゾロのやつを公開処刑にする!見せしめだ!楽しみに待ってろ!」

 

「三日後?」

 

3日後に処刑とは、ゾロが言っていた約束と違うことにルフィたちは疑問に思った。ルフィとウタはヘルメッポを問いただす。

 

「おい!一ヶ月の約束はどうしたんだ!」

 

「話が違うじゃん!」

 

「何ぃ?誰だ貴様ら?どこで聞いた頭が高ぇな。そんな約束ギャグに決まってんだろ!それを本気にする奴もまた魔獣的にバカだけどな!ひえっひえっ〜!」

 

どうやらヘルメッポが約束した一ヶ月耐えれば解放されるという約束は嘘だったようだ。ヘルメッポはそんな約束を簡単に信じたゾロをバカにする。そのことを知ったルフィは怒りが湧き上がり、ヘルメッポを掴み上げ、顔面を殴りつけた。

 

「キャーーーー!!」

 

コビーはヘルメッポを殴ったルフィを必死に止める。

 

「ルフィさん!やめてください落ち着いて!海軍を敵に回す気ですか!?」

 

「決めたぞお前ら!俺はゾロを仲間に引き込む!」

 

「そういうと思った!」

 

「あんな奴らに殺させるわけにはいかないもんね!」

 

ルフィはゾロを仲間に引き込むと決めた。リクはそういうと予想しており、ウタもそのことに賛成のようだ。町の人々はヘルメッポを殴ったことにかなり騒ついている。

 

「や、やりやがった!あいつ誰だ!」

 

「大佐の息子を殴りやがった!モーガン大佐が黙っていないぞ!」

 

「ルフィさん堪えてください!仮にも相手は海軍です!」

 

「知るか!何やってもクズはクズだ!」

 

「な、な、殴りやがったな!この俺を殴りやがったな!親父にだって一度も殴られたことねぇのに...!俺は海軍大佐モーガンの御曹司だぞ!!親父に言いつけてやる!!!」

 

ヘルメッポを涙目になりながらルフィにブチギレる。それでもルフィは怖気付くことなく怒り心頭だった。

 

「お前がかかってこいよ」

 

「ルフィさんやめてください!」

 

「俺を殴ったことを後悔しながら死んでいけ!お前は死刑だ!親父に殺されちまえ!バーーカ!!」

 

ヘルメッポは海兵たちに肩を貸してもらい、ルフィたちから走って立ち去っていった。ヘルメッポが立ち去った後、ルフィは殴る気が失せたのか急に冷静になる。

 

「あんなやつこれ以上殴る価値もねぇ」

 

「全くその通りだよ!けど次あったら私がボコボコにするんだから!」

 

「ずっと甘やかされて育ったんだろうな。ああいう奴は一回痛い目見ないとわからないからなぁ」

 

取り敢えず事態は落ち着いたところでリカがルフィたちに駆け寄ってくる。

 

「すごいのねお兄ちゃん!私胸がスッとしちゃった!」

 

「そうか?じゃあもっと殴っときゃよかったな!」

 

そう言っていると向こうからリカの母親らしき人がリカを呼びかける。

 

「リ、リカ!こっちへ来なさい!あの人たちと口を聞いちゃダメ!仲間だと思われたらリカも殺されちゃうのよ!」

 

「だってママあの人はいい人よ!ゾロって人だって...」

 

「バカなこと言わないの!まさか磔場へは行ってないでしょうね!?」

 

「う、うん。行ってないよ...」

 

「さ!早く家へ入って!」

 

そう言ってリカの母親はリカを無理やり家の中に連れ込んだ。ルフィは悲しそうな目でこっちを見てくるリカに笑顔で手を振った。

 

「やっぱりただじゃ済まそうにありませんよ!例の大佐が怒って下手すれば海軍が動く恐れも....!」

 

「その時はその時だ!よし!ゾロに会いにいくぞ!」

 

「オッケー!」

 

「ごめんコビー。こうなるとルフィ聞かないからさ」

 

そう言ってルフィたちは海軍基地まで歩いて行った。コビーもできれば行きたくなかったが、仕方なく着いて行くことにした。

 

●●●

 

ルフィたちは塀を乗り越えもう一度ゾロに会いにきた。

 

「よっ」

 

「まだ来たのか。海賊の勧誘なら断ったはずだぜ...」

 

「俺はルフィ!縄解いてやるから仲間になってくれ!」

 

「話聞いてんのかテメェ!俺にはやりてぇことがあると言っただろう。誰が好んで海賊なんて外道になるか」

 

もう一度来てみるが、まだゾロは海賊になりたがる様子ではない。しかしルフィは諦めずに勧誘を続ける。

 

「別にいいじゃんか。お前元々悪い賞金稼ぎって言われてんだから」

 

「世間でどう言われてるかは知らんが、俺は俺の信念に後悔するようなことは何一つやっちゃいねぇ!これからもそうだ。だから海賊にもならねぇ!」

 

「.......知るか!俺はお前を仲間にするって決めた!」

 

「勝手なこと言ってんじゃねぇ!」

 

「諦めた方がいいよ。ルフィは決めたことは絶対曲げないタチだから」

 

リクはゾロにそう助言する。ルフィは絶対に決めたことを曲げない男なのだ。

 

「お前刀使えるんだってな!」

 

「......フン。ああ、何かに体を括り付けられてなきゃ一応な」

 

「刀は?」

 

「取られたよ。バカ息子に。命の次に大切な俺の宝だ....!」

 

「へー。宝物か。そりゃ一大事だな!」

 

「じゃあその宝物取り返してあげようよ!」

 

「何!?」

 

「そしたら仲間になってくれるかな?」

 

「タチ悪りぃぞテメェら!」

 

ルフィたちはゾロの刀を取り返したら仲間になれという提案にゾロは盛大にツッコむ。

 

「よし!行ってくる!」

 

「行ってらっしゃい!」

 

「あんま大暴れしないでよ!」

 

「わかった!」

 

こうしてルフィは一人で海軍基地に乗り込んで行き、リクとウタは大きく手を振り見送った。

 

「お前らは行かねぇのか?」

 

「大丈夫だよ。ルフィは強いから」

 

「俺たち子供の頃からずっと一緒にいるんだ。だから互いに信頼してる。ルフィならきっとやってくれるよ。だって海賊王になる男だから」

 

「海賊王!?意味わかってんのか!?」

 

「大丈夫だよ。ルフィは絶対になれる!私が保証する!」

 

ゾロはルフィが海賊王になろうとしていることに驚く。しかしウタとリクはルフィなら必ずなれると信じていた。しばらくしてウタはとあることに気付き、上を見上げる。何が見えてるのかリクも気になり、続けて上を見上げる。

 

「ねぇリク。なんか像みたいなの見えない?」

 

「本当だ。あれもしかしてモーガン大佐の像じゃない?」

 

「え〜自分の像立てるの?」

 

「だろうね。自分の権力を象徴するためなんだろうけど。にしても悪趣味だなぁ」

 

海軍基地の屋上には右手が巨大な斧になっている男の像が見えた。恐らくあの像の男がモーガンなのだろう。するとその屋上に向かって腕が伸びていくのが見えた。

 

「あ。ルフィだ」

 

「あ、あいつ腕が伸びたぞ!?」

 

「ああ、ルフィはゴムゴムの実を食べたゴム人間なんだ」

 

「ゴム人間?」

 

「この世界には悪魔の実っていうのがあって。それを食べたらすごい力が手に入るんだ!でもその代わり海に嫌われちゃってカナヅチになっちゃうんだけどね」

 

ウタはルフィに気づき、リクも一緒にボーッと見ていた。ゾロはその様子を見ていると、ルフィの腕が伸びたのを見てものすごく驚く。驚いているゾロにリクとウタは軽い説明をした。そしてルフィは像に括り付けてあるロープを掴み像はバランスを崩して壊れてしまった。

 

「あ。壊れちゃった。どうでもいいけど」

 

「作るの大変だっただろうなぁアレ。どうでもいいけど」

 

しばらくすると向こうからコビーが走ってくるのが見えた。リクたちはコビーに気付き振り返る。

 

「あ!コビー来てくれたんだ!」

 

「はい!皆さんが心配で....!っていうか!なんでまだほどいてないんですか!?」

 

「あ、忘れてた。ごめんごめん」

 

ウタとリクはゾロを解放させるのをすっかり忘れており、慌てて縄をほどいていく。その途中、リクは何か嫌な感覚がし、声を上げる。

 

「危ない!伏せて!」

 

リクたちは慌てて伏せると、海軍基地から飛んできた銃弾がコビーの上を通り地面に抉り取る。

 

「あ、危なかった....!」

 

「お前....!なんで気づいたんだ....!?」

 

「まあ、ちょっとした能力だよ。そんなことより早く縄を解かないと!」

 

ゾロは飛んできた弾丸になぜ気付けたのかリクを問うが、リクははぐらかしゾロの縄を解く。

 

「俺のことはもういい。すぐに逃げろ、あいつらが降りてくるぜ。それに俺は一ヶ月耐えれば助かるんだから、早く行....」

 

「助かりませんよ!あなたは3日後に処刑されるんです!」

 

コビー言葉にゾロは一体何を言っているのか理解できなかった。

 

「何言ってやがる!?俺はここで一ヶ月生き延びれば助けてやるとあのバカ息子が約束を...!」

 

「そんな約束、鼻から嘘だったんだよ!」

 

「だからルフィはゾロに変わってあのドラ息子を殴ったんだ!真剣に生きようとしたゾロの気持ちを踏みにじったから!」

 

「な、何だと....!?」

 

ゾロは驚きを隠せなかった。一ヶ月生き延びれば助けてくれると思っていたのに、それはヘルメッポの嘘だったということにゾロはただ唖然とするだけだった。

 

「もう海軍はあなたたちの敵に回ってるんです!お願いです!この縄を解いたらルフィを助けてください!彼は僕の命の恩人なんです!あなたに海賊になれとまでは言いませんが!ルフィさんが強いというのは本当です!あなたたちが手を組めば、きっとこの街から逃げ出すことができるでしょう!逃げてください!!」

 

リクたちは必死に縄を解こうとするが固く絞められていて中々解けない。そうこうしているうちにリクたちは海軍に囲まれてしまった。

 

「そこまでだ!モーガン大佐への反逆につき、お前たち四人をこの場で処刑する!」

 

「基地を取り囲め!あの麦わら小僧は絶対逃すんじゃねぇぞ!」

 

海軍たちの後ろの方から大柄の男が現れる。男の右手には大きな斧がついており、顎は鉄製で出来ていた。あの男こそ権力を振りかざし、人々に恐れられているモーガンだ。

 

「面白えことやってくれるじゃねぇか。テメェら五人でクーデターでも起こそうってのか?ロロノア・ゾロ、テメェの評判は聞いていたが、この俺を甘く見るなよ。貴様の強さなど俺の権力の前には、カス同然だ...!構えろ!」

 

モーガンの合図で海兵たちは銃を構える。絶体絶命のピンチだ。このままでは全員蜂の巣にされてしまうだろう。そしてモーガンは号令する。

 

「射殺しろ!!」

 

海兵たちは一斉に引き金を引く。発射された銃弾はリクたちの方に迫り来る。ゾロの縄がまだ解けていない状態だ。このままでは避けられないだろう。そんな時、なんとウタが前に出た。

 

「私に任せて!ウタウタの.....」

 

「おい!お前死ぬ気か!?」

 

ウタは得意げな顔をしながら右手を左から右に動かした。

 

装飾曲(アラベスク)!」

 

その瞬間、ウタの右手から楽譜にある加線のようなものが現れて、それが盾となり銃弾を全て弾いた。それを見た瞬間。ここにいたリクと気絶したコビー以外の全員が驚く。

 

「「「「「うおおおおおお!!?」」」」」

 

「テメェも、その悪魔の実を!?」

 

「ナイスウタ!」

 

「これぐらい楽勝!」

 

海軍たちがウタの能力に驚いている中、後ろの方からルフィが三本の刀を持って飛んできた。

 

「あ!ルフィ遅いよ!」

 

「お帰りルフィ」

 

「悪りぃ悪りぃ。それより、お前の宝物どれだ?わかんねぇから三本持ってきちゃった」

 

「三本とも俺のさ。俺は三刀流なんでね...」

 

三刀流という言葉にリクは少し疑問に思った。二刀流ならまだわかるが、三刀流となると、二本は両手で持つとして、残りの一本はどうやって持つのだろうかと考える。

 

「ここで俺たちと一緒に海軍と戦えば政府にたてつく悪党だ。このまま死ぬのとどっちがいい?」

 

ルフィが出した選択にゾロは迷うことなく答えた。

 

「テメェは悪魔の息子かよ。まあいい、ここでくたばるくらいならなってやろうじゃねぇか、海賊に!」

 

ゾロの返答にルフィたちは笑顔になる。

 

「これで交渉成立だね」

 

「これからよろしく!ゾロ!」

 

リクもウタも、ゾロの仲間入りに大歓迎だった。そんな中でまだ驚いている海軍たちの後ろでモーガンは答えを導く出した。

 

「ありゃ人間じゃねぇぞ、あの小娘...噂に聞く『悪魔の実シリーズ』の何かを食ったに違いねぇ!」

 

「あの海の秘宝を!?」

 

「まさか...!じゃあ今の能力は悪魔の....!?」

 

海軍たちが驚いている中、ルフィたちは今のうちに縄を解いている最中であった。そのことに海軍の一人が気がつく。

 

「大佐!あいつらゾロの縄を!」

 

「解かせるな!(ピストル)が駄目なら斬り殺せ!」

 

「「「「「お、おおおおおお!!」」」」」

 

撃ってダメなら斬り殺せと、モーガンは海兵たちに命令し、海兵たちは剣を持ってルフィたちに突撃した。ルフィたちはまだ縄を解くのに苦戦している。ゾロは早く解くように急かす。

 

「おいグズグスするな!」

 

「くっそーカテェなこの結び目...」

 

「あんま急かさないで!もう何これきつく縛り過ぎ!」

 

「こんなにキツく縛ってたら腕痺れちゃうじゃん。後もうちょっと...!」

 

まだ苦戦している3人にゾロはもっと急かす。そしてやっと三人同時に縄が解けた。

 

「「「あ、解けた」」」

 

「早く刀をよこせ!」

 

「俺に逆らう奴ァ全員死刑だぁ!!」

 

海兵たちの剣がルフィたちを切り付けた。と思ったが、そうはならず全ての剣をゾロが三本の刀で受け止めていた。二本の刀は両手に持ち、そして最後の一本は口に咥えていた。それを見て、リクは三刀流の意味を理解する。

 

「テメェらじっとしたてろ。動くと斬るぜ」

 

その刀のように鋭い目つきに、海兵たちは恐怖で動けなくなった。

 

「海賊にはなってやるよ....約束だ。こいつらと一戦やるからには俺もはれて悪党ってわけだ。だかいいか!俺には野望がある!世界一の大剣豪になる事だ!こうなったらもう名前も浄不浄も言ってられねぇ!悪名だろうが何だろうが、俺の名を世界中に轟かせてやる!!誘ったのはテメェらだ!野望を断念するようなことがあったら、その時は腹切って俺に詫びろ!!」

 

「いいねぇ、世界一の大剣豪!海賊王の仲間ならそれくらいなって貰わないと俺が困る!」

 

「ケッ、言うね」

 

ゾロの夢は世界一の大剣豪になること。その大きな夢にルフィたちも負けていられない。

 

「何ボサッとしてやがる!とっととそいつらを始末しろ!」

 

モーガンの怒声に海兵たちはビクつく。その直後ルフィは片足を上げて後ろに振りかぶる。

 

「しゃがめゾロ!」

 

ゾロは言われた通りにしゃがみ込むと同時にルフィは振りかぶった足を前に出した。

 

「ゴムゴムの....(ムチ)!」

 

前に出した足は大きく伸びて海兵たちを薙ぎ払い、海兵たちは全て吹き飛ばされる。海兵たちはその圧倒的な強さに戦意を喪失していた。

 

「あ、あの男も悪魔の実の能力者!?」

 

「た、大佐!あいつら....!我々の手には負えません!」

 

「無茶苦茶だあんな奴ら!」

 

「それに、ロロノア・ゾロと戦えるわけがない!」

 

弱音を吐く海兵たちにモーガンは命令を下す。

 

「大佐命令だ。今、弱音を吐いた奴ぁ...頭打って自害しろ。この俺の部下に、弱卒はいらん!命令だ!!」

 

海兵たちはモーガンの命令に逆らうことができず、銃を自分の頭に突きつけた。

 

「どうかしてるぜこの軍隊は....!」

 

ゾロが止めようと走り出した瞬間先にリクが走り始めた。その顔は戦うことを決めた顔をしている。

 

「ルフィ!あいつは俺が相手してもいいかな!?」

 

「おう!ぶっ飛ばしてこい!」

 

「ウタ!海兵たちをお願い!」

 

「わかった!」

 

ウタはリクに言われた通りに自害しようとする海兵たちを止めるために武器を作り出した。

 

「ウタマグナム!」

 

ウタが作り出したのはリボルバー式のピンク色を基調としたマグナム。ウタはそれを海兵たちに狙いを定め、引き金を引いた。

 

「ウタウタの....奇想曲(カプリッチオ)マグナム!」

 

マグナムから音符型の銃弾が発射される。その銃弾は、まるで蛇のように唸り、海兵たちが持っていた銃だけを正確に撃ち抜いた。

 

「やった!」

 

それを見届けたリクはモーガン大佐に向かって飛び蹴りを放つ。モーガン大佐は斧で防ぐ。そこで気絶から起きていたコビーがリクに向かって大声で叫ぶ。

 

「リクさん!こんな海軍潰しちゃえぇ!!」

 

コビーの言葉に応えるようにリクはサムズアップする。モーガンはコートを脱ぎ捨て戦闘体制に入った。リクは構えをとる。

 

「身分も低い称号もねぇ奴らは、この俺に逆らう権利すらないことを覚えておけ。俺は海軍大佐斧手のモーガンだ!!」

 

「俺はリク!!いずれ海賊王になる男の船員(クルー)だ!」

 

モーガンは斧を振りかぶってリクに斬りつけようとするが、リクは高く飛び上がり回避する。モーガンが斬りつけた斧の斬撃は隣にあったフェンスを軽々と切断した。空中にいたリクはモーガンの顔面に回し蹴り決め、モーガンは地面に倒れるが、すぐに起き上がりリクに向かって斧を振り上げた。

 

「死刑だ!!」

 

モーガンはリクに向かって思いっきり斧を振り下ろした。しかし、リクの体は真っ二つになるどころか片手で斧を受け止めていた。

 

「モーガン大佐の斧を片手で!?」

 

「なんだあの男は!?あいつも能力者!?」

 

「何故だ...!?何故切れねぇ....!?」

 

片手で受け止めたリクの腕はまるで金属のように黒くなっていた。それを見ていたコビーもゾロも驚く。

 

「あれ!?リクさんって確か、能力者じゃないはず...!」

 

「あいつも能力者だったのか....!?」

 

リクは踏ん張りながらモーガンの斧を持ち上げ、弾き返した。

 

「覇気って知ってる!?」

 

「覇気...!?まさか....!」

 

「そのまさかさ!」

 

斧を弾き返したリクは飛び上がりモーガンの頭にかかと落としを決めた。リクはまた地面を倒れたモーガンの上にまだがり、胸ぐらを掴む。

 

「また街のみんなを怖がらせるようなことをしたら、次は容赦しない」

 

「あのモーガン大佐が一方的に...!」

 

「つ、強すぎる...!」

 

驚きを隠せない海兵とコビー。ルフィとウタは得意そうな顔をでその様子を見ていた。そんな時向こうからヘルメッポの声が聞こえてくる。

 

「待てぇ!」

 

リクたちは、ヘルメッポの方に振り向くとヘルメッポはコビーの頭に銃を突きつけていた。それを見たリクはモーガンを離し、両手を上げる。

 

「こいつの命が惜しけりゃ動くんじゃねぇ!ちょっとでも動いたら撃つぞ!」

 

もしここで動いたら恐らくコビーは撃たれてしまうだろう。しかしコビーはルフィたちに向かって叫んだ。

 

「みなさん!僕は!みなさんの邪魔をしたくありません!死んでも!」

 

「それでいい。コビー」

 

リクはコビーの言葉に笑顔を向ける。しかしその背後にはモーガンが立つており、斧を振り上げていた。

 

「リクさん後ろ!」

 

コビーが叫んだ瞬間リクは大声を出して合図する。

 

「今だ!」

 

その瞬間ルフィとウタはヘルメッポの方に振り向いた。

 

「ゴムゴムの!」

 

「ウタウタの!」

 

「親父早くそいつを....!」

 

(ピストル)!」

 

詠唱(アリア)!」

 

ルフィから放たれた拳とウタの掌から放たれた音符がヘルメッポの顔面に直撃し、吹き飛ばした。そしてリクに斧を振り上げていたモーガンは、既にゾロに背後を斬りつかれ、そのまま倒れて気絶してしまった。




ウタ「みんな!ウタだよ!今回私から重大な発表がります!それを今から発表するね!今回から始まるこの番組は.....これ!」

仮面ライダー情報発信部!!

ウタ「仮面ライダー情報発信部!!この番組はこの伝説の英雄の終わりに放送されるおまけコーナーだよ!ここでは仮面ライダーに関する情報を紹介していく番組なんだ!私ずっと楽しみだったんだ!それじゃあ早速行ってみよう!」

仮面ライダー情報発信部!!

ウタ「まず最初に紹介する仮面ライダーはこの人!」

仮面ライダー1号

ウタ「仮面ライダー1号は世界で最初に誕生した仮面ライダーで、悪の秘密組織ショッカーの手によって改造手術を受けた本郷猛が人類の自由と平和を守るために戦うヒーローなんだ!すごくカッコいいよね!」

ウタ「バッタをモチーフにしていて、最初はサイクロン号っていうバイクに乗って変身してたんだけど、途中から変身ポーズをとって変身するようになったんだ!」

ウタ「必殺技はライダーキック!空高くジャンプして飛び蹴りを放つ強力な必殺技だよ!この技でどんなに強い怪人も倒してきたんだ!は〜私も一度でいいから仮面ライダーになってみたい!あ!そろそろ時間!それじゃあまた次の話で!仮面ライダー情報発信部でした!」



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