「グロンギって...!あの悪魔の種族!?」
グロンギという名を聞いたナミは声を上げて驚く。ルフィとウタはコビーから聞いていたためその存在は知っていたが、まさかここで対峙するとは思っても見なかった。町の人々は今すぐにでも逃げ出したかったが、もしここで動けば殺されてしまうと思い、身動きができなかった。そうこうしているうちに、白い服の男は一歩づつ、ゆっくり恐怖を与えるように近づいてくる。
「ここでお前ら全員殺してゲゲルを成功させれば、俺の昇格は間違いなしだ」
その発言にルフィたちはすぐに敵と認識し、町の人々前に立つ。しかし、ゾロはボロボロであるため立っているのがやっとの状態だった。
「ゾロ。あんま無理すんなよ」
「バカゆうな....!これぐらい...!大したこと...!ない!」
「あいつ、全員殺すって...!」
「そんなことはさせない。ここで倒す!」
「リントが2人と....臭うな、ベリントが2人か。かかってこい」
その挑発を受け取り、先に攻撃したのはルフィとウタだ。
「ゴムゴムの
「ウタウタの
ルフィは拳を突き出し、ウタは掌から音符を放つ。向かってくる拳と音符に対し、白い服の男は拳を右手で受け止め、音符を左手で弾いた。ルフィは拳を戻そうとするが白い男は離そうとせず、逆にルフィが引っ張られてしまい、そして近づいたと同時に白い服の男はルフィの横腹を殴った。横腹を殴られたルフィは血を吐き出し、そのまま隣の家に激突した。
「ルフィ!」
「あいつ!覇気を!」
白い男は武装色の覇気を使いルフィを殴った。武装色の覇気を使えば打撃が効かないルフィにも打撃を通すことができる。そのためルフィはさっき血を吐いたのだ。
「ベリントの癖に、弱いな。能力的にドグジンか」
今度はゾロが白い服の男に突っ込む。そしてゾロは刀を振り上げ、白い服の男に斬り掛かるが、白い服の男は余裕な姿勢でゾロの刀を受け止めた。
「......!」
「その目。リントの割にはかなりの実力がありそうだな。だが!」
白い服の男はゾロの顔面に蹴り上げ、ゾロは吹き飛ばされる。吹き飛ばされたゾロをリクはキャッチし、地面に下ろす。
「あんまり無茶しちゃダメだよゾロ!」
「ああ、クソッ....!」
リクは走り出して白い服の男に向かって拳を突き出した。しかし白い服の男は軽くいなし、突き出した腕を掴んでリクを引き寄せ腹に蹴りを入れた。リクは血を吐くと、吹き飛ばされる。
「少しは楽しめると思ったが、期待外れだったな」
白い服の男は落胆し、町の人々を殺そうと歩き出す。人々やナミは白い服の男から放たれる威圧感による恐怖で完全に動けなくなっていた。しかしそうはさせないとウタは、町の人々を守るために立ち塞がった。
「お、そうだったもう一人いたんだったな。お前は俺を楽しませてくれるのかベリント?」
ウタは正直勝てる気がしなかった。しかしこのまま放っておけば町の人々はこの白い服の男に殺されてしまうだろう。ウタは必死に考えてる。この状況を切り抜ける策がないか必死に考えていた。そうこうしている内に白い服の男はゆっくりと近づいてきていた。絶体絶命のピンチ。その時、さっき吹き飛ばされて家に突っ込んでいたルフィが戻ってきた。
「ゲホッ!おい!お前の相手は俺だぞ!ゴムゴムの.....!」
ルフィが腕を捻じりながら技を放とうとした瞬間、ウタは咄嗟にウタマグナムを取り出す。
「ウタマグナム!」
ウタはウタマグナムを構えて白い服の男に向ける。白い服の男はニヤリと笑うと構えをとった。
「ウタウタの....!」
ウタマグナムは掌から放つ時よりも威力は落ちるが、命中率が高くなる技だ。ウタは少しでも怯ませるためにルフィが拳を突き出したと同時に引き金を引く。
「
「
回転しながら拳を放つゴムゴムの
「あの海賊、俺たちを助けようとしているのか?」
「一体どういうつもりなんだ?」
町の人々は自分たちを守ってくれる海賊たちに敵ではないのではないかと疑い始めていた。そんな中で吹き飛ばされたリクがなんとか立ち上がり、走り出した。
「ルフィ!ウタ!あれやって!」
リクが言ったあれとという言葉にルフィとウタは瞬時に理解する。白い服の男は、いったいなんなのか気になり、一瞬気を取られてしまう。その隙にルフィとウタは白い服の男を拘束した。
「ゴムゴムの
「ウタウタの
拘束された白い服の男はこの程度ならすぐに降り解けると力を込めようとした瞬間にリクが飛び上がって白い服の男の胸に飛び蹴りをくらわした。白い服の男は吹き飛ばされ、地面を転がる。やっと一発ダメージを入れたリクたちだったが、白い服の男はすぐに立ち上がり全く効いておらず、蹴られたところを手で払う。
「中々やるな。だが、遊びはここまでだ」
そういうと白い服の男は全身に力を込める。一体何をするつもりなのかとルフィたちは警戒していると、白い服の男の姿が徐々に変化していく。そして白い服の男の姿はまるで蜘蛛のような姿をした人型の怪物になった。ルフィたちはその姿を見て驚く。
「なんだあれ!?」
「もしかして、あれが本来の姿ってやつ!?」
その蜘蛛の怪物こそグロンギの本来の姿なのだろう。そして蜘蛛のグロンギは自身の名を名乗る。
「ゴセパジャズレンバスグゾ!ズ・グムン・バザ!」
(俺は八つ目の狩人!ズ・グムン・バだ!)
「なんて言った今の!?」
グムンの発した言葉はルフィたちには理解できず、それが更に恐怖を掻き立てる。グムンは両手の甲から2本の鋭い爪を出し、ゆっくりとこっちに近づいてくる。
「ボセゼビガラサパゴパシザ」
(これで貴様らも終わりだ)
ウタはグムンを見てコビーが言っていたことを思い出した。グロンギは不死身だと、もしそれが本当なら自分たちが勝てる術がない。ウタは一歩後ろに引いた時、リクは走り出してグムンに突っ込んでいった。
「リク!?」
リクは武装色を纏った拳でグムンを殴るが、ビクともせず逆に首を掴まれて投げ飛ばされる。しかしそれでも立ち上がるリクはもう一度殴りかかる。グムンは軽く受け止め、また投げ飛ばす。それでもまだ立ち上がるリクにウタは止めに入る。
「リク!勝てないよ!あいつは不死身なんだよ!」
「それでもやらなきゃ!たとえ勝てなくても!みんなが逃げられる隙を作らないと!」
そう言ってリクはもう一度グムンに攻撃する。流石のグムンもイラついてきたのか、リクの首を掴み持ち上げる。リクも苦しそうにしながらなんとか引き離そうとするが、物凄い力で離さない。そしてグムンは手の甲の爪をリクの顔に向けた。
「ラズパビガラバサギベ」
(まずは貴様から死ね)
「リクううう!!」
グムンがリクの顔に爪を突き刺そうとした瞬間。突然リクの腹辺りが光出す。そのあまりの眩しさにグムンは思わずリクを離してしまい、両手で目を覆う。ウタたちもその眩しさに目を瞑った。光が収まると、リクの腰にはベルトのようなものが巻き付いていた。
「な、なんだこれ!?」
リクは突然自分の腹に現れたベルトを取ろうとするが、まるでベルトが自分の体の一部かのように、離れなかった。その瞬間、頭の中に映像のようなものが流れる。その映像には男が立っていて腰にベルトを巻き付けていた。男はベルトに両手を当てると左腕を腰に、そして右腕を前に伸ばす。その後、右腕を右に動かし、左腕をベルトに沿って腰の横に動かす。そして右腕を左腕の場所に動かすと、全身の姿が変わり、赤い鎧を見に纏った仮面の戦士に変わった。その映像を見たリクは困惑する。グムンはそのベルトを見てありえないものを見るような目で驚く。
「ポゼパデスドンクウガ!?ビガラ...!ラガバ...!ギンザザズザ...!」
(これはクウガのベルト!?貴様...!まさか...!死んだ筈じゃ...!)
グムンが動揺している隙に、リクはグムンの腹を殴り、グムンは吹き飛ばされた。その瞬間、リクの腕が白い鎧のように変化した。リクはそれを見て驚く。
「変わった...!」
リクはもう一度グムンを殴ると腕が変化し、そして何度も殴り続けていると、足や胸が変化していき、最終的に顔も変化してしまう。その姿はツノの生えた白いの仮面の戦士へと姿を変えた。その時頭の中から声が響いてくる。
心清く体健やかなる者よこれを身につけよさらば戦士クウガとならん
リクはその体を見て何が何だかわからなかったが、戸惑いながらもグムンを攻撃していく。グムンはあまりの動揺に、攻撃を避けることができず全てくらってしまうが、徐々に落ち着きを取り戻しリクの攻撃を受け止めた。
「ヅボグヂギガギバ。ラザズバンゼンドギグボドバ」
(ツノが小さいな。まだ不完全ということか)
グムンは拳を捻り、リクに向かって爪を突き立てるが、リクはもう片方の腕で受け止める。お互い両腕が使えない状態となったが、リクは右足でグムンの腹を蹴り、グムンは怯む。続け様に殴り続けるが、グムンもやられっぱなしでない。徐々にリクの攻撃を避けていき、完全に避けきれるようになった直後に爪でリクを切り裂こうとする。リクは咄嗟に屈んで避けると、後ろの建物たちが一気に切り裂かれてしまった。
「なんて切れ味だ...!」
「ジョゴリゾグスバ!」
(よそ見をするな!)
するとグムンは口から糸を吐き出し、リクの首に巻きつける。リクは巻きついた糸を引きちぎろうとするが物凄い硬さで中々引きちぎることができない。グムンはリクの首を掴み締め上げる。
「ゴパシザ!クウガ!」
(終わりだ!クウガ!)
グムンは爪をリクに突き立てようとした瞬間、ウタが後ろからグムンを攻撃する。
「ウタウタの
攻撃を受けたグムンは全く効いている様子はなく、後ろを振り向いた。ウタは覚悟を決めた顔でグムンを睨みつけている。
「私の弟を傷つけないで!」
「ラザギダボバ?」
(まだいたのか?)
グムンがウタに気を取られている隙に、リクはなんとか糸を引きちぎりグムンの顔面を殴り飛ばした。グムンが怯んだ瞬間にリクは飛び蹴りをくらわした。グムンは吹き飛ばされ、家々を突き破り姿を消した。
「ハァッ...!ハァッ...!」
リクは息切れをしながらその場に膝から崩れ落ちると、元の姿に戻った。ウタはリクに駆け寄り、安否を確認する。
「リク!大丈夫!?」
「うん.....なんとかね.....」
リクはウタに支えられながらなんとか立ち上がりルフィたちの元に戻る。ルフィは心配そうな顔でリクに近づいてくる。
「大丈夫かリク!?」
「とにかく休ませないと....!」
ウタとルフィがリクを介抱しているの見ていた町の人々はリクたちが海賊ではあるが、敵ではないと思もい始めていた。その間にブードルがリクたちに駆け寄ってくる。
「早く避難所に!運んでやろう!」
「ありがとうおっさん!」
ブードルはリクに肩を貸し、避難所まで連れて行った。町の人々はその光景を見ながら取り敢えず避難所に戻ることにした。
●●●
リクから飛び蹴りをくらって吹き飛ばされたグムンはなんとか元いた場所に戻り、部屋の中に入る。黒い服の男は戻ってきたボロボロのグムンを見て何があったのかを尋ねる。
「ズギヅンドソドソザバ?バビグガガダ?」
(随分ボロボロだな?何があった?)
「ガサパセダグクウガ...!」
(クウガが現れた...!)
それを聞いた黒い服の男は驚く。
「バンザド!?ガギヅパギンザザズ...!?」
(なんだと!?あいつは死んだ筈...!?)
「ギビデギダンダ!ラガバリントゾロドボグゾグギデギダドパ...!」
(生きていたんだ!まさかリントどもと行動していたとは...!)
グムンはずっと黙ったままの赤いマフラーの女を問いただす。
「ゴギ!ゾグギグボドザ!バゼガギヅグギビデギス!ザズセダザズザソパジョゲン!」
(おい!どういうことだ!何故あいつが生きている!予言は外れた筈だろ!)
グムンの威圧的な態度に臆することなく赤いマフラーの女は淡々と答えた。
「ゼゼザギパジョゲン。パセパセパギズセゾソヂスグンレギザ」
(予言は絶対。我々はいずれ滅びる運命だ)
その言葉を聞いて黒い服の男は身を屈めて怯え出す。グムンは怒りに震え部屋から出ようとし、赤いマフラーの女に呼び止められる。
「ゾボビギブビザ?」
(どこに行く気だ?)
「ズズバヅギダドザギゲ、ラザズバンゼンザ。ダングパギラギババギ。バンゼンビヂバサグロゾスンロジバンンロンザギザ」
(復活したとはいえ、まだ不完全だ。チャンスは今しかない。完全に力が戻るのも時間の問題だ)
そう言ってグムンは部屋から出ていき、続けて黒い服の男も部屋から出ていった。
●●●
リクたちは避難所に戻るとリクはベッドに座らされ、ゾロは医者に怪我を治療してもらいに行った。リクはベッドに座って一息ついた後、自身の体を触る。
「さっきの姿...一体なんだったんだろう?」
「あんたも能力者だったの?」
「いや、リクは悪魔の実は食ってねぇ」
「じゃあさっきのは何!?」
ナミはリクが変身したあの姿が一体なんなのかリクたちに問いただすが、リクたちもさっぱりわからなかったが、リクは一つだけわかったことがある。
「あの姿がなんなのかはわかんないけど、さっきの俺の姿。まだ完全じゃないと思う」
「完全じゃないってどいう事?」
ウタがそんな質問をするとリクはベルトが現れた時頭の中に流れた映像のことを話した。
「さっきの姿は白かったけど、俺の頭の中に流れできたやつは赤くてもっとツノが大きかった。だからまだ完全じゃないと思うんだ」
リクがそんな話をし、ルフィたちはまた考えこむ。そんな時隣から一人の老人が話しかけてきた。
「そらオメェあの英雄の話じゃないか?」
「英雄?」
リクがそうオウム返しすると老人は英雄について話し始めた。
「昔な、わしの爺さんから聞いた話なんじゃが、その英雄はグロンギを全て一人で倒したのだそうだ。その英雄の姿は赤い鎧を見に纏って大きなツノが生えていたと言っとったな。わしは今まで爺さんの作り話だと思っとったが、あの姿を見てな、本当の話しかと思ったんじゃ」
老人の話を聞いて、その英雄がさっきの姿なのではないかと思った。そんな時、突然ルフィの腹が鳴る。
「ハラ減ったぁ...」
「そういえばここにきてから何も食べてないね」
「私もお腹すいちゃた」
リクたちがそんなことを言っていると向こうからブードルがリクたちに話しかけてきた。
「よかったら、ここで飯食ってくか?お前たちに少しでも恩返しがしたいんじゃ」
「え!いいのかおっさん!」
「ああいいとも!」
「ご馳走になります」
「ありがとうおじさん!」
ブードルのお言葉に甘え、リクたちとどさくさに紛れてナミも料理をご馳走してもらうこととなった。最初は警戒していた町の人々たちだったが、リクたちがグロンギから守ってもらった恩もあったため、快く受け入れてくれた。リクたちが料理を楽しんだ後、すっかり夜になり疲れていたのかルフィやウタたちは寝てしまい、リクは外で夜空の星を眺めていた。しばらく眺めているとブードルが話しかけてきた。
「眠れないのか?」
「はい。少し考え事をしてて...」
「そうか、とにかくお前さんがたのおかげで誰も犠牲者は出なかった。ありがとう」
「いえ、別に俺は...」
ブードルが頭を下げるとリクは申し訳なさそうに謙遜する。その後リクはとあることを質問した。
「あのグロンギはいつからいたんですか?」
リクの質問にブードルは悔しそうな表情をしながら答える。
「バギー海賊団がここに来る一ヶ月前にな、グロンギは現れたんじゃ。町の人々は逃げ出したが、多くの命が奪われてしまった。その途中で2人目のグロンギが現れてな。獲物の取り合いで争って、そのおかげで逃げることができた。避難所の場所はバレていなかったからなんとか助かった」
ブードルがそんな話をした後立ち上がり、リクに付いてくるように言った。
「ついてきなさい」
リクは言われるがままにブードルについていき、しばらく歩いたら墓地にたどり着いた。リクはブードルに質問する。
「あの、ここは...?」
「墓じゃよ。わしたちはここで死んだものたちを弔っておる。そこにある墓が見えるじゃろう」
ブードルか指を差す方向には墓にしては随分簡素なものがいくつも立っていた。
「この墓はグロンギに殺された者たちの墓じゃ」
「こんなに...!」
リクは大量の墓を目の当たりにして、グロンギの恐ろしさと卑劣さを実感した。リクが唖然としていると、向こうから少女が一輪の花を持って歩いてくるのが見えた。少女は簡素な墓の前に立つと涙を流しながら花を添える。
「あの子は両親をグロンギに殺されてしまってな。可哀想に.....わしはただ逃げることしかできなかった...!情けない!自分が情けない!」
リクはブードルの悔し涙と少女の悲しみの涙を見て思う。この町は泣いている。人々が泣いている。今でも世界のどこかで多くの人たちがグロンギにより命を奪われ、涙を流しているのだろう。リクはそう考えると、拳を強く握りしめた。その直後、避難所の方から大きな爆発音が聞こえてきた。リクとブードルは急いで避難所に戻った。
●●●
避難所ではグムンが暴れていた。ルフィたちは飛び起き、外に出てグムンと対峙する。町の人々は逃げ場がなくなり避難所の隅でかたまっていた。
「お前!生きてたのか!」
「ボンバドボソビバブセデギダボバ」
(こんなところに隠れていたのか)
グムンは爪を出してルフィたちにゆっくりと迫り来る。そんな時に空からまた誰かが来るのが見えた。ルフィたちはそれを見て驚愕する。なんとそれは蝙蝠の姿をしたグロンギだった。蝙蝠のグロンギはグムンの横に着地する。
「ゴギ!バゼゴラゲグビダ!」
(おい!なぜお前もきた!)
「ギラパガサドドでギスダガギデパバギ!ボボパボグソブギデダゴグデビザゾクウガ!」
(今は争っている場合ではない!ここは協力してクウガを倒すべきだ!)
蝙蝠のグロンギの言う通りグムンは協力してクウガを倒すことにした。
「ゴセパジャヅレンバスグゾ!ズ・グムン・バザ!」
(俺は八つ目の狩人!ズ・グムン・バだ!)
「ゴセパブサジャリンガンガヅガ!ズ・ゴオマ・グザ!」
(俺は暗闇の暗殺者!ズ・ゴオマ・グだ!)
グムンとゴオマは名乗り、ルフィたちに迫り来るとリクが避難所に戻ってきた。
「リク!」
「2人も...!」
リクはブードルが言っていたグロンギなのだろうと思い構える。グムンはリクに指を差した。
「ガギヅザ!ガギヅグクウガザ!」
(アイツだ!あいつがクウガだ!)
リクは走り出しグムンを殴ると、腕が変わりそしてゴオマを蹴ると足が変わり、そして胴体も顔も変わり白い仮面の戦士へと変わった。
「みんなに手出しはさせない!俺が相手だ!」
リクはグムンとゴオマに突っ込み攻撃する。しかし一体だけでもかなり苦戦していたリクは二体も相手すると苦戦どころではなく、逆に返り討ちに合い、吹き飛ばされて元の姿に戻ってしまった。しかしまだリクは立ち上がり立ち向かおうとするが、ウタがそれを止める。
「ダメだよリク!一人だけでも苦戦してたのに二体も来たら...!」
「それでも俺は戦う!こんな奴らのために!これ以上みんなの涙は見たくない!だから見ててくれ!俺の!変身!!」
戦う覚悟を決めたリクは立ち上がり、両手を広げる。すると腰の辺りからベルトが現れ、そのベルトに両手を当て、左腕を腰に置き、右腕を前に突き出す。そして右腕を右に開き、左腕をベルトに沿って腰横に添える。そして最後に右手を腰横に動かした。リクはグロンギに突っ込み、グムンを殴り飛ばすと腕が変化し、そしてゴオマの腹を殴った瞬間に、リクの体は変化していき、ゴオマを投げ飛ばした。変身したリクはさっきの白い鎧ではなく、赤い鎧に変化ししかもツノも大きくなっていた。その時頭の中で声が響く。
邪悪なるものあらば希望の霊石を身につけ炎の如く邪悪を打ち倒す戦士あり
「ブゴッ!ヂバサグロゾゾダバ!」
(クソッ!力が戻ったか!)
「ダゴグゾゾクウガ!」
(クウガを倒すぞ!)
「クウガ...!そうか!クウガか!」
グムンとゴオマはクウガに突っ込むが、クウガは難なく攻撃を避け、逆に攻撃を繰り出していく、グムンは口から糸を吐き出し、クウガを捉えるが、先ほどよりも力が増していたクウガはその糸を簡単に引きちぎった。グムンとゴオマは徐々に押され始め、クウガは二体を殴り飛ばし町の方まで吹き飛ばした。吹き飛ばされたグムンとゴオマはなんとか立ち上がり、クウガは吹き飛ばした場所まで来ると構えをとった。その時、クウガの後ろで朝日が昇る。そこから漏れ出す光が、クウガの誕生を祝福しているようだった。ゴオマはその光が目に入ると苦しみだし、逃げるようにどこかに飛んで行った。
「ゴギ!ビゲスバ!」
(おい!逃げるな!)
グムンは逃げていくゴオマを呼び止めようとするが、すでに姿を消し何処かに行ってしまった。仕方なくグムンはクウガを一人で相手することにした。グムンは爪を出しクウガに切り付けるがクウガは受け止めて、グムンを背負い投げする。グムンは転がりながら立ち上がり、もう一度クウガに攻撃しようと走り出す。クウガも走り出し高く飛び上がるとグムンに向かって飛び蹴りを放った。その時クウガの足が赤く燃え盛りまるで炎を纏ったかのようなその足がグムンの胸を蹴り飛ばす。
「おりゃああああああ!!!」
グムンはクウガの飛び蹴りくらい、吹き飛ばされる。クウガはその場に着地すると吹き飛ばされたグムンを見る。グムンはふらつきながらもなんとか立ち上がるが、突然苦しみ出した。グムンの胸の辺りには何か文字のようなものがあり、その文字の光がグムンの体を伝っていく。
「ゴンバ...!ラガバ...!ボボゴセグ!」
(そんな...!まさか...!この俺が!)
光は腰のあたりに到達し、腰についているベルトに到達し、そのベルトにヒビが入った。
「ビガラああああ!クウガああああ!!」
(貴様ああああ!クウガああああ!!)
グムンは叫び声を上げ、そして最後に爆散した。戦いは終わりクウガは元の姿に戻る。
「おーーい!リクーー!」
リクは振り返るとルフィたちが駆け寄ってくるのが見えた。
「リク!大丈夫!?グロンギは!?」
「大丈夫。倒したよ」
「マジかリクすげえな!あいつめちゃくちゃ強かったのに!変身したやつもすげーかっこよかったし!」
リクはグムンを倒したことを伝えると、ルフィたちは安堵し喜びあった。その様子を赤いマフラーをつけた女が屋根の上から見ていた。
「ジョゲンパゼゼダギバ...」
(予言は絶対か....)
そう言って赤いマフラーの女は姿を消した。
ウタ「第四回!仮面ライダー情報発信部!今回紹介する仮面ライダーはこの人!」
ライダーマン
ウタ「え?この人は仮面ライダーじゃない?そんなことないよ!ライダーマンは立派な仮面ライダーだから!」
ウタ「本名は結城丈二。元々悪の秘密結社デストロンの科学者だったんだけど、デストロンの構成員の策略によって右腕を硫酸で溶かされたんだって。痛そ〜。後にその右腕を改造して、ライダーマンになったんだ!仮面ライダーには珍しく口の部分だけ見えちゃってるんだ!」
ウタ「改造した右腕はカセットアームっていうものになって、『ロープアーム』『スイングアーム』『ネットアーム』『パワーアーム』『ドリルアーム』『マシンガンアーム』『カマアーム』『スモッグアーム』の計8種類の武器に変化させることができるんだ!すごい多いね!今回はここまで!また次のお話で!バイバ〜イ!」
終