パパ黒が親バカだった世界線   作:限界社畜あんたーく 

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待たせたな
…とカッコつけたい所ですが、今滅茶苦茶に土下座してます。
言い訳をすると長くなるし、適当な言葉を並び立てたくはないので、一言に要約します。 「ドチャクソに他事に熱中してた」
元より怠け癖やら三日坊主癖やらで物事が続かない性分。他事(特にゲーム)にそっちのけでハーメルン自体に触れてませんでした。
しかし呪術第3期が始まり、他事の方も満足する形で区切りが付き。
その上こんな直哉以上のカスが書いた作品に「続き待ってます!」という応援まで…
「そろそろ書かねば」という使命感のもと、恥ずかしながら戻って参りました。

一先ずこの文章を戒めとして一ヶ月程掲載しときます。

そして再度、謝罪をさせてもらいます。
待たせて本当に、申し訳ありませんでした!!



23.俺と高田ちゃんは常に成長を続けている。そう、アレは小学3年の夏休みの時の話。その頃の俺は逆上がりをすることが苦手だった。何度やっても失敗してな。もう諦めようかと考えていた。そう、その時だ。高田ち

 

東堂と秤が対峙する。

強気の咆哮をした割には、2人には特に動きがなかった。

その後暫く膠着状態が続いた後、互いに視線でやりとりし森へと帰って───否潜っていった。どうやら一対一がお望みのようである。

 

残された乙骨達は暫く気まずい雰囲気に包まれるも、「…僕達も、やり合いましょうか」という一言により、4人の戦闘が始まった。

 

 

 

 

 

 

「フム。やはりというべきか、後手に回った東京校はかなり劣勢を強いられているね」

 

脚を組み熱心にモニターを覗く冥冥。

実のところ、冥冥は交流会にはそこまで興味が無かった。どちらが勝つかにも、逆にどちらが負けるかにも全く関心が無く。

ただ今回はカメラ係として召集されたため、最初は渋々観戦をしていた。

だがいざ始まってみれば、なんと高度な戦いだろうか。

生徒同士の戦いだからと内心侮っていた自分が、今では腹立たしい程だ。

 

「相手側の術式が未だ判明していない、というのもその一端を担っているだろうが…やはり秤君に対し決めたあの一撃が響いているね」

「…そういえば、東堂が秤の背後にそれも一瞬で回ったあの技…一体どうやって決めたのでしょうか?」

「あ、それ僕も気になってました」

 

歌姫が疑問を提示すると、それに乗っかるように灰原も声を上げる。

 

 

東堂の術式「不義遊戯」

手を叩くことである程度の呪力を持つ物体同士の位置を入れ替える術式。当然自身や自身の呪力を込めた物体等もその対象であり、効果範囲内であれば擬似的なテレポートも可能である。

 

それは歌姫もそして灰原も理解している。

だが理解できないのは、その自身と入れ換えた物体、その対象に関してである。

 

「あの時、秤の背後にそれらしい物体は無かったハズ。例えば石に呪力を込めて投げたとして、それと入れ替えたのであれば入れ替えより真っ先にその投擲された石に気付くわよね?それこそ秤レベルの実力なら尚更」

「事前に入れ替えのための物をそこに置いてたとして、秤君が運良くそこに来る可能性は低いですし…」

 

二人が悩む素振りを見せる中、すると五条がクスクスと笑い出す。

 

「こんなのも分からないなんて、歌姫やっぱ弱いねー」

「ぐぬぬ…実際分からないから文句言えない…」

「あのー…僕も分からないんですけど…」

 

申し訳無さそうにペコペコと頭を下げる灰原。

だが五条は歌姫とは真逆にサムズアップを掲げる。

 

「灰原は分からなくても大丈夫。それに後輩だし」

「なーにが「後輩だし」よ。灰原も何ガッツポーズ取ってんのよ。そんな無邪気に喜べるような内容じゃないでしょ」

 

冷静な歌姫のツッコミ。それを適当に受け流しつつ、五条はパイプ椅子を家入の方に向けた。

 

「しょうがないなぁ歌姫クン。そんな君達のために僕がわざわざ解説してあげるよ」

 

眉間に皺を寄せる歌姫を他所(よそ)に、五条は早速説明を始めた───。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬱蒼と茂る森の中。

一見して自然の神秘を感じるその一枚絵だが、その光景に似合わぬ暑苦しい男の影が二つ。

言わずもがな、東堂と秤その二人である。

 

(不味いな…)

 

先程から防戦一方が続いている。

綺羅羅の術式がまだ残っている。領域展開もある。

別に逆転の目が潰えたわけではない。が、その希望が残っているとはいえ守り一辺倒というのは流石の秤でも厳しかった。

 

(このままじゃ綺羅羅の術式待つ前にジリ貧でこっちの負けだ。早いとこ領域展開してぇとこ…だが、コイツがそれを許してくれるわけもねぇ)

 

隙がない訳では無いが、気掛かりなのは東堂の術式。

テレポート系の術式であることは判明しているが、しかし一向に使おうとする気配がない。

使う前に大きな貯めがいる可能性もあるが、そうだと決めつけるのはあまりに早計。仮に領域展開をした瞬間テレポートを決められれば無駄打ち──どころか大隙晒して爆死する可能性もある。

無論、秤の領域は他の代物と違い術式の速度も速いため、東堂のテレポートよりも速く領域内に閉じ込められる可能性は十分にある。またテレポートの位置次第では領域展開の範囲に入れることもできる。

博打を打つのもありか。だが…リスクがあまりにも高すぎる。

綺羅羅と乙骨に背を託している手前、自分勝手に暴走した挙げ句負けるというのは、流石の秤でも良心が痛む。

 

(…てか、そもそもコイツの術式はテレポートなのか?)

 

当然の話ではあるが、高度な術式であればあるほど必要な呪力量も多くなる。

それこそテレポートともなれば現代科学でも再現できない代物。それを(推測だが)縛りもなしに使用したともなれば、呪力の減少がそれなりに見られるハズだ。

だが東堂の総呪力を見る限り、それ程減少しているようには見えない。

 

(呪力効率が五条先生並みに良いのか、それとも…)

 

ふと───その時、秤は妙な違和感を覚える。

その違和感の発端は東堂の視線だった。

 

一見すれば、自分のことを真っ直ぐ正面から捉えているように見えるその視線。

だが注意深く観察してみれば、焦点が秤よりも奥───より正確には()()()()()()()()()()()()()に合っている。

 

(俺の後ろ…?)

 

呪力サーチをしてみたが特に何かがあるわけではない。

背後に視線を向けたいところだが、しかし真正面に東堂が構えている以上反らすわけにもいかない。

そもそも東堂のこの妙な視線自体がブラフという線も───

 

(………いや、違うな)

 

勝負師としての勘が囁く。

論も証拠もありゃしない、最早迷信に近いソレ。

だが、秤はそれに絶対的な自信を抱く。

 

 

 

──この目は(ブラフ)じゃねぇ。

 

 

 

 

 

パァン────。

 

 

 

秤の確信。

それを射止めるかの如く、乾いた音が森に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぶっちゃけ言うとね。葵のアレは()()()()()()()()()()()

 

五条がそう言うと、歌姫と灰原がキョトンとした顔を浮かべた。

それもそうだ。何しろ東堂の技の所載を聞こうとしたら、まるで関係のない加茂の名前が浮かんだのだ。

 

「加茂との連携技…?」

「そ。…といっても、頑張ってるのは東堂だからほぼほぼ東堂の一人技なんだけどね」

「???どういうことですか?」

 

ますます分からなくなった。そう言いたげに首を傾げる両者に、五条は呆れたような態度を取る。

 

「想像力が足りないよ〜歌姫。もう少し柔軟にだね…」

「そういうのいいから、さっさと説明しなさいよ」

「…それが人に頼む態度?」

「………」

 

流石におちょくりすぎたか。

鋭い牙と角を生やし始めた歌姫を目の前に、流石の五条も反省し、渋々致し方無く説明を始めた。

 

「まず大前提、葵の術式は一定以上の呪力を持つ物体同士を入れ替えるってのは知ってるよね」

「えぇ勿論」

「手を叩くのが条件ですよね」

 

灰原の指摘にYESと頷く。

 

「コンマ1秒すら容易く超える術式効果速度、そして他人に必中を強制させる特質。2つの物体をただ入れ替えるだけの術式効果とはいえ、スペックだけで言えば唯一無二と言ってもいい」

「運動エネルギーの交換もできますしね」

「あまり褒めたくはないけど、不義遊戯は東堂の頭脳あってこその術式だと思うわ」

 

スペックがどうあれ結局のところ術式の効果自体はただの入れ替えにすぎない。加茂や西宮のように直接攻撃に運用できるわけでは勿論無く、本人の技量によって強さが100%決まる術式だ。

 

誰が誰でも使いこなせるわけではない。が、東堂はその術式をそれも戦闘に違和感なく取り込めている。

決定打の無さや本人の経験不足も否めないが、単純な実力、技術の側面でのみ評価すれば一級トップクラスで揺らぐことはないだろう。

 

「ただ。僕はまだ、葵の術式に伸び代があると思っている」

「伸び代…ですか?」

 

灰原が「今以上に…?」と言いたげに呟き、それに五条が頷いた。

 

「葵の術式対象は『一定以上の呪力を持つ物体』当然、あまりに小さすぎる──それこそ並の術師では見落とすレベルの呪力を持つ物体は術式の対象外になる。もし仮に、残穢のような実体を持たない呪力すらも対象になれば、それこそ東堂に死角は無くなるだろうね。…まぁ僕と同じ六眼持ちになるぐらいしないとそんなレベルには行けないと思うけど」

「そうね。それができればさっきの秤にしたような真似もできそうだけど…でも、その口振り的にソレは実現できなかったしってことでしょ?じゃあアレは一体どうやって───」

 

歌姫の脳内にて謎が深まる一方。

腕を組みグルグルと頭を回していた灰原はうーんと唸りながら、散らばっているピースを一つ一つ呼びながら集め始める。

 

「呪力を持つ物体との入れ替え…識別できない程小さい呪力…加茂君との連携技…………加茂君の術式といえば赤血操術で、血に呪力を込めることが出来るから…………つまり────!!」

 

灰原が吐露したピースの数々。

それを真っ先に組み上げたのは、零した灰原ではなく歌姫だった。

 

 

「加茂の撒いた血と入れ替わった……って、こと!?」

 

 

声を張り上げ解答する歌姫。

答えは合ってるか?───そう五条に視線で問うと、絶妙に嫌そうな顔を浮かべながら「正解」と呟いた。

 

「正確には出会い頭──あの時死角から憲紀が射った矢の矢羽根の部分。アレに自分の血を浸し込んでいたんだ」

「矢羽根に血を…でもそれをどうやって秤の背後に?」

「…そういえば西宮ちゃんが上から放ってた鎌異断。かなり入念に撃ってましたよね。それが仮に矢を巻き込むためだとしたら…?」

「流石。やっぱり何処ぞの先輩と違って灰原は頭が良いね」

 

西宮が放った鎌異断。その本当の目的は加茂の矢を砕きその矢羽根の部分を周囲に散らすためのものだった。

威力が高かったのもそれが原因だ。

 

「でも、そんな矢羽根に染みてる程度の血で、入れ替えなんてできるんですか?というか、そもそも自分から離れた血液に呪力なんて流れてるんですか?」

「普通の術師には流れてないよ。ただ、加茂家の血は対呪霊に特化した特別製でね。ほんの微弱ではあるけれど、本人から離れても暫くは呪力を纏っているんだ」

 

成程…三者三様に納得の態度を示す。

特に露骨に首肯しているのは灰原だった。

 

「伏黒さんが東堂君に付けてた課題の中に、『五感を死ぬ気で鍛えろ』っていうのがあったんですよ。その時はなんでだろーなんて思ってたんですけど」

「…あんま褒めたくねぇんだがな。東堂(アイツ)はフィジカルも呪力も頭も全部備わってやがる。あとアイツに足りねェのは、それを昇華するための技術だけ。そこさえ補えば、特級レベルも夢じゃねぇ」

 

例えば綿毛のように微細な呪力とも入れ替えられるようになれば。

例えば術式範囲が半径10km程に拡張できれば。

例えば相手の体の一部を別の物と入れ替えれるようになれば。

これはあくまで例ではあるが、仮にこれらのうち一つでも習得すれば、東堂の実力はこの上なく飛躍する。

しかし今の東堂にはこれらを行える技量が足りていない。その足りていない技量を、フィジカルと戦闘IQで賄っている状態がまさに今の東堂の姿である。

 

「特級相当もあり得る術式だ。なのにアイツはそれを6割程度の機能しか引き出してないクセに、120%のパフォーマンスを叩き出してやがる。分かりやすく言や、学生ン頃の五条と同じだ」

 

学生の頃の五条。

その言葉だけで、この場にいる全員が東堂の秘められた才能に戦慄する。

 

「…ま、今の東堂には毛の一本に染み込んだ微量の呪力と入れ替わる程度の精度しか持ってねぇがな。あいつはまだ、シバキが足りてねぇようだ」

 

それでも充分だろ…とこの場にいる全員が甚爾の素の態度に戦慄する。

 

「…しかし、東堂君がそこまで術式の練度を上げるなんてね。私も伏黒君に鍛えて貰えばよかった。それとも、今からでも遅くないかな?」

「こっちから願い下げだ。そもそもアンタ、術式もフィジカルも既に極めてるだろ」

「それは褒めてくれているのかな?」

「ただの評価だ。気にすんな」

 

冥冥と甚爾がイチャイチャと会話をする───無論甚爾にそんなつもりはないが。

苛ついた様子で直哉がそれを睨みつけていると、ふと楽巌寺が「フム」と唸った。

 

「つまり今の東堂は、辺りに散った加茂の微弱な(呪力)と入れ替わることで、擬似的な瞬間移動を再現していると。それが種だったワケじゃな?確かにそれならば、余程注意力に敏感な者にしか気づくことはあるまい。…しかし、もし仮にそれに気付かれたなら?それを契機に、反撃の余地を与えるのでは?」

 

楽巌寺の鋭い指摘に、辺りの空気が静まる。

 

あくまでも、加茂の血に気づいていない時に限り、この擬似瞬間移動の戦術は成立する。

その種さえ分かれば、当然相手は移動先を先に潰すか、それを逆に利用しようとするだろう。

それこそ、東堂の不義遊戯には術式発動時に「手を叩く」という決定的な合図と隙を作ってしまう。

そのタイミングと隙を狙えば、反撃の一手を加えることなど造作もない。

 

勿論、術式に関する具体的な情報と、辺りに散った加茂の血という情報を、戦闘中に分析しなければならないというなかなか手厳しい前提条件はあるが。

それでも、その種さえ判明すれば、それを逆手に取られかねないというリスクを孕むわけだ。

 

 

暫く、静寂が続く。

しかしそれを打ち破ったのは、他の誰でもない、甚爾自身であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…そう考えてる内が、既にアイツの術中ってのに気付かねぇのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秤の勘は当たっていた。

東堂の眼は、秤の背後を見ていた。正確には、秤の背後に落ちていた小さな毛一本に込められた極微細な呪力に、その全意識を注いでいた。

秤はそれが何かは分からなかった。加茂の血だとか、矢羽根だとか、そもそもそこに小さな呪力が落ちていることにさえも、気付いてはいなかった。

だが、東堂が手を鳴らそうと構えた瞬間、秤の第六感が囁いたのだ。

 

───背後に来る───と。

 

その勘を頼りに、東堂が手を鳴らすと同時。

秤はグルリと身体を捩ると、遠心力の乗った拳を振るっていた────

 

 

 

「───そう。オマエなら、そう来ると信じていた」

 

 

 

────背後には、誰も居なかった。

その代わりに、秤の背後には、東堂がそのまま変わらない体勢で立っていた。

 

「ッ…ハッ!マジかよ!」

 

秤が振り向こうとした直前。背中に突き刺さるような痛みが走る。

恐らく前蹴り。先程とは異なる渾身の一撃を、それもモロに食らってしまう。

(これは…不味い…!)

一瞬の浮遊感。その後、身体の軸がブレ、地面を跳ねながら数十メートル吹き飛ぶ。

そして浅瀬の川に打ち付けれた後、ようやく勢いが止まった。

 

呼吸も忘れ、全身の痛みに悶える。

(肋が逝ったか…!?)

このように吹き飛ばされるのは今日で二度目。しかし痛みも衝撃も何もかも、二回目の方が被害が大きい。

特に肋。背骨を中心に呪力を回していた為、幾本かが折れてしまった。

内臓も傷付いている可能性が高い。

 

「なんだよ…あの眼はマジの眼だろ…演技だったってのか…!?」

「伏黒先生(ティーチャー)からの教えだ。『時に集中力は、相手を騙す武器になり得る』と。元より高田ちゃんとの演劇に備え演技力を高めていた俺だが…これにより更に高みへと極まった訳だ…!」

 

パシャパシャと、靴や服を意に返さず。汚しながら川を渡ってこちらへ近づく東堂。

…頭痛のせいか、途中から何を言っているのか分からなくなった気がするが…。

それよりも、だ。

 

(不味い…これは大分不味い状況だ…)

 

自分はほぼ瀕死。対して相手はほぼ無傷。

このまま戦えば誰が負けるかなんて目に見えている。

唯一打開する方法といえば領域ぐらいなものだが…それでも勝てるか怪しい所。

 

(パチンコだったらこのまま尻尾巻いて逃げる所なんだがな……)

 

だが、今の秤が背負っているものは、自分の未来だけではない。

勝利。思い出。何よりも、甚爾によって握られた命と未来。

 

「負ける訳には、いかねぇなぁ…」

 

腰を入れて、立ち上がる。

最早立つだけでもツライ。いつぞやに甚爾にしばかれまくった経験が無ければ立てなかったであろう。

 

「…やはり。やはりお前は、俺が見込んだ通りの男だ!秤金次!!」

 

東堂はそう叫び、一直線に秤へ向かう。

対する秤は掌印を結ぶ。

領域展開のための構え。呪力の起こりといい、すでに東堂は気付いているハズ。

 

「ッ!」

 

だが、東堂はそれを認識した上で、寸分たがわず一直線。迷いすら無く、ただ駆けてくる。

 

 

「来いッ!!」

「…ハッ!真夏のアスファルトかってんだよ!!」

 

 

 

 

 

「本ッ当に!熱すぎるぜ!東堂葵!!」

 

 

 

 

 

────領域展開

 

秤を中心に呪力が解放。

辺り一帯を巻き込んで、その領域は開かれ─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょいとそこ、通るで」

 

 

 

 

 

 

二人の間を、何者かが通過する。

二人がそれを視認した頃には、その者は視界から消えていた。

そして、二人は溢れたその言葉を認識するよりも前に、衝撃波によって吹き飛ばされていた。

 




「もうちょい甚爾クンの傍におりたかったけど、しゃあないな」
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