ヒロアカ世界の中心で「ユニコォォォォォン!」を叫ぶ   作:粗製海水塩化マグネシウム

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個性(それ)はガンダムと呼ばれた

 

 

 

「広い…広すぎない?」

 

 

 

バスでそれぞれの試験会場まで向かったのだけれど…会場が広い。とにかく広い。街一つ分はある。

本当に“市街地”だ。

 

 

軽くストレッチをする。屈伸から始まる準備体操のアレだ。

最後に手首と足首をほぐして…終わり。

 

 

体操を終えて改めて周囲の受験生を確認していく。

すると、かなり小さいが特徴的な音が聞こえた。

 

 

これスピーカーが入った音…

 

 

 

「ハイ、スタートー!」

 

 

 

oh…いきなりか、想定内だけど。

 

 

私はそのまま踏み込む。スタートダッシュを決めて他の受験者の集団から飛び出す。この試験、ゲームみたいに仮装敵が無限湧きじゃない以上。どう考えても“早い者勝ち”だ。

開始の合図に気を配るのはある種当然だった。

実際の事件、事故現場で“よーいドン”から始まる訳ないんだから…

 

 

 

「どうした!?実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!走れ走れ!賽は投げられてんぞ!」

 

 

 

プレゼント・マイクの言葉に突き動かされるように後ろの受験生達も走り出す。

 

 

 

「アイツ速すぎだろ!増強系か!?」

 

 

 

「にしてもおかしいだろ!」

 

 

 

駆ける、駆ける。敵の位置は分かってるから…

 

 

 

「ブッコロス!」

 

 

 

1ポイントの仮装敵を現れた瞬間に蹴り砕く。

 

 

 

「「ブッコロス!」」

 

 

 

今度は1ポイントと2ポイント仮装敵の組み合わせ、先に寄って来た1ポイントの腕を引っこ抜いて頭を踏み抜く。

アルゴリズムに撤退も停止もないようで、そのまま突っ込んできた2ポイントにはお仲間の腕で上から頭を潰してやった。

試験用だからか動きが少し素直だな…

 

 

仮装敵を人間に置き換えるとやり方が少し暴力的だが、心理的に抵抗がない辺り私もこの世界に悪い意味で馴染んだんだろうなーと思う。少し笑えない話だった。

 

 

そのまま、“直感”の赴くままに行動すると面白いぐらい敵が見つかる。これも個性の特性の一つ。

 

 

そしてようやく3ポイントを見つけた、重武装型ってとこかな?少しデカいが…

動きが鈍重過ぎる。私はそのまま懐に飛び込み、掌底を叩き込んだ。吹き飛ばないように調節したから周辺への被害もない。

 

 

さて、探知を直感に任せ切りも嫌なのだが、現状の最善となると結局こうなる。

 

 

私の個性「超強化」は色々な部分が強化される異形型個性、“という事になっている”

本質はまた別、公安でも限られた人物のみが知る私の個性の本当の名前は『機神化』。とある創作世界で宇宙を駆けたある種の神(RX-0ユニコーン)の特徴を宿す個性。

 

 

この個性の正体から考えられるスペックを知って、委員長は私の個性を平和の象徴を継承出来ると判断した。

なんというか、五歳の子供に掛ける言葉にしては重すぎる気もするが…“大いなる力には大いなる責任が伴う”という奴だ。

これも超人社会の怖い所だろう。私がただの子供だったら…

ま、それは考えるだけ野暮かな。

 

 

思考を今に戻す。さぁ、まだ試験は続いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に見つけた3ポイント仮装敵の攻撃を避けて、上から踵落としを決める。頭をぶっ潰したからこれで壊れただろう。これで82ポイント。視界に現れる前から位置がわかるこちらとしては周りより効率良く倒せていた。

 

 

もう試験は10分もないけど…来るならそろそろかな?

 

 

すると、轟音が鳴り響いた。

0ポイント仮装敵(ギミック)の登場だ。

 

 

ただ、スケールがおかしいでしょ。

5階建てのビルより高いよアレ…

 

 

周りを見るとみんなパニックになってる。

アレをぶっ壊すのは簡単だから、他の受験生を避難させつつタイミングを図って壊そう。

 

 

そうと決まれば…

避難を阻む瓦礫を退かす。

 

 

「うおっ!すまねぇ…」

 

 

ギミックの足回りを壊す。折を見て他の受験者を救出。

 

 

「ありがとう!」

 

 

 

ギミックの動きが思ったより俊敏だったから、そっちの対処にも時間を割いたせいで思ったより早くは終わらなかったけど、声を掛けつつ避難させた。もう周りには誰も居ない。よし…

 

 

いっちょ本気で行っちゃいますか。

私は“奥の手”を使った。

 

 

 

 

 

後日届いた結果は、文句なしの“首席合格”だった。

 

 

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ここは雄英の一角、そこには今回の入試に携わった人物が勢揃いしている。

 

 

 

「実技総合成績、出ました。」

 

 

 

ただ、示された結果を見て全員が唸っている。目線は、実技一位、今年度の首席合格者の欄に向けられている。

 

 

 

「凄まじい…わね。」

 

 

 

「我々が求めていた情報力、機動力、判断力、戦闘力全てトップクラス。はっきり言うと近年稀に見る逸材。」

 

 

 

「こんなの原石ってレベルじゃあない。もうかなり磨かれてる。」

 

 

 

1位 結虹(ゆうに) 久遠(くおん) (ヴィラン)P(ポイント)86 救助活動(レスキュー)P(ポイント) 67

 

 

 

「総合ポイント153…というか動きが平和の象徴(オールマイト)っぽいのは気の所為か?」

 

 

 

「私も思ったわねそれ…」

 

 

 

「肉弾戦をやってるからじゃないか?流石に…」

 

 

 

「二位の子も、例年なら「すげぇー!」ってなるけど…この子の前じゃあ少し霞んじまうな…」

 

 

 

「そう言ってやるな…常に寄ってくる1ポイントと2ポイント相手に他がバテる中、終盤まで戦えるタフネス。この子も逸材である事は間違いない。今年は豊作だな。」

 

 

 

「8位の子は対照的だな。敵ポイント0だが、ギミックをぶっ倒して救助活動Pで合格…いい気概を見せてくれた。安定感が備わると尚良いな。」

 

 

 





どうも、にがりです。
今回の話のタイトルはアニメ版機動戦士ガンダムUC3話から取ったのですが、「ガンダムタイプだけど、名前にガンダムって付いてないんだよなぁ…ユニコーン。」

「しかも今作でも、基本“ガンダム”呼びはしないつもり」

という事実に気づいてしまいましたが、自らの中の疑念は一旦置いておく事にします。

そして、何となく感想募集してます。

何文字ぐらいだと読み易いかのアンケートです。回答頂けると嬉しいです。

  • 2001文字~3000文字
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