ヒロアカ世界の中心で「ユニコォォォォォン!」を叫ぶ 作:粗製海水塩化マグネシウム
ニュンさん、アイガイオン409さん、
ゆきめのこさん、とっつきさん。
遅れましたが、評価ありがとうございます。
一般バエル信者さん、痺れもしないし、憧れもしないさん、感想ありがとうございました。
ゆきめのこさんは評価だけでなく感想まで、感謝です。
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ありがとうございます!
「すみません!」
私が教室に着いた頃には私以外の全員が座っていた。
しかし、この後入学式だろうに、なんで今体操服を配っているの…?
「初日から遅刻とはやってくれるな“入試首席”。ま、ここでグチグチ言うのは合理的じゃないからな。お前も
そう言って担任と思しき無精髭の人物は教室を出ていってしまった。入学式云々も指示に従わなければ何も聞き出せない事を悟った私は、しょうがなく更衣室へ向かった。
「「「「個性把握テストォ!?」」」」
で、コレである。
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。」
バッサリ行くなぁ…さっきも合理的って言ってたし、信条なんだろうな…“合理的かどうか”を重視するっていうのが。
相澤先生によると、体力テストをやるらしい。個性を使って。
体力テスト…かぁ、前世では“新体力テスト”と呼ばれてたソレは、今でも全国の小中学校で実施されてる。
超常以前と変わらず個性無しで。
確かにもう平均を取る事にあまり意味はないけど、省庁の怠慢とまで言い切る相澤先生はある意味すごいと思う。
「結虹…は異形型だから参考にならんな。…爆豪。中学の時ソフトボール投げ、何mだった?」
「67m。」
「じゃあ個性を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。
この感じ、私が最初に呼ばれたのは首席だからで、次に彼が呼ばれたのは次席だから…成績優秀者を使ってインパクトを残したかったのかな?
なんて考えてると、ボールを持った爆豪君が円に入って構えた。
そして投げる。
「死ねぇ!!!」
oh......シンプル暴言だね…
ただまぁ、実際威力は凄いな…相澤先生が手元の計測結果をこちらに見せる。“705.2m”か…
「まず自分の『最大限』を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段。」
「なんだこれ!すげー
「個性自由に使えるんだ!流石ヒーロー科!」
個性を使う機会を抑圧されて育つとこうなるのか…と何人かのクラスメイトを見て、思った。ヒーローへの憧れも相まって、個性というものの扱いが軽い。言い方を変えると、暴力への忌避が薄い。
一瞬、こんなんで大丈夫なのかな?と思ったけど、流石雄英、締めるところは締めるらしい。
「面白そう…?ヒーローになるための三年間、そんな腹づもりで過ごすつもりなのかい?」
「よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、除籍処分としよう。」
「「「「はああああ!?」」」」
本来ヒーローというのは、それだけ“命に対する責任”を求められる立場。軽い覚悟のままなってしまえば、その重圧に潰されるだけ。
腐るか壊れるかはその人次第。
相手が中学校卒業直後の子供だとしても、妥協すれば揺らぐのは雄英、ひいてはヒーローが守る超人社会だ。
社会秩序の重圧をヒーローという公僕が一挙に担う。本当に危うい社会だ。
「生徒の如何は
「雄英高校ヒーロー科だ。」
相澤先生の言い分にクラスメイト達は少し圧倒されたらしい。復活した女子生徒の一人が抗議の声を上げた。
「最下位除籍って…初日ですよ!いや、初日じゃなくても理不尽過ぎる!」
「自然災害、大事故、身勝手な
「そういう
「放課後マックで談笑したかったんならお生憎様。これからの三年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。」
「
さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ。」
こうして、個性把握テストは始まった。
第一種目、50m走。
皆が思い思いの方法で50mを走っていく。何人かは個性の反動で飛ぶということをしている生徒もいた。
まぁなんでこんなダラダラしてるかと言うと、私は
そして、私の番になる。
足に力を込めて“蹴り飛ばす”。
「1秒07…こんなもんか。」
「凄い記録だ!個性で足の速さには自信があったのだが、俺よりも速いとは!」
「…?君は確か3秒台だった人だよね。」
次の種目に向けて準備していると、何人かがこちらに寄ってきていた。その中でも話しかけてきた彼には見覚えがあった。入試の時プレゼント・マイクに失礼スレスレの質問をしていた生徒だった。
「私立聡明中学出身、飯田天哉だ。よろしく。」
「結虹久遠です。よろしく。でも、さっきの走り、最高速度じゃないでしょう?不満気な顔してたけど、不調なようには見えなかったから。」
「凄いな、結虹君は。見ただけでそこまで分かるのか。」
「観察は対
「なるほど…!参考にさせてもらう。」
第二種目は握力。
こういう調節項目が少ない競技は楽だ。だからなのか少し気を抜いて
メシャ
「あ…」
そこには壊れて原型を留めていない握力計が。
500kgw越えをしていた障子君の握力にも問題なく耐えていたんだけど…どうやらダメだったらしい。
「握力計ぶっ壊しやがった!」
「ゴリラ!本物のゴリラだよ!」
「よーし君たちそこに並べ、一発ずつぶん殴ってやるから。」
向こうはこれでビビったのか謝り倒しているが、冗談だよ。と言うと魂が抜けた顔でへたりこんでた。
そんなに怖かったのだろうか。
第三種目、立ち幅跳び。第四種目、反復横跳び。
共にそこそこの記録を残せた。
で、第五種目は最初に爆豪君がデモンストレーションした“ボール投げ”。相澤先生に抗議してた女子(麗日お茶子さんと言うらしい)が計測不能をたたき出した。無重力という個性を持っているそうだ。
しかし、私が気になって止まない生徒が一人いる。
緑毛もじゃもじゃの男子生徒。飯田君によると緑谷君と言うらしい。
話を聞く限り、私と同じく入試のギミックを破壊したらしい。
かなりの出力を誇る個性だと推察できるんだけど、その個性を使う様子が見られない。
余裕という風ではないのに、だ。現状彼が最下位だし、彼自身も焦っているように見える。
そんな緑谷君が円に入った。ボールを投げて…
記録は46m。
緑谷君に戸惑いが見える。「確かに今使おうって」…あぁ、緑谷君の言葉で相澤先生が何者なのかようやく分かった。
雄英の教師は全員がプロヒーロー。相澤先生もその原則から外れてないのに、知ってる顔と合致しなかった。
でも、“個性の発動を阻害する個性”なんて私は一つしか知らない。
「見ただけで人の個性を抹消する個性!抹消ヒーロー“イレイザーヘッド”!!!」
緑谷君ナイス解説。
「見たとこ…個性を制御できないんだろ?また“行動不能”になって誰かに助けてもらうつもりだったか?」
と言う相澤先生は反論を許さない。
というか、珍しい…そんなに扱いの難しい個性なのかな?行動不能になるって事は。
そして、緑谷君はもう一度円に入った。
相澤先生はもう見切りをつけていそうだけど、私はそうは思わなかった。だって、彼の背中は諦めた人のそれじゃなかったから。
緑谷君が投げたボールは凄まじい勢いで飛んで行った。
確かに、この出力ならギミックを破壊できる。
恐らく700mぐらい飛んで行ったからもしかしたら爆豪君の記録を越えてるかもしれない。
それにしても、単純な増強系であの出力…私並だ。というか“奥の手”使わないと競り負ける気がする。
緑谷君の「まだ動けます」という言葉は、多分さっきの相澤先生の「また“行動不能”になって誰かに助けてもらうつもりだったか?」への意趣返し。
凄いガッツだ。指めっちゃ腫れてるし。
多分、腕全体が暴発しないように、指先だけで個性を使ったんだろうけど…
でも、気づいてる?緑谷君。それは、世間一般じゃあ“狂気”の類だよ。
その後爆豪君は暴れて相澤先生に鎮圧されていた。君本当にヒーロー候補生か…?
残りの長座体前屈、上体起こし、持久走を含めた八種目全部が終わった。
緑谷君は動けはしたものの痛みを気にしていたようだ。
そこで“無視”しようとするほど重症じゃなくて良かったとは思うけど…彼が最下位なのは変わらず。
でも、思った通りなら…
「ちなみに除籍はウソな。」
皆呆けてるなぁ…ま、無理もないか。
「君らの最大限を引き出す、合理的虚偽。」
凄いな皆、認識が現実に追いついた瞬間叫んでるよ…
ま、私も途中まで緑谷君は除籍だと思ってた。去年の『雄英体育祭』で入場の時点で丸々一つ生徒が消滅してたクラスがあったから。
あれ多分相澤先生の担当クラスだったんじゃなかろうか。
でも、緑谷君の見せた“狂気”はヒーローの素質足りうると判断されたんじゃないかな。
ちなみに私は1位でした。計測不能二つ出したからね。
他も出来ればこんなもんでしょう。
どうも、にがりです。
予約投稿日を間違えると大ポカをやらかしました。
申し訳ありません。
ちなみに、計測不能は握力と、立ち幅跳びです。
奥の手に関してはUSJ編辺りで開示するのでお待ち下さい。
まぁ、ユニコーンの奥の手って言ったら…
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