ヒロアカ世界の中心で「ユニコォォォォォン!」を叫ぶ   作:粗製海水塩化マグネシウム

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本編
これが若さか…


 

 

 

 

私が今いるのは都内某所。もっといい言い方はなかったかと一瞬首を傾げたが、間違っては無いので続行しよう。

 

 

外は雪がチラチラ見える。昨日の予報では軽く積もるという話だったが…これ交通機関大丈夫かな?

 

 

 

「今の所各種交通機関に影響はないわ。」

 

 

 

「私そんなに雪見てましたか?」

 

 

 

「オフの貴方は分かり易いのよ。心配になるぐらいには。」

 

 

 

私の前のデスクには初老の女性が座っている。

この場所には彼女と私だけ、まぁこの人の部屋なのだから当然ではあるんだけどね。

 

 

 

「それで、命令(オーダー)は?」

 

 

 

「今日の入試、“格の違い”を見せつけて来なさい。」

 

 

 

うへぇ、私が受験するの国内最高峰の学校なんですけどぉ…

まぁ、これは命令だ。ならば実現するのみ。

 

 

 

「イエスマム。…アイ・コピーの方が良かったですかね?」

 

 

 

目の前の女性は苦笑した。いや、呆れてんな、これ。

 

 

 

「どちらでも良いわよ。貴方は今日という日から只人では居られなくなるわよ。覚悟はいいかしら?」

 

 

 

「今更ですよ。“平和の象徴を継承せよ”。貴方が最初に私に向けて言ったんですよ?それに先輩が覚悟を決めた時には私も決めましたよ。滅私奉公の覚悟って奴を。」

 

 

 

「それは結構。」

 

 

 

「では、私はこれで。」

 

 

 

私は部屋から退出した。

余談だが、私が居た部屋の名前は“ヒーロー公安委員会委員長室”

そんな部屋に居た私は、公安に所属するエージェントだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

“超常”

 

 

始まりは中国、軽慶市“発光する赤子”のニュースから。

時は流れ、数多の人がその身に超常を宿すようになると、呼び方は変化した。日常と化した超常は“個性”と呼ばれるようになった。

 

 

そして急増した“個性”犯罪に立ち上がった者達自警団(ヴィジランテ)。を由来とする公務員、個性の行使を大っぴらに認められる唯一の存在。これを“ヒーロー”という。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受験校に着きました、まる

 

 

ここは雄英高校、ヒーロー養成の最高峰。

トップヒーローの登竜門とも呼ばれる場所、それが私の志望校だ。

 

 

 

「ほへー、写真で見るよりデカいっすねー」

 

 

 

アルファベットの“H”をもした校舎を見ると、建てるの大変だったんじゃなかろうかと思う私は受験生の中でもかなり浮いてると思う。

 

 

雄英高校ヒーロー科の入試倍率は300倍越え。正直狂ってるんじゃなかろうかと思うが、それだけこの個性社会が“ヒーロー”頼りであり、ヒーローを中心に回っているという事だ。

 

 

私以外の受験生を流し見しつつ、私は受験会場に向かった。

私に与えられた命令は、“格の違いを見せつけろ”だ。

 

 

これが示すのは、

 

 

 

「首席取ってこいって事かな。やっぱり。」

 

 

 

ヒーロー科の一般受験枠は36。何年かに一度一枠増えるか増えないか。故に地獄の倍率300倍越えが発生する。

 

 

そして思った。

ここに居る何人が記念受験なんだろう。

 

 

ここに居る何人がヒーローになる自分を想像出来ているだろう。

 

 

ここに居る何人がヒーローという職の暗黒面に潰れるんだろう。

 

 

“個性”は、“超人社会”は残酷だ。え?超常以前の資本主義が極まっても一緒だって?まぁ、そうだろうね。資本主義とは金があって賢い奴が有利な社会だ。生まれに恵まれた奴が得をするシステム。

超人社会はこの“金があって賢い”が“個性が強い”になっただけだ。

“残酷”ってのはこの世界で15年生きた私個人の感想だ。ただ、断言できるのは、十人十色が生んだのは超常以前から変わらない越えられない“格差”だった。って事か。

 

 

 

「やっぱり人間は変わってないよ。寧ろ個性(劇薬)を持て余してる。」

 

 

 

前世も殆どぼんやりして来たけど、あの無力感は今でも思い出せる。変わらない現状への諦念と変えようとしなかった過去への後悔だけが積み重なるあの感覚だけは…

 

 

 

「今日は俺のライヴにようこそー!エディヴァディセイヘイ!」

 

 

 

おぉっと…少し考え込み過ぎたか…それにしても試験内容の説明は“プレゼント・マイク”か…ラジオ放送のパーソナリティと学校の教師を兼任する多忙そうなプロヒーロー…

 

 

しかし、皆緊張しているのか反応できてないな…

ここは私が…

 

 

 

Yokoso(ヨーコソー)!!」

 

 

 

「受験番号4017番のリスナー!サンキューな!続いて実技試験の外用をサクッとプレゼンするぜ!Are you ready?」

 

 

 

プレゼント・マイクは「Year!」のシャウトで一旦話を纏めた。

 

 

 

「入試要項通り、リスナーには!この後10分間の“模擬市街地演習”を行ってもらうぜ!持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!」

 

 

 

ふむふむ。

 

 

 

「演習場には仮装敵を三種・多数配置してあり、それぞれの“攻略難易度”に応じてポイントを設けてある!各々なりの“個性”で仮装敵を行動不能にし、ポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ!」

 

「勿論他人への攻撃などアンチヒーローな行動はご法度だぜ?」

 

 

 

ほーんと思っていると、質問をする人物が現れた。

 

 

 

「プリントには“四種”の敵が記載されております!誤載であれば日本の最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてここに座しているのです!」

 

 

 

おう、凄い言うな…毒舌とも違う、堅物…真面目タイプか?

しかも他の受験生を注意する余裕まである。手強いタイプか?

 

 

そんでもってプレゼント・マイクの返答はこんな感じ。

・四種目の仮装敵は0ポイント

・マリオのドッスンみたく倒せないお邪魔虫(ギミック)

 

 

 

…なーんか裏の意図を感じるなぁ。勘だけど。

 

 

 

「俺からは以上だ!最後にリスナーに我が校の“校訓”をプレゼントしよう。」

 

「かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!“真の英雄とは人生の不幸を乗り越えて行く者”と!」

 

Plus ultra(更に向こうへ)!!」

 

「それでは、皆。良い受難を!」

 

 

 

さて、移動しますかね。





思い悩むオリ主「これが(人類の)若さか…」




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どうも、にがりです。
久しぶりに二次創作を書いたため、至らぬ点(誤字脱字誤用)は報告して頂けると助かります。
そして何となく感想募集もしておきます。

この作品は“ガンダム”タグがいるか否か。

  • これはガンダムだ。私がそう判断した。
  • これはガンダムでは無い。
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